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プロフィール
コメント数 349
性別 女性
自己紹介 基本的には、お金を掛けた映画と歴史時代物が好き。

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321.  刑事ジョン・ブック/目撃者
ストーリー的には2時間ドラマサスペンスに近い。セオリー通りに話が進む。変に恋愛要素を入れたのが、余計だったが、それもお約束。アーミッシュの人々の生活が実際はどうなのかは知らないけれども、叙情的な映像が美しい。古いしきたりの中で、質素に暮らす人々の良いところばかり強調するのではなく、優しく描いていて秀逸。この映像を撮るには、やはり映画でなければ不可能だったと思う。ハリソン・フォードは昔からあまり持ち味が変わってないらしいが、この直前の売れない役者時代に兼業で大工をやっていたと聞くと、何だかこの映画もほのぼのして見える。ちなみに今回改めてビデオで鑑賞したのは、これが映画デビュー作のヴィゴ・モーテンセンを見るため。
6点(2003-06-16 23:05:27)
322.  エリザベス
ケイト・ブランシェットが素晴らしかった。最初に出てきたときの素朴な幸せそうな令嬢が、だんだん冷徹で気迫のある女王になっていく様子が、怖いくらいだった。ストーリーが少々複雑で、ある程度は歴史を知らないと、何故この人物がこういう動きをするのかがよく分からないと感じる部分があった。えっと、これは誰だっけ?と3度目に見てもまだ、人物関係が分からなくなったりしていた。皆さんが書いているとおり画面が暗いし。台詞が案外少ないというか、足りないと言うか・・・・・・。映像は美しいし、衣装はゴージャスで、そういうところも楽しめた。ラストの白塗りは、予告で知っていたけども結構ビックリしてしまった。あと、ヴァンサン・カセルが面白かった。いつもながら歴史物がよく似合うが、女装も含めて変なフランス人ぶりがスゴイ。ただ、いくらなんでも姉メアリ女王はあれじゃ可愛そうだ。
8点(2003-06-16 22:54:21)
323.  ディープ・インパクト(1998)
公開当時、ほぼ同じ頃に見た「アルマゲドン」と比べて迫力が足りないと思った。でも、あとからふと思い出すようなシーンがいくつか有る。津波にのまれる父と娘とか、バイクで逃げる恋人たちに赤ちゃんを託す両親とか。シェルターに入れるかどうかの選別の話も、さらっと描いていたが、よく考えると深い問題だった。まだ実現していない黒人大統領を登場させたことも大きいと思うし、演説場面でのモーガン・フリーマンは風格十分で素晴らしい。それにしても、いざというときには新婚の夫を見捨てて母親にところに行く妻、というのは案外どの国でも変わらないのだろうか? ツッコミどころもいっぱいあるが、最後の日を迎えるときに、人はどう行動するのか、どうありたいか、というメッセージはある程度伝わってくる。少年か青年かよく分からないような・・・・・・という印象だった主人公は、イライジャウッドだったのか!!
