301. マイ・ライフ、マイ・ファミリー
《ネタバレ》 温かい気持ちになれる家族ドラマ。親の介護という誰でも経験する問題を描きながら、その子どもたちの悩みが見えてくる。大学教授の兄は仕事に打ち込む反面、彼女と結婚したいかどうか分からない。妹は戯曲を書く夢を持ちながら、中年に近づいても不倫関係に満足している。兄妹は自分の人生に精一杯なのだが、家族の絆はおろそかにできない。親の介護によって2人の人生はその絆に翻弄されるかに見えるが、心境が劇的に変化するわけではない。人は皆、あらゆる出来事に右往左往しながらも生きていく。介護もその一つなのだろうか。けれど、人生をいっぱいいっぱいに生きている姿が伝わってくる。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-09 21:10:46) |
302. あなたは私の婿になる
《ネタバレ》 サンドラ・ブロックとライアン・レイノルズのかけ合いが息が合っていてよいです。上司と部下の立場が途中で逆転していく過程が楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-30 13:51:54) |
303. ロックンローラ
《ネタバレ》 ガイ・リッチーの映画を見たい人なら楽しめます。キャストの中では、なぜか禿げ頭になっているトム・ウィルキンソンがいいです。全てを牛耳るボス的な役柄ながら、権威に固執し、しかし、最後は嫌悪していた息子にしてやられる。最初から最後まで見逃せないおいしい役柄を、さすがのひと言で演じています。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-30 23:37:16) |
304. レイチェルの結婚
《ネタバレ》 精神的に不安定な女性と家族との関係を率直に捉えた映画。女性に対する家族それぞれの向き合い方が丁寧に描かれています。当たり障りなく普通に接しようという父親、勝手な行動に素直に不満をぶつける姉、関わりたくないような素振りを見せる母親。それぞれの行動から見えてくるのは、「家族」という切っても切れない関係。息子の死という暗い過去が背景にあることが後半に明らかになりますが、そういった過去があるかないかに関わらず普遍的なテーマなのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-30 23:28:54) |
305. スター・トレック(2009)
クリス・パインが魅力的。アクション、ストーリーともいうことなし。是非、続編も見たいと思わせます。ここからオモシロいシリーズを再構築できるかどうかがエイブラムズ監督の手腕に期待ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 22:20:54) |
306. マッチポイント
《ネタバレ》 元テニスプレーヤーという地位とルックスの良さから、なんとなく周りに流されて仕事も私生活もうまくいく主人公。気づいたら、奥さんと恋人の間で三角関係。なんとなくでは解決できない状況に。そこで思いついた解決策とは。サンペンス性と上流階級のシャレた雰囲気の混ざり合った映画です。ラストも唸らされました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 22:17:28) |
307. ザ・クリーナー 消された殺人
飽きずに見ることはできます。しかし、レニー・ハーリンなら期待してしまう派手なアクションとサスペンス性はなかったです。予算の問題もあるのでしょうが、ハーリン監督らしいド派手な映画を次は作ってもらいたいと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-29 22:11:07) |
308. インビクタス/負けざる者たち
派手な演出はないのにこみ上げる熱い思いと涙、さすがクリント・イーストウッドです。主演2人の落ち着いた演技は映画のテーマにぴったり。実話であるかどうか、南アフリカという人種差別の国が舞台であるかどうかは関係なく、人と人とのつながりや、信念とは何たるかを自分自身で考えさせてくれる良作です。 [映画館(字幕)] 9点(2010-03-29 22:04:43) |
309. ヒットマンズ・レクイエム
《ネタバレ》 コリン・ファレルの巧さがよく出ているのでは。だらしなくて少々抜けているが、放ってはおけない人の良さ。ワルだけど憎めないキャラにピッタリです。ファレルの父親のような役回りのブレンダン・グリーソンもよい。さらに、レイフ・ファインズの凄みのあるボスは、英国英語のアクセントの強い印象も相まって必見の悪役です。ラストの死に様も思わず拍手してしまいたいくらいで、皮肉の効いたものでした。 [映画館(字幕)] 7点(2010-03-29 21:59:20) |
310. ハート・ロッカー
