301. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
「期待していなかったが意外と良かった」この言葉に淡い期待を抱いてようやく鑑賞しましたが、まあ、普通の映画でした。全体的にイイ人(オールデン・エアエンライク)による、無難な構成(ディズニー主導)の、普通の映画(ハン・ソロである必要性があったのか?)になってしまいました。やはり列車強盗をラストに持ってきたほうが盛り上がるし、派手にやってしまうハン・ソロらしい感じが出せたと思います。そういう観点で考えれば前作のローグ・ワンは無名の人たちにスポットが当たっており、終盤(4作目)に向けて徐々に壮大(壊滅)になっていく脚本がとてもよく練られていたと痛感します。 若きハン・ソロは意外とハン・ソロ(ハリソン・フォード)していますが、小馬鹿にしたような人を食った表情がほとんど見られず「ハン・ソロってもっとズルい人間だったろ?」感が無かったのが残念でした。また、キーラをどう料理したいのかが全く見えてこず、ストーリー的にも迷走してしまっているように見えました。この結末だと彼女のほうが大物然としてしまっていますが、この流れで続編作るとあまりにも陳腐すぎるので是非止めていただきたいものです。 全体的に脚本の練りが甘いのが致命的ですが、、SWなので少し甘めの点数です。手放しで楽しめたのはチューバッカのパートだけでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-12-30 12:24:34) |
302. ミッション:インポッシブル/フォールアウト
《ネタバレ》 期待していましたが、前作に及ばずといった感じでした。年齢的には驚異の身体能力&顔面を維持しているトムですが、それでもやはり今までずっと映画を見続けてきたファンとしては「トムも歳とったな~」という印象がぬぐえませんでした。イケメンのアクション・スターは前作くらいまでが限界のような気がしますので、そろそろ落ち着いた役柄で新境地を目指していただきたいものです。 アクション大作として全体的に無難に楽しめますが、見る側の耐性がついてしまっていてそんなに驚くこともなく淡々と時が過ぎてゆきます。終盤のヘリもCGならではといった感じだし、主人公が絶対死なないのが確定しているので見ていて緊張感がないのが地味に残念な点だったりもします。ただ、中盤のカーチェイスからバイクの流れは定番でなかなか面白かったし、主人公と過去奥さんとの感動の再開、人気のイルサが今作も出ていたりと、ファン向けのシーンも多くて結構楽しめる作りにはなっていました。 あまり頭を使わずに娯楽アクション大作を楽しみたい人には申し分ない映画だと思います! [インターネット(字幕)] 7点(2018-12-03 10:02:17) |
303. プレデター
名作といわれますが何度見ても微妙な評価です。まずアラン・シルベストリの音楽がクドイです。BTTFでは奇跡の音楽を奏でましたが、今作は森林の中でただただ騒がしいだけに感じました。そして役者のほとんどが大根である。昔はよく「スタローン派」か「シュワ派」かなどの議論があったものですが、やはり私は今も昔も断然スタローン派です。ファンの方には申し訳ないのですが、シュワさんは何だかバカっぽく見えてしまうんですよね・・(実際は知事までお勤めになって、全く違うのは理解していますが) そもそもこの監督さんと私はあまり相性がよくないです。ダイハード1もそうですが、なんだか途中で退屈になって見るのが嫌になってきちゃうんですよね・・(笑) プレデターはネタとしては最高のものです。それこそキャメロン監督がメガホンをとっていたらもっと素晴らしい映画になったと思います。後世続編がたくさんできたことを踏まえてこの点数です。 ちなみにヒロイン?さんはアジア系かと思ったらまさかのメキシコ系でした。いやまあ、それだけですが。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-11-14 16:09:36) |
304. M:I-2
