321. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 「セブン・チャンス」と立て続けに観ましたが、あちらが恋愛要素込みのコメディだったのに対しこちらはアクション巨編といった感じ。 列車の車輪部分にしょんぼりしながら座っている序盤から愛しい彼女を手に入れて流れ作業で敬礼をしていくラストの対比も面白かったですが、列車を使ったアクション部分は今見ても見応え充分でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-29 02:14:37) |
322. キートンのセブン・チャンス
《ネタバレ》 ストーリー展開とか設定とか、そういう細かいこと気にせずひたすら観ていて楽しい作品。 前半は花嫁を探すために手あたり次第声をかけその都度笑われる展開にクスッときて、後半の花嫁候補数百人との怒涛の追いかけっこはまさに手に汗握る展開。 人間というよりもはやスラップスティック・アニメをみているようなその動きは本当バスター・キートンという人はどんな体してるんだ?と思ってしまうほど。 そしてラストのハッピーエンドでとても明るい気持ちで映画を観終えることができるので、とても充実した作品だと思いました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-29 02:10:29) |
323. クライモリ デッド・ホテル
《ネタバレ》 人気スプラッタシリーズ6作目?と言うことであの食人一家が相も変わらず森でウロウロ、と言う展開はまあお馴染みなのですが、本作はちょっと趣を変えて、自分の出自を探ろうとする主人公+銭ゲバ連中が相続したホテルへ滞在して、ひどい目にあってく、と言う展開。 もはや「クライモリ」でなくても良くね?と言う感じではあるのですが、ホテルの内装だったりロケーションだったり、不気味な一族の存在など、「クライモリ」と考えなければそれなりに楽しく観られる点はポイントかな、と。 じゃあなんでクライモリにしたんだよ?と言う感じですが、シリーズものの宿命というやつでしょうか。マンネリ化を防ぐためのものですが、多分このシリーズを楽しみにしている僕のような人々は「不気味な森の中で怪物一家に残虐に殺されていく」展開のみを期待してるのであって、前半の抜き足差し足な展開は正直かったるいとしか言いようありません。 後半ようやくエンジンがかかってきたと思ったらもう残り30分弱。しかもゴア描写は過去作に比べるとやっぱりどこか劣る感じも受けるのも残念。 これならシリーズではなく「暗い森」とかいう似非邦題っぽくしといたほうが「意外に面白いぞ」ってなったような気もします。原題と殺人鬼連中でバレますが。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-28 23:00:59) |
324. ローマ法王の休日
《ネタバレ》 邦題からはもう少しほのぼのとしたふヒューマンドラマを想像。しかし実際には法王に選出されたがその重圧に耐えられず逃避してしまう1人の老人の等身大のお話でした。 ミオシェル・ピッコリの「もう無理!」という演技や思い悩む表情、ローマの市井の人人の雰囲気、中世から飛び出してきたかのような枢機卿たちや衛士の服装や突如としてバレーボール大会が始まる感じなど個人的にはなかなかよかったです。 しか市ラスト、ちょっと皮肉が効きすぎて余韻を感じると言うより「え、このあとどうすんの!?」と言う感情が先行してしまったので、もう少し「その後」を描いて欲しかったと言うのが正直なところです。 ですが全体t歴にはそれほど悪い作品ではありませんでした。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-28 20:05:54) |
325. サルベージ・マイス
《ネタバレ》 時代はくだって2021年、今ではすっかり美人空手女子としてインスタやTikTokなどで活躍中の戦うナースこと長野じゅりあちゃんの初々しい演技が光る作品。まさかこれに出た10年後にスイカ素手で叩き割って齧り付いてるとは本人も思っていなかったでしょう。 予算的には低いですがとにかく制服姿(というか現役JK時代)の下手さの残る演技と、それに対して空手アクションのキレの良さのギャップがたまらないですし、必殺技の如く型の名前を言うのも(型の際は型名を叫ぶものなのだそうですが)、斬新でよかったと思います。。 飛松陽菜さんとの戦いもできればもう少し長ければいいなとは思いましたが(これ以降出演作内容で悲しい)、谷村美月ちゃんもアクションをなかなか頑張っていました。 こうした作品を日本でももっと作って欲しいと思うばかり。あとは主題歌のB/Cをカットなしで流してくれたことには拍手喝采。 [DVD(邦画)] 6点(2021-07-25 21:57:57) |
326. フッド ザ・ビギニング(2018)
