3281. ジェニファーの恋愛同盟
86年という青春映画の1つの全盛期なのに、このつまらなさにはびっくりした。明るく楽しく弾けるわけでもなければ、真面目にしんみりさせるわけでもない。あってもなくてもいいようなやりとりが淡々と重ねられているだけです。登場人物は盛りのついた若者たちなんですから、通常はほっといても面白いことをしそうなもんなんですが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-08-22 03:27:16) |
3282. フォロー・ミー
《ネタバレ》 元は舞台用の脚本ということで、やはり、その場でのやりとりをカメラを通じて延々と見せられているだけという印象は否めない(ポイントを絞れば、半分以下の時間でまとめられるはず)。ただし、男女関係・夫婦関係において、いろいろ訊いたり問い質したりしたくなるのを抑えて、じっと相手と呼吸を合わせ、相手を理解することの重要性を正面から単純明快にずばりと提示しているのは、今見てもインパクトが大きい。この観念は現在でも通用する普遍性を有していると思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-21 04:29:49) |
3283. ウォーターワールド
どう見てもB級アホ作品の設定なのに、こんなにごてごてとデコレーション(だけ)で塗り立ててどうするの。このセンスのなさがすべてです。俳優陣に揃いも揃ってここまでやる気が感じられない作品も珍しい。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-08-21 04:07:24) |
3284. 海を飛ぶ夢
《ネタバレ》 何よりも、台詞の一つ一つがいちいち含蓄と示唆(と皮肉)に満ちていて、会話のやりとりを聞いているだけで心地よい。また、素朴な人道的感覚には反する結論であるにもかかわらず、不思議に開放感(爽快感とすらいえるかも)が漂っているのは、主人公の「意志」に徹底して焦点を当てて、そこからぶれていないからです。だから、宙を飛んでいく主人公の空想の視点も、単なる映像イメージではなく、作品の重要な一部としての説得力をもって迫ってきます。ただ単に登場人物の行動がどうのこうのというだけでなく、見た人にそれぞれ自らの生きる意味まで考えさせるという点において貴重な作品。なお、邦題もセンスが良いと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-21 00:20:45)(良:2票) |
3285. キサラギ
《ネタバレ》 そりゃ確かに、ごく限定された空間内で次々に謎を裏返して興味を引っ張るテクニックはかなりのものですが・・・何よりも、舞台用の脚本をほとんど映画用に書き直してないんじゃないかと思えるくらい、台詞が説明的でくどすぎ。また、役者の演技もステージコントみたいで、やたら騒がしいです。面白い内容ではありましたが、元の脚本が優れているだけという気もします。ただし、作品の根底を流れるオタク讃美の魂は称賛されるべきであり、むしろ真相がどうのこうのよりもそっちの方がこの作品の核として成立していると思うので、そこに+2点。 [映画館(邦画)] 7点(2008-08-21 00:10:50) |
3286. ブロンコ・ビリー
イーストウッドがロマコメなんて!と、見る前は変な期待をしてしまったのですが、やはり、妙なところに妙な力が入っていたりして、こういう軽い作品には合いませんね。終盤などはつぎはぎでつないでいるような感じで、リズム感やスピード感にも欠けています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-12 02:01:05) |
3287. 小さな贈りもの
《ネタバレ》 ネタ一発というか、最初のところで大体予想できるとおりの展開なのですが、確実な作りでテンポも良いので、安心して楽しめます。引取先候補の女性2人の露骨でない対比はなかなか新鮮でした。追っかけ役のマシュー・マコノヒーが何となくうるさいだけで、活用し切れてなかったのがちょっと残念かな。それにしても、象ってほかの動物に比べて動きや表情の幅が小さいように見えて、表現対象としては難しいのではないかと思うのですが、あれだけいろいろ表せるんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-07 05:01:37) |
3288. 生きる
最初から最後までほとんどが退屈だったので、びっくりしました。前置きの長さ、必然性のない心理変化、中途半端に笑わせようとする部分など、期待に反した点はいくつもあるのですが、何よりも至る所での説明台詞の多さ、俳優のわざとらしい演技には閉口しました。これでは普通のホームドラマの域を出ていません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-08-07 04:44:05) |
3289. ジェイコブス・ラダー(1990)
《ネタバレ》 オチの手前まではそれ自体が錯乱映像みたいな脈絡のない展開が延々続いていただけで、オチがどうであろうがその時点で大幅減点。比較されるであろう幽霊ものと比べると、ラストに至るまでの部分でほとんど工夫がないのが難点です(「あちらの方」は、例えオチの手前で終了させたとしても独立して作品として成立するくらいの作り込みを行っていました)。ブレイクする前の初々しいマコーレー君に3点。 [DVD(字幕)] 3点(2008-08-05 02:12:28)(良:1票) |
3290. ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方
ジェフリー・ラッシュについては、むしろ、変な設定の中で変な人を努力して演じようとしているのが目について今ひとつ入り込めなかったのだが、エミリー・ワトソンはやはり素晴らしい。途中から出番がなかったのが残念です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-01 04:31:12) |