《ネタバレ》 他の方もご指摘のようにジョン・ウーのベタな演出がかなり子供っぽいものの、その反面非常に分かり易く仕上がっていて何も考えずに鑑賞が可能になっています。クルーズのPV的な観点で見ると、これはこれでアリ(満点?)といえましょう。個人的にはCGベタベタなマーベル系映画よりずっと高評価に価する映画だと思っています。 オープニングの飛行機&替え玉&ロッククライミングはネタや過剰演出に走っておらず秀逸な仕上がりです。その後は一転して説明的かつ安っぽい内容でラスト付近までダラダラと進んでしまいますが、終盤のバイク以降(鳩が飛んでから)はまたグッときます(笑) ヒロインは微妙でしたが、敵味方共にキャラも立っていて全体的に非常に分かり易いです。ただ、バイクのタイヤの種類がオンロードとオフロードで違っていたり、決めシーンのカメラ切り替えのたびに表情が違っていたり(これはこれで何度も取り直して苦労したんだろうなと。。)と、観客をバカだと思っているのか?なところも多数ありますが、それでもアクション映画としてはなかなかの出来だと思います。 豪快なアクション映画を見せてくれた!という満足感は結構高かったように感じます。M:I-2、これはこれで面白い、私は結構好きな映画です。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-11-14 12:18:15) |
305. きみに読む物語
《ネタバレ》 映画通にはだいぶ物足りない内容かもしれませんが恋愛映画の王道でした。寡黙で一途な男の代名詞=ライアン・コリングスがとてもハマり役で違和感なく世界観にマッチしています。 内容的にはほとんど何も書くことが無いほどベタベタな恋愛映画ですが、実は今後世界中で問題になるであろう老年期の痴呆問題がなかなかリアルに描かれている作品でもあります。(まあ、あくまで表面的ではありますが) そういった意味では感動に包まれるだけで終わったらまずいんじゃない?という気持ちも芽生えてしまう作品で、特に終盤、彼女が一度思い出してからすぐに忘れる流れは別の意味で涙が出る名シーンだったと思います。個人的にはこの流れで老老介護の痴呆問題に話がシフトすれば良かったです。 過去の話ですが、、私もアリーのような女性に振り回された経験があり(振られる側)、彼女の心境はある程度は理解できるもののやはり身勝手なものだとも感じます。実際問題、ロンや母親の状況を考えると綺麗ごとだけでは済まない厳しい側面も多く含まれていることは明白です。そういった意味では非常に生ぬるい恋愛映画だったと見ることもできます。 他の方もおっしゃるようにオープニングから画面の美しさが際立ちます。途中頻繁に素晴らしい風景が差し込まれ、これだけで映画の質を一段も二段もUPさせています。当事者二人にだけ感情移入ができて、かつ、老年期の痴呆問題をとりあえず置いておくことができれば、、とても美しく素晴らしい恋愛映画体験が約束されています。エンタメとしてなら見て損のない映画ですが、リアル志向で考えると穴だらけの作品です。素敵な絵が多いので少し甘めの点数で。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-11-02 17:00:50) |
306. TIME/タイム
《ネタバレ》 久しぶりに思い立って再見しましたが、再評価には至りませんでした。元々の発想は素晴らしいのに、至って平凡な描写と地味なストーリーが続く残念な感じの映画です。結局最後まで予想した通りのストーリーしか見せてくれませんでした。 「Time is money!!!これ映画にしたら凄くない!?」というひらめきだけで作ってしまったのでしょう。。思わせぶりなキーワードがたくさん出てくるのにほとんどが未消化だったのも、脚本の計画性のなさを感じます。結局お父さんは何だったのか?取締局の人はなぜ極貧で富裕層に仕えていたのか?主人公たちはどこへ逃げようとしていたのか?なぜポーカーがやたら強かったのかetc?? 不謹慎で申し訳ないですが、お母さんがお亡くなりになるシーンなんて悲しい音楽が流れていますが「ここ笑うところか?」と思ってしまう仕上がりでした。。(普通に強盗に襲われるだけで良くない?しかもママロスを逆恨みして富裕層ゾーンへカチコミに行っちゃう神経も怖いデス) 主人公がやっていることは結局、最底辺の犯罪者的理念でしかありませんし、劇中に出てくるセリフのように「娘はアイツにそそのかされただけなんです!」まさにコレ。そのうちミスって野垂れ死にするだけの未来しか見えませんでした。素晴らしい着眼点・ハイセンスな映像センス(既視感ありあり)・ボレル(ジョニー・ガレッキ=ビッグバンセオリーの人)に免じてこの点数で。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-11-01 11:25:09) |
