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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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261.  ヘル・レイザー 《ネタバレ》 
素晴らしすぎる恐怖演出。素晴らしすぎるグロ表現。 手作り感あふれる生々しいスプラッタ場面。 このヘルレイザーがホラー映画の名作であることは見てすぐ分かった。 正直ドラマは面白くないので途中で期待は落ち込んでましたが。 パズルボックスが生み出すSF的な表現が素晴らしい。 そこから発せられる光の表現にも味がある。 異次元をこれほど見事に描いたホラーはあまり無いです。 地獄の光景をここまで感じさせる映画もまず無いです。 不安を掻き立てる不条理なアイディアも神がかりに芸術的。 これはアートと呼べるホラー。 全く新たな新境地で恐怖演出を成功させた名作。 それは全く恐怖を他のホラー映画に依存していない独自の恐怖表現で完成され、 ホラー映画の中でも自立度が高く、そのオリジナリティーあふれる恐怖世界観には強みがある。 あの名作漫画ベルセルクの世界観にも多大な影響を与えた。 ファンタズムと並ぶ異次元の恐怖の傑作。 (※注意:蛆とゴキ虫が苦手な人は気をつけましょう) (DVD化されるのが遅過ぎたため一点マイナス) (追加:昨日レンタル店にヘルレイザーの続編「ワールドオブペイン」と「ヘルワールド」のレンタルアップDVDが500円で売ってたので買ってきてしまった。見るのがとても楽しみです) 
[DVD(字幕)] 8点(2012-06-22 23:27:41)(良:1票)
262.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
ルワンダ紛争の悲惨さをただただ伝えていました。 人間の怖さと残忍さがあり、 また逆に人間を救おうと必死になる人の姿があります。 そして怯えながらも必死に生き延びようする人々の姿があります。 家族愛と子供たちの笑顔がありますが、 外では無数の死体が転がります。  大虐殺の被害者の膨大過ぎる数の上で、 子供たちの歌う民族音楽には生命の力が漲ります。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-22 23:14:31)
263.  ハイテンション 《ネタバレ》 
よくもここまで不快なことやってくれます。 超サイコなレズ・ホラーでやんす。 マジキチでスゲー怖い。 ただオチを作ってしまったことで、猟奇ホラーとしての魅力は減ったかも。 ビニールハウスの場面で終わっても良かった。 オチが想像できてきた辺で怖さは減ってく。 犯人像がなかなか良い。 棚で首をチョンパする場面はホラーというジャンルにおいて名場面(他ジャンルでは道徳的にダメ)。  個人的に、前半の家の場面にある暗い残忍さが猟奇ホラーとして絶頂。 ビニールハウスで犯人の男をブッ叩きまくる場面ではタイトルのごとくハイテンションを体感できた。 タイトルのハイテンションという言葉が示すのは違うことかも知んないけど。 後半まで観て、殺人鬼のモデルは殺人ピエロジョン・ゲイシーか?とも思った。 ”悪魔のいけにえ”のチェーンソーに対抗する武器を持ち出して、悪魔のいけにえの鬼ごっこの場面を再現した場面は良い。 緑の深い森が女の鮮血を際立たせているのがホラー画として美しい。 主人公女性のレズっぽい姿からして半分ネタバレだけど。 有名レンタル店では直球ホラーって紹介されてたけど、変化球オチじゃないのこれ? この変化球オチが直球だっていうんだったらそうなのかもしれないけど。 ヤンデレ好きで百合好きな、三次元(洋物)も断然イケるって人なら観なきゃ損損!(?) 
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-21 23:59:50)
264.  裸の銃を持つ男 《ネタバレ》 
コメディタッチで最高!笑える。面白い!