5点(2003-06-16 22:38:21)
324.  ノッティングヒルの恋人
うわぁ、お約束~!!と思いながらも最後まで楽しめてしまった。台詞とか、話のテンポが良くて、ラブストーリーの王道だと思う。ジュリアの表情も一つ一つ素敵だったが、ヒュー・グラントの「またか」と思うようなシャイで情けない男がハマりすぎ。字幕の訳で、ヒュー・グラントを友人が評して言う「崩れかけた美貌」には笑った。ジュリアの「不安を抱えたアメリカのオスカー女優」というのも、なんだか皮肉っぽくて良い。あと、サイドの人々の恋愛や家庭なども、うまく話に絡んでいるので、笑ったりほのぼのしたりして、期待以上に良かった。
6点(2003-06-16 22:30:31)
325.  トゥルーナイト
ランスロットがヒドイ出来。あれでは、アーサー王伝説の世界にひたりようがない。ショーン・コネリーはなかなか良かったが、オーモンドは若すぎ。グネヴィア王妃の不倫が理想の王国を崩壊に導く、というのが伝説のもっともドラマティックな部分なのに、こそこそいちゃいちゃしていて、変なラブストーリーだった。どうも全体がうっかりするとコメディになっていきそうで、それなのにマジな話ですすめていくので、なんだか間延びしたお話になっていく。戦闘場面も迫力がない。題材自体が消化し切れていないのでは。
2点(2003-06-16 18:37:01)
326.  アンナと王様
チョウ・ユンファがそれなりにタイの王様に見えてしまったが、たぶんタイの人から見ればブーイングものだろう。しかし、押し寄せる欧米文化に立ち向かう、という意味でかつての日本とも重なったし、全体として今までの「王様と私」から比べれば格段に良い作品。明らかに今までの作品は、タイを低い文化と見なし、バカにしている傾向が強かったが、この作品はタイの王室とタイの文化歴史に敬意を払っている。「アンクル・トムの小屋」のエピソードにもそれを感じた。また、アンナがインドをイギリスだと思っていて、インド人の使用人を当然のように使っているところとか、アンナが決して一般の女性より開明的で賢いわけではなかったことを教えていて、興味深かった。後半は安易だと思う。とくに、ラストの二人のダンスは、ちょっとやりすぎ。原作を読んでいないので、詳細は分からないけれども、なんだかアンナのうぬぼれっぽい。ただ、ラストのラストを王太子の視点にきりかえてタイの近代化が始まることを示したのは良かった。後半にたくさん文句があったのに、これだけで感動させられてしまった。そして、セット・衣装がこれだけゴージャスだと映画を観ていて嬉しい。
6点(2003-06-08 13:58:08)
327.  スパイキッズ
笑えた。こういうのは素直に観よう。イヤ、あとでツッコミを入れて2度楽しいのか。ただし、アイテムものとしては、少々アイデアが甘いのでは。
4点(2003-06-05 20:40:36)
328.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
ひたすらアンディの無実が晴れますようにと祈りながら観ていたため、無実の証人になりうる人物が殺されたときにはショックを受け、ああどうするんだー!と本気で心配した。まさか主人公の無実が晴れるのではなく、脱獄成功のオチになるとは思わなかった。しかし、専門知識や才能や、技術・努力・・・・・・さまざまな自分の持てる力を振り絞って、アンディはよりよい方向を模索する。コツコツとひそかに長い時間をかけて、アンディが一つの選択肢のために努力していたことを最後に知ったとき、非常にすがすがしい感動を覚えた。それはレッドにとっても同じだったはずで。悪いこと・社会の裏側を覚えて生まれ変わった主人公の未来って、ホントに明るいのだろうか・・・・・・と疑問もあるが、希望を持つだけでなく、着実に実行することの大切さを感じた。
8点(2003-06-05 20:31:45)
329.  マイノリティ・リポート
起きる前に犯罪を抑止する、という発想。近未来の映像。この2つが良かった。いわばアイデア部分である。だが、作品として創っていったとき、アイデアは良くても最後にはどうにもこうにも鑑賞に堪えないモノになってしまうことは、世の中たくさんある。アイデアは良かったんだけどね。それだけ。・・・・・・最近になって、犯罪を起こすと予見された犯罪者をとらえて収容する、という発想が、アメリカのやったイラク攻撃とミョーに頭の中でリンクするようになってしまった。考えすぎ?
4点(2003-06-05 20:12:08)
330.  