《ネタバレ》 昔から何度も映画化されているほど有名な題材で、自分も90年代映画化されたものと2010年のものは観ていますが、正直語り尽くされてるだけあってストーリーに関しては正直、普通です。 では今作の魅力はどこかと言われば、近年のシャーロック・ホームズや三銃士作品に顕著な「スタイリッシュなアクション」に重点を置かれているところ。 まあ正直この題材でその演出?という感じも受けるのですが、みんな大好きキングスマンのタロン・エガートンの、レゴラスやホークアイもビックリなトリックショットやフードを被った出立ちは素直に格好いいって思いました。 冒頭の十字軍の場面がほぼ現代戦の如き矢が降ってくるじゃん、とか、ロビンフッドというよりもはやアサシンクリードじゃね?とか思えるのですが、最後の賞金首の紙を射抜くシーンや俺の顔を見て死ね、の伏線を回収した部分とか、素直に楽しいなと思ったので今回は7点ということで。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-25 16:01:54) |
327. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
《ネタバレ》 若草物語なんて、題名はもちろん知っていますがこれまで映画化された作品はおろか、原作小説すらまともに読んだことないので全くの予備知識なしでの鑑賞。 最初は登場人物の多さもさることながら現在と過去を行ったり来たりのバラバラな構成に戸惑いつつ、そこはしっかりと「配色」でわかりやすく表現されていて、段々と慣れていける仕組み。 年頃女子のアレやコレや、4姉妹が揃ってわいわい騒いでいる姿などは現代風でありながらしっかりと19世紀という時代にも見えるうまさ。 レディ・バードの監督だけあって多感な女子の描写は目を見張るものがありますし、ラストの「自立した女性」の描写についても、悲しいかな全時代から全く進歩していない現代社会の習慣への皮肉やそれでも立ち上がる女性の強い意志などが表現されておりとてもよかったです。 あとは、単純に作品の好みの問題になってしまいますので、思い入れ等があればもう少しのめりこめたのかな、というのが自分の感想です。 追記 一度も観たことないとか言って調べたら49年版しっかり観ていて自分の記憶力をだいぶ疑ってしまいました、とほほ。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-25 01:14:26) |
328. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 同じ仮想現実が舞台な作品では自分はサマー・ウォーズの方が断然好きですけど、じゃあ面白くなかったといえばそんなことはなく、ミュージカルになったりバトル漫画風になったりとコロコロ展開が変わるので観ていて面白かったです。 まあ、母親との死別が原因で歌えなくなり、それが結構なキーになるのにその母とのエピソードがずいぶんサラッとしすぎじゃね?とか、Uの世界に入り込む展開急すぎじゃね?とか、竜の正体が唐突すぎね?とかそもそも問題解決してなくね?とか色々と出てはくるのですが、ネットに登場した匿名のディーバの考察が勝手にされていたり、手のひら返したようにアンチが賛同してきたり、自称警察が登場して勝手に治安維持してたりとか、ネットの世界のアレやこれやをうまく皮肉っていて、それはサマー・ウォーズの時よりもより身近になっている気がします。 対する現実世界でも、あらぬ噂から目をつけられて大炎上、などは今の学生さんの抱える問題として非常にタイムリーだと思いました。 まあ、正直詰め込みすぎかな?とは思うのですが、じゃあどこを削るか、と言われると、肝腎要のライブシーン?くらいしか思いつきませんし、だからって削れるかと言われれば削れるわけでもないので、まあちょうど良いのかな、と。 キャラクターについては、アバターのベルについては好みではないのですが、現実世界のすずの方が(不器用さ含めて)好きなのと、青春アニメっぽいシーンがたくさん盛り込まれていて、アニメだからこそのデフォルメ(顔が赤くなったりギャグ顔になったり)、臭いセリフでも違和感なく耳に入ってきたりしたので、よかったです。 寓話としての美女と野獣なバーチャル、それに対する自己覚知のリアルといった二段構成の物語も見終わってみればなかなか見応えあり、ライブシーン共々なんだかんだ「観ていて楽しい」作品でした。 余談ですが、竜っていうタイトルなのでてっきり「ドラゴン」的なのが出てくるのかと思いきや、普通に獣人で「名前なのかよ!?」とツッコんでしまったのは内緒。 [映画館(邦画)] 7点(2021-07-24 18:58:39) |
329. 荒野にて
《ネタバレ》 中盤に起こる父親の死や、心を通わせ共に旅をした競走馬のあっけない退場など、やりようによっては感動の押し売りみたいな展開にできたものをそれをせず、ひたすら残酷な現実に向き合う姿とそれと対照的に、出会う人々の小さな親切や街の喧騒、雄大な荒野の景観などが美しく映り、派手さはないにしろ非常に心に残る作品でした。 カメラワークが落ち着いており、長回しも多様されているので、作品の時間感覚が非常にゆっくりで、とても丁寧な語り口だな、と感じさせてくれました。 そして、ようやく行き着くことのできた叔母さんの家、親友と呼べるものは失ったけど、安住の地を手に入れ、彼(ピート)の思い出とともに帰ってこられる場所を見つけられたラストの描写や余韻が、とても心地よかったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-23 23:36:15) |
