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261.  マイノリティ・リポート
トム・クルーズには結構甘いほうなのだけどこれは好きじゃないです。まず映像の色、質感が嫌いです。青暗くザラザラした感じが不快でした。話の方も近未来を描いたSFといっていいですよね、これは不得意です。苦手なジャンルであるということが大きいのだろうけど、グっとくるもの揺さぶられるものがない。難しいことではなく、たとえば「かっこいい!」「シブイ!」「面白い!」「せつない」といった単純な感覚も私にはなかったです。最近のスピルバーグ作品は面白くないですねえ。ポーンと突き抜けたものがなくなってしまったように感じるし、ヒューマニズムとか教訓的なメッセージが含まれているような作品になるとなぜだかノレないです。
4点(2004-08-09 18:32:25)
262.  人生は、時々晴れ
この邦題が見事です。「人生は、時々晴れ」この言葉がヒシヒシと響いてくる。さて、はなしの方ですが「秘密と嘘」もそうだけど、母親の言動がポイントだわね。二作ともお母さんがイライラする存在なのよ。メインのあの一家の母親も穏やかさのない不幸顔、甘ったるい声でちょっとしたことにも重く、深刻な反応をする。そして無意識に旦那をクソ扱いしている。ここんとこが私自身もドキっとしたとこでした。子どもたちにとってもそれが辛いのよね。生活にゆとりの無い貧しさは心のゆとり、潤いを無くさせ、人をトゲトゲしくしてしまうことは少なくない。発作を起こすまで我が子のからだの異常に気づけなかったこともゆとりの無さが関係しているように感じる。階級社会が脈々と続いている英国ならではの貧乏悲惨系作品。パターンとしては「秘密~」と同じね。ティモシー・スポールはこの作品のほうがよかったです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2004-07-18 10:31:43)
263.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ゲイの出てくる映画は大好きだし、タイトルの「怒りの1インチ」にはハマり、思い出しただけでおかしさが込み上げる。だから物凄く期待して見に行ったのだけど、ちょっとノレなかったです。ところどころ私のツボにはまるところがあるのだけど、それが続かないのよ。ブロードウェイの舞台劇の映画化なのだけど、舞台と映画の見せ方ってやっぱり違うわけで、映画としての完成度はイマイチと感じる。流れがあんまりよくないのでスーっと映画に惹きこまれていかないの。どちらかというと後半のほうがノレたかな。ラストのライブシーンは秀逸です。イツハクを演じたのが女の子っていうのがいちばんびっくりしたことね。
6点(2004-07-06 10:35:26)
264.  アバウト・シュミット
はなしの内容、見せ方としては日本でも番組改正時のつなぎみたいに放送される2時間枠スペシャルドラマみたいな感じ。団塊世代と呼ばれるお父さんたちにしてみれば自分と重なってしまう人が多いような気はする。それだけリアルではあります。常々感じていることだけど、男性は女性に比べ確実に繊細ね。ところでこれは主演がジャック・ニコルソンでなければ日本で公開されなかったんじゃなかろうか。まさにニコルソンの存在感と演技に支えられた作品だと思う。でもなんでわざわざニコルソンに普通のお父さんを演じさせるの?マーロン・ブランドが故人となった今、ニコルソンにがんばってもらいたいけど、コミカル路線が目立つのが少々残念であります。キャシー・ベイツの勇気と潔さに10点献上したい気分。ボディ・ダブルじゃないのははっきりしてるし・・・
7点(2004-07-05 09:59:55)
265.  Mr.ディーズ
アダム・サンドラーの主演作品を見るのは初めてだと思う。素朴なディーズ、結婚したくなっちゃうわ。こんなウィノナを見るのも初めてのような気がする。可愛いしなかなかのコメディエンヌぶりでした。でもけっこうアクの強い俳優たちが脇を固めているのね。ジョン・タトゥーロが登場した時は驚きました。ブシェミの目はどうやったらああなるの?製作も兼ねてるサンドラーのためにひとはだ脱いだ個性派俳優たちって感じ?ウィノナもブシェミもタトゥーロもギャラガーもサンドラーが大好きなんだと思うよ。スポーツではテニスが好きなのかな?強烈なものはないけど素直に見られてクスクス笑えるハートフルコメディね。