307. ハードコア(2015)
2ちゃん用語でいえば「中二病全開」(完全に二流のゲーム的)ではありましたが、これを実写でやってしまったのがかなり斬新で衝撃的でした。どうやって撮影したんだろ?というシーンも多いですし、主人公の人はなかなか大変だったと思います。 一人称視点ならではの爽快感を感じるシーンも結構入っていますが、それと同時にグロシーン(ちょっとエロ)も多いので爽快感がスポイルされちゃった感があります。ストーリーの途中でチョイチョイどっかのゲームから拝借したような ”見たことある感” や ”ちょっとこれB級でしょ?感” も多めで、苦笑いすることもしばしば。 結局最後まで主人公の全体像(三人称視点)がなかったのは潔くてイイです。名作でも良作でもない(一発芸的映画)と思いますが、ゲームが好きな人でしたら見て損のない映画だったと思います!(ゲーム嫌いな人にはほぼほぼ響かない映画でしょうねコレ・・) [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-25 10:49:00) |
308. ジェーン・ドウの解剖
YouTubeの#2アイチャンネルで紹介されていて知りました。端的に書くとホラーとミステリーの要素がバランスよく、雰囲気映画としても非常に素晴らしい作品でした。オープニングの女性捜査官の言葉がラストに合致する部分やラジオ&歌も効果的に使われていてGoodです。結局よく判ったようなよく判らないようなラストもハナマルに感じました。 ただし、一発芸的な映画ではないものの、ネタが割れてしまうと何度も繰り返して見たいと思わせない軽さが残念でした。ジェーンドゥさんの顔や裸体は綺麗で何度でも見たい雰囲気はありますが、映画自体は何度も見て深く探求するようなタイプのものではないと思います。結局何だったの?という素朴な疑問も残りますが、そこで留めたことがこの映画をB級に貶めていない所以と思われます。怖い&グロに耐性ある方はぜひ一度お試しください! [インターネット(字幕)] 7点(2018-10-25 10:45:00) |
309. ローン・サバイバー
《ネタバレ》 ウォールバーグはあまり好きじゃありませんが、映画はなかなか良かったです。普通このような映画はいちいち正しい判断のもとでストーリーが進んでゆくものですが、今回は一つの判断ミスで結果がどのようになったかというリアルな感じで描かれています。(実際事実をもとに脚本したとのことですし、ラストに実名で戦士たちの写真も出ます) 判断ミスと書きましたがプロ中のプロでもあの判断は難しいです。正直、どちらに決めてもBADエンド、いわゆる「詰み」というシチュエーションですが、難しいのは「詰み」が確定した時にどのように行動するかです。この映画が事実であれば彼らは人間的には非常に素晴らしい判断をしたと思います。(しかしその結果20名ほどの超精鋭の戦士が死亡しますので、作戦的には微妙な判断だったと言われかねない微妙な状況) 難しい選択を数分で決めないといけないのもなかなか凄い現実です。 今の技術があれば上空にドローンでも飛ばして無線中継確保も難しくないような気がしますが、その辺は軍事機密かもしれません。。あと、終盤の現地人のシーケンスが入ったことでよりリアルな仕上がりになったと思いますが、これは実際事実のようですから非常にドラマチックですね。生きてるのが不思議なくらい痛いシーンが続きますが、事実、一人生き残っていますので「事実は小説より奇なり」といったところでしょうか。(あり得ないようなことが起きるのが現実ですね) アメリカ視点&脳筋的主観で描かれている映画ですが、しかし、案外深い映画だったと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-10-20 14:00:32) |