[DVD(吹替)] 8点(2012-06-18 23:52:02)
265.  スタンドアップ 《ネタバレ》 
深刻な社会問題を扱った作品。 かなり酷いのでびっくりしました。 非常に真面目に向き合った現実的な感じの作品ですが、透き通るような映像が美しいです。 ここで描かれるイジメは「自分の子供や家族が同じことされたらどうなのか」と考えてほしいと思った。 最後で立ち上がる場面では良かったなぁと素で思った。
[DVD(吹替)] 6点(2012-06-17 22:46:29)
266.  デスペラード 《ネタバレ》 
なかなかカッコいいガンアクションも見れたので損しなかった。 メキシコのホットな濃いムードで物語も盛り上がる。 主人公はカッコいいしヒロインも美人だった。 ナイフの殺し屋もブサカッコ良かった。 カンパニーの二人のガンアクションもカッコ良くて笑える。 セガールと同じ声優が吹き返してるせいかセガールアクションを何故か思い出すところがあった。いや、たぶん髪型のせいだろ。 兄弟のベッドシーンに差があり過ぎた。 あっという間に見れたので7点。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-14 22:59:22)
267.  クロコダイルの涙 《ネタバレ》 
ジュードロウ様が甘くも美しすぎるヴァンパイア映画でした。 ヴァンパイア映画らしい悲壮感に満ちたメランコリックな雰囲気があって良いと思います。 独特なのはヴァンパイアを、まるでシリアルキラーを描いたサスペンスのようにも描いているところです。 シリアルキラーが絵を描いたり、殺した相手の持ち物を収集したりというような習性を、 まるでヴァンパイア映画らしく美しくロマンチックにやっているところが良いです。 これまで見たヴァンパイア映画では、ヴァンパイアとは愛に飢えた化け物であると僕は解釈していますが、 この映画では血を愛であるかのように例えているところがなんとも面白いと思います。 血(愛)に飢えて苦しむヴァンパイアの姿はまるでシリアルキラーのようでもあります。 この映画のヴァンパイアは血=愛というヴァンパイア式の愛を得ることよりも、 むしろ人間らしく自分の身を滅ぼすことを決意した誇らしさがなんともロマンチックで悲壮的だと思います。 最後は少し怪しいところもありましたが。 「人間が横になるとき、哺乳類が横になってそれから爬虫類が横になる(うろ覚え)」 ちょっと印象的なお話が物語中にあります。 爬虫類の話で本能を表してましたが、最後で危うく人間のところの理性が勝ったみたいです。 この話の爬虫類とはジュードロウ演じる人物に潜むヴァンパイア性のことだと思います。 この映画ではある人物に焦点を当て、その二面性をうまく描いています。 始まりと終わりの霧に包まれたような幻想的な雰囲気は素敵でした。 地味めかもしれませんが普通のヴァンパイア映画とはまた一味違う独創的な感じがあります。 男の僕でもジュードロウのあの目で見つめられたらヤバいと思った。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-14 00:44:36)
268.  2012(2009) 《ネタバレ》 
面白かった地球滅亡パニック。 地球崩壊オペラが楽しい。 地層が盛り上がり、アバターのような壮大さで破壊を見せる。 この大規模な破壊映像だけは面白い(でも少し怖い)。 そして家族が逃げるとき、 これは主人公格差というものである。 一般人は難易度を最大レベルでプレイしてるのに、 この家族だけはアクショ●リプレイの使用が許されてるかのような無敵さ。 無敵コードを使った危機の切り抜け方が面白い。 ほんのギリギリのところを何度もやるところがディズニーのアトラクションみたいで楽しい。 だからこの家族の逃避場面だけは何度見ても楽しいと思う(でもこの家族だけ無敵なのはちょっとだけズルい)。 ギリギリの状態でもコメディやキャラは忘れていない。だから極限状態までは描けていない。 崩壊映像は9点、でも人間ドラマは5点。  とはいっても、ムスカさんいわく「見ろ!!人がゴミのようだ!! 」状態なので多分この映画の監督はムスカなんだろう。   ナパームデスのシェーンみたいな双子の悪ガキがムカついた。 巨大な船がカッコいいからプラモを出してほしいと思った。作りたい。 正直こういう滅亡映画は、映画の中のフリで地球人類が大量死するんだから、 主人公はその代償で映画の中で死ぬべきだと思うけど。 ゴードンは排除されたようにしか見えない。 シャッターが上がって光が射す場面は良い。 アルマゲドンっぽい印象を受けた。 最後の曲はエアロスミスのI Don't Want To Miss A Thing を意識したんだろうか?  劇場で観なかったことを後悔した。 なんだか最近、こういうことってホントにありそうな気がして少し怖い。 ノストラダムスの大予言はあんだけ騒がれたのに、この2012年の滅亡説はほぼ騒がれないのがまた薄気味悪い。