6点(2004-06-30 01:06:57)
266.  ボーン・アイデンティティー
ハーバード出身であり、どちらかというとカラダより頭で勝負するというイメージが強いマット・デイモンのアクションが最大の見所ですね。期待以上にキレのいい格闘シーンを見せてくれました。運転もうまいわね。カーチェイスは感動モノです。私の意識の中ではトム・クルーズのアクションものと被るところがあったけど、マットのアクションに軍配!!パリのアパルトマンでの格闘シーンあたりからマットがどんどんかっこよくなっていくじゃないの!たいしたものです。脇役もいいわね。クライヴ・オーエンが出てるとは知らなかった。もうちょっとマットと絡んでほしかったな。クリス・クーパーにももうちょっと見せ場を用意できなかったものか。そのへんが残念です。ヒロイン役の子はあんまり馴染みのない子だったけどちょっとリリ・テイラーに似てないか?あらすじはこれといって新しさはないし、似たような作品はいっぱいあるけど、コレは舞台をヨーロッパにしたところが当たったんじゃないかしら。それとこの監督の個性なのかな、映像の雰囲気がいいの。色彩がいいし、ちょっと不安げというのかしら。特に雪の降っているシーンがよかった。同系の作品の中では地味なほうだと思うけど、情感があるというのかしら、センスのよさを感じます。エンドロールの曲もいい。続編ができるの?それは絶対劇場へ見に行かなくっちゃ。監督も同じだといいな。パリの街と殺し屋ってとっても相性いいわね。訓練されまくった組織の人間のプロフェッショナルな仕事ぶりというのはたとえ殺し屋でもクールでいいわ。再見してますます好きになり、点数も上がりました。
9点(2004-06-28 11:09:40)
267.  ベッカムに恋して
この邦題でかなり損してると思う。どうしてこんな薄っぺらな邦題にするの?インド人家庭の封建的、保守的な面もうかがえるけど、イギリスにおけるインド人に対する差別というものが描かれている。けれどそれを前面に出し、メッセージ色の強い作品にするわけじゃなく、ユーモアもたっぷりの女の子のスポ根青春物語にしてあるところが偉いっ!!キーラ・ナイトレイのお母さんがいいじゃなの。娘がレズビアンだと思い込むけど客観的に見るとあのお母さん、女装のオカマっぽいんだもん。これは意図的なのかな?イギリスではゲイがしっかりと市民権を得ているらしい。かなりゲイの多いお国ということです。それがインド人社会にも浸透しつつあるようなところもありましたね。この監督はインド人の目を通して現在の英国の一部分というものをチラリと見せてくれました。
7点(2004-06-28 10:28:50)(良:1票)
268.  ヘヴン
ケイト・ブランシェットという人は作品ごとに違って見える。物凄く淫靡な時もあるけど、この作品ではキリっとしてとってもキレイで、時々シャーロット・ランプリングが被るの。この二人の関係は「同志」のよう。「恋」じゃなく「愛」といったらいいのかしら。いわゆるイタイふたりだけど男と女というのを越えた愛みたいなものを感じました。ただね、お父さんが二人の気持ちを確かめるシーンでケイトは即答しなかったでしょ、あの間が引っかかる。二人の気持ちは同じかといわれれば、なんとなくそれは違うように思う。もし自分がケイトのような状況に置かれたら好きか嫌いかわからなくても相手を受け入れ、依存するでしょうね。ジョバンニ・リビシもナイーブな雰囲気がこの役にぴったりハマってると思う。無音のシーンというのがふたりの未来に期待、希望が持てないという感じがして悲しい。オープニングのヘリコプターのシュミレーション訓練でしたか、このラストに繋がっていたのね。どんどん上昇してやがて見えなくなるヘリコプター、いいラストでした。
6点(2004-06-14 14:12:23)
269.  キル・ビル Vol.1(日本版)
