301. ブラジルから来た少年
《ネタバレ》 住所地もバラバラな65歳の公務員男性九十何人を殺すという不思議な指令の意味、主人公にメンゲレが選ばれた理由が一挙に明かされる中盤以降のスリリングさは推理小説を読んでいるようでした。考えてみると確かに、遠大過ぎてツッコミどころの多い計画ではありますが、ヒトラーと同じ遺伝子を持つ少年の冷徹な態度を見せられると、背筋がヒヤリとする思いがしました。 [DVD(字幕)] 8点(2017-09-16 17:41:08) |
302. エレファント・マン
《ネタバレ》 30年ほど前に観た曖昧な記憶では恐怖映画でしたが、久しぶりに通して鑑賞すると人間ドラマだったと分かりました。その容姿で他人に翻弄され続けたメリックですが、幸せな経験をした日に自ら人生を終わらせることを選べて幸せだったのかもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2017-09-07 01:05:02) |
303. 大魔神
《ネタバレ》 大魔神が動くのは最後の20分。それまでは悪党の無法ぶり・若様たちの無力ぶりを描いて期待をあおります。一旦大魔神が怒ると、後は胸のすく勧善懲悪劇なんですが、農民が苦しんでいても動かなかったり、左馬之助に個人的な制裁を行った風でもあり、神様の身勝手ぶりもうかがえて、それもまた良いなと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2017-08-25 14:42:02) |
304. IZO
これは珍品ですね。 多数の有名人含む俳優たちがちゃんと演技してるのに全然話の意味が分からないし、少しも面白くない。開始から10数分で嫌な予感に従い見るのを止めたら良かったですね。私の2時間を返してほしいです。主人公のやけくそ気味な叫び声が見終えた後も耳に残ります。 [ビデオ(邦画)] 1点(2017-07-21 23:23:09) |
305. けものみち
森塚敏やら小沢栄太郎やらが気持ち悪過ぎて伊藤雄之助が普通に見える不思議。 [DVD(邦画)] 6点(2017-07-21 23:06:51) |
306. FAKE
●佐村河内氏が出演を断ったおおみそかのバラエティ番組・・・まあ、そうなりますわね。氏が出ていたら、どんな内容だったか。いや、視聴者が一番みたいのは氏と元相方の共演でしょうに、マスコミは、それはやらないんですよね。 [DVD(邦画)] 8点(2017-07-17 11:12:13) |
307. ザ・リング
《ネタバレ》 ホラー映画はゾクゾクする気分をどれくらい味わえたかが評価のポイントと思います。この作品は元ネタをすみずみまで知っているうえに、演出の改変に首をかしげる部分があり、あまり怖くありませんでした。特に貞子・・・ではなくアマラの怨念に関しては、母親の千里眼事件から始まる事情を外してほしくなかったです。呪いビデオの誕生にも関係することですし(馬とか、訳わかりません。欧米人にはああと納得できるものがあるのでしょうか)。そして、見終えて感じるのは、リング原作のプロットがいかに素晴らしかったかですね。終盤で貞子の遺体発見→主人公は死なない。呪いは消えたのだ、万歳!→相棒死亡→何が間違っていたのか?という一連の演出は、何度見ても動揺しますからね。 [ビデオ(吹替)] 6点(2017-07-08 14:41:44) |
308. シン・ゴジラ
皆さんの高得点の理由を知りたく、初代以外鑑賞していないゴジラ映画を見てみました。なるほど、単なる怪獣対軍隊ではありませんね。日本沈没のような災害シミュレーション映画を思い出しました。熱線を吐くゴジラの出鱈目な攻撃力に笑いました。 [DVD(邦画)] 7点(2017-07-08 12:06:04) |
309. ブラックブック
《ネタバレ》 敵味方双方で裏切りが続出し、見続けるのがつらいほどです。 [DVD(吹替)] 7点(2017-07-08 10:56:44) |
310. 鬼談百景
原作既読。いかにも採取した怪談を最小限の脚色で提供した風の原作と異なり、第三者視点を感じたり、余計と思うオチが付いていたり、Jホラーの影響を受けたらしい演出があったりと少々残念である。それも劇場公開用なら正しい方向なのだろう。怖かったシーンは、①「どこの子」職員室ロッカーの陰から子供の顔が覗いているところ②「続きをしよう」最後に残った子のもとに、もう一人いた子供が走り寄ってくる一瞬のシーン。 [DVD(邦画)] 6点(2017-06-25 12:40:56) |
311. LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門