310. キングダム/見えざる敵
《ネタバレ》 なかなかの拾い物でした。いつまでたってもドイツ=悪者と同じ構図で中東=テロとして描き続けるのもどうかとは思いますが、歴史上それだけ大きな事件が何度か起きていますので仕方がないところでしょうか。(平和な市民には気の毒ですが) 結局動物は全て自分本位な生き物です。私は無神論者ですが、宗教というものは基本的に自分の心の中でのみ育て敬うものであるべきです。これをどんな形であっても他人に押し付けてはいけません。あくまで自身の心の支えとして宗教があるべきで、世界の人たちがこれを忠実に実践できればこの映画のような不幸で不毛な争いは起きないはずです。 全体的な緊張感や臨場感はなかなか凄かったです。特に序盤のテロシーンのリアル感は凄いです。ただ中盤のサスペンスパートが簡単に解決しすぎで、若干緊張感に欠けたシーンになってしまってます。【ネタバレ】終盤誰が死亡するか判らないギリギリの緊張感は素晴らしかったです。サウジの警官だけ死亡するのはご都合主義満載でしたが、しかしサウジが助かりアメリカが死亡してもそれはそれで偽善だとか色々叩かれそうで、難しい判断だったと思います。(エンタメ作品としては今作のラストでベターかとは思いますが、子供との握手は不愉快では?) 総じてこのテンポの良さと緊張感、誰が敵が見えない怖さはなかなかGOODです。メッセージ性があるようでない感じもライト層向きで、ラストの決めセリフも双方ともよくハマっていました。エンタメ&ちょっと社会派として見て損のない作品だと思います! [インターネット(字幕)] 8点(2018-10-19 11:46:01)(良:1票) |
311. ブラッド・ファーザー
娘もいない、人の親でもない、ましてやバイカーでもないしTATOOも犯罪歴もない私からは最も遠い人物が主人公です。ですから彼の心の機微や葛藤、後悔などはほとんど理解できませんでした(そんな深い部分は元から描かれてないか?)。 砂漠の決闘的な感じですが、ブレイキング・バッドなんかとは大分雰囲気が違っていて、なんだかうまく回っていません。そもそもフランス人監督にアメリカンバイカーとメキシコ系の砂漠の決闘みたいな映画を任せること自体が大間違いだったような気もします。(メルギブが自分で撮ったほうがよっぽど良かったのでは?) 各エピソードは尻切れトンボでぶつ切りですが、何となく全体的にはコンパクトにまとまっています。たまにぶっぱなしても爽快感らしいものもなく、見た翌日にはほとんどの部分を忘れてしまいそうな薄い感じの映画です。他の方も書いているようにコレ見るよりもメキシコの刑務所から脱出するやつ(キック・オーバー)を見たほうが楽しめるかもデス。。いや、ほんとそんなに悪くはないんですが(どうでもイイ的な)5点。 PS ビッチになり切れていない娘さんは結構可愛いかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-10-16 16:54:07) |
312. ジグソウ:ソウ・レガシー
《ネタバレ》 ファイナルで終わったんじゃなかったの?重い腰を上げてようやく見てみました。結論からいうと思ったよりもずっと楽しめたものの、まあちょっとインパクトには欠ける残念感も少し感じました。(勝手にハードル上げただけ説もあって、この点はちょっと反省して1点くらい点数オマケしときます) ゲーマー全員の過去などよく考えられていましたが、彼らの心に秘めていた罪悪感などいったい誰に見抜かれというのか・・(ジョンは超能力者かよ) あと普通なら手下など内部分子から秘密が漏れるものですがこの映画ではそれがありません。その点も相変わらず不自然でした。ただ今回のトリックは冴えわたっていて、ワイヤー×足、ショットガン×キーは最高に良かったです。これらは最上級のカラクリでしたね。 「手下・子分」というキーワードで今まで引っ張ってきましたが、今回はそれにプラスして「ファン・熱烈」が登場。あと捜査機関内部のものが関われば何でもできてしまうチート感も相変わらず健在でした。個人的にはファイナルでのジルの最期がソウ史上最高のラストだったと思っていたので続編が出てちょっと残念な気持ちもありました。この調子なら今度は「ファン」主導で何でもできそうな悪寒がしますね。(まあこのシリーズって、グロ見たさの特殊需要向け映画なのでなくならないほうがいいかもしれませんが) [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-08 10:38:03) |
