261. トワノクオン 第一章 泡沫の花弁
全六章という変則的(最近はそうでもない?)な発表形式の、第一章目としては及第なんでしょうか。 ですが、物語はよくあるTVシリーズのヒーロー物で、最近のTVアニメのクオリティを超えるか超えないかの程度の出来。ホームランを捨てた安打狙いのような、そんな印象です。 飯田馬之介監督の遺作ということで、ちょっと贔屓目に観たいトコロですが…ちょっと苦しい。良くできたテレビシリーズ12話分、その一話と二話を観た印象でしかない。 一応、最終章までお付き合いさせて頂く予定ですが、劇場まで足を運ぶ価値があるかどうかは、ギモンだ。 [DVD(邦画)] 5点(2011-11-26 02:55:16) |
262. おのぼり物語
《ネタバレ》 映画の出来は、ハッキリ言って「微妙」の一言に尽きますが、カラスヤサトシ原作に対しての愛情は、伝わってきます。 「作者、あんな男前やなくてもエエんちゃうか?」とか「あんなシュっとした恋愛要素も、ないない」とか「父親役にチチ松村てシャレか?」とか、出てこなかった京阪電車や、ヘタレ微妙漫画家の大先輩・ひさうちみちおについても、言いたいことは山ほどあるが、ここは割愛。 原作ファンなんで、ちょっと贔屓目の6点です。 [DVD(邦画)] 6点(2011-11-23 01:06:22) |
263. 13日の金曜日PART8/ジェイソンN.Y.へ
《ネタバレ》 「呪われた地を侮ってはいけない」「僻地での停電は、皆殺しの合図」「キャンプ場でセックスは致命的」など、様々な教訓を提供してきた13金シリーズ。 今回、この作品に込められた教訓とは「都会に暮らす人間の、深刻な無関心」ではないだろうか。 しかし、ジェイソンと対峙し、あろう事か喧嘩を売ってしまったパンク少年。彼らが九死に一生を得たのは「触らぬ神に祟りなし」という、悲しい都会人の処世術なのだ。うーむ。どちらが正しいのか、正しくないのか。単純な問題では無いのだなぁ。 [DVD(字幕)] 3点(2011-11-18 08:38:55) |
264. 13日の金曜日PART7/新しい恐怖
《ネタバレ》 トミー少年、偽ジェイソン、トミー青年と、次々と現るジェイソンの好敵手に、美味しいトコロや見せ場を持って行かれている、世知辛い世代交代(?)にもめげないジェイソン。不憫にも今シリーズに登場したのは、なんと超能力少女。 念動力や発火能力や未来透視、そして、まさかの蘇生能力を持った、贅沢なインフレ超能力少女である。 しかし、強大すぎる好敵手にも、彼は怯まない。今回も「私は私の出来る事をするまでだ。湖畔でアヘアヘしている若者(その他大勢)を、仏陀斬るまでだ。」と、寡黙な殺人鬼は背中で語ります。背骨と肋骨、見えてますが。 そして、今回もジェイソンは大忙し。様々なヴァリエーションを駆使し、今宵も見敵必殺を繰り返します。 しかし、流石に今回は強敵。少女の表情がヘン顔に歪むたび、ジェイソンは様々な超能力に対峙せねばなりません。 大木の根で動きを封じ、切った電線で高圧電撃!しかし、彼女は知りません。前回、落雷エネルギーで復活したジェイソンの体質を。「お前の全力は、それだけか?」と言わんばかりに、易々と立ち上がるジェイソン。 その後も、ドア、家具、電灯、釘、ガソリン、火炎などを駆使した攻撃に、頭からちょっぴり脳らしき液体を溢しながらも、彼は耐えてました。「こんがり焦げ目が付いちまったじぇねぇか」と、あたかも少年ジャンプの某主人公のような、格好のよさです。 しかし、窮地に立たされた強敵も、只者ではない。「亡き父が沈むクリスタルレイク」という奥の手を用意していたのです。少女は、亡き者でさえ命を与える「蘇生能力」の持ち主。ジェイソンは失念していました。「そういや、俺もこの能力で…うぬう、迂闊!」と狼狽するも、時既に遅し。冷えた湖底で、敗北の苦渋に苛むジェイソン。 ああ、今回も負け戦です。多種多様な死体を拵えはしたものの、またもや肝心なトコロで負け戦。試合には勝ったが、勝負に負けたジェイソン。地元で、この体たらく。身の置き場を、完全に逸したように思えます。 しかし、肩を落としている場合ではないぞジェイソン。地元で燻っていては、男はダメだ。母の薫りのする地元・クリスタルレイクから脱し、男は旅立たねばいかん。 次回・負け続きの男が都会で一花咲かせる時が来た!「13日の金曜日パート8 ジェイソンN.Y.ヘ!」を、ご期待ください! [DVD(字幕)] 4点(2011-11-14 09:43:29)(笑:2票) |
265. 13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた!
