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261.  とんかつ大将
ぐるぐるさん、またまた二人部屋にて失礼します。おっと、なぬ?えっ?6点?結構、辛口ですねえ!この作品、私は大好きです。なんと言うのかなあ?川島雄三監督の映画ってどことなくフランク・キャップラ監督的な雰囲気を感じるのですが、違う?私はこれも間違いなくアメリカ的なホームドラマ、そこに流れる雰囲気は間違いなくフランク・キャップラタッチであると思います。そんなこの作品、どの俳優にしても感情移入してしまう何かがあります。上手く言えないんだけど、とにかく好きですこの雰囲気が!俳優のそれぞれの個性、描き方にしても面白く最後は感動してしまった。あっ!そうそう、あのじいちゃん、バイオリンニストが特に良い味出してると思います。とんかつ大将ていうあだ名もなかなか良いんじゃないかなあ!主演の佐野周二はこういう役は本当にはまる。また女優陣にしても3人の女優、それぞれがみんな本当に美しくてこれはいつまでも心に残ると思うなあ!最後に一言!川島雄三監督!私はあなたの作品はどれもこれも笑いと涙のバランスがほど良くて大好きです。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-07-01 23:40:57)(良:2票)
262.  駅前旅館
森繁久彌にフランキー堺、伴淳三郎に淡島千景、その他日本映画の良かった時代の本物の映画俳優達が画面の中で動き回る。一人、一人を見ているだけでも楽しいのだが、何か物足りない。なんでだろう?三木のり平の姿がいない。観られなかったのが不満であり、残念!そんな中で、森川信の寅さんシリーズでのおいちゃんとは一味、違った演技が観れたのは嬉しい。内容的にはかなり雑であり、滅茶苦茶であるけど、嫌いではないし、それなりに楽しむことは出来た。どうやらこの作品が「駅前シリーズ」最初の作品らしいけど、他のも観て、見比べて見たいと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2006-06-25 20:59:34)
263.  へそくり社長
へそくり社長ていうこのタイトル、なかなか面白く、またこのシリーズ、これが観たのは二本目だけど、それなりに楽しめたけど、思ったほどの面白さというものは感じられなかった。この作品では石とお園さんが、いや、そやなくて、森繁久彌と越路吹雪が何と夫婦という設定で、次郎長三国志ファンとしてはこれまた楽しみだったものの、何かいまひとつの感じしか残らないのが不満!けして、つまらない作品ではないけど、もう一つ、ハチャメチャな面白さが欲しかったなあ!
[DVD(邦画)] 6点(2006-06-18 21:15:03)
264.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
西部劇は大好きなジャンルであり、そんな西部劇の中でも個人的に最も大好きな西部劇がこの作品です。ハワード・ホークス監督の小気味の良い演出、それに応えて見せた俳優陣、全てがこれぞ西部劇だ!と言うべき大傑作!ジョン・ウェインのかっこ良さは勿論のことながら、私はディーン・マーチンがこの作品の中で言ったこの台詞に涙したこと忘れません。そして、何度観てもその場面で泣けてきます。その台詞とは「男は忘れるのさ!だが、忘れるのが辛いこともある。」この場面は本当に何度、観ても泣いてしまう。西部劇でこれほどまでに泣かれたことなど未だにありません。この場面だけでも何度も何度も繰り返し、観たくなるぐらいこの映画、私は文句なしに大好きです。そんなディーン・マーチンのお酒の飲み方といい、とにかくかっこ良くて、あぁ~なんかまた観たくなってきた。とにかく文句なしの満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2006-06-08 23:03:49)(良:1票)
265.  血槍無双
