261. トイ・ストーリー4
《ネタバレ》 う~ん、悪くはないんだけど、なんなんだこの微妙な感じは。 人は子供から大人へと成長していく過程で、多かれ少なかれオモチャから卒業していく。この映画はその逆、つまりオモチャだって個人の所有物という固定観念括から卒業していくという、ウッディが今までずーっと掲げてきていたテーマを打ち破ってしまった。それはそれで別にいいんだけれど、どこか強引すぎる気もした。なぜならウッディは家であまりボニーにかまってもらえなくなり、なんとなく居場所がないような状態だったせいもあるのかも。もしもめちゃくちゃ可愛がられていたら、無限の世界へ旅立っていたんだろうか?そういう点でもやや強引かなと感じてしまう。それにウッディだけが旅立って、遊園地のゲームの景品のオモチャたちは誰かの物になっていくし、アンティークから飛び出したギャビー・ギャビーも誰かの物になった。だからオモチャにとっての幸せがどっちつかずな状態なわけで、テーマもややピンボケになってしまっている。だいたいさ、オモチャの声って人間に聞こえるのか?めっちゃカーナビしてたけど。動物たちの世界と同じような感じかと思ってたからちょっとビックリ。 吹替で鑑賞したけれど、お笑いコンビのチョコレートプラネットが意外にも上手なんでちょっと感心した。新キャラたちの個々の個性は味があって良かった。特にお気に入りはやっぱりデューク・カブーンでしょ。おもちゃ欲しくなっちゃったw それと、ハイタッチしてもらえなかったマッチョなあの人が、エンドロール中にしてもらえて、そういう粋な演出とか大好き。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2019-11-01 22:22:42)(良:1票) |
262. 最高の人生の見つけ方(2007)
《ネタバレ》 前々から気にはなっていたけれど、なかなか観る機会がなかった映画。つい最近日本でリメイクされたので、リメイクされるほど面白いのかと思い、契約している動画配信にUPもされていたので、これはいい機会だと鑑賞することに。 正直言って物語の三分の二くらいまでは退屈でした。だってお金で贅沢な旅行をしているわけで、それ見ててもなんだかな~だし、楽しむにしてももうちょっとこちらの想像の上を行くような楽しみ方をしてほしいかったな~。 ただ、モーガン・フリーマンが倒れてジャック・ニコルソンが病院に駆けつけるところから急に、この作品のテーマがハッキリと見え、深い味わいを感じられるようになった。特に世界一高いコーヒーといわれるコピ・ルアクの話のところは、腹抱えて笑ってしまった。泣くほど笑ってしまった。あそこのシーン、めっちゃ好き。てか私的にはあそこで初めて二人は、真の親友になれた気がしました。それまではただの旅仲間みたいで。でもほんと、ラストからの怒涛の感動のラッシュには参りました。 この映画ってラストに名シーンが多くって、そこにギュギュギュッ!と集約されすぎているから、もうちょっと中盤でも名場面を作ってくれてたらな~、とつくづく思いました。はぁ~もったいない。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-10-31 18:08:30) |
263. インポッシブル
《ネタバレ》 この作品に点数を付けるという行為が、なんだか後ろめたく感じてしまいます。それほどまでにリアルで恐ろしかった。最終的には家族全員助かってハッピーエンドなのだけど、津波の恐怖、離れ離れの不安、利己主義になりそうな弱さ、そういった災害時の様々な側面を、圧倒的な映像、演出、演技、美術等で見せてくれるので、とにかく何とも言えない気分にさせられました。津波のシーンもCGを使っていないらしく、それが生々しいほどのリアリティになっている。とくに怖いと思ったのは、色々なモノが流されてくること。あっちこっち剥き出しになった大木。車や船舶。危険な生き物。鉄筋やコンクリート。そういったモノが二次災害へとつながる恐怖。津波、本当に怖いです。そんな状況の中であの家族の次男と末っ子は、大した怪我もなくよく無事でいられたもんです。この奇跡の物語の中でも一番の奇跡かも。 私が個人的にこの作品でもっとも優れていると思えた演出は、長男ルーカスくんの描き方です。どこかで助けを求める声がする。でもまた津波が来るかも知れないから助けず逃げようとする。母親が飲み込んでしまった枝を吐き出す時、母親の大怪我をした足を見た時、彼ルーカスは気持ち悪がります。