313. シティ・オブ・ゴッド
こんな映画があるなんて全然知りませんでした。あまりにも壮絶でグロくてコレが現実に起きていたと考えると背筋が寒いです。 この映画は最初から最後までほとんどガキの喧嘩状態です。ラストカットで表現されている通り、小学生程度の子供たちが何人か集まってくだらないことを言い合う程度の日常=この映画なんでしょうね。教育が行き届いていない人間たちが闊歩している無法地帯、ある意味これが世界で最も怖い場所なんでしょう。映画からはそう感じ取れましたし、まさしく地獄絵図とはこれのことでしょう。 この映画をみたら発展途上国(ブラジルは新興国か?)に旅行に行きたいとは思わなくなります。ある意味アメリカが提唱する「自己防衛のため銃携帯を」が当たり前のことのように感じられます。つくづく日本に生まれて幸せだと痛感します。何度も見たいとは思いませんが、当分の間はリトル・ゼの表情が忘れられそうにありません。名作とは言い難いですが凄い映画ですこれ。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-10-03 15:11:36) |
314. シェイプ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 評判が良かったので試してみましたが私にはイマイチでした。お話自体はベタで分かりやすいものでしたが、とにかく、人外との恋愛感情が湧かない(共感できない)のが一番の問題です。これはもうどうやってもいかんともしがたい問題です。 障害者という部分をあまり強調していない点は良かったです。イライザの孤独(寂しさ)や劣等感みたいなものは、普通の一般人でしたら皆さん少なからず持ち合わせている感情です。ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)も同じような孤独を感じていたはずで、彼ら二人はそんなに違っていません。 ただ、その隙間を埋めるものが ”アレ” だっただけということですが、私からしたら ”アレ” じゃなくて街角の犬や猫、もしくは異国の地から迷い込んできた言葉の通じない子供などのほうがよっぽど共感しやすかったです(映画的にはボツですがね) ラストに関しては非常に良かったです。これをどうやって解釈するかによって評価が変わりそうです。昔ながらの人魚姫を連想すれば、実は足を得て声を失った人魚姫だったとも考えられるし、死んでしまった後の理想としてジャイルズの創作だったとも考えることができます。(オープニングで語られる「愛と喪失の物語」という言葉が伏線になっていて、声を失った人魚姫のことかイライザを失ったジャイルズのことかはぼかされていますが) 2017年はちょっと全体的に暗い映画が多かったので、その中で目を引いてしまったのかもしれませんが、これで作品賞・監督賞その他受賞というのはちょっと微妙な気もしました。(まあ昔からアカデミー賞って、なんで?みたいな作品が受賞することが多いですが・・) この監督独特のジメジメした世界観は結構好きですし、ハマる人にはドハマりなのかも、、という感じですね。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-10-01 11:54:44) |
315. トゥルーマン・ショー
