261. 紐育の波止場
《ネタバレ》 ニューヨークの波止場で女が海で溺れていた。 それを助けた男。 彼は船乗りでこの波止場には数日間しかいない。 女を助けた縁で二人は結婚する。 しかし男は船に戻ると言い出す。 逃げる気だ。 船は港を出たが男は海に飛び込み、女の元へ泳いで戻っていった。 二人はかくして結ばれた、めでたしめでたし。 という簡単な内容で眠気に襲われた。 見やすい方のサイレント映画だとは思うが、何かこう心を鷲掴みにされるようなものがない。 すなわち物足りない。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-02-16 21:04:15) |
262. もっと超越した所へ。
《ネタバレ》 これは思わぬ拾い物、、悪い意味で。 ここまで奇想天外な内容とは知らずに見てしまった。 全く好みに合わない内容だった。 特にラスト付近。 やたらにテンションの高い女性4人がセリフをまくし立て合うところ。 うるさくて仕方なし! 黒川芽以のクレジットが後ろの方なのも個人的には気に食わず。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-02-16 01:41:53) |
263. 緋色の街/スカーレット・ストリート
《ネタバレ》 フリッツ・ラングとモノクロ映像と犯罪映画。 鉄板で面白い。 安定した面白さ。 下手に時間軸をずらしたりせず真っ向勝負で分かりやすいのも好み。 主人公のオッサンがこれまた絶妙に冴えないのがリアルすぎる。 「女で人生を棒に振る」を映像化した内容で、このオッサンが不幸になればなるほど何だかスッキリするのは、私の性格が捻くれているせいだろうか? 女に暴力を振るっていた彼氏が冤罪で死刑になったのに何故だか大して可哀想だと思えないのは、私の人格が歪んでいるせいだろうか? オッサンが女に求婚するが、キモいと拒否られるシーン。 それまでフレンドリーだったのに態度が急に冷たくなる。 女のこの変わり身よう…なんか経験あるよなぁ、酷いよなぁ。 オッサンがホテルで一人落ち込んでいる時、ホテルのネオンサインがひたすら点滅しているシーン。 虚しさが倍増する心憎い演出でとても気に入った。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-02-15 19:51:38) |
264. ハード・コア(2018)
《ネタバレ》 序盤の内容と雰囲気、これが山下敦弘ワールド全開で10点か9点つけちゃおうかな?!とか思いながら見ていた。 それが埋蔵金やらロボットやらが出てくる辺りから雲行きが怪しくなり、最後は置いてけぼりをくった。 それでも山下敦弘監督の描く世界観はわたしの好みのど真ん中だ。 現代の監督の中では山下敦弘監督が一番好きになった。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-02-13 19:16:33) |
265. 間諜X27
《ネタバレ》 ラストシーンがすごい、全て持っていかれた。 若い兵士が叫んで処刑が少し中断、そのちょっとした隙間に口紅を塗る。 死ぬ直前まで美に対する意識を忘れない。 この世の最後だからこそ、いつもの姿で美しくいたい。 目隠しを渡そうとしていた若い兵士の涙を拭う女。 なんたる濃密なラストシーンだろうか! [インターネット(字幕)] 6点(2024-02-11 21:51:33) |
266. 青春神話
《ネタバレ》 ツァイ・ミンリャンが本作の後、何本か映画を撮れたのは合点がいく。 ツァイ・ミンリャンはデビュー作で最高傑作を作ってしまったからだ。 これだけの作品を最初に発表したら、そりゃあ評価を得て次々と映画を撮る機会に恵まれるだろう。 だけどおそらくこのデビュー作を超えることは出来なかった。 それだけこの作品の出来は素晴らしい。 台湾の都会の空気。 どこか空気は澱んでいる。 そこで若者は目先の快楽をむさぼる。 そこに将来の希望なんてありゃしない。 刹那な快楽と暇つぶし。 そんな若者たちをセリフ少なく映像で表現した紛れもない傑作。 (=映画は脚本が命では決してない) [インターネット(字幕)] 8点(2024-02-09 20:36:56) |
267. 灰色の烏