これらの演出、正直でありまた、人の持つ業そのものなんだと思い知らされます。災害時こそ本来の本性が現れるんだと。なんだか自分の写鏡みたいで、けっこうずんときちゃいましたね。よくまあああいった演出をしたもんです。それともご本人から助言でもあったんですかね。とにかくあの演出があることで、この作品の持つ悲惨さは、単に災害だけではないということを、深く掘り下げることになっていると思いました。 津波に襲われた家族の真実の物語。それだけしかない情報で鑑賞したので見始めてあれ?ってなりました。だってまさかスパイダーマンが、トム・ホランドくんが出演してたなんて・・・。いやぁ~ビックリです。それに演技も上手いし、てかこっちの方が演技力磨きかかってないか?スパイダーマンよりも?てまぁ余計な雑談でした。あしからず。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-10-14 21:54:49)(良:1票) |
264. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
《ネタバレ》 まず最初に。アベンジャーズ・シリーズや一連のMUCシリーズ好きとしてはどうしても言いたい。ブラック・ウィドウとトニー・スタークにしか見えん!とくにロバート・ダウニー・Jrとの絡みは、主人公ジョン・ファヴローがどうしてもハッピーにしか見えん!いや~困った困った(笑) とまあそれはさておき、本作ですが、うんうん、なかなか良かったですね。とにかく食べ物がほんとうに美味しそうに見えるから、もうそれだけでこの映画、半分は勝っていると思います。父と息子との関係も非常に親近感持てるし、焦げた料理を出そうとした息子に、ちゃんと順建てて諭すとこなんか、ほんとうにグッときた。ああいう親子関係って素敵ですね。それといかにも現代的なのが、SNSの悪い点と良い点を上手く料理していたとこ。料理映画ていうとどこかこう、伝統や格式みたいなとこをやや尊重することがあるんですが、この映画はそういったものをほとんど感じさせずに、イマドキなスタイルに仕上げていて、そういった点も興味深く見れた。 ただ屋台を始めてから全くもってドラマティックな、意外性な展開がなく、物事が順調に進みすぎてちょ~っと薄味に感じてしまった。刺激を求めすぎるのも良くないっていうのは分かるんですが、もう一味二味隠し味、ちょっとしたスパイスがあっても良かった気もします。最後のネット評論家との和解も、そこまで刺激的ではなかたっし。 あとその評論家に、店に乗り込んだ時、新作の料理を食べさせるのかと思ってたらしなくって、ちょっとビックリでした。あの時作ってた料理って結局なんだったのよ?不思議。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-10-14 10:05:44)(良:1票) |
265. セルフレス/覚醒した記憶
《ネタバレ》 サスペンスが売りの割には早々と謎解きも終わってしまい、この後の見所が分からない状態に。強いて言えばどんなエンディングになるかくらい。でもそのエンディングもまさかの死んだ人間の意識が元に戻る、てなんじゃそりゃですよ。たしかに感動的ではあるけれど、あくまでも過去の記憶の断片の残りカスみたいなもんだったはずでしょ、あれって。なのにまんまご本人復活ってなんじゃそりゃですよ。科学的なキテレツさ云々の前に、自然摂理が破綻しすぎです。あと気になったのは、ベン・キングズレーが老人だった時と、若い肉体を手に入れた後ではなんかまるで別人みたいに見えたこと。だって老人だった時はどこか嫌味たらしくって、頑固なイメージだったのに、若くなってからは誠実で思いやりのある好青年みたくなっちゃうんだもん。別人かよ!て、何度も思いました。もうちょっと小ネタでもいいから、若いくせにジジイみたいなとこを見せてもよかったんじゃないかな。やたらと古い時代のことに詳しいとかね。あとラストで、敵役のアントンの意識をマーク(ダミアン)の肉体に転移しようとしてたけど、生きてる人間の体に意識を移せるものなの?そこら辺のことが、ちょっと理解が追いつかなかった。あれ?待てよ。だとしたらダミアンが買ったあの肉体。マークはまだ生きてたってこと?生きてたマークの肉体に強引にダミアンの意識を上書きしたってことなのか?だからあの薬を飲まないと、元の意識であるマークが復活して、上書きされてた意識、つまりダミアンは消え去ってしまうってこと?ん~・・・もしそういう設定だったのならもうちょっと分かりやすくしてほしかったな。死んだ人間、死んだ人間て何度も言うから、こっちとしては死んだ人間に転移したもんだと思っちゃうよ。まあ二度は観ないから、結局どっちかはわからないけど。ただ深読みするしないに関わらず、私には退屈な映画でした。それだけは確かです。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-10-14 08:52:20) |