映像は素晴らしい。様式美の極致である。まあ、設定だとか合戦シーンだとか細部にはツッコミたいところも多いが、その辺は良しとしたい。人によって、好き嫌いは出そうだなぁと思うが、リア王を下敷きにして、こういうモノを創ってしまうのは、日本らしい。仲代は表情に迫力があり、所作が訓練されているので美しく、私は人と調和しない老王をよく演じていると思う。なので、このキャストでオッケーである。個人的には根津氏と隆氏のキャスティングも良かったと思っている。ただ・・・・・・ピーターの演技(と台詞)が過剰気味で、だんだんうざったくなってくる。彼の出演シーンをもう少し減らして、ぴりりと効かせる程度にとどめるべきではなかったか。映像美と相まって、最初は謡曲(能)の舞台を観ているような気分だったのだが、途中から狂言に変わってしまったような、そんな感じがしたからである。謡曲っぽいということは「観るつもりで観ないと、飽きる」ということでもある。
6点(2003-06-05 19:51:11)(良:1票)
331.  すべてをあなたに
高校生の頃、部活動として「軽音楽部」というものがあったなぁ、と頭が青春時代にタイムスリップしました。楽しくてにぎやかで甘酸っぱくていいですね。リブ・タイラーがとても可愛いですね。アルマゲドンのヒロインよりも良いかも。
6点(2003-06-03 22:38:25)
332.  機動警察パトレイバー2 the Movie
パトレイバーを全く知らないで、日比谷の映画館で暇つぶしに観て以来、何度かレンタルしてきて観ている。漫画は少し読んでみたし、テレビアニメも何本か観たが全くレベルの違う別物だったので途中で投げた。この映画だけが特別に良くできているのだ。リアルな東京の下町の映像。日本でしかあり得ない風景を、ここまで描いているアニメーションも珍しいのではないだろうか。そして日本の防衛の危うさについては、9・11以降なので背筋が凍るような思いがする。思いがするだけで、何もしない自分。それが日本という国・・・・・・そんなふうに思った。本当に日本に有事が起きたとき、この映画を観たことがある人は、たぶん後藤隊長の叫び声を思い出すだろう。
9点(2003-06-03 22:11:45)(良:2票)
333.  A.I.
海の底で話を終えるべきだった。救いようがない。ラストをハッピーエンドにしたつもりかもしれないが、勝手にクローンを創られて勝手に生かされたら、嬉しくない。ここまででよいとあきらめを持たずにひたすら「愛されたい」と願うことは残酷な行為だ。お母さんの恐怖のほうに感情移入してしまう。ちょっとだけ、親になりたくなくなった。
6点(2003-06-03 21:45:53)
334.  柔らかい殻
映像は美しく、ストーリーは淡々として、息苦しくなってくる映画。主人公の少年を取り巻く現実は痛々しく、彼が現実に耐えられなくなっていく感じがせまってくる。母親が怖い、というのは何となくわかる気がする。父親が死んだことによって帰ってきた兄の、ひ弱で、はかない感じが意外性があって良かった。「愛されたい!」という暗いがエネルギッシュな少年と、弟の機関銃のような感情を受け止められない消え入りそうな兄との対比は、非常に面白い。暴走する少年の渇望は、残酷な結果を引き起こすが、これで終わるの??? ここで??? という気分になってしまう。それにしても、未亡人がもっと美しかったら、また映画全体のイメージが変わったかもしれないのに。
4点(2003-06-03 21:37:10)
335.  G.I.ジェーン 《ネタバレ》 
デミ・ムーアは頑張っているのだが、方向として間違えているような映画。何が何でも出世したいっ!!!そのためには男にならなきゃ!!!というカンチガイのすごさとばかばかしさと、デミ・ムーアの力のこもった表情は、ある意味スゴイ。体当たり演技、の代表例。しかし、マスターチーフはどう見ても、最初からものすごく気を遣って、オニールをしごいている。案外ああいうのは日本国内でも、空手とか剣道とか武道系の場所に行くとありふれて見られる光景なのではないだろうか。「さっさとリタイアしてくれよ」という気持ちの反面で、どこまでやれるのか見てやりたいと思っているに違いないマスターチーフは、鬼と言うよりも公平である。というか、気になって気になってしょうがない、という感じもした。最終訓練の場面は、そこまでやりますかと苦笑するほど、なかなか迫力があって強烈だった。私は女性議員の動向が非常に気になっていたのだが、突然ミサイル回収話になってしまい、女性議員のことは一切消え去ってしまった。さらにマスターチーフがぎりぎりのところで、オニールを助ける行動に出てしまったので、ビックリ。そういう性格である自分を自覚して、鬼教官をやっていたんだろうけれども・・・・・・。マスターチーフ、今後はどうやって生きていくんだと思っていたら、そのまんま鬼教官を続ける様子。ある意味で、オニールより精神がタフな人物である。詩人でもあるモーテンセンが提案して、詩集を読み、詩を引用するマスターチーフが出来上がったそうだが、謎の人物像であった。