片岡千恵蔵でタイトルに「血槍」と言うと真っ先に内田吐夢監督の「血槍富士」を思い出しますが、この作品は監督が佐々木康監督ということで、内田吐夢監督ほどのダイナミックさはないし、作品全体の出来に関してはかなり不満あるものの、片岡千恵蔵の貫禄十分の凄みのある演技と大川橋蔵の若さ溢れる演技は見所ありで、けして、誉められた出来ではないけれど、それなりに楽しめた。良くも悪くも手堅い作品て感じの観て損はない一本であると思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-04 21:05:10)
266.  社長太平記 《ネタバレ》 
マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズで石こと石松を演じていた森繁久彌と同じく「次郎長三国志」シリーズの中でお仲さんを演じていた久慈あさみが競演していると知り、それだけの理由で借りて来ました。そんなこの作品の中では何と森繁久彌と久慈あさみの2人が夫婦とは、良かったねえ!石さん、お仲さんよう!等々、夫婦になれて、わたしゃ嬉しいよ!しかもそんな2人がお寿司屋さんで寿司食べながら、何と今作では下着会社の社長である森繁久彌の口から「次郎長親分の気持ちが私にはよく解る。」なんて台詞まで出てくるわ、その他にも「次郎長三国志」シリーズにも出ていた加東大介の姿も見れて嬉しかった。更に何と何と「次郎長三国志」シリーズの中で次郎長親分の子分だった鬼吉の母ちゃんまで出てきて、何だか「次郎長三国志」シリーズの続きでも観ている気分!話そのものよりも、出ている俳優の顔ぶれを観ているだけでも何だかとても楽しい。「次郎長」ものには出てないけど三木のり平が一番笑った。営業部長の三木のり平のブラジャー姿は大爆笑でした。ただこの作品、後半、特に最後の10分はかなりだれる。どうせならもっと滅茶苦茶な感じのコメディとして最後まで行って欲しかったなあ!その辺りが大きなマイナスです。まあ、それでもなかなか面白いと思ったので7点てことで、その他の社長シリーズも観たいと思う。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-08 21:48:55)
267.  次郎長三国志 第七部 初祝い清水港
前作で亡くなったお蝶さんの話の続きとなるシリーズ第七作目は、なんというのか?これまた私もあんまり良いとは思えなかった。新しく加わったメンバーの長門裕之演じる喜千蔵とお仲さんが泣いてるシーンがやけに多く、また話も何だかいまひとつ冴えない。けして、つまらなくはないけど、これはあんまり高い点数付けられない。よってちょっと厳しいかもしれないけど、私は6点です。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-07 10:13:15)
268.  次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家 《ネタバレ》 
前にぐるぐるさんよりも一足お先に書かせてもらいましたけど、改めて最初から一気に見ていくと、この作品ほど感情豊になる。なれる作品はないということに気が付くわげでして、何しろ前はこの作品しか見てない為に話の展開がいまひとつ解ってなかったのと、感情移入できないものとがあったけど、再び見ると(実はこのシリーズ、ここだけです。見るのが二度目となるのは)それまでの次郎長一家の物語とでも言うのかなあ?色々な物が見えてきて、どうしようもなく泣けて困った。お蝶さんが亡くなる寸前で1人、1人に声をかけていく時の見せる涙、横顔、本当に素敵です。次郎長一家に欠かせないお蝶さんが、送れてやってきたお仲さんの顔が見えないというシーンは泣けて、泣けてどうしようもなく、またこの話の中で出てくるお園さんという女性が何とまあ、素敵なこと!1人、お墓の前でお蝶さんのことを助けて下さいとお参りするところなど、改めて見てやはりこの作品、私はマキノ作品としては珍しい湿っぽい内容でも外せない。よって最初の時の点数より1点アップしたいと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 10:06:54)
269.  次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路 《ネタバレ》 