266. メカニック(2011)
《ネタバレ》 一切の証拠も残さず、事故死や他人のせいにするプロフェッショナルな殺し屋。最初のプールでの殺害は、スマートで格好良く、この作品にへの大きな期待となった。 ところが!恩師であり親友である人物の息子とコンビを組んでからおかしくなる。まず息子。巨漢の殺し屋と大乱闘の果てに始末に成功。でもさ、あんた一緒のとこ多くの連中に見られまくってますやん。それに指紋残し放題やん。あとで片付け屋でも来るんか?でも目撃者はどうすんだろうね?それからインチキ教祖様暗殺。たしかに最初は上手くいってたけど途中からめっちゃ銃撃戦始めちゃうじゃん。仕方ないかもしれないけどさ、なんかそうじゃない感が半端なかったです。銃を使わず相手を倒して欲しかったかな。頭脳と体術で。で最後のラスボスへのリベンジ。もうね、暗殺でもなんでもないやん。白昼堂々大衆の面前で殺りまくり。なんだかな~ですよ。 派手にしないと映画として成功しないかもというジレンマは分からなくもないけど、デンゼル・ワシントン主演の「イコライザー」ていう秀作もあるから、もうちょっと「暗殺」「プロフェッショナル」ていうことを大事にして欲しいです。プールの殺しがスタイリッシュで、理想的な殺しだっただけに非常に残念でした。それに親友の息子。別に悪くないのに殺されちゃって、なんだかな~ですよ。 [インターネット(字幕)] 4点(2019-10-13 09:29:00) |
267. フラットライナーズ(2017)
《ネタバレ》 むか~し、キーファー・サザーランドとジュリア・ロバーツ出演のやつを、公開当時に観たことがあり、リメイクされてたのを知って鑑賞してみた。で思った。あれ?これってホラーだったっけ?途中からめっちゃ怖くなってきてビビっちゃいましたよ。とくに、コートニーの妹のとこはやばかった~。てかてっきり彼女が主演かと思ってたから、まさか途中退場するなんて思いもしなかった。それとなんとな~く、ファイナル・デスティネーションが脳裏をよぎった。まあそう感じたのも途中までで、こっちは過去の罪の呵責に襲われるていう設定だったから違ったけど。はぁ~、それにしても怖かった~。夢に出なきゃいいけど。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-10-12 21:14:57) |
268. ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える
《ネタバレ》 前作と全く同じプロットでまたしてもドラッグが原因。二日酔いやないやん!w でもまぁ~そこがいい。安心して観てられる。これって「男はつらいよ」と同じ。出来れば長く続けて欲しい。3作目で終わってしまっているみたいだけど、復活して、そしていつか日本を舞台に暴れてほしいな。目覚めたら富士山の頂上とかね。でスチュの背中に刺青が・・・。 にしてもダグは全く珍道中に参加しないのね。ドラッグ入りのマシュマロ食べたはずなんだけど。それとも食べなかったのか?まあダグは参加しないキャラでいいのかも。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-10-12 10:43:22) |
269. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
《ネタバレ》 バカだな~・・・良い意味で(笑) それにしても、タイソンの家からかっさらってきたトラ。ホテル入れる時どうやったんだろう~・・・w そして恐らく警戒厳重だと思われるタイソンの家。どうやって侵入したんだろう~・・・・・・・・・w てなことなんかどーでもいいですね。バカバカしいことに理屈なんていらない!! 最高のエンターテイメントだぜ! それにしてもストリッパーの彼女。めっちゃタイプ。性格可愛くって好き。指輪返すとこも健気で泣けちゃいました。 それと最後に一言。この監督さん、汚いおケツ好きね~(笑) [インターネット(字幕)] 6点(2019-10-12 00:42:48) |