劇場で2を先に見てから1をDVDで見ましたので、謎の部分にワクワクできなかったのが残念です。やっぱり続きものはキチンと順番通りに見なくてはいけないと肝に銘じました。この「キル・ビル」という作品は劇画ですね。カンフーに西部劇にチャンバラ。いちばん人目をひくという色である黄色のジャージ、おまけに黒のライン入りで(これってブルース・リーだよね?)そこに返り血を浴び、コントラストもばっちりのウマ。これでもかと首は飛ぶ、腕も足も飛び、血しぶきがあがる、でもそこにはリアリティはなくユーモアが漂うという、タランティーノのバイオレンスは痛快です。相変わらずというか久々にバカバカしいのをやってくれたタランティーノ、大好きです。ウマの意識が戻るシーンでは「パルプフィクション」で胸に注射されて悲鳴とともにガバッと起き上がったあのシーンを思い出しました。アンニュイな雰囲気のウマがいい意味のミスマッチね。ダリル・ハンナはこれを機にガンガンはじけてほしいな。今でもCMなんかで見かけた時、栗山千明という名前じゃなく私の頭に浮かぶのは「GoGo夕張」です。
[DVD(字幕)] 9点(2004-06-08 12:25:55)
270.  ズーランダー
なんといってもあの80年代前半のヒット曲の数々。「コール・ミー」が流れた時は当時のディスコの光景が浮かびました。わざとらしい爽やかさが私の笑いのツボをしっかり刺激しました。なんていうのかなぁ、昔の日本のたぶん売れそうにないと思える新人歌手のプロモートフィルムみたいな感じ。バーでのジョン・ボイトとのシーンは笑った、笑った。このワザとらしさが最高に面白い、楽しい!こういう映画を作るベン・スティラーっていい人なんだろうなあ。
8点(2004-05-30 13:01:36)
271.  真珠の耳飾りの少女
映画というのは人物や事柄を深く掘り下げてリアルに描くものと絵的な美しさやイメージ、スターの魅力で見せるものなどいろいろありますね。この作品は絵的な美しさ、スカーレット・ヨハンソンの魅力が大きい作品ではないかと思います。スカーレットの真っ白できめ細かな肌とポテっとした赤いくちびる。かなりエロチックです。私が最初に感じたのは「品よく官能的な作品」です。正直言うと贔屓のコリン・ファースのセクシーな仏頂面が堪能できますのでそれだけで点が甘くなってしまうのですけどね。フェルメールとグリートのからみのシーンは全てラブシーンのよう。どなたかも仰っていますが、髪を見せるシーンと耳に穴を開けるシーンが象徴的ですね。そしてピーターに身を任せるグリート。もちろん彼女はフェルメールのことを想いながら、だったのよね。彼女は自分で意識しなくてもわりと罪作りな子で、一部の女から疎ましがられるのでしょう。唯一人物がよく描かれていると思ったのはフェルメールの奥さん。子どもが6人、7人目も懐妊中というのにしっかりオンナでしたねえ。そうそう私もピーターと、これまた贔屓のジョニー・デップが重なり気味でございました。そして小悪魔的なフェルメールの娘には「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の時のキルスティン・ダンストを思い出させられました。あの子は「アザーズ」でニコールの娘役だったわね。大人になってもそのミステリアスな雰囲気をなくさないことを願うわ。ホワ~ンと優雅な気分に浸れた作品でした。
7点(2004-05-26 12:06:09)(良:1票)
272.  キル・ビル Vol.2
えーっと、ごめんなさいVol.1は未見なんです。2本でひとつの作品なのですから、2だけ見て感想を言うのは気が引けるのですけどね・・・正直、ウマが土の中から這い出してくるまでは少々退屈ではありました。これはタランティーノの好きなもののオンパレードといったらいいのかしら。「燃えよ!カンフー」からそのまま来たようなデヴィッド・キャラダインには笑ってしまいます。そのキャラダインにスーパーマンについてのウンチクを長々と語らせるのも可笑しい。こんなに有名になってもタランティーノは変わらない。この人はいつも今、客を呼べる俳優ではなく、自分にとってのスター、アイドルである俳優を使うのね。「レザボア・ドッグス」以来その絶妙なキャスティングにゾクゾク、ワクワクさせられる。私はタランティーノと同年代ということもあって懐かしく感じられることがしばしばあります。ハチャメチャ度では上回ってるというVol.1を観なくちゃいけないワ!!