[DVD(吹替)] 6点(2012-06-11 23:21:52)(良:2票)
269.  スパイキッズ 《ネタバレ》 
家族みんなで見るのにちょうど良い感じの子供向け映画だった。 なんだか「夢のチョコレート工場」みたいな感じがする。 地下牢の亜人とか、親指人間とか、少しシュールで歪んでる。 そして「光る眼」みたいな奇妙な子供がたくさん出てきた。 ターミネーター2の液体金属の人がいた。 スパイグッズはちょっとぶっ飛んでる。 ド迫力とまではいかないが、オーバーアクションが面白い。 子役は可愛いし、子供のアクションは見てるだけで楽しい。 前半はつまんないと思ったけど、 感動もあるし、子供向けなエンターテイメント映画としてはなかなか面白かったと思う。 大人が真面目に向き合う映画ではなかった。 タイトルで流れる音楽からしてふざけてた。
[DVD(吹替)] 6点(2012-06-11 22:53:32)
270.  ポネット 《ネタバレ》 
母親の死を受け止めきれない少女の姿があまりにも悲しい。 母親に会いたいという思いから孤立してしまう少女をごく自然な感じでとらえる。 そこから死というものや母親がどれほど大きな存在であるかが見えてくる。 幼い子が親を失うことの現実の重みとはどれほどか。 あまりにもひたむきな姿は感動を誘う。 ポネットと母親が楽しそうに遊んでいる姿を見てると涙が出そうになった。 透明感と温かみのある自然風景が美しく残る。 ファンタジーの描写は良かった。 4歳の女の子の視点で描かれた作品であり、 4歳の子供に「現実を見ろ」なんていう大人の意見が無責任だとも思う。
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-10 22:43:24)(良:1票)
271.  釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪! 《ネタバレ》 
たぶん7年ぶりくらいの釣りバカシリーズをテレビ放送で鑑賞。 とても楽しい作品だった。 この作品はその土地のいいところを紹介してるところが良い。 見てると旅してる気分になる。 なんか元気が出る。 浜ちゃんの愉快なキャラクターが相変わらず楽しい。 他にも黒部会長、開業医など愉快なキャラクターが多い。 美女とめぐるその土地の文化もまた良い。  (釣りバカシリーズに慣れ親しんいないので、他の釣りバカシリーズとの比較が出来なかった)
[ビデオ(邦画)] 6点(2012-06-08 23:08:29)
272.  ノウイング 《ネタバレ》 
けっこう面白かった。 でも、なんか救われない話。 最後のいくつかの場面は神秘的で美しいけど。 人類を再スタートさせるアダムとイヴはいいけど、 なぜ15歳程度の成年男女から選ばなかったのか?というところが少し疑問だった。 ま、どうでもいいけど。 しかしこれはアダムとイヴ願望ってやつですか? なんかうらやましい話ですね。  基本は未知を描いたSFですが、 オカルトやサスペンス、ファンタジーの要素もあります。 音楽のほうでも緊張感を煽るサイコのような曲があります。  CG映像はなかなか素晴らしく臨場感があります。 渋滞道路の何か起こりそうな緊迫感が良いです。 飛行機事故などの凄惨な場面が生々しいです。  地球滅亡パニックですが全世界を見渡すような描き方はしていません。 中盤から後半にかけて中だるみしたかもしれません。  父と子の手話の場面ですが、最後でその手話に込められた本当の意味を知ります。  ニコラス刑事のおもしろ画像ってみなさん知ってます? 頭の上に鳥がとまってるやつです。 あれ見てから、ニコラス刑事の頭の上には鳥がいるようにしか見えません。 この映画を見ててもそうでした。   (数字で運命づけられてく映画みたいだけど、そんな映画でいま自分のレビューがちょうど100人目ってのが心なしか嬉しい・・・)
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-07 00:37:26)
273.  そんな彼なら捨てちゃえば? 《ネタバレ》 