330. アタラント号
《ネタバレ》 新学期/操行ゼロといい、本作で言えば水中撮影、この当時として考えれば一体どうやったんだろう?と思わずにはいられない撮影や演出の数々。 だけどそんな難しいことを考えなくとも、見ているだけでも十分に楽しい作品でした。 水面には愛が映るのよ、の言葉通り、後半川の中で花嫁の姿を見ることができた主人公、嫌気がさしたはずなのに、気づけば船乗りの歌を聴いていた花嫁、そして最後の抱擁。とても素敵な展開でした。 その他でも、中盤の行商人のキャラの濃さや、人々がごった返してわさわさするあの喧騒、蓄音機がなってると思いきや実はアコーディオンだったなどなど、ユーモアとも取れるシーンの数々が作品にスパイスを効かせていて、最後まで面白く観られる作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-23 04:05:44) |
331. 双頭の鷲
《ネタバレ》 コクトーの戯曲が元だそうで、展開というか設定や台詞回しなどがどことなく舞台劇っぽい感じを受け、刺客が亡き国王に瓜二つでそこから発展する恋の行方、という普通ならありえない展開もなんとなく納得。女王が少ししゃべりすぎでそれほど威厳がないのでは?とか思ってしまいましたが、王室内のあれこれに恋の行方などが合わさって退屈しないで観ることができかした。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-23 02:00:11) |
332. ぼくの伯父さんの休暇
《ネタバレ》 フランスの田舎のバカンスの風景、洒落た音楽、そしてラストのセンスのある演出など観ていて心地よいさ作品でした。 ドタバタ喜劇のお手本のようなシーンが数多く出てきましたが、それだけ見ると「上品なドリフ」と言った感じで鑑賞中に何度か声に出してしまいました。 ただ、一つ一つのシーンは面白いのですが、ストーリーがあってないようなもので淡々と進んでしまうので、今のスラップスティック・コメディの勢いなどに慣れているとちょっと辛いかもしれません。 ただ、全体的な雰囲気は上記のようにどこか上品でおしゃれな雰囲気があるので、最近の勢いある作品群に食傷気味でちょっと肩の力を抜きたい時には最適かもしれません。 それにしても、↓でも言及されていますが、「ぼく」って、一体、誰、、、? [DVD(字幕)] 6点(2021-07-23 00:00:21) |
333. ボディ・ターゲット
《ネタバレ》 ボディ・ターゲットってなんだよって思わずツッコミ入れたくなってしまいます。原題結構格好いいのに(笑) ヴァン・ダムの役柄はこれまで景観だとか軍人だとかキック・ボクサーだとか、とにかく拳で語る役柄が多かった気がしますが、今回はちょっと影のある主人公。アクションもありますが、母子との親交を交えたちょっと感動系のストーリーで見せる感じで、たまにはこういうのも悪くないのかな、と思いました。 ラストのくだりなどもなかなか余韻の残る終わり方ですし、結構好きな部類です。 ただ、いい意味でのむさ苦しさがほぼないのと、格闘戦についてはもう少し映えるもの(ハイキックだったりスピンキックだったり)があればなぁというのが正直なところでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-22 16:50:15) |
334. 新エクソシスト/死肉のダンス
《ネタバレ》 大体言いたいことは↓鱗歌さんが言ってくれています笑笑 下は同じ映画ながら編集と再撮影でここまで違う作品になるのだなぁというのを痛感。一応悪魔?ことエレナがなんでそうなったか?ということを丁寧に語ってくれたり、あのおっさん誰だよ?というのを回想を含めてマネキンだったのでは?ということを示唆していたりするので元の作品から比べれば随分親切設計です。 ただ元の映画の話と並行で悪魔祓い話が描かれますがぶっちゃけ「いや結局だからなんなんだよ?」というチグハグさが感じられてしまうのは否めないのと、オリジナルのあのわけの若らに不気味さが減っているので、そういう部分ではマイナスかな、と思います。 ただ作品のテンポはこちらの方が上なので手軽に観ることができますが。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-22 01:16:07) |
335. リサと悪魔
《ネタバレ》 トランプをめくりながらのオープニング・クレジットは個人的に結構オシャレ感があって好きです。 全体的にふわっとした作りで、なんだかよくわからないうちに道に迷い込み、なんだかよくわからないうちに人が死に、といった感じで終始モヤモヤする作りではあるのですが、屋敷内の不気味な雰囲気や追いかけられている際のカメラアアングル、ラストの飛行機内での演出などなど雰囲気出てるな〜と思えるシーンがたくさんあったり、実はミイラ化した死体だった!なオチのつく元妻のくだりなどなかなか不気味に思えるシーンもあったりしたので、おまけして6点。 追記で、何度もダンナを弾き続けるあのシーンは最早ギャグの域に達していると思います。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-22 01:09:47) |