役者は、ところどころに配しているG・ピアースやR・ファインズが物語のポイントで作品の重みを増している。オスカー作品としては、少々物足りないです。ドキュメンタリーのような重みは伝わってこず、かといってサスペンス性も強くない。強いていうなら、やはりイラク戦争を背景とした問題性が提起されているということでしょうか。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-29 21:52:51) |
311. シャーロック・ホームズ(2009)
娯楽性は高い。ロバート・ダウニーJrとジュード・ロウのコンビはとても魅力的。サスペンス、推理ものとしては期待できず。ガイ・リッチー作品として見ると・・・肩透かしかな。ガイファンは「ロック・ストック」「スナッチ」の興奮からなかなか抜けられないのです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-03-29 21:48:55) |
312. NINE(2009)
《ネタバレ》 「シカゴ」を期待すると物足りないです。米の賞レースには名前が挙がりませんでしたが、デイ=ルイスはさすが。才能の枯渇に悩み、女性に頼ってしまう、だらしのない映画監督の哀愁と魅力たっぷりです。イタリア人に見えるかどうかは関係ないですね。見せ場は、“赤”を基調とした砂場でのファーギーの豪快なナンバーと、“モノクロ”を基調としたケイト・ハドソンの艶やかなナンバーでした。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-29 09:36:36) |
313. バッド・ルーテナント
ニコラス・ケイジのクドいけど、カリスマ性のある演技に惹きつけられます。憎めない悪役キャラといったところでしょうか。ヘルツォーク映画のこってり感は抑え気味。ヴァル・キルマーは期待を裏切る見せ場のなさで残念です。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-29 09:26:32) |
314. BUG/バグ
《ネタバレ》 息子を失い、ドラッグに溺れる女。どこからか現れた素性の知れない男。刑務所から出たばかりの暴力的な女の元夫。前半は、物語の進む方向が見えない。そして後半、突如バグ(BUG)が登場する。身体にバグが寄生しているという妄想を加速させる男女。急激に破滅に向かっていく。最後に死の引き金を引くのは、まともな元夫だ。鬱屈とした閉塞感を全体に漂わせたW・フリードキンの細かな演出が効いている。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-11 22:27:06) |
315. ゴーン・ベイビー・ゴーン
《ネタバレ》 単なるミステリ映画に終わらない良作。少女誘拐事件の真相が明らかになったとき、映画を見ている側にも解釈の選択をせまられます。少女にとって本当の幸せとはなんなのか!?主人公が悩むどちらの選択をしたとしても、本当によかったのかという後悔の念が残ります。配役はベストで、特に少女の母親役のエイミー・ライアンは数々の賞を受賞したのも納得です。またベン・アフレックの派手さをなくした演出も秀逸。日本劇場未公開になったのが本当に悔しい一作です。 [映画館(字幕)] 9点(2009-01-12 17:29:49) |
316. リボルバー(2005)
《ネタバレ》 中盤までは、この後どうなるのか分からないおもしろさがあった。中盤以降、妄想にとらわれ始めると見ている側が付いていけなくなる。期待と違う方向に進んでいるのに、驚きがなくおもしろ味を感じない。前半でガイ・リッチーらしい魅力的なキャラ作りをしっかりとしただけに、どうもしっくりこないのである。 [DVD(字幕)] 4点(2008-12-03 23:07:11) |
317. 88ミニッツ
時間に追われている割には『24』のような緊張感に欠ける。しかし、アル・パチーノのシブい魅力と丁寧なカメラワークで最後まで飽きずに楽しむことができた。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-03 23:03:45) |
318. レッドクリフ Part I
ジョン・ウー久々の快作。豪華な俳優陣とCG満載の迫力映像が映画館の巨大なスクリーンにぴったり。ドラマも善が悪を倒すというシンプルなものであり、大作と呼ぶにふさわしい。どのキャラクターも魅力的で、カッコイイ男たちの姿に爽やかな気持ちになれた。 [映画館(字幕)] 8点(2008-12-03 23:01:22) |
319. 1408号室
ホラーでもなく、意外な展開も少なく感じた。J・キューザック主演の似たテーマである『アイデンティティ』の方が、私にとって驚きもハラハラ度も上です。 [映画館(字幕)] 6点(2008-12-03 22:57:41) |
320. ブラインドネス
《ネタバレ》 突然盲目となったときに現れる人間の悪しき面や欲望を描いているのだが、リアルでない。悪意に走る人間を多く映し出す反面、友好を重んじる人間たちの影が薄い。街に出て、協力し合いながら生きている人間たちの姿に救われる。絶望から“生きる”道を見出す姿勢こそ人間の本意であり、悪意の反対側として心に響くものだと思う。 [映画館(字幕)] 5点(2008-12-03 22:55:16) |