8点(2004-05-11 15:38:17)
273.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ちょっとちょっと、ジョニーがノリノリじゃないですか。これで彼はグンとファン層をひろげたでしょうね。でもジョニーファンとしては頻繁にこういった大作には出てほしくないというのが本音です。キーラ・ナイトレイ、いいですねえ。若いのにヘンな幼さがないし、品よく知的。時代モノもよく合います。とっても期待できる女優さんです。素直に笑えて楽しめた作品でした。ユーモアのきかせ方がいいわ。
8点(2004-04-03 18:00:06)
274.  ロード・トゥ・パーディション 《ネタバレ》 
どーしてもトム・ハンクスがギャングに見えなくて困ったデス。いいのかな~いいのかな~トム・ハンクス、こんな役やっていいのかな~と思いながら観てました。唯一マフィアらしく見えたのはスタンリー・トゥッチ。話は単純明快。親バカおやじとデキの悪いアホ息子に復讐するわけですが、暗めで重みのある映像がいい。ガラスや鏡を効果的に使ってるのね。やたらと銃撃戦が出てきて、バッタバッタと人が死ぬシーンがないので二組の対照的な父と息子のドラマとして観られる。そういや「アメリカン・ビューティ」も対照的な二家族でしたね。それにしてもジュード・ロウの前頭部の広さはどーゆーことよ!!心配だわ~
[CS・衛星(字幕)] 6点(2004-03-22 12:30:10)
275.  コヨーテ・アグリー
これはねえ、別に知らなくても観なくてもよかったです。少々過激なシーンとシンミリくるシーンを挟み込んだ女の子の青春サクセスストーリーなのですが、なにもかもが雑な作りですなあ。主演の子に田舎から出てきたようなちょっと野暮ったい子をもってきたのでしょうが、それでも観客に印象づけられるかといったら、それはノーですね。「フラッシュ・ダンス」をもう一度、みたいな気分で作ったのかな?あれも話は単純明快、けれどエイドリアン・ライン監督の美しい映像があった。ジェニファー・ビールスという一度見たら忘れないヒロインがいた。これにはそれらもない。これは映画とは呼べないです。ジョン・グッドマンが気の毒になりました。
0点(2004-03-20 08:56:36)(良:1票)
276.  トータル・フィアーズ
なんだか薄っぺらい作品でした。ギリギリのところで爆発を食い止め、”よかった、よかった”では在り来たりだということで、爆発させたんでしょうか。でも被爆したわりにはみんな元気でしたねえ。「コドモダマシ」こんな感じの作品でした。唯一得したのはスパイ役のリーヴ・シュレイバーでしょうな。かっこよかったです。
2点(2004-03-18 08:44:39)
277.  プレッジ
ショーン・ペンが親友ジャック・ニコルソンのために撮った作品なのでしょうね。各要所に登場する俳優たちもニコルソンのために集まり、それぞれの役割をきっちり果たしているのはさすがです。やはり通り一遍の結末ではなかったですね。振り返ればあの店を買い取ったあたりからニコルソンの顔つきが変わっていったように思う。だんだん目がつり上がって慣れ親しんだ「ニコルソンの顔」になった。後半はクリッシーの運命と息切れして倒れるんじゃないかという雰囲気のニコルソンに不安を抱きながら見入った次第です。あそこまであの事件にのめり込ませたものはなんだったのでしょう。現役引退という、ある意味物事に終止符をうつ大きな節目が彼には重かったのでしょうかねえ。淋しさなのかな。
8点(2004-03-15 18:33:09)
278.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
これは怒りと暴力の連鎖、それに関わる人々が非常にリアルに描かれていると感じる。癒えることなく血を流し続けるキズを持ちながら必死でそれに耐え、平静を装っているデイヴ。ジミーとショーンにとってはデイヴのその存在自体が重荷だったのでしょう。セレステは全てを予想し、告白する相手にジミーを選ぶ。アナベスは自分にジミーに言いきかせ、間違ってはいないと思い込むことで自分と家族を守る。毎月の500ドルの送金のために父親のことを諦めざるをえないあの一家。ラスト近くデイヴから開放されたかのように妻からの電話に初めて謝罪の言葉を口にするショーン。これらは自分はこうはなりたくない、なるまいと思いながらも、何かがきっかけとなって誰でもそうなりえる現実なのだと思う。