2941. 史上最大の作戦
豪華キャストはそれを揃えるだけじゃなくって、きちんと使いこなさないと意味がないんです。音響や美術関係などはこれでもかというくらい凝っていますが、中身としてはドラマもなければ表現もないといわざるをえません。まさしくアメリカの物量作戦方式を象徴するような作品です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-03-12 05:03:29) |
2942. 野いちご
オッサンの頭の中にある極私的体験を延々と見せられても・・・。もっと爽やかで前向きな内容を期待したのに、妙にうじうじじめじめした感じが漂っていて、疲れました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-03-12 04:44:18) |
2943. 誰も知らない(2004)
もっと陰惨で救いのない描写になるのかと思っていたのですが、意外に地に足の着いた堅実な描写に感心しました。この作品が優れているのは、特定の誰かをスケープゴートにしてしまって終わり、にしていないところです。ネグレクトの発生原理や防止策はそんな単純なものではないし、極端な描写はかえって現実の身の回りの事象を気づかせにくくしてしまう。本質は何よりもまず彼らの素朴な日常生活と向き合うことです。それを分かっているという点において、この作品は一歩抜き出ています。あと、音楽もいい感じですね。 [DVD(邦画)] 7点(2010-03-10 00:38:20) |
2944. 夏の夜は三たび微笑む
この監督にこんな軽快な作品があったんですね。女優陣の皆様方が綺麗に撮られているのは好感が持てるのですが、途中からだんだん各登場人物の行動が入り組んできて筋が見えにくくなっているのは残念。それと息子が顔老けすぎ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-09 04:07:14) |
2945. 阿弥陀堂だより
《ネタバレ》 前提となるべき主人公のパニック障害というものがどういうものであって、それがどのような影響を与えたのか、という点がほとんど描かれてない時点で失格。ストーリーはいきなりその辺をすっ飛ばして、信州の風景と周りの「いい人たち」先にありきでどんどん先に進んでしまう。つまり、設定によりかかっているだけの内容になってしまっているのである。これではいくら風景が美しくても意味がありません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-03-08 01:29:24) |
2946. 堕天使のパスポート
主人公2人の生活もいろいろ重いのですが、そこに腎臓云々という別ベクトルからの重さがやってきて、しかもその両者があまり上手く融合していません。よって、何かバランスの悪い空気が漂っています。テーマソングがデヴィッド・バーンというチョイスは、作品の多国籍状態となかなかフィットしていてセンスが良いので+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2010-03-07 23:03:12) |
2947. マイ・ライフ、マイ・ファミリー
ローラ・リニー主演のファミリー・ドラマでしかも彼女のオスカーノミネート作品となれば、つい「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」クラスの名作を期待してしまいますが、およそそこまでは及んでいませんでした。何といっても、作品全体を覆うやたら暗そうな雰囲気がいかん。登場人物の前向きな意志や意欲が全然伝わってきません。また、カメラが貧乏くさくゆらゆら揺れている上に、肝心のローラが綺麗に撮られていないのも痛いところです。せっかく演技力のある人なのに、これではもったいない。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-07 22:57:29) |
2948. デルス・ウザーラ
シベリアの大自然を延々とカメラに収めまくった執念については評価したいが、肝心の登場人物達が、そう動いた方が脚本の進行が都合良くなるというだけで動かされているにすぎず、ドラマ性が感じられない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-03-06 02:08:20) |
2949. 戦う幌馬車
あまりにも単純なホネをそのまま役者に演じさせただけであり、ドラマ性も技巧も感じられませんでした。個性の感じられない作品を高評価はできません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-03-06 01:56:57) |
2950. 君がいた夏
《ネタバレ》 ごくごく単純で何のひねりもない青春回想ものなんですが、こういうのはそれでいいのです。主人公の従姉があくまでも「憧れの女性」であって、初恋風味全開にならないのが、あとの切なさを高めています。ジョディ・フォスターは、頭の切れる才人系の役もいいのですが、こういう田舎のお姉ちゃん的な役も意外に合ってますね。デヴィッド・フォスター節満載の音楽に+1点。ただ、作品の締め方はもう一工夫欲しかった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-03 23:51:23) |
2951. 地下水道
地下に潜るまでが予想よりも長くて少しだれたのですが、地下に降りてからは、カメラは延々と暗く狭い地下道のみを追い続け、見る側に息苦しさと圧迫感を与えてきます。そして、地上あるいは出口に戻ったシーンでは、作中の登場人物同様、見る側も光の眩しさに目がくらみそうになります。しかもその後で、どのパターンについても、だらだら続けずにあっさり終わらせているのが良い。コラブとデイジーのパートなどは、余計なことを一切していない分、かえってこちらも足がすくむほどのインパクトがあります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-02 02:05:15) |
2952. 8 1/2
何を創り上げたい作品なのか、さっぱり分かりませんでした。百歩譲って、制作に挑んだ際の自分の苦悩ぶりをそのまま投影したものと解釈したとしても、それは作品に対する制作者の根本的な姿勢として「逃げ」なんではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-03-02 00:30:14) |
2953. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 ジャック・ブラックを使っている割には設定や展開が回りくどく、各人のキャラも引き立っていない気がする。そもそも、スタートのビデオ全部が駄目になるという問題発生の理由付けからしてかなり強引なので、この種のオタクコメディに必須である「日常生活感」が削がれており、その辺で一貫性のなさが生じてしまっているのです。 [DVD(字幕)] 4点(2010-02-25 04:00:23) |
2954. 幕末太陽傳
登場人物が揃いも揃って終始うるさすぎで、作品の空気も一本調子で、見ていて入り込めませんでした。フランキー堺の飄々とした存在感に4点。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-02-22 01:28:03) |
2955. ミッシング(2003)
監督がロン・ハワードというのがにわかに信じられません。テーマも不明ならば演出の方向性も不安定。ウエスタン的舞台を選んでいながら、中途半端に雰囲気を重くしちゃってるのが敗因でしょう。 [DVD(字幕)] 3点(2010-02-20 23:57:00) |
2956. コールガール(1971)
終始統一されている画面の暗く陰鬱な作り方はなかなか魅力的なのですが、謎の展開そのものがあまりにも適当で、雰囲気を楽しむ以上のものがありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-20 22:58:22) |
2957. ミニヴァー夫人
これって、内実は昼の連ドラくらいでやってることとあまり変わらないのでは・・・。今ひとつ危機感もなければ緊迫感もない、台詞や効果音で説明されないと戦時中であることが分からないような予定調和的な内容でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-19 00:48:53) |
2958. ウィル・ペニー
主人公が格好良いわけでもなければ適役に特に引き立つ人物がいるわけでもない。その上に最後までさしたる見せ場もなく、さら~と終わってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-02-18 23:54:09) |
2959. サハラ 死の砂漠を脱出せよ
最低な邦題から想像できてしまうとおりの内容。何が主題なのかがぶれまくって、最後まで焦点が全然絞られていない。何でこんな作品に2005年にもなってペネロペ・クルスが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-02-17 02:08:24) |
2960. プリティ・ベビー
各登場人物の心理の綾を突っ込んでいけばもう少し表現の余地がありそうな内容なのだが、娼館で育った少女という設定のインパクトが先行して、その先の部分が見えにくくなっているように感じる。落ち着いた中にも華麗さを込めた画面の色彩感覚に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-08 03:14:05) |