一生見ることもなかったかもしれませんが、アマゾンプライムのおかげで見ることができました。発想が素晴らしいです。ある意味、一般人が投稿する動画やSNSが当たり前の現代(2018年)だからこそ、感じ入る部分も多かったような気がします。また、ただのコメディにならず哲学的になっている点も興味深いです。誰しも必ず挫折を経験したことがあると思います。「自分の人生は全部仕組まれたもので、何一つ自分で成し遂げることなんてできないのではないか?」そういう視点で考えたら、、とたんに哲学的インナーSFになってくるのもこの映画が人気の理由でしょうか。 終盤がちょっと普通に落ち着いてしまいますが、空を渡るか海を渡るくらいしかないので仕方ないですよね。。ありえないシステムもちらほら見られますが、その辺は華麗にスルーすべきです。なかなか悪くない映画、いや、意外と後々考えてしまう深イイ映画ですよこれ。 PS. 奥さん役の人の気持ちは理解できるものの、やはりトゥルーマンが可愛そうでしたね。彼の寝顔と鏡の前のことなど、愛されキャラのジムキャリーじゃないとできない役柄だったと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-09-13 12:51:03) |
316. はじまりのうた
評判が良かったので試しましたが個人的にはあまり響きませんでした。例えば日本のドラマなど見慣れた方には違和感はないと思いますが、海外ドラマなどに慣れ親しんできた方には全く物足りないと感じるかもしれません。ハッキリいってしまうと、全体的に出来過ぎていて無難で退屈な映画でした。 とにかくみんなとてもとてもいい人たちばかり。そして予想の範囲内の行動しか起こしません。プレイリストを見せ合うシーンが高評価みたいですが、私にはまるで中高生をターゲットにしたアニメかドラマ程度にしか感じられませんでした。正直、NYCで結果を出している人たちってもっとこう、、尖がっていて他人を蹴落とすこともやぶさかではない人たちが多いハズです(笑)そういう意味でも少し軟弱で物足りませんでした。この映画と「セッション」を足して二で割るくらいの塩梅の音楽映画はないものか?(そういった意味では「あの頃ペニーレインと」は結構面白い切り口だったと思います) 大成功したラッパーの人たちの雰囲気はとてもよかったですし、途中で娘さんがセッションに参加する雰囲気も良かったかな。でもそれだけって感じです。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-09-11 11:46:27) |
317. マイ・ボディガード(2004)
久しぶりに再鑑賞しましたが評価は変わりませんでした。ただ、初見と印象が違っていて、やたら凝ったカメラワークと細かい編集にちょっと疲れを感じてしまいました。 復讐が開始されるのが丁度映画の半分が終わった頃です。ピタとクリーシーの心の交流を丁寧に描いたのは理解しますが、正直、前置きが長かったです。後半の爽快感(爽快か?)のための前置きだったと考えることもできますが、罪悪感に押しつぶされている主人公とやたら素直で可愛い女の子の構図は開始15分で十分に理解できますので、やはりもう少し短くすべきだったと思います。 後半判明する父の問題も必ずしも必要だったのか疑問です。これのおかげでハッピーエンド(ハッピーか?)に影を落としてしまうし、少なくともピタは大好きなクリーシーが行った相反する行動に生涯悩み苦しむことでしょうね(その時は仕方がなかったのかもしれませんが、やはりキリストの精神であれば許す方向でも良かったような)。これらの部分も含めてもう少し上手に編集すればあと30分は短くできたような気がします。映画はやっぱり2時間が理想です。 あと、配役が結構贅沢ですね(笑)ウォーケンはそれなりにイイ配役で出番も多かったのですが、ミッキーロークの使い方がちょっと勿体無い感じでした。でもまあ、これ以上この二人が出張ったら主人公が霞んじゃいますがね・・ 総じて、何だかんだいっても重厚で見ごたえのある映画でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-09-11 11:34:51) |
318. マスク(1994)