5点(2003-06-03 21:10:15)
336.  欲望という名の電車(1951)
あのヴィヴィアン・リーが演じている、ということが一番のポイント。だんだん暴かれていく、醜い素顔。ヴィヴィアンはどんな気持ちで演じていたのだろうと考えてしまいます。そして演技もストーリーも壮絶です。あの虚勢の張り方にはイライラしつつも、女としてはわかっちゃうんだよね・・・・・・何となく。
9点(2003-06-03 20:47:16)
337.  スターリングラード(2001)
ラストにターニャが生きてなければ、ボロ泣きのまま終わったのに、涙が引っ込んでしまいました。アレレ? なんか、肩すかしを食らった気分。映画館を出るときの気分というものを真剣に考えて欲しいなぁ・・・・・・。本当は9点くらいかも。エド・ハリスが最高に素晴らしいです。ただ、この映画を観てドイツの人はどう思うだろう? ソ連の人々はどう感じる? スターリングラードという舞台で映画を作るのが、そもそも間違ってるんじゃないでしょうか。
7点(2003-06-03 20:35:06)
338.  リプリー
かなり良かった。映像も音楽も、役者の演技も。原作だけを読んでいたのなら、感動すら覚えたかもしれない。しかし、アラン・ドロンで確立されてしまったリプリーのイメージは、もはやひっくり返しようが無い。マット・デイモン、すごくいいのになぁ。なよなよとアメーバーのような実体の無い人間であるリプリー像が素晴らしいです。野心的で不遜な感じがあり、上流の人間になれそうでなれないよな、と思わせてしまう感じが、良い。そして、ジュード・ロウが美貌を前面に出して頑張っているので、本当に「月は太陽になれるのか」という命題がわかりやすい。実は「太陽がいっぱい」は、アラン・ドロンが魅力的すぎたのと、金持ち度がわかりにくくて、何でそんなにリプリーが友人になりすましたいのかわからなかったんです、私・・・・・・。この映画の問題点は、他の人も言っているように、女優陣。途中で、意図的にやってるのだな、と気づかされるが、ハッキリ言ってパルトロウとブランシェットは区別が付かない。どうせかぶっているなら、ケイト・ブランシェットのほうを婚約者にするべきだったと思う。「太陽がいっぱい」のようなバカ娘ではなく、事実に気が付いていく賢さと上流階級特有の残酷な冷たさを持つキャラクターにしたのだから、パルトロウでは威厳不足。
6点(2003-06-03 20:23:55)
339.  三銃士(1993)
爽快感がありました。「一人はみんなのために。みんなは一人のために」って合い言葉がまたイイなぁ。制服ってものは、こういう誇り高いものなんだよなぁ、と三銃士モノを観るといつも思いますね。「ダルタニャン物語」じゃないのね。やっぱり「三銃士」なんですね。アトス(キーファー。サザーランド)、なんでそんなにカッコイイのですか。あなたが主人公なんですか。アラミスは白皙金髪の美形のハズですが、チャーリー・シーンもまあまあアリかなぁ。ポルトスはいい味。悪役さんたちも強烈でスゴイ。しかし、リシュリュー枢機卿は恰幅がよいのが、イヤでした。ソコだけ、どーしても許せなかった・・・・・・。クリス・オドネルの印象がちょっと弱すぎました。あと、描き方が爽快になればなるほど、王妃の不倫とか、アトスの過去とか、アラミスの女好き(笑)とか、フランスらしい設定に無理が生じるのがチョット辛いですね。
7点(2003-06-02 23:21:04)(良:1票)
340.  チャップリンの独裁者
何故、作品を創るのか? と考えたときに、これほどスゴイ答えを持った作品は少ないのではないだろうか。人々に向けてメッセージを放ち、考えさせ、感動させる。これだけのメッセージを持ちながら、難しいところもなく、暗い映画でもない。ラストの演説は不朽であろう。 だが、主人公たちが迫害されているのに、笑って観てしまっている。なんという恐ろしい映画だろう!! 有名な地球儀のシーンなども、大笑いしながら、ふと冷水を浴びたような気分になる。そして、実際のユダヤ人迫害が、こんな生やさしいものではなかったことを知り、呆然とするしかない。
10点(2003-06-02 22:56:44)
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