セックスアンドは見なくても、これ見とけば良いかな?みたいな感じで鑑賞(男)。 ホント、男の僕なんかが見てもしょうがない映画なんだけど、とにかく見てみた。 ちょっと前に話題になって、タイトルと予告CMを覚えていたから。 セックス・アンド・ザ・シティの製作者の恋愛ハウトゥー本の映画化だとか。 どうりでなんとなく類似作品な訳です。 女性視点を軸に描かれてるみたいですが、 いろいろな男性観と女性観があって参考になった(気がする)。 ラストのシーンでは女性なら「イイ!」って思うであろう事が容易に想像できるようなシーンがいくつかあって、 こりゃ女性なら好評価なんだと思う。 結婚や恋愛に対する様々な考えが語られる中で、参考になった話や発見はありましたが、 僕がこんな映画を見たって恋愛レベル上でなんも進歩はないとは思うけど、 もし恋に一生懸命な女性なら元気をもらえる映画なんだと思った。 ゲイはやっぱ鋭いなぁ。ゲイの友達がほしい。 (余談だけどTVとかでセックス・アンド・ザ・シティは連呼してもいいのに、セックスって単語はNGなの?それって当然だけどなんか不思議)
[地上波(吹替)] 6点(2012-06-01 23:36:16)
274.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 
(2008年に鑑賞)裏社会をとても見事に冷静に描いた作品。 そして相変わらずファーザーは家族を子を大切にする。  パーティーの場面はこのシリーズのどの作品でもありますが、 何故か子供が印象に残る。  複雑な社会の構造を描いた作品は僕には難しくもありますが、 その重みを感じることが出来る。  落ち着いた静寂感があり、ゆっくりと話が進むところに重厚感がある。 それがなんか渋い。  “1”と“2”とは少し異質な感じがしますが悪くないです。 一瞬の穏やかな風景が心に残る。 サングラスにも物語がある。 とても壮大な物語の終わりを目の当たりにした時、大きな感動を覚える。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-29 00:30:46)
275.  ゴッドファーザー PART Ⅱ 《ネタバレ》 
(2008年に鑑賞) ロバートデニーロが素晴らしい。 男なら誰でも好きな世界だと思う。 たぶん落ち着いた上品なカッコ良さだ。 影の使い方なんか見事で独特の雰囲気を作り出す。 ゴッドファーザーは2作目も重厚な雰囲気だ。 2作目のジンクスなんてまったく関係なく吹き飛ばした。 ゴッドファーザーの雰囲気は前作と全く変わらない。 とにかく素晴らしい雰囲気。 まさに映画においてもゴッドファーザー。 まるで男の情景を見るかのよう。 
[DVD(字幕)] 9点(2012-05-29 00:29:26)
276.  メン・イン・ブラック 《ネタバレ》 
これは子供のころ何度も観ましたが、正直印象はあまり良くなかった。 今回久々に見てみたらかなり面白かった。 エンターテイメント色がかなり強いのが評価の分かれどころ? ちょっと趣味は悪いけど。 宇宙人がいろんなのがいて面白い。 フィギア好きには溜まらないんでしょう。 動きも面白いし。 ただエイリアンとはいえ、それに向けて簡単に銃をぶっ放すところに趣味の悪さというか怖さみたいなものをうっすらと感じた。 人の皮を被ったゴキ・エイリアンはハイテンションなぶっ飛びっぷりが素晴らしい。 どんなコメディ・ホラーもこいつ程の奴はまず出て来ない。 久々に見たら名場面が結構たくさんあった。 まず、皮かむりエイリアンの奥さんとの会話がかなり面白い。 質屋(裏で武器屋)の場面も面白い。 ただゴキ虫の大きいのがゴロゴロと出てくるのは生理的に限界。 ここはマジ減点。 あんな生物が地球上にいると思っただけで鳥肌もの。 ま、この映画では「人間もゴキとそう変わらんよ」と、エイリアン視点で人間に教えているみたい。 最後で一気にスケールが大きくなる。 たぶんこの辺の映画がCG映像が上手くなって来たころの作品で、CG技術にはエネルギーと可能性みたいなものが満ちている風に感じる。 まじ、この映画のユニークなエイリアンどもはどんなSFホラーを見るよりも面白いかも。 バッドモービルみたいのもカッコいいし。あそこで音楽が流れるのも良い。
[地上波(吹替)] 7点(2012-05-25 23:27:00)
277.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
ずっと見たかった映画です。 いきなり美女の登場で スタローンがやる気満々の肉体美を見せつけるためクライマーアクション。 一転して現金と悪役も登場し、雪山肉弾アクションはさらに盛り上がります。 悪党どもの憎ったらしさと、主人公の傷心が物語の良いスパイスとなってます。   「馬鹿野郎!ふざけ過ぎだぞ!」そりゃお前だろ~!  雄大な自然と山小屋が美しい。 高くそびえる雪山と断崖は男のアクションを熱くします。 映画音楽も壮大なスケール感を演出してます。 アクションの全盛期に作られた感じがして、しっかり王道な展開を踏んでてそれで面白い。 悪党も肉弾アクションも、自然の驚異のイベントも王道ですがそれが良い。 むしろその王道さを楽しむ感じ。  ただ雪山アクションで悪党にハゲが二人もいると、日の出が二つも三つもあるみたいで雪の白さと相まって画面が眩しいです。 映画館で見ると、この壮大な雪山が良い感じなんでしょうね。  