《ネタバレ》 テーマがよく分からない上に超絶つまらなく、そして不快なシーンも多い。 つまりこの作品を見て良かったと思えたものがない。 幼少期のトラウマが何故解消できたのかも理解できない。 少年の役割も不明。 嘔吐シーンがしつこい。 リーダーに魅力を感じない。 [インターネット(邦画)] 0点(2024-02-07 21:24:59) |
268. 恋人たちは濡れた
《ネタバレ》 1970年代の香りがプンプンと漂う素晴らしき演歌の世界。 場末の居酒屋にポルノ映画館。 この雰囲気だけで十分満足なのに、やはり絵沢萠子の濡れ場連発! こりゃ見たくない、気色が悪い。 ひなびた海沿いの町に謎の男が帰ってきて、過去はあまり明かされない。 お世辞にも綺麗とは言い難い女と絡みつつ、行き当たりばったりの荒んだ日々を過ごす。 なかなか退廃的で1970年代を満喫できて楽しい。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-02-07 10:15:09) |
269. オリーブの林をぬけて
《ネタバレ》 ラストシーンで男が走って戻ってくる場面。 ここで「やったー!」とか「よっしゃー!」とか何でもよいから歓喜の雄叫びが欲しかった。 あまりにあっさりし過ぎていて飽きてくる。 一方で、男の決死の口説きには脱帽。 ここまですれば大抵の女性は落ちるでしょう。 どんな恋愛マニュアルより実践的な口説きのシーンは熱意があって素晴らしい。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-02-03 10:32:41) |
270. グリーン・デスティニー
《ネタバレ》 ストーリー的にはよく理解できず。 アクションシーンに目が行きがちだが、これってロケーションが素晴らしく良い。 自然の雄大さがよく画面に現れている。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-30 21:22:09) |
271. 永遠の僕たち
《ネタバレ》 予備知識なく見てしまったのが失敗。 愛する人の余命が何ヶ月とか、そういう映画が苦手なのに… もちろん泣いたよ、特にラスト。 だけどさ、こういうの見たくないんだよね。 ある種の趣味の悪い映画では? だって楽しくないよ。 だけど弔辞を述べようとして、彼女との楽しい思い出を思い起こしてにこやかに笑うラスト。 悪くはないよね、、だけど辛いよね。 今後、見る映画を選ぶ際は必ず大まかなあらすじをチェックすることにします! [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-27 22:07:21) |
272. あの頃ペニー・レインと
《ネタバレ》 ヤバイ、マジでこの映画の魅力がまったく分からない。 少年の目元が気に入らない。 ペニー・レインの髪型がカールし過ぎていて嫌だ。 バンギャが苦手だし。 [インターネット(字幕)] 1点(2024-01-25 21:52:38) |
273. 東京の恋人(2019)
《ネタバレ》 これは好きなタイプの日本映画だなあ。 なんというか日本映画ならではの魅力。 全編にどこか儚げな雰囲気が漂っているのもまた良い。 川上奈々美という女優さんがとっても魅力的だ。 元AV女優とのことだが、そんなキャリアがあるとは信じられないほどの透明感。 スカジャンが似合いすぎだし、車を運転する姿がとってもキュート。 惜しむべくは彼女のそんなキャリアの影響か、AVまがいのラブシーンがあること。 こんな過激なエロシーンは要らない。 ストレンジャー・ザン・パラダイスを思わせるようなこの映画の世界観に、過激なラブシーンは不似合いだ。 それにしても森岡龍はおっさんになったな。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-01-18 22:25:51) |
274. ひらいて
《ネタバレ》 もっとすごい方向へ突っ走るかと思っていたら意外とまともな形で終わった。 女子高生の狂気の愛はこんなもんでいいのか? 物足りないぞ! [インターネット(邦画)] 7点(2024-01-16 22:57:04) |
275. あ・うん