270. ピーターラビット
《ネタバレ》 可もなく不可もなくといったところ。CGはめっちゃ良く出来ていて、物語にすんなり入り込めた。まあマンガなんで、細かいことはあまり気にはならない。気にはならないが、都会暮らしで潔癖症で細かな性格のトーマスが、あまりにも呆気なく自然の暮らしに慣れ親しんでしまうのは、いくらなんでも端折りすぎかな~と思えた。 捕まえたうさぎをパイにしてしまうっていうのは、子供が観たら下手したらトラウマになりかねかいかも、って心配になってしまった。 電気ショックで吹っ飛ぶシーンがいっちゃん笑えた。あと、もうちょっとビアの書いた絵をちゃんと見せてほしかった。 それと、いくらなんでも憎い相手だとしても、死んだことを喜ぶのは道徳上どうかな~って。せめてお花を添えるとか、なにかそういった演出をしても良かった気もします。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2019-10-06 13:18:56) |
271. 愛を語れば変態ですか
《ネタバレ》 黒川芽以演じるあさこが、可愛いくってエロくってグッド!野間口徹も、あの旦那さん役を実に上手く演じてたと思う。バイトくんを筆頭に、その他のキャラも良い感じに仕上がっていたと思う。そんないい感じに仕上がったキャラたちが、痴話のもつれで繰り広げる水掛け論は、なかなか味があって尚且つ奥深さもあり、見ていて飽きない。極上の密室劇。そうなるのかと思いきや、突然話が急転直下。愛の伝道師と化したあさこが世界へと旅立っていく。なんじゃこりゃ?ですよ。正直言って、多分ですけど、最初はノリノリで楽しんで脚本書いてたんでしょう。ところが決着の付け方に行き詰ってしまい、出した答えがあれだった。こんなとこじゃないでしょうか。あれだけ広げた風呂敷を、どう畳むのかはたしかに難しいと思います。でもそれをするのがプロだと思うんです。まああくまでも私があの結末は煮詰まって出したモノだと言っているだけで、もしかしたら最初からああしたかったのかもしれません。でもやっぱりそうだとしても、あのエンディングには心に響くものが何も感じられませんでした。 本当に残念です。 [DVD(邦画)] 3点(2019-10-02 17:49:57) |
272. ラプラスの魔女
《ネタバレ》 無駄に長い。ブログの出来事を回想シーンで見せるとこがとくに長いし単調だしつまらない。後に重要となるシーンであったとしても、もうちょっと飽きないように見せてほしかった。あとやたらと説明セリフが多すぎ。限られた登場人物だけならまだしも、出てくるキャラほぼみんな説明ばっかでうんざり。どうやら三池崇史監督さん、東野圭吾お得意のこういったテイスト、料理するの苦手みたいですね。原作は読んでないので分かりませんが、主人公がなんの役にも立っていないのがびっくりどころか、呆れて何も言えません。何のためにあんたはいるんだよ。まさか劇中であったセリフの「不必要な人間はいない」を、体現させているのか?いや~、まさかね。 それとね、リアリティを映画に求めるからといって本物の拳銃出てくるけどさ、もうそれこそが、この映画からリアリティを失くしちゃってるじゃん。なんだかな~です。 国家機密の研究を、いとも簡単に教えちゃうってなに?それもなぜか刑事にまで。事件として扱われなかったんだから、なんで刑事にまで教えるのか意味不明ですよ。 全くもってつまらない映画でした。 [ブルーレイ(邦画)] 2点(2019-09-30 23:19:49) |
273. 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
《ネタバレ》 ビックリするくらい、無責任でお節介で自己満足な映画。月が綺麗ですねの引用も、相手が知らなければそれまでで、たしかになかなか想いを言葉にしないのが日本人ではあるけれど、それでもやはり、伝えることの大事さをはぐらかしては駄目だと思う。結局死んだふりをしていた答えもはぐらかされたしね。 とにかく全体的に間延びしすぎ。あと音楽が全くもって作風にあっていない。回想シーン多用しすぎ。それも思い出すような形ばかり。 色々な死んだフリはなかなか楽しめた。それと、ウルトラマンのカラータイマーと元妻のハガキのシンクロにセンスの良さを感じた。あのシーンが一番のハイライトでした(笑) [ブルーレイ(邦画)] 2点(2019-09-26 19:29:10)(良:2票) |