前作でやや落ち着いた感じのこのシリーズ、やっぱりこうでなきゃ、マキノ監督の映画はどんちゃん騒ぎしてこそだと思う者にとってはこの五作目は盛り上がる。盛り上がる。いきなり冒頭のシーンからして、神輿を担いでのお祭騒ぎ!それと、そうそう、ぐるぐるさんおっしゃっているようにあのシーン良いねえ!お蝶さんがしばらく酒を断っていた次郎長親分に、今夜はと、久しぶりに酒をすすめ、飲ませるシーン!久しぶりの酒だ!嬉しいぜえ!て言いながら酒を飲む親分とお蝶さんの表情が素晴らしい。それを見ていたお仲さんが「ねえ、惚れたわ!」とか言いながらお蝶さんと2人抱き合うシーンも好きだなあ!そんなこの作品、お仲さんが人質となるんだけど、石松に対し、待っててくれるわね。て言うだけど、その時の石の泣き顔がこれまた良いんだ!お仲さんを助ける為に圧倒的に不利な数の中で殴り込みに行く次郎長一家!ここにもまたマキノ監督らしいテンポの良さが見られる。さて、次はいよいよ涙なくして見れないシリーズ第六作目だ!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 09:45:57)
270.  次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港 《ネタバレ》 
ぐる次郎親分さん!わっしもこの作品は何かそれまでの三つに比べるとやや落ちる気がします。やくざに追われている力士を助けるという設定はまあ、悪くはないし、最後の方もマキノ監督らしいワッショイ!そ~れ!て感じの内容で盛り上がるけど、全体的にややトーンが低く思えた。まあ、それでもお仲さんがいると知った時の石にはこれまた笑えたし、そんな悪くはないからまあこの点数ですけど、前の3本に比べるとどうしても落ちる気がします。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-07 09:34:59)
271.  次郎長三国志 第三部 次郎長と石松 《ネタバレ》 
いよいよ待ちに待った、お仲さんの登場となるシリーズ第三部、まずは冒頭の博打のシーンからして、あぁ~もう、わっしはお仲さんにメロメロですわ!「よう、ござんすね?ようござんすか?」あぁ~かっこ良すぎやで!しかも何たる色気!何と言う美しさだ!女の色気、ムンムンにあの啖呵、それだけでイチコロです。前作の最後の方で少しだけ出てきた石松がここから本格的に出てきてのあれやこれや大騒ぎ!やくざに追われている自分とは全く正反対な男、三五郎を助けた石がお仲さんと夜中、酒を飲みほし、酔っ払ったお仲さんに「私、あんたのこと、大好きよ!あんたも私に惚れてるんでしょ?」なんて言われて、酔った勢いで明日、旅に出るけど、やなせばしでと約束までしてしまう二人!石は石でもう浮かれまくってるのに、お仲さんときたらすっかり忘れていて、酒が入ると惚れっぽくなる上に何もかも忘れてしまうというお仲さん、お仲さんの色気と気風の良さに惚れる石と三五郎、いや、これ観たら石や三五郎におっと、ぐるぐるさんやなくてもほとんどの男は惚れるよ!私もお仲さんに惚れた。なんかこの作品に限ってはお仲さんのことで私の頭の中はぐちゃぐちゃです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 09:26:18)
272.  次郎長三国志 第一部 次郎長売出す 《ネタバレ》 
えぇ?失礼します。これがあの噂に聞いていたマキノ雅弘監督による東宝版次郎長三国志シリーズかあ!噂通り、面白かったです。イカサマに引っ掛って暴れる鬼吉、そんな鬼吉という個性的な登場人物をはじめとする子分達が1人、また1人と増えていく過程はまるで黒澤明監督の「七人の侍」のような感じで、喧嘩はまるで駄目な癖に喧嘩ぱやい奴にお人よしの奴、お調子者の奴までと色んな奴がいて楽しい。最後の方の喧嘩のシーン、川を挟んでのシーン、いかにもマキノ監督らしいワッショイ!ワッショイ!そーれ!て感じの楽しさ、最初からマキノ節を十分、見せてもらい満足いくスタート!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 08:53:11)
273.  お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷
