301. ドクター・スリープ
《ネタバレ》 シャイニングの続編という位置づけ以外の予備知識なしに観てみました。 正直、独特な世界観なので前半は「何じゃこりゃ?」てな感じでしたが、その世界観を受け止めたことにより 後半からは娯楽作としてそれなりに楽しめました。でもやっぱりキング原作の映画って癖があるなぁ。 例のホテルが終盤に出てくるので懐かしさも相まって思い出にふけっておりました。 続編なので、どうしてもキューブリック作品と比較してしまうのですが、 今の映画とキューブリック作品はテンポという意味において根本的に違うんだなぁと。 キューブリック映画の重厚さは、あの長回しとスローなテンポからでしか生み出せないものですね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-04-24 17:41:25) |
302. シシリーの黒い霧
《ネタバレ》 白黒映画ですが、映像的には迫力があり見応えがありました。 ただちょっと全体像がわかりにくい。背景の予備知識を持って鑑賞するのが良いですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-04-20 21:48:51) |
303. ジュマンジ/ネクスト・レベル
《ネタバレ》 笑いの量で言えば前作のほうが多かったですが、映画の出来栄えとしてはこっちの方が上かな。 大量のダチョウやマンドリルの大群からの逃避行は迫力満点。 今回はおじいちゃん二人組ってことで、その分スピード感が落ちちゃってるようにも感じましたが 中盤、なぜ会いに来たのかの理由を吐露し、最後には和解する様は予想外に感動してしまいました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-07 17:29:54) |
304. 終電車
《ネタバレ》 思っていたより見易くて良かったです。 舞台劇と現実をリンクさせる展開が面白い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-07 17:25:51) |
305. ゾンビランド:ダブルタップ
《ネタバレ》 前作も鑑賞してますが何しろ10年も前なのでほぼほぼ覚えてないです。 ですがそんな状態でも問題なく楽しめました。 通じゃないと伝わりにくいユーモアもありますが、大抵のギャグは笑えるし気に入りました。 個人的には新キャラのマディソン絡みのユーモアが大好きです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-01 14:10:42) |
306. ターミネーター:ニュー・フェイト
《ネタバレ》 アクション的には悪くない出来栄えですし、お金かかってるなぁというのも 見ていてよくわかりますが、でもどのシーンよりも一番衝撃的だったシーンは冒頭ですね。 若かりし頃のサラ、ジョン、そしてシュワちゃんたちが何の違和感もなく映像化されていて、 今のCG技術はほんとすごいなと驚愕いたしました。そしてあんだけ必死に守ったジョンが あっさり殺されて始まるというサバサバストーリーにも衝撃を受けました(笑)。 ターミネーターシリーズは基本的にはやってることが同じでして、 敵からひたすら逃げ続ける、ただそれだけであります。 唯一のひねりは、シュワちゃんターミネーターが山小屋で擬似家族のように過ごしてて 親の気持ちを理解できるようになったという設定ですね。その発想は斬新だった。 そしてサラのために敵と共に絶命するラストはジーンときました。 そんなわけで内容的には悪くないんですが、興行的には大コケだったので、 おそらくシリーズとしてはこれが最後になるだろうなと。 老体に鞭打って新作を見せてくれたお二方にお疲れさまを言いたいです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-03-31 19:46:34) |
307. ブライトバーン/恐怖の拡散者
《ネタバレ》 スーパーマンが悪者だったらというような設定の、ありそうでなかったホラー映画であります。 でもベースとしては親子の話で、それもちょうど思春期ぐらいの年にまで成長した男の子宇宙人ですから、 そういう意味での面白さがあります。 怖さというとそれほどではありませんが、目に突き刺さったガラスを取り除こうとするシーンがなかなかでした。 尺の短い映画でサクっとみれますが、ブランドンが人間たちにもう少しいじめられたりして より彼に強く感情移入できるような話にしていけばより良くなったと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-03-29 20:10:44)(良:1票) |
308. ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
《ネタバレ》 なぜこういうオチにしたのだろうと、観終わってみて率直に思いましたね。 ドラクエはFFと違って日本だけですごく人気があるゲーム。 映画化の話を聞いたときは、映画という媒体を通してドラクエの人気を世界に広めようとしているのかなと思ったのですが、 実際鑑賞してみると全然そういう内容ではなく、すごく内輪な結末でしたね。 賛否あるでしょうが、ゲームの世界だからとかいうのなしにやはり普通に一つの世界として見せて欲しかったなぁ。 CGはほんと良く出来ていて、和製でもこんだけやれるんだなと感心しましたし、 音楽はドラクエのサントラが全編にわたって流れていてファンもその点は満足するでしょう。 良かったシーンは、ビアンカにプロポーズした時の彼女の反応かなぁ。可愛らしかった。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2020-03-29 15:37:44) |
309. さらば、わが愛/覇王別姫
《ネタバレ》 なかなか面白かったです。 京劇という中国の古典演劇が、目まぐるしく変わる時代の移り変わりに常に翻弄される。 日本統治時代、国民党時代、文化大革命時代と時が移っていくのですが、意外にも文革の時が最も文化否定が酷く、 吊し上げされてしまうくだりが見ていて辛かったです。終盤はほんと救いようがないですね。 だからこそ、伝統演劇は大切にしなきゃという教訓が生きてきます。 全編にわたってモヤがかかったようなバックとスポットライトの多用は、 映像全体が記憶の再現をしているような感覚に陥り実に印象的でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-24 18:40:04) |
310. 3月のライオン 後編
《ネタバレ》 人間的成長が主軸に移っていて、良くも悪くも将棋からは外れていたように思います。 いや、立派な将棋士になるには立派な人間性が必要なのかな。 神木くんは変わらずの熱演でしたね。よう泣いてたなぁ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-03-24 18:30:14) |
311. 東京暮色
《ネタバレ》 小津さんの映画では珍しく、ちょっと暗い作品です。 いや、話としては暗いんだけど、それを努めて暗くなりすぎないように仕上げております。 その辺がやはり小津さんらしいです。列車の中で待つ母の心情が切ないです。そして母に言いよる原節子の表情が巧い。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-03-17 17:25:42) |
312. ジョイ・ラック・クラブ
《ネタバレ》 一つ一つのエピソードが面白かったです。 男運のない人たちだなぁと思いつつも、文化的な違いとかがあって、 それで自分が合わせなきゃ、尽くさなきゃって努めるもんだからそれがかえって仇になるのね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-17 17:19:03) |
313. 突撃隊
《ネタバレ》 モノクロ映画ですが、戦場での壮絶さやリアリズムが良く伝わってきました。 スピルバーグがプライベートライアンでやったようなことを、当時のドン・シーゲルが行ったのだろうな、と推察。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-08 19:24:02) |
314. 王様と私(1956)
《ネタバレ》 なんだかんだで面白かったです。 シャム王という難しい役柄を見事に演じ切ったユル・ブリンナーと、愛情深い先生役がどハマりしてた デボラ・カー。 ミュージカルリメイクということで、演者達も正面むいて演じてるような、いわば舞台を撮影してるような感じで それはそれで当時としては真新しいものだったのかもしれませんね。 今こうして観ると、いわゆるその当時の西洋人が考えるアジア人の世界、みたいななんとも言えない独特なものがありまして、 特に後半見せてくれるミュージカル劇ですね、あれはまさにそういうもので、それが実に興味深かったなぁと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-03 18:21:38)(良:1票) |
315. 二十四時間の情事