336. ゾンビ2001 ザ・バトルロワイヤル
《ネタバレ》 まず90年が製作年なのにゾンビ2001っていうタイトルにするあたり勝負を諦めてる感じです。 と言うのはこの作品に限ったことではないのですが、みんな大好き(?)ドイツの3大鬼畜監督の1人、アンドレアス・シュナースの初期ゾンビ映画。 もうストーリーや設定なんてヘロヘロで、演出とかカメラワークなんてどんなに控えめに言ってもそこらへんの学生さんの方がよっぽど良いもの撮るよな、と言う出来です。 ではこの作品の見どころは?と聞かれればそのゴア描写。 クオリティはまあ置いておくとしてとにかく全編にわたって吹き飛ぶ首と手と血飛沫と内臓のオンパレード。ストーリーや演出などを犠牲にしてゴア描写にステータス全振りしたようなこの潔さは好感が持てます。 アナログのビデオ撮り作品のため、チープさは目立ってしまいますが、個人的にホラー映画はこうしたチープな方が雰囲気でるし特殊効果の拙さもカバーできると思うので良いと思います。 まともに観るととても観られた代物ではないのですが、そもそもこの監督の作品をストーリーだ演出だなんて視点で観る人は皆無だと思うので、諸々込めて5点くらいが妥当かと思います。 もちろんゴア描写の量と情熱に関して言えばは10点満点です。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2021-07-20 02:46:01) |
337. 68キル
《ネタバレ》 気弱な彼氏とぶっ飛んでる系の彼女が企てた泥棒計画。だけど彼女のぶっ飛び具合が「散歩しながら人殺してく」レベルなので、事態がどんどん悪い方向に転がっていってしまうのがなんとも情けないというかなんというか(笑) 偶然現場に居合せ行動を共にすることになるヴァイオレットの存在が一応転機となって、後半ようやく彼女の呪縛から逃れられ、「誘う女をガン無視して走り去る」ラスト共々、彼氏の成長物語としても楽しめました。 とはいえ結構残虐描写も満載で、かなり観る人を選ぶと思いますが、基本的に死ぬのはヴァイオレット以外みんなクズ野郎ばかりなので、そういう意味ではスカッとするかもしれません(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-19 00:10:37)(良:1票) |
338. ブローニュの森の貴婦人たち
《ネタバレ》 現代で言うところのメンヘラ女の復讐劇ですが、現代のような直接的なものではなく非常にまどろっこしい方法。 ですが途中からほぼ、復讐相手の男と新たな女の恋の行方、女の過去との葛藤などが主軸んきなっていく感じで、最後ようやく「あ、そう言うことになるのね」といった感じ。 ブレッソンの作品としてはあまり洗練されてるとは思えませんでしたが、なんというか、自分の目的のために男は愚か友人の母子までも巻き込む女お恐ろしさが大きかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2021-07-18 15:16:15) |
339. 外人部隊(1933)
《ネタバレ》 過去を清算する権利を買った、と自身の過去を語ろうとせず、任地に赴く際も笑っていた友人ニコラが、後の主人公の末路を暗示しているようでした。 吹っ切れたようで未練たらたら、しかし結局、全てが幻とわかり、過去を精算するために隊に残り、死の運命を笑って受け入れる彼の姿は、中盤までの、自己中で、だらしなくって、未練がましい彼とは別人の、晴れ晴れとした雰囲気をしていました。 小憎らしいフローランスと、どこか影のあるイルマの2役を見事に演じ分けていたマリー・ベルの演技も素晴らしかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-18 12:53:22) |
340. プロミシング・ヤング・ウーマン
《ネタバレ》 簡単にいえばリベンジものなのですが、血生臭い描写だったり過激な描写で押し通す作品ではなく、ストーリーと演出で見せてくれる作品でした。 お持ち帰り男に精彩を加える場面と、主人公がだんだん前を無効とする場面の対比や、制裁を加える場面では、実際に何をしたか、というのを明確に描写していない分恐怖心を煽るものでとても良かったです。 せっかくできた恋人が実は、な展開はだいたい予想ができますが、自身が始めた弔い合戦が元で、結局破滅してしまう不毛さ、そして加害者側はのうのうと生きている非常さはなかなか恐ろしいものがありました。 結局、実際に何があったのか、などは明言されていないので、どこまで彼らがひどいことをしたのかはこちらの解釈に委ねられるのですが、若気の至りで許されるのか、命をかけるまでのことだったのか、復習は果たして最善の策だったのか、などなど、色々と考えさせられる作品でした。 そんな悶々とした考えをふっ飛ばしてくれる痛快のラストは、一件の価値ありだと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2021-07-17 12:20:50) |