ほっほう!なるど!横溝正史原作の推理小説を「一心太助」シリーズ等の監督である沢島忠監督が撮ると、こういうったちょっと変わった雰囲気のサスペンスものになるのか?本来なら原作が「犬神家の一族」や「女王蜂」その他、金田一シリーズだけあって、ドロドロとしたものになりがちな所だが、そこは沢島忠監督らしいユーモアを交え、なかなか楽しい作品になっていると感じました。主演の中村錦之助をはじめとする東映時代劇の役者達が大勢、いて楽しい。中でもやっぱり中村錦之助が一番で、この作品の中でも「一心太助」シリーズやマキノ雅弘監督の「次郎長」ものなどで見られるお茶目な所と粋の良さ、中村錦之助の変身なども笑える。ただちょっと残念なのは女優陣で、丘さとみ、長谷川裕見子、大川恵子の東映時代劇のお姫様、3人のうち、1人も出ていないのが不満です。それでもなかなか面白かったので、良しとしますか!少なくとも今の時代劇なんかよりはずっと良い。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-23 16:28:01)
274.  丹下左膳(1952) 《ネタバレ》 
丹下左膳シリーズは幾つもあるけれど、この作品も私が観た中ではとても面白く出来ていて良かった。まずは何と言っても丹下左膳役の阪東妻三郎がかっこ良い。一番最初の登場するところから本当にかっこ良く、またただかっこ良いだけでなく、お茶目な所など観ていて楽しい。そんな阪東妻三郎の妻を演じたこれが時代劇、初出演らしい淡島千景の色気と気は強いけれど、どこか弱いといった一面を見事にこなしている点も見所十分で、丹下左膳が水死したとされ、葬儀をした後に、やって来た丹下左膳に対し、お前さん、成仏しておくれと言って慌てるところなんて笑えたし、その後もピンチの丹下左膳を助けに向う所、そして、一番の盛り上がりの決闘シーン、バックに流れる音楽もこれまた良くて、それにしても一番、驚かされたのは今回は何と悪役という大友柳太郎には初めはかなり違和感を感じたものの、見終わる頃には全然、違和感なく観れたし、いずれにしてもこの作品も面白い作品でした。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-22 18:17:46)
275.  自由学校(渋谷実監督作品)
なんとまあ、皮肉の利いた作品だこと。というのがまずは観ての感想でして、この時代って、確か日本では敗戦直後ですよね?戦争によって失われつつある人々の自由というものを強烈なまでの風刺を込めて、描かれているのが凄い。作品全体としては傑作とも思えないし、同じ監督なら「本日休診」の方が私は好きだけど、これはこれでなかなか面白かった。高峰三枝子の嫌な妻ぷりと佐分利信の駄目っぷり、何だか小津監督の「お茶漬けの味」の中の佐分利信でも見ているような気がした。こういう役を演じさせると佐分利信は本当に上手いし、また、そういう役がよく似合う。他にもどの俳優にしても良い味、出してました。笠智衆の切れる姿と東野英治郎のとぼけた味わい、それにほんの少ししか出番のない杉村春子の相変わらずの上手さも強烈な印象を残す。佐田啓二と淡島千景の若いカップルも忘れてはならない。特に淡島千景が素晴らしい。この頃の淡島千景って妙に色っぽいのが気になって仕方ない。この作品を観て淡島千景にドキッとしない男がいたらそいつは男じゃないと言いたくなるぐらいの色気がある。とりあえずは初めてということで7点にしたけど、もう一度観たらもしかしたら8点になるかもしれない不思議な感じの残る作品です。現時点では限りなく8点に近い7点ということで、この作品に対するレビューを終わります。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-11 22:08:02)
276.  お茶漬の味