3291. マリー・アントワネットの首飾り
《ネタバレ》 ヒラリー・スワンクがこういう役をやっていると、上手くいかないときは啖呵の一つかパンチの一つでも出そうな気がして、逆境に耐える人物にも口八丁と色気で詐欺を遂行する人物にも見えない。それに輪をかけて、ただ事実経過を描いただけで、何で主人公がそこまでしてその詐欺にこだわったのか、その内面が描かれていないのです。衣装や美術関係の頑張りが、かえって空回りしています。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-31 00:23:53) |
3292. バード(1988)
《ネタバレ》 いやー長かった・・・伝記ものが陥りがちな「全部言ってしまわないと気が済まない症候群」に、この作品も引っかかっています。愛着のある世界で監督も気合が入っていたのでしょうが、解釈を伴わない単なる研究発表は、見ていても面白みがありません。ラスト近くの妻との電話とか、印象的な部分もあるのですから、その感覚で何とかならなかったのでしょうか。ウィテカーの頑張りに4点。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-29 00:44:19)(良:1票) |
3293. オール・ザット・ジャズ
《ネタバレ》 いろんな場面での画面上の迫力はそれなりにありますが・・・中身の進行が似たようなところをうろちょろしているだけなので、作品としてはあまり心に残りません。主人公の破滅的な最期をしつこく描写してみせたラストの部分はインパクトがあったので、そこに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-28 01:48:58) |
3294. スカーフェイス
やたら長かった・・・その辺のチンピラがどうやってボス的存在に成り上がったのか、その過程も不明確だし、あるいはその逆の崩落の過程もしかり。雰囲気だけで3時間近くもたせるのは無理があります。あと、当時のミシェル・ファイファーはそんなに個性なかったんだね。30代中盤以降の時期の方がはるかに魅力的です。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-16 00:36:42) |
3295. 東京物語
《ネタバレ》 導入部はかなり退屈だったのですが、自分たちが歓迎されざる存在なのを段々と察知していくあたりは優れた描写で、特に、熱海の海岸で「帰ろうか」と語り合うシーン、そこから追い出されるように出て行って行き場のなくなるシークエンスは秀逸でした。そのまま最後まで行ってくれればよかったのですが、その後はやっぱりステレオタイプな人物描写と説明台詞の応酬に戻ってしまいました。これだけの俳優陣と、鋭い着眼点の素材を揃えたのであれば、台詞が言葉通りの意味を表していない、裏の意味も別の意味もある、1人の人物がいろんな感情を持っている、そんなやりとりをもっと見たかったと思います。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-07-15 00:42:11) |
3296. レディホーク
誰が何をしたい話なのか、最後までよく分かりませんでした。同じようなシーンがえらく多かったような気がします。ミシェル・ファイファーの出番が意外に少なかったのもがっかりでした。映画に合わせようとかいうことをまるで考えていないアラン・パーソンズの尊大不遜な音楽に4点。しかし、曲が鳴り出すとそっちに気をとられて作品の中身が頭に入ってこないので困る。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-15 00:31:36) |
3297. フォーチュン・クッキー
《ネタバレ》 導入部からは普通のドタバタコメディの予感がしてくるのですが、豊富に仕込まれた笑い所の数々と、カーティスとローハンの息の合ったやりとりによって、予想以上の作品となりました。特に、カーティスが実に楽しそうに演技をしていて、こっちまで楽しくなってきます。ただし、母→娘の理解のベクトルは描写されているのに比べ、その逆の方向の描写が弱いのが少し残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-12 03:15:50) |
3298. きのうの夜は・・・
《ネタバレ》 エドワード・ズウィックが監督だったんですね・・・。筋からいって切なくほろ苦い青春ロマンスの予感がしてくるのに、主人公2人がそれぞれうじうじうじうじ考え込んでいるだけで、話が少しも前に進みません。その割に、くっつく過程も破綻する過程もえらくあっさりしているので、説得力に欠けています。ジョン・ウェイトの"If Anybody Had A Heart"に+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-12 03:00:31) |
3299. フロント・ページ(1974)
やたらと会話が長い割に「オチ」も「間」もなく、しかもみんな妙な力を込めて演技をしているため、見ていて疲れる。若かりし日のスーザン・サランドンも、何かしてくれるのではないかと期待していたが、さしたる見せ場もなく終わってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-10 20:29:00) |
3300. 昼下りの情事
せっかくオシャレで小粋な設定なのに、いろんなシーンを不必要に引っ張っているせいで、ラブコメの命であるスピード感やリズム感が削がれる結果となっている。あちこちで無理に台詞を詰め込んでしまったのが原因でしょうね。本来、2時間を超えるべき作品ではないと思います。それと、冒頭の語りの内容も、結局中身とはあまり関係ないですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-02 03:32:32) |