久しぶりに見ましたが最初から最後まで安心して見ていられます。キャメロン・ディアスのデビュー作というのには驚きました。堂々として自然な演技、そしてこのお色気!デビュー作でこの風格は凄いですね。。また、ジム・キャリーのマスクを着けていない時の顔芸&仕草のほうが断然面白いのも25年ぶりにみて再発見できました。ドリアン(ピーター・グリーン)もパルプ・フィクションのゼッド役、ユージュアル・サスペクツのレッドフット役と、とても印象深い役者さんで好きでした。 キャスティングは過不足なく、それぞれのキャラ立ちもしっかりしているので混乱せずスッキリ見られます。また途中の踊り(ミュージカル風)も、ラ・ラ・ランドのような鼻につくようなこともなく、とても自然に組み込まれています。皆さんおっしゃるようにマイロ(犬)の演技力がやたらと高くて驚きます(かなりのレベルでしょこれ?)。 緑のマスクやアニメ調の動き(CG)ばかり批判される流れがありますが、この映画はCG以外のメインのストーリー部がとてもよく練られています。あくまで実写不可能なアニメ表現をCGが担当したという感覚です。(動きも自然だし嫌味がない) 個人的見解ですが、私の中ではやはり1990年代まで(およそマトリックスより前)が映画=スクリーン作品としての一つの時代だったような気がしますね。「The Mask」もそんなイイ時代の作品の一つだと思います!文句なし! [インターネット(字幕)] 8点(2018-09-01 10:55:33) |
319. ベスト・キッド(1984)
当時小中学生程度だった私はこの映画に熱中しました。いわばジャッキーチェンシリーズの子供向け版(子供からしたらまさしくリアル版だが)といった感じのカンフー映画で、確かに今見たらかなり陳腐で寒い流れですが時代というか、、子供ながらに自分の感性とかいろんなものがベストマッチした当時の時代ならではの素敵な映画でした。皆さんもきっと自室で鶴のポーズを真似たハズ(笑) プロットはベタベタですが押さえるべきはシッカリ押さえてあり、これ以上足しても引いてもダメという黄金バランスです。今の感性で見たらあちこち学芸会レベルになっちゃうので、そのあたりは多少盛って見るのが正解でしょうか。大人になって今の感性で見てみるとアリ(エリザベス・シュー)に一目ぼれされる流れはマジで無いと思いましたね、なんかハラたつし。そのあたりを差し引きつつ、80年代の青春映画・スポコン映画が好きな方にはハズれない作品だと思います!!(今の感覚では4点、当時の感覚では8点、間をとって6点といたしました) 余談ですが2018年に34年の歳月を経て「コブラ会」なる映画が作られているようです。1984年の二人(ダニエルとジョニー)のその後の明暗を敵目線で追った映画のようですが、正直イラネって気はしますね・・(汗) [インターネット(字幕)] 6点(2018-08-29 11:30:12) |
320. レヴェナント 蘇えりし者
監督がイニャリトゥという時点で予想はしていましたが冒頭10分がピークで、後はひたすら地味で退屈な映画でした。いや、悪くはないのですが重たくて見ていてちっとも楽しくなりません。もちろん、雄大な自然と重厚でリアルなサバイバルを堪能する映画なのでしょうが、それにしても主人公が無敵過ぎてシラケるレベルだったこと、仮に敵のフィッツジェラルド(トム・ハーディ)と主人公プリオ氏が50/50の出演時間だったら、敵役のトム・ハーディのほうが魅力的に写っていたことなど、いろいろと残念?な感じでした。言っちゃ悪いですがフィッツジェラルドの逃走劇のほうが娯楽映画としてはもっと楽しめたような気がします。。 プリオ氏念願のオスカーはファンとしては嬉しいことですが、どう考えてもこの映画のプリオ氏は普段の彼ではありません。「よく頑張りました賞」にしか見えないのできっとご本人も微妙な心境なんじゃないかと心配してしまいます(笑) 個人的にはギャツビーで取って欲しかったです。あと、何気にアンドリュー・ヘンリー役(ドーナル・グリーソン)に注目したいですね。彼はSWシリーズやエクス・マキナ、今作でも非常に印象的な役柄で出演し、それぞれに独特のカラーをもって人物を演じています。目立たないながらとても芸達者な役者さんで今後が楽しみです。 とにかく、グロいし寒いし長いしと三重苦のようなプリオPV映画でした。時計が気になった時点でダメですが、、プリオ氏の鬼気迫る演技に免じてこの点数です。 [インターネット(字幕)] 4点(2018-08-28 11:43:44) |