《ネタバレ》 最後、高倉健は富司純子に思いを伝えようと雪の中、家を訪問したのではなかったのか? それが3人で酒を飲んで何事もなく終了。 雪の中の意を決した訪問はなんだったのか? 少しくらい気持ちを伝えようとするシーンがあったらともかく、何もないラストシーンに肩透かしをくらった感じ。 自分の好意を伝えないで我慢する、これぞ男の美学ということなのだろうが、気持ちを伝えようとしたけどグッと我慢をするシーンすらなかったのが物足りない。 だけど、すごく分かる話ではある。 好きな女性の幸せを願うからこそ、自分本位で好意を伝えたりせず、好意をそっと自分の胸の中にしまっておく。 これぞ高倉健、これぞ男の美学。 消化不良気味のラストシーンではあったが、高倉健の魅力は存分に出ていたので楽しむことはできた。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-01-14 20:49:35) |
276. 離愁(1973)
《ネタバレ》 ロミー・シュナイダーよりアンヌ・ヴィアゼムスキーの方が好きだなあ。 それはさておき、この作品はラストシーンに尽きる。 そのまま去れば知らぬ存ぜぬで通せたのに、ほんとに好きだったからこそ、そのまま立ち去ることができなかった。 その後ふたりがどうなったかのか、死刑に処されたのか軽い刑なのか気になるところではあるが、純愛ものとして珠玉のラストシーンではなかろうか。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-10 21:08:14) |
277. プレイタイム(1967)
《ネタバレ》 唯一無二の細かすぎる凄い映画! 画面一杯にいたるところに小ネタが仕掛けられていて、おそらく気づかないまま過ぎていったシーンも多いことだろう。 モダンというものを究極的に細かく、そして完璧主義的に追い求めた映像の数々に溜め息が出た。 芸が細かすぎて見ていて息切れがするほどだ。 ジャック・タチの描く世界は、まるで夢の中のようだ。 とにかく天才的なセンス。 ドアガラス、窓ガラスの透明感が印象的。 そして出てくる数えきれない女性がすべてスカートを履いていて、美脚、特にふくらさぎを露出している。 とにかくふくらはぎ祭りなのだが、こんなことにもジャック・タチの完璧主義的なこだわりを感じる。 あれだけの数の女性が出てくるのに、一人たりともパンツルックの女性が居ないのだ。 かと言ってもう一度この作品を見たいかと言えば、はっきり言って見たくない。 画面広しと沢山の登場人物が何かヘンなことをしていて、それを集中力を切らさずに2時間見ていないといけないから、とにかく疲れるんだ。 だからもう見たくないんだよ。 やはり唯一無二のコメディ作品だ。 ジャック・タチ、特にこの作品はヤバい! [インターネット(字幕)] 7点(2024-01-08 22:04:09) |
278. ディーバ
《ネタバレ》 よしのぶさんのレビューを拝読して、なんとかストーリーを理解できました。 歌声を録音したテープと売春組織の秘密を録音したテープ。 2つの話が入り組んでいて、頭の良くないわたしにはいまいち理解できずでした。 主人公を助けた謎の男とアジアンな少女、殺し屋の2人についてはキャラが立っていました。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-06 18:52:52) |
279. 恋ひとすじに
《ネタバレ》 男の方の過ちだね。 女の方は被害者。 心中したようなものだから永遠の愛となったのかもしれないけど、これは男がいけないよ。 人妻なんかと付き合っていたのは取り返しのつかない不覚だ。 不義密通の恐ろしさを思い知らされた作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-04 20:39:47) |
280. 田舎の日曜日
《ネタバレ》 ゆったりと流れる時間の中で、時折り挿入される昔の様子を通し、時代の移り変わりを感じ、遠い過去に思いを馳せる。 そんな魅力を感じるであろう内容だけど、どうかなあ…なんか感動や感慨というより、侘びしさや寂しそうといった感想が先にくる。 お手伝いさんを雇い、田舎のお屋敷での暮らしだから一般的には優雅な老後ということになるんだろうけど、なんだか寂しいんだよな。 画家という仕事の静か過ぎる環境のせいかもしれない。 これならいっそのこと、パリで息子夫婦にガミガミ言われながら一緒に賑やかに暮らした方がいいんじゃないかな。 個人的にはそう感じた次第。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-02 13:27:15) |