この稚拙かつ大胆な路線変更、私は決して嫌いではない。 子供の登場で「すわ、もしやバーニングの再来か?チビッ子すら、容赦なしの展開か?さすがサヴィーニやで…怖えー超怖え!」と少々取り乱しはしたが、今回もサヴィーニ関わっていねぇし、元ネタも我ながらわかりにくいボケでした。(なんだそら) [DVD(字幕)] 6点(2011-11-08 07:06:53) |
266. ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜
動画も脚本も演出も、水準以上。元ネタの原作に[if]の要素を加えて、ここまでの高クオリティとは恐れ入った。 常に手を抜く事しか考えていない(ように思える)近年の東映動画作品だが、一皮剥けたのか?もしくは監修の尾田栄一郎の手腕か? [DVD(邦画)] 7点(2011-11-05 02:20:44) |
267. 新・13日の金曜日
悪趣味なスプラッタと秀逸なホラー。これは誰が観ても「悪趣味なスプラッタ」寄りで、しかもチープさが鼻につくというどうしようもなさ。 長い13金シリーズという名の駅伝で、水を差す半端な区間ランナーの走りを見せられた気分。 [DVD(字幕)] 4点(2011-11-05 02:14:58) |
268. 13日の金曜日・完結編
特撮担当をサヴィーニに戻す事によって、スプラッタとして最低限の威厳が保たれている。脚本とキャスト、次回作を匂わせる演出は、ハッキリ言ってダメダメですが。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-02 00:22:11) |
269. 劇場版BLEACH ブリーチ 地獄篇
前作の劇場版BLEACHでは及第点レベルの出来で、今作は原作者の監修とゲストキャラ声優に古谷徹という豪華さ。 「これは期待できるかも」と、勇んで鑑賞しましたが、コレがとんでもなく凡庸。とりあえず、今までの劇場版BLEACHよりも準備に時間をかけていたとは思えないくらいに、酷い。 とりあえず、せっかくの古谷徹起用という値打ちは、全くない。劇場版ドラゴンボールの、ヤムチャ以下の使い方。 [DVD(邦画)] 2点(2011-11-02 00:16:48) |
270. レッド・ブロンクス
《ネタバレ》 「ホバークラフトとスーパーカーの間違った使用例」で、この作品を超えるのはちょっと難しい。 蛇足だが、ラストのゴルフクラブでのホバークラフト。ボスは逃げ場を間違っている。ホバークラフトに追われるという非日常に打ち勝ち、ここは冷静になってバンカーに逃げるべきだったと、おもう。(なんだそれ) [DVD(吹替)] 6点(2011-11-01 00:35:08) |
271. 13日の金曜日PART3
《ネタバレ》 OPとEDの音楽が異様にダサい。その軽妙な音楽のおかげで、余計なコメディ要素が加味されたように思える。 あと、ボットン式便所での喫煙(ハッパ含む)は、超危険。メタンが充満している可能性があり、ヘタすればサマーキャンプの湖畔でアヘアヘする以上に危険。爆死を恐れる良い子は真似しないように。 [DVD(字幕)] 5点(2011-10-30 00:32:27) |
272. 何がなんでも首ったけ
軽快で、洒落っ気たっぷりで、キュートという気持ちのよい三拍子が揃った佳作。 音楽に多用されていたラバンバをはじめとするラテンミュージックは、1959年に没したリッチー・バレンスの功績なのかな?と、深読みしてみたり。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-29 00:36:51) |
273. トロン