274. オーヴァーロード
《ネタバレ》 大衆向け娯楽作品というよりは、マニア向けな作品。ただマニア向けなわりには、CGや爆薬や特殊メイクや音響やら、とにかくめっちゃ気合入っているから、そういった点では大衆娯楽に片足くらいは突っ込んでいるかも(笑) 中盤がややダレるのがもったいない。 主人公の設定が、出来ることなら殺さずに、というものなのだから、せめて実験の実行者である博士との対決は、もう少し工夫して欲しかったな。ちょっと呆気なかったし、殺したあとも特に何のリアクションもないから、それまでの主人公の性格付けは何だったのか、疑問に感じちゃいました。 飯食った後に観るんじゃなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2019-09-24 22:44:26) |
275. 七つの会議
《ネタバレ》 かなり期待していただけにちょ~っと物足りなかった。あまりにも突拍子な展開にすると社会派リアリティを失ってしまうのは分かるけれど、もうちょっとエンターテイメントがあってもいいんじゃないかな。落とし所も結局は外部への告白になってしまって、そうしないで済むように奔走していたのに、なんだかな~って気持ちになってしまいました。それと出来れば「八角」というキャラは、最後まで人を食ったような感じで、時々格好良いことを三枚目ぽくいう、そんなキャラのままでいてほしかった。あまり感情的にはならないでほしかったな。途中から急に熱血正義マンに変身しちゃうから、へっ!?てなっちゃいましたよ。ひょうひょうとしながらもやることはやる!みたいなほうが私個人としては好みなんです。 まあでもテンポもよく、矢継ぎ早に展開が進んでいくので退屈はしませんでしたね。それと、真相を突き止めようとするミッチーと朝倉あきちゃんのコンビが、むさ苦しくなりそうな出演者たちの中でいい感じに清涼剤の役割をはたしており、とてもナイスな配役と設定だと思えた。 世良公則さん。どうしちゃったんですか!?ビックリです。この映画で久々に見て驚きました。 [DVD(邦画)] 5点(2019-09-23 21:23:42) |
276. フォルトゥナの瞳
《ネタバレ》 途中までは、主人公がフォルトゥナの力に気付き翻弄され苦悩する姿に先の展開が気になっていたが、有村架純と付き合いだしてから話のテンポがややダレ気味になり、あ~これはミステリーやサスペンスというよりも恋愛ドラマなのね、て思い知らされた。ただ恋愛ドラマとしてもちょ~っと淡白かな~。というのも、神木隆之介くんの性格は嫌っちゅうほど分かるのだけれども、いかんせん有村架純ちゃんの方の設定が宙ぶらりんなんですよね。内緒で修理をしてあげるという優しさはあっても、もっと人間的な内面が掘り下げられていない。だから恋愛ものとしてどうしても二人の内面のやりとりが見えてこないんです。薄っぺらいんです。結局は飛行機事故で助け助けられた者同士で、さらに同じ力を持つ者同士って、そこに頼りっきりじゃないですか、それも後から説明されてもね~。どうせなら有村架純視点からの話も混ぜて、すれ違う悲劇を浮き彫りにしたほうが良かったような気もします。 最後に一言、自分がもしフォルトゥナの力を持ってしまったら、ぜ~ったいに外には出たくないですね。無理ですよ、絶対に。それともう一つ、あの力ってテレビ越しでも分かるんですかね?テレビに出ている人の運命も?そうしたらテレビも観れないですよ。はあ~無理、絶対に無理です。はい。 [DVD(邦画)] 4点(2019-09-22 07:23:15) |
277. 人魚の眠る家
《ネタバレ》 切ない、切ない、切ない、切なすぎる。もしも自分が瑞穂ちゃんの親だったらって考えると、どうしようもなく切なくてやりきれない。それに日本の法律が、脳死判定=臓器移植だなんて全然知らなかった。最新技術により身体を動かせることで、生きているという錯覚、いや、生き返る、目を覚ますんじゃないかというまやかしを信じ込ませてしまう。それによって家族や身内の中に言いようのない隔たりが生じてしまう。もう見ていて辛いったらありゃしない。ただ途中から母親の行き過ぎた愛情が、なんかホラーに感じてしまって、ゾッとしたのも事実。ほんと、母の愛って偉大ですね。 時間経過、季節の移り変わりを花で見せる演出は、この作品に非常にマッチしていて、美しくも儚い印象を与えている。 篠原涼子の演技はもはや神レベル。セリフのない時でさえも彼女から発せられるメッセージは、ひしひしと伝わって来る。ほんとうに良い役者さんだ。特に今回のような役はまさにハマり役でしょう。あと脳死してしまう瑞穂ちゃん役の稲垣来泉ちゃん。も~ね~ずるい!ずるいよ~。あんなに可愛かったら感情移入しまくっちゃうやん。まじで奇跡を起こして欲しいって願っちゃいました。電気信号を直接脳に送ってればひょっとして・・・とかって生真面目に鑑賞中、ずーっと考えちゃってましたよ。それだけ彼女の笑顔に心を揺さぶられたってことでしょ。 本当に良い映画でした。でも辛いから二度は観ないかも(泣) [DVD(邦画)] 6点(2019-09-21 08:15:54) |