お茶漬の味とはこれまた小津監督作品らしくて面白い。この作品、何と言っても鈍感という仇名で木暮実千代演じる妻に言われる哀れな亭主を演じている佐分利信の絶妙なまでの演技が良い味、出していて面白く、また女優陣にしても憎たらしいけれど、どこか可愛い木暮実千代をはじめとする淡島千景と津島恵子の色気と可愛さ、小津監督はここでもまたなんてことのない日常の中にある生活感というものを味わい深く描いていて、私は小津監督の映画を観るとその度に、あぁ~なんだか日本人で良かったとそう思わずにはいられないのである。作品全体に漂う無常感とでも言うのかなあ?そこにある空気、何もかもが日本的で後からじわりじわりとくるものがこの作品の中でもあって、そこが小津監督の作品の良いところだと思います。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-08 18:16:04)
277.  真実一路
この作品、不思議と心に残っている。一度しか観てないけれど、その時はう~ん?何かイマイチて気がしたものの、川島雄三監督の作品て、どの作品にしても後からじわりじわりとやってくる不思議な魅力を感じる。今の所、観た川島雄三監督作品では1番下かもしれないけど、今、ふと考えると、やはりどこか不思議な感じのする作品で、この作品は何と言っても淡島千景の色気とでも言うか、川島雄三監督って、女性を上手く映すなあ!そう思わずにはいられない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-03 22:56:07)
278.  早春(1956) 《ネタバレ》 
小津監督、またしても味わい深くて、それでいて、どこか懐かしいような風景を描く。私は益々、小津さんの映画にはまる一方です。この作品にしても一度、観ただけで絶対に忘れらないようなショットを幾つも見せてくれている。例えば、みんなで「蛍の光」を歌う場面!その後の橋、川、ボート、池部良と笠智衆、この二人が座っている所なんて良い場面だと思う。また最後の方で転勤先の田舎の風景に映し出される田舎ならではの街並、仕事を終えて、ただいま~と帰ってくるとそこには奥さん(淡島千景)の服にカバンなど荷物がある。そして、極めつけは「こんにちは!」と入る淡島千景の声、部屋から外を眺めると、走り去る機関車!そこで一言、これまた何とも味わい台詞を吐く池部良!なんて粋な演出とでも言うのか?台詞を言わせる。こんなちょっとしたことでも小津監督という監督は今の監督にはない良さというものが見ることが出来て嬉しい!まだ観ていない小津監督の作品が何本もある筈だ!残りの作品も全て観たいと思う。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-03-28 21:15:18)
279.  本日休診 《ネタバレ》 
都会の下町に住む人達とそこで医者を開業し、やってくる人達を温かく、時には厳しく見つめる町医者役の柳永二郎のとぼけた演技が何と言うのか?良い味を出していて、他にもやってくる客やこの物語に出てくる人達がどの人も良い味を出していて、特に女優陣がいずれも素晴らしい!角梨枝子に岸恵子に淡島千景が皆、美しく、また望月優子の腰巻が凄く笑える。上手く言えないけど、とにかくこの作品、観たのは今回が初めてだけど、雰囲気はどことなく川島雄三監督の映画のような不思議な魅力いっぱいで楽しかった。この映画、シリアスなヒューマンドラマでもあり、喜劇でもありつつ、けして、下品にはならず、それでいてユーモアたっぷりに最後まで楽しませてくれて、特に私もあの最後のシーン!三國連太郎演じる戦場帰りの元将校の基、みんなで大空高く羽ばたいていく沢山の雁を見守るあのシーンは感動しました。これまた今まで知らなかった良い雰囲気の日本映画を観た気がします。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-02-25 21:56:08)
280.  翼よ!あれが巴里の灯だ
作品そのものはワイルダー作品としては平凡な出来だと思う。しかし、それでも今のハリウッド大作なんかよりはずっと良い。作品全体は例え、平凡でも品がある。ワイルダー監督らしい優しさ、品の良さ、そして、何よりも主演のジェームズ・スチュワートが良い。頑張れ!と応援したくなる俳優、ナンバーワン!
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-13 21:03:20)
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