内容はともあれ、1982年当時にこの作品を発表するというマニアックさが、すごい。 世界観はサイバーでポップですが、実に硬派な作品です。 ファミコン世代で、昔からのPCユーザー。なおかつSEGAファンの友人に薦めたい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-27 02:51:14) |
274. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 「あのHAKAISHAとやらは、きっとイカだ」と確信して観ていたが、どうやらただのイカではない様子。今風に言えば「侵略!大王イカもどき!」で、いいのだろうか。(よくねぇよ) [DVD(字幕)] 7点(2011-10-26 02:56:56) |
275. 13日の金曜日PART2
前作の特殊効果・サヴィーニがいないと、こんなモンかとガッカリする。 [DVD(字幕)] 3点(2011-10-25 00:14:37) |
276. カイジ 人生逆転ゲーム
エスポワール編からEカード編まで、パラパラとテキトーに流し読みしたような、ユルく味気ない達成感。このユルさが、長所でもあり短所でもある。 凡庸……ッ!見せ場を逸した作品ならではの、耐え難い凡庸……ッ!(福本信行風に) [DVD(邦画)] 5点(2011-10-22 00:59:12) |
277. 刑事コロンボ/策謀の結末<TVM>
《ネタバレ》 ボトルに隠された犯人の詩人らしい洒落っ気が、とてもバカバカしくてイイ。 コロンボの活躍で捕まる犯罪者の数が複数人なのも、最終回ならではの特盛感か。(もしかして「二つの顔」以来では?) [DVD(吹替)] 7点(2011-10-22 00:53:32) |
278. 刑事コロンボ/秒読みの殺人<TVM>
《ネタバレ》 ラストシーンあたりに出現するキューパンチに遊び心を感じるが、当時の映写技師はこのキューパンチに反応したりしなかったのか、ちょっと気になった。 [DVD(吹替)] 7点(2011-10-22 00:44:34) |
279. 刑事コロンボ/攻撃命令<TVM>
《ネタバレ》 個人的なことだが、私は犬が嫌いだ。しかし、例外としてドーベルマンとブルドッグは、大好きな私だったりする。だから、このドーベルマンを殺人に使った犯人が許せない。 処分されそうになっているドーベルマンの為に、コロンボが奔走し、見事事件を解決に導く。嫉妬と復讐に囚われつつも、生徒に手を出す色ボケ犯人は馬脚を現し、一件落着。うーむ、コロンボ。なんて優しく、カッコイイ男なのだろう。 観終えて、しばらく考える。「この犬二匹が、シェパードだったら?」イヤイヤ、ここまで面白いとは思うまい。てか、シェパードは嫌いだ。 ゆえに、考える。この作品の成功はポイントとなる犬種に「人懐っこいドーベルマン」を選んだ点ではないか、と。 超個人的な歪んだコメントで、失礼。 [DVD(吹替)] 6点(2011-10-22 00:35:08) |
280. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 サマーキャンプで仲間の目を盗み、性行為に及ぶという羨ましくも怪しからん男女が犠牲者になる。今では通例化されたと言って過言でない、ホラー・スプラッタームービーに於ける死亡フラグの先駆ですね。 ベタ過ぎてどうということは無い作品ですが、特殊効果の頑張りや、ちょっとしつこいカメラワーク、そして何より音楽がとてもイイ。 …蛇足ですが、さすがにもういい年なので「キャンプ場にて劣情をもよおすようなやんちゃっぷり」は薄れてきたが、女子に脱衣モノポリーなどという魅力的なゲームに誘われた日には、さすがの私もどうなるか解ったモノではない。 脱衣モノポリー。生死を分ける、まさかの分水嶺である。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-19 23:18:58)(笑:1票) |