[地上波(吹替)] 7点(2012-05-24 01:23:36)
278.  モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル 《ネタバレ》 
(2011年の映画メモをもとに) これがモンティパイソンですか。 なんだか面白いですけどかなり変でした。 テリー・ギリアム監督の原型がこういうところにあるんだな~と、なんとなく納得。 ギャグがハイセンスなのかナンセンスなのか良く分かりませんが、 とても面白いです。 病み付きになりそうな感じかもしれません。 初めてのモンティパイソンですが、未だによく分からないので さらにモンティパイソンシリーズを観賞したくなりました。 独特な感じです。  これを中世ファンタジー映画?としてみると、非常に本格的な雰囲気と それを盛り上げる壮大な音楽がかなり素晴らしいのですが、 それらのほとんどが信用できないというか、皮肉の効果だとすると受け取り方に困ります。 歴史映画のリアルな土臭さや、ファンタジー映画の神秘的な美しさを高いレベルで偽装演出することは監督お得意の騙しであるのかも。そこから観客の心をブッ飛ばせる 手法が既に職人レベルに達しているのかもしれません。  ファンタジー映画で血を見てドキッとする作品はあまりないです。 これこそテリーギリアムの得意とする手法に思えます。
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 01:36:01)
279.  ワイルド・アット・ハート 《ネタバレ》 
リンチのワイルドなラブストーリーでした。 でもそこはデイビッド・リンチ監督の作品なので、普通ということはありません。 彼の作品の中でブッ飛び方が一番に凄いとは思しませんが、 リンチ監督ならではの異様な雰囲気が随所に漂っています。 非常に神秘的な体験をしたような不思議さは、デイビッドリンチ監督作品ならでは。 この作品ではなんだか炎が利いてます。 いろいろな意味がありそうなんですが、あの炎は何だか男の心を熱くさせる効果も数パーセントはありそうです。 変な人が沢山出てくるのもまたリンチ監督らしい。 裏側の世界で謎の人たちが繋がり、大きな闇がありそうです。 謎が残ります。 謎解きは苦手なんですが、快感です。 変さがやっぱ強烈です。 残酷なグロ描写に光るものがあります。 一瞬驚かされるように衝撃的です。 ラブストーリーとしてもやっぱ変です。 音楽はツインピークス風に渋く決まっているシーンもあれば、ロストハイウェイなどのように音楽で奇抜な演出をするものもあって面白いです。 メタルみたいのもありましたがこれがまた効果的。 リンチ監督は他の監督ならば到底描かないであろう所まで描き出し、観客に何か気づかせます。 この映画でニコラスケイジがとてもセクシーであることに気が付きました。 女優ローラダーンさんは他のリンチ作品にも出てましたが、 まだ何年か前は「変な表情だな」と受け付けない感じでしたが、今では映画の中で最もセクシーな女性の一人かもしれません。 いろいろ不思議体験な映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-19 01:25:39)
280.  ロード・トゥ・パーディション 《ネタバレ》 
芸術的なまでに美しい映像と音楽で描かれるマフィアの世界。 ファミリーの大きさもありますが、そこから逃れられない恐ろしさもあります。 比較的にダークで寒い映像は心の表れでしょうか。 父子愛がしっかりと描かれ、父親の偉大さと苦悩が見えてきます。 子供も素晴らしく、父親の背中を見つめます。 それとはまた別にマフィアのファーザーの存在はとても大きいです。 こちらの場合、どうしようもねえお節介の馬鹿息子を持つ父親は大変だなぁ、といった感じでした。 家族というより父と子を描いている映画でしょうか。 そこで考えさせられる絆があります。 落ち着いた描写がなんとも美しいです。 トムハンクスといったら、不器用でとぼけたキャラが面白い印象がありましたが、この映画ではそんな彼のイメージとは違った険しさがあります。 でも息子に接する愛情の不器用さが表れているみたいで良かったです。 
[DVD(吹替)] 8点(2012-05-17 23:34:08)
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