2781. ミルク(アメリカ映画)
実際の資料関係が相当残っていたことは推測できるが、かえってそれに縛られてしまったのだろうか。ハーヴェイ・ミルクという人物が現実につい最近に存在していたことはよく分かっても、その中でどこを強調したいのかというところはもう一つ伝わってこなかった。ただし、ショーン・ペンの自然な存在感は実に見事としか言いようがなく、それだけで優に2時間分の濃い内容がある。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-19 01:27:15)(良:1票) |
2782. 夫以外の選択肢
最初から最後まで、4人ともじめじめじめじめしっぱなしなのが強烈。不倫の開放感や陶酔感など、微塵も感じさせない。ここまで徹底してじめじめしていると、逆に爽快ですらある。あと、ピーター・クラウスがビル・パクストンに見えて仕方なかった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-18 03:36:42) |
2783. 好奇心
《ネタバレ》 母子関係云々の部分が着目されるのは仕方ないとは思うが、それは全体の中では一部であり、本質は心の揺れをストレートに描いた優れた青春映画だと思う。兄貴2人がところどころうざすぎるのが若干マイナス。ただし、何よりも一番凄いのは、母と一夜を明かした後の、あのラストシーンである。通常とは別の意味で衝撃的。何の疑いもない全面的な自我肯定、これこそ映画。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-17 19:48:19) |
2784. 折り梅
《ネタバレ》 前半の段階ですでに、説明台詞とそのまんま台詞の連打連打に唖然。これでは問題設定がうまくいかない以上後の解決部分も光らないし、もちろん原田美枝子や吉行和子の演技力も空振りに終わってしまいます。後半は後半で、何かの拍子に芋づる式に全部が解決するという描写にしかなっていないので、ドラマとしての説得力がありません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-12-15 01:28:23) |
2785. イマジン/ジョン・レノン
《ネタバレ》 もともとあらゆる意味でドラマチックな激動の人生を歩んだ人であるだけに、そのまま映像を並べるだけでも十分面白い内容になってしまう。思想や創造の背景にまで踏み込んでいるとは言い難いが、基本的なところは押さえられている。内容的には、ベッドインの状況がきちんと伝えられていたところと、オノ・ヨーコがいかに精神的支柱になっていたかというところが興味深かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-14 23:44:20) |
2786. イカとクジラ
奥の深そうなテーマに挑んだ心意気は買いたいが、やはり個々人の人格の背景にまで突っ込み切れているとはいえない。落ち着きのないカメラワークもマイナス。孤独感と渇望感の表現としてピンク・フロイドの"Hey You"に着目したセンスには+1点したいが、ちょっと露骨に使いすぎか。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-13 01:39:12) |
2787. めまい(1958)
思いつきで話を継ぎ足していったような内容であり、今日では、後続の幾多の作品に抜き去られてしまっていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-12-11 20:50:55)(笑:1票) |
2788. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 もっと怖くてどきどきする作品かと思っていたのですが、これは思いっ切りコメディではないですか。保釈金の額をどうこう言っている会話なんて、ほとんど吉本のノリです。ラストも真相の意外性で落とすのではなく、ギャグで落としています。そんなわけで、全然予想と違っていました。というか、あんなそのまんまな結末だなんて思わないよ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-08 02:12:52) |
2789. 痛いほどきみが好きなのに
《ネタバレ》 主役のキャラクターに負っているところが大の内容なのに、肝心の主演の彼に魅力も存在感もないのが致命傷。脚本上は切なくてよい感じのラストのはずなのに、それが引き締まらずに終わっているし、脇役のサポートも生きていない。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-08 00:40:43) |
2790. プロジェクトA2/史上最大の標的
《ネタバレ》 何かもう作る側の気合が異様で、思いつくことは全部詰め込みましたという執念を感じる。序盤でラスボスっぽく出てくる悪の首領も、結局は逮捕されたっきりで、あれを導入の前座に使ってしまうという発想が凄い。あと、マギー・チャンの出番が多くて、しかもパーティードレスルックやスカート引き裂きアクションまで見せてくれるのは、実に嬉しい(しかも若い!)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-06 02:01:03) |