278. マスカレード・ホテル
《ネタバレ》 ホテルマンと刑事の、人を信じる信じないの対比は面白いと思った。途中まで事件と無関係の話が出てくるが、どことなく三谷幸喜を彷彿とさせる。その三谷幸喜風な雰囲気と木村拓哉のいつもの演技がどうも水と油、まさにホテルマンと刑事のようで、これって狙ってます?て勝手にツッこんでしまった。 ミステリーとして、意外な人物が犯人でしたという驚きはなく、後から出てきた新しい情報で無理くり納得させられたようなもの。 そもそも人一人の命に危険が迫っている状況で、誰の応援も呼ばないっておかしいでしょ。ドラマでフィクションだからっていっても、あれはひどいです。応援を呼んでも時間がないから一人で行動する、ていうのはよくあるけれど、あの状況はどう考えたってその場所に嫌っちゅうほど刑事がいるんだし、何よりも片っ端らから部屋をあたらなきゃならないんだから、やっぱりナンセスですね。 最後のふたりの再会シーンは蛇足でしかない。なんの意味があるのかさっぱりでした。 明石家さんまが友情出演していたらしいが、まったく気が付かなかった。 総評すると、めちゃくちゃ文句を言うほどそこまでひどくもなく、ミステリーとラブコメをミックスしたちょ~っと中途半端な映画でした。はい。 [DVD(邦画)] 4点(2019-09-20 20:15:24)(良:1票) |
279. ホース・ソルジャー
ラストの戦闘シーンだけは見応えがある。それ以外ははっきり言って、そんなに胸熱にはならなかった。近代戦なので、空爆という効率的な戦法が、ドラマチックさを遠ざける要因にもなってしまっている。さらに乱戦状態になると、米兵でない兵士の敵味方の区別が分かりにくく、今どういう状況?って何度もなってしまった。邦題の「ホースソルジャー」は語呂はいいけれど、劇中内で「戦士」を強調して謳っているのだから、「ホースウォリアー」のほうが良かった気もする。 主人公を含め数名以外の登場人物たちが、誰が誰だか分かりにくい。また主人公に対してもそこまで気持ちが入れず、終始傍観者的な感じで見ていた。 総評すると、なんかやたらとお金の掛かった再現ドラマを見せられたようでした。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-09-16 22:04:38) |
280. こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
《ネタバレ》 どちらかというと障害者や病に冒される話って苦手意識があって、敬遠しがちなんです。だって病気って時点ですでに何かしらの感情を求められるわけで、それってちょっとずるいな~って思っちゃうんです。でも結局、気になる作品は観ちゃうんですけど。 でこの作品。予告編と主演の大泉洋のおかげもあり、わりとラフなスタイルで観ることができた。半ばコメディチックな要素も期待してたから、良い意味で気楽に物語の世界に入り込むこともできた。 でもそれが逆に感情のほぼ全てを映画の世界に取り込まれ、気が付いたら涙腺がやばいことに。いやぁ~まいったまいった。演出が憎らしいくらいわざとらしくないし、泣いてくださいって押し付けがましくもない。これがいいんですよ。演出もさることながら、演者のみなさん全て素晴らしくって、特に高畑充希ちゃんはもう本当に上手すぎ。エッちなビデオで男性がなにをするのかってきくとこや、オッパイを触らせてあげるとこ。あんだけ自然体でやられちゃうと全然やらしくないし、むしろ爽やかにさえ感じてしまう。友達以上恋人未満な雰囲気というかオーラの出し方もマジ天才。ああいう接し方って男性は勘違いしちゃうんだよな~。 生きるっていうのは迷惑をかけあうことなんだ。この言葉にハッとさせられました。ありがとう。良い映画でした。 [DVD(邦画)] 6点(2019-09-07 10:03:01) |