《ネタバレ》 序盤のなかなかのショッキング映像にしろ、50年代でよくもまぁ作れたもんだなと感心しましたけど、 後半からは、フランス映画らしい観念的な難しさがあって、なかなか理解が追いつかなかったです。 フランスの田舎町と、その当時のレトロな広島の風景を交互に見せるシーンはなんとも言えない不思議な感覚に陥りました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-03 18:09:38) |
316. 翔んで埼玉
《ネタバレ》 地域いじりも、ここまで徹底的にやってくれると最高ですね。 結構笑かしてもらいました。凄まじい勢いで虐げられる埼玉県人たち。 GACKT様が、空気だけでそれがどこの都内が当てるシーンと、 〇〇さいたま〜と虐げられた言葉を列挙するシーンが好きです。 [地上波(邦画)] 7点(2020-03-02 15:22:05) |
317. アナベル 死霊博物館
《ネタバレ》 次に何が起こるか、、、の匂わせ感とか雰囲気作りは悪くないんですけど、 これはもうアナベル人形ほとんど関係ない、ただのお化け屋敷映画になっちゃってましたね。 これといった脈絡もなく、モンスターキャラが交互に出てきて驚かせるだけで、 途中から飽き飽きしてしまいしまた。 女の子3人がまさしく観客層の年齢という感じで、結局のところみんな無事だし刺激が足りなかったかな。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-02-14 20:26:36)(良:1票) |
318. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
《ネタバレ》 タラちゃんは、本当に強烈な個性を持った映像作家ですねぇ。 最初から最後までタランティーノ節。彼のエキス100%の作品でありました。 若かりし頃のポランスキーとか、ブルース・リーとかが出てきてついついニヤニヤしちゃいますけど、 中でもスティーブ・マックイーンは似てましたね〜(笑)。 当時の楽曲もふんだんに使われていて、流し方がまたいちいちカッコいいです。 ただタラちゃん節全開ですから、人を選ぶ作品であることも事実でしょう。 なんでこんな長ったらしい意味のないシーンあるの?とか言いたくなっちゃうのもあるにはあるんですが、 それはやっぱり、タラちゃん映画のリズム、彼のセンスなんですよね。 中盤、クリフが一人でスパーン映画牧場に乗り込んでジョージに会おうとするシーンがあるんですが、 そのシーンの緊迫感と言いますか、見るものを引きつける引力ですね、それがすごいなと思いました。 タラちゃん映画は、どうでもいいようなシーンで緩ませといて、魅せるシーンでグッと惹きつけるという、そういう緩急が素晴らしいですね。 終盤なんて、突然スプラッターホラーにでもなったのかというような急展開にも思わず笑っちゃいました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-02-11 21:31:38)(良:1票) |
319. ジョーカー
《ネタバレ》 確かに面白かったことは面白かったんですけど、観ていてこれは完全に「キングオブコメディ」を元にしてるんだなと思いました。 あれの主人公をジョーカーでやってみようと思い立ったのでしょう。 そんなわけで、どうしても比較してしまうわけですが、私は少し気になるのは映画的な美的表現シーンですね。 主人公はいわゆる典型的な社会的弱者で、周囲の彼に対する扱いの酷さによって必然的に主人公に感情移入するようにできてるわけですが、 そういうリアルなテイストで描いてるもんだから余計に映画的表現が気になるんですよね。 階段で踊るシーンとか車から救出されるシーンとかラストシーンとか、実に映画的な表現。 だから、そこはジョーカーだからなんですよね。すごくリアルなんだけど、でもファンタジーで、 その辺の折衷さ加減が個人的には気になって。だから、いい映画だし面白いんだけど、アカデミーはないだろうなと思ってました。やっぱりそうだった。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-02-11 20:22:56) |
320. マレフィセント2
《ネタバレ》 目に楽しい作品でありましたね。 妖精さんたちをはじめとする、森の生き物たちが実に微笑ましい。 そういうファンタジーの中に、他民族共生といったテーマを軸に昇華させていく展開で、 ストーリー的にも及第点ではありました。 どクズすぎる母ちゃんでしたが末路は羊にさせられるあたりはディズニー的ですね。 個人的には、例えばユーモアの要素とか、可愛らしい妖精たちとのさらなるやり取りとかを 取り入れて欲しかったかなと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-02-11 19:15:38)(良:1票) |