2791. アメリカを売った男
《ネタバレ》 割と地道な内偵作業の積み重ねで、そんなにわざとらしく盛り上げたりはしていないのですが、それだけに主役2人の思考の奥の部分が伝わってきます。ライアン・フィリップは、最初の方は「こんなのに重要任務を任せていて大丈夫なのか?」というくらい頼りないのですが、ここぞというところでそれ以外にない切り返しを決めるなど、途中からしっかりしています。あと、ローラ・リニーの出番が意外に多かったのが嬉しい。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-05 23:49:38) |
2792. シリアの花嫁
《ネタバレ》 対象選定と設定の斬新さだけで5点。しかし、これだけぎりぎりのシビアな状況を描写しているはずでありながら、そもそも何で花嫁はこの人と結婚したいと思ったのか、というコアの部分の掘り下げが不足しているのが気になる。また、前半、未整理にたくさんの人々が次々に出てきたので、誰が何をしようとしているのかがよく分からなかった。最後のまっすぐに歩いていくシーンの単純な衝撃で大分得をしている。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-04 02:51:21) |
2793. 追想(1956)
話の設定が大きい割に、脚本が舞台劇の域を脱していない。つまり、似たようなシーンがチマチマ繰り返されてしまっている。謁見シーンの緊迫感がなければ、かなり印象の低い作品になっていただろう。ただ、バーグマン以上にずしりとした存在感があるユル・ブリンナーはさすが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-03 02:21:14) |
2794. 愛のそよ風
終始趣のある雰囲気で進んでいくのに、何でのめり込めないのかと考えたら、主演がウィリアム・ホールデンというのが原因なんですね。ヒッピー少女との出会いと交流という非日常性がテーマであるのに、彼が悠然と構えていると、結局は何も破綻せずに安全な結末になるんだろうオーラが満載なのです。つまり、物語が常に逸脱しません。少しひねった台詞の応酬はなかなか見応えがあったので、そこに+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-02 00:03:11) |
2795. ポリス・ストーリー3
《ネタバレ》 マギー・チャンの出番全然ないじゃん、と前半は面白くなかったのですが、後半のミシェル・ヨーが凄すぎる。そりゃ、スピンオフもできるっていうもの。しかしこのシリーズ、1は肉体奮闘系、2はほんのりラブコメ系、3は大規模アクション系と、一応色分けされていたんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-28 02:31:18) |
2796. 波の数だけ抱きしめて
《ネタバレ》 意外なことに、「彼女が~」よりはよかった。冒頭とラストがもたらす切なさが、ベタとはいえ印象的なのです。回想がトンネルに始まりトンネルに終わるという様式美も、小技ながら効いている。ただ、それを支えるはずの登場人物の「日常」があまり感じられないのが残念(台詞と設定に多くが寄りかかっている)。あと、ラリー・リーの"Don't Talk"に+1点・・・したいところなのだが、その辺を出すのなら、全体的な選曲にはもっとこだわってほしかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-11-27 23:45:04) |
2797. 彼女が水着にきがえたら
「楽しく遊ぶ」がテーマなんだから、徹底的に楽しく遊べばいいと思うのに、よく分からないトレジャーハンティング(しかも目的物が「宝」って、そのまんまじゃん)を絡めたり、中途半端にサスペンスっぽい演出を入れようとしたりして、目的不明の内容になってしまっている。田中美佐子の水着シーンに3点。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-11-26 04:20:08) |
2798. 九龍の眼/クーロンズ・アイ
序盤からいきなりマギー・チャンの出番が増えているのが嬉しい。ただし、ストーリーは途中から収拾がつかなくなってしまった感じ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-26 03:17:53) |
2799. トイ・ストーリー
終始画面も台詞も目まぐるしすぎて、見ていてまったく落ち着かない。せっかく単純明快な内容なはずなのに、もったいない。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2010-11-24 02:38:13) |
2800. 真夏の夜の夢(1999)
ミシェル・ファイファーの出番がかなり少なかったのががっかりでした。若者たちの恋愛沙汰についても、それぞれの俳優の個性があまりにも希薄なため、見ていて面白く感じませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2010-11-23 04:23:52) |