《ネタバレ》 少し前では考えられないハードボイルドなルパン三世。人体の輪切りを見られるとは思いませんでした。「シグルイ」をほうふつとさせました。それにしても、今回の味のあり過ぎるライバルキャラ、異常なタフネスと反射神経はラスボスに改造手術を施されているものと想像したのですが、特に説明はなかったですね。 [DVD(邦画)] 9点(2017-06-25 12:07:49) |
312. キャスト・アウェイ
《ネタバレ》 全編のほとんどがトム・ハンクスの独り舞台。無人島へ流れ着いた驚き、火を手に入れた喜び、友人ウィルソンを失った悲しみ、様々な感情に同調しました。恋人との顛末はやりきれない思いがしました。4年も不在(それも死亡推定)では致し方ありませんが・・・。 [DVD(吹替)] 8点(2017-06-16 23:26:45) |
313. クリスマス・キャロル(1938)
スクルージの冷酷さ加減の描写が不足している気がしますが、子供にやさしくなった姿を見るのは楽しいものでした。 [DVD(字幕)] 9点(2017-06-16 22:40:33) |
314. グラン・トリノ
《ネタバレ》 主人公は命と引き換えに少年の未来を守りました。感動しました。しかし何度も観る気はしません。やっぱり、真面目に生きている人は幸せになってほしいんです。死んでほしくないんです。イーストウッド監督作品はこういうのが多いですね。 [DVD(吹替)] 8点(2017-06-04 13:01:08) |
315. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 ロッキーのようなサクセスストーリーと思っていました。頂点を極めた直後にまさかの反則被害で障害を負っても、片足を切断しても奇跡の復活を遂げるのだと信じていました。だから、まさかのラストにはショックです。しかし、これを理不尽と考えてしまうのは、頑張る人間には良い報いが、怠惰な人間には悪い報いがあり、世の中はバランスが取れるべきという固定観念があるからでしょうね。 [DVD(吹替)] 8点(2017-05-29 18:59:18) |
316. LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
《ネタバレ》 ここ10数年、ルパンでカッコいいのはサブタイトルだけ、中身は食い荒らされて死に絶えたも同然と諦めていましたが、まさか復活劇を拝めるとは嬉しいですね。物語はほぼ次元・ヤエル奥崎のガンマン対決(ルパンはサポート役、しかし優秀さは十分アピール)、60分の濃い内容を堪能できました。今作で従来のスペシャル版と比べて優れた点は、いくつも挙げられます。しょーもないユーモアを排除したこと、五右衛門や銭形等レギュラーを無理して全員出さないこと、銃のセットや発砲の瞬間を丹念に描いていること、そして何よりライバルが最後まで惨めさをさらけ出さないことです。ヤエル奥崎は、「国内限定」の最強ガンマンと種明かしされ敗北しますが、職業暗殺者として致命的な傷を負ってなお命乞いをしませんでした。主人公の敵だからといって負けても貶めないのは作品の品格を保つうえで大事と思います。そして、最後にまさかの「あの方」が登場。この新シリーズの黒幕になるんでしょうか?そういえば、ルパンが荒唐無稽でありながらハードボイルドだった時代のキャラでしたね。 [DVD(邦画)] 9点(2017-05-28 19:22:31) |
317. 何がジェーンに起ったか?
何らかのドンデン返しがあるらしいとの前情報のみで鑑賞。モノクロでも気持ち悪いと分かるジェーンの化粧ぶりに嫌悪感を持ちつつ、後のミザリー的監禁劇に気を取られて、ラストまで真相に思い至りませんでした。お互いを大事に思いながらも、少しでも相手より優位に立ちたいと願ったゆえの悲劇ですか。似たような現象は現代にも多くあると感じます。兄弟姉妹は同じ進路を行くべきではないですね。 [DVD(字幕)] 7点(2017-05-24 19:19:27) |
318. 黙秘
主演が他ならぬキャシー・ベイツなので、「本当に殺したのかもしれない 殺さなかったかもしれない」と最後まで興味を持って見ることができました。ラストで離れていた親子の心が近づいて、ほっとしました。 [DVD(吹替)] 7点(2017-05-03 20:09:29) |
319. 聖の青春
地味だな・・・。村山聖さんの人となりは伝わりましたが、ウィキペディアの項を読んだ時と同程度で物語としては山場を感じることができませんでした。5点が限界です。 [DVD(邦画)] 5点(2017-05-03 19:52:16) |
320. 夜は短し歩けよ乙女
原作既読です。私も好きな「四畳半神話大系」のスタッフがスライドしての担当なので、演出には懸念なし、「黒髪の乙女」のキャラが魅力的で、「先輩」の空回りぶりがキチンと描かれていたら、成功も同然と考えていました。結果は想像を上回るもので、2時間半くらい観たと感じるほど楽しめました。 [映画館(邦画)] 9点(2017-04-24 22:57:33) |