同情はできないが娘を殺され、ショーンが語る納得できそうにない自白内容を受け入れるしかないジミー。アナベスの「あなたにはあと二人娘がいるのよ」という言葉からも想像できる義理の娘との確執。その娘がいなくなったことで自分と実の娘たちでジミーを独占できる満足感があの独善的な言葉となったように思う。デイヴがケイティ殺しの犯人と思い込んだセレステはそれを世間に知られることを最も恐れたのだろう。イーストウッド監督はこのような表には出にくい人の業を淡々と映し出していく。正義はないけれど深い作品です。しかし車で連れ去られた25年前と同じ光景は痛すぎる。忌まわしい過去の上に殺人者となってしまったことを抱え、救われることなく葬られたデイヴがなんとも痛ましく涙が出ました。一見平穏を取り戻したかのようなラスト、しかし何も解決はしていない。またしても臭いものに蓋をしてしまった人々。怒りと暴力の連鎖はデイヴの息子マイケルに繋がっていくのでしょう。決して忘れることなどできない不幸を忘れるんだ、忘れなさいと無かったこととして無理やり封じ込めることの不条理、恐ろしさを感じる。アナベスのあの言葉が象徴的です。ティム・ロビンスは秀逸。ショーン・ペンはハマリ役ですね。マーシャ・ゲイ・ハーデンのオドオドとした歯がゆい演技とパレードのシーンでローラ・リニーが見せたあの目、表情が凄い。ケヴィン・ベーコンが初めてシブく、かっこよく見えましたねえ。そして「グラディエーター」「アンブレイカブル」の大っ嫌いな子役のあの子。最初に出てきた時にイヤな予感がした。
[映画館(字幕)] 10点(2004-03-13 01:24:59)(良:4票)
279.  M:I-2
監督にジョン・ウーを迎えるとは娯楽映画のヒーロー、トムらしい選択だなと思いました。ジョン・ウーも「ブロークン・アロー」と比べると洗練されたと感じましたが、この雰囲気は好きじゃないです。憂いとか哀愁とか影の部分がなくなってしまったわね。御大アンソニー・ホプキンスまで引っ張り出して、トムがやりたい放題やってるという印象です。アクションの見せ場はたっぷりなのですが、おなかいっぱい、ゲップまで出そうでした。時々トムがチョウ・ユンファに見えてしまって、苦笑いしたのでした。
4点(2004-02-26 09:34:06)
280.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
すべてのエピソードがハッピーエンドばかりじゃないのがよいです。そしてそのエピソードのひとつひとつがわりと現実的なのね。だから共感するところが多いわけです。これがこの作品のウリでもあるのでしょうね。一応ひとくぎりはついたけど、さあ、これからだぞ!という期待と不安のまざったようなラストの雰囲気もいいです。冒頭のヒュー・グラントのナレーション、これがこの作品のテーマですね。ラブ・コメというより、ほろ苦くユーモアありのヒューマン・コメディといったほうがあっているように思う。特に落ちめの中年ロッカーを演じたビル・ナイの存在が光っている。作品に絶妙なアクセントをつけていると思います。オープニングに彼のレコーディングシーンを持ってきたのも大成功ですね。一番泣けたのは親友と結婚したジュリエットを密かに想うマーク。最初彼はゲイで親友ピーターに片思いしていると思ってました。ビデオを観てキーラ・ナイトレイと共に、マークの気持ちがわかる。この演出は見事。アラン・リックマンが優柔不断なダメ男というのも意外で、愛しく感じました。ああいう中年のおじ様はモテるでしょうね。ヒューは英国首相になってもダメ男ね。ビリー・ボブに敵意まるだしになるきっかけが女絡みというのが笑える。記憶違いかもしれないけどエマ・トンプソンはヒューの妹という設定だったようだけど、これなんかヘン。姉なら納得します。ムッツリ顔が多いコリン・ファースのあの笑顔も最高!!彼はまたしても寝取られましたな。この作品は脚本、監督のリチャード・カーティスのいろんな想いがこめられているように感じました。マイナス1はクリスマスシーズンに公開してくれなかったから。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-16 01:45:27)(良:3票)
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