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 > 東京50km圏道路地図 さん
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プロフィール
コメント数 2608
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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321.  永い言い訳 《ネタバレ》 
子供(育児)は免罪符になりえるか?がテーマだが、その答えは明確には描かれない。主人公が言うように子供を持つ事はリスクであり、幸福にも不幸にもなりえる。統計的には不幸になる事が明らかになってはいるので主人公のように「合理的」な人は子供を持たないが、世間には竹原のように子供がいて幸福を感じる(と思いたい?)人もいるだろう。ただし、人は子のある人生と子のない人生のどちらかしか選べない。主人公は子のある人生を疑似体験する事になるわけだが、果たして免罪符になりえたのか否か。子供のある種の「魔力」というものが男にとってどう作用するのかという興味深い視点ではあるが、あくまでも女性作家・監督のからの視点ということは留意する必要はあるだろう。ラストは救いのある終わり方にも思えたが、全体的には男性批判のテイストが感じられる作品ではある。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-04-06 13:38:59)
322.  植村直己物語 《ネタバレ》 
佐藤純彌らしいスケール感のある壮大な作品で撮影は大変だっただろうとは思うのだが、人間ドラマを期待する自分としては少々物足りなさがあった。登山家達が功名心から諍いを起こし、そういう集団行動が嫌になって単独行動可能な冒険家に方向転換するところは印象的。が、植村自身も功名心からは逃れられなかったのではないかと思った。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-04-01 12:15:55)
323.  事件 《ネタバレ》 
裁判制度や高度成長に向かって変化する郊外といった問題をテーマとする社会派ドラマなのか、愛憎劇の謎解きサスペンスなのかが中途半端。冒頭で殺意はないことがネタバレされちゃっているのもどうなのかと。厚木という街のポジショニングがイマイチわからないのだが、新宿や横浜と比べてかなり田舎扱いされているのが印象的。登場人物達に裏表があったり、しぶとく生命力に溢れていたり、所謂「人間図鑑」としては結構楽しめるので、それなりの見応えはある。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-03-31 11:46:52)
324.  少年時代(1990)
所謂「小国民」教育ってもっと軍国主義的なイメージがあったのだが、戦時中の小学校生活ってイガイと現代とあまりかわらないように思えた。「少年時代」というのは理不尽の連続で、それをどうやり過ごすかによってその後の人生が決まってくると言っても過言ではない。特に頭がよかったりすると「正義とは何か」が芽生えてきて厄介度は増す。そのある種の「やり過ごし方」の中で揺れ動く少年の微妙な心は上手く表現されていたとは思う。ただし、単なるノスタルジーに浸かるといったものではないし、決して気持ちのいい作品ではない。という意味では、ラストに流れるよく知られた井上陽水の歌もこれまでとは違って聞こえてくる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-03-31 00:40:27)
325.  糸(2020)
平成の時代に生きた若者を描く作品ではあるが、ちょっと駆け足な印象。とはいえ、大衆ウケするように無難な作りにはなっているので、結婚式で「糸」を流すようなカップルにはちょうどいいのかも。ただし、中島みゆきって昭和のイメージなので、平成の若者にはちょっと合わないというか違和感もある。
[地上波(邦画)] 5点(2022-03-30 11:55:38)
326.  キセキ あの日のソビト 《ネタバレ》 
殆どフィクションだろうが、家族の物語としてみれば、そんなにヒドクもない。ラストの父息子の「和解」のシーンはいいね。本当にGReeeeNを知らないのか?トボケタのか?がちょっとわかりにくいけど。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-03-29 10:21:48)
327.  ブリット
マックイーンがマスタングでサンフランシスコを疾走する。ある意味それが全ての作品なんだが、マスタングの対比としてノロノロ走るVWビートルの存在もアクセントになっているのを見落としてはならない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-25 11:32:36)
328.  ミッドウェイ(2019)
1976年版と比べると相対性が欠如しており、日本側の描き方が雑かつ量も少ない。内容的には米国人の安っぽいヒューマンドラマで歴史的に興味がある自分にはやや不満。映像的に楽しみたい人向けかな。ただし、ウクライナ問題の真っ最中に見ると「戦争とは何か」といった本質的なテーマについて多少は考えるようになるという副産物はあるのかも。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-03-24 01:20:23)
329.  決算!忠臣蔵
歴史学者の書いた新書が原作という点では『武士の家計簿』と同類。原作は未読だが、カネをテーマに忠臣蔵を検証するというのは歴史番組で度々扱われていたので内容的にはさほどインパクトはなかった。尚、忠臣蔵にはそれなりに興味があって、映画で舞台とされている所には殆ど行ったことがある程度には知識はあるつもりだった。が、それでもやはり四十七士の個々のエピソードは押さえ切れていない事を痛感すると共に、各々にドラマがあったことを再認識。ただし、内容的には少々フザケていたのが残念ではある。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-03-24 01:08:13)
330.  SING/シング
こういう動物キャラが日本人ウケするとは思えないのだが子供が見ると違うのか。吹き替えはまあまあ頑張ってたかな。
[地上波(吹替)] 4点(2022-03-13 16:59:53)
331.  ゴッドファーザー PART Ⅲ
因果応報の殺戮が只管展開されていくだけなので、あとは「見せ方」が問題となるわけだが、ちょっと過剰演出かなという印象。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-03-09 01:23:59)
332.  アパートの鍵貸します
予定調和なワリには、ラストの心変わりが唐突でなんだかなあという印象。若きシャーリー・マクレーンはブサカワな感じが魅力的でよかったけど、役柄には共感できないね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-03-02 14:27:32)
333.  ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
ネコはカワイイんだけど、あんまりネコにフォーカスすると肝心の人間描写が少々疎かになってしまう難点がある。結局は「出会い」による再生ってことなんだろうが、「ネコ」だけでなく周囲の「人間」による力も大きかったのではないのかと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-24 11:47:16)
334.  劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族
北海道の牧場ネコとミャンマーの水上ネコが只管交互に出てくるだけだが、222のネコの日にダラダラと見る分には悪くない。TV版はたま~に見るが、それよりは多少は映画っぽくなってはいるのかと。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-23 12:44:02)
335.  イーグル・ジャンプ
予定調和なほのぼのコメディで少々の感動もあり作品としてはよくまとまっている。山際淳司に『たった一人のオリンピック』という小説があるが、それを思い起こさせる内容。大人になってからイチから五輪を目指すという事がどういう事なのか、『クールランニング』とは違って「先進国」の代表として「笑い者」になる事への葛藤と挑戦?等がわかる。その後IOCは主人公の活躍?を面白く思わなかったのか参加ルールを厳しくして五輪に出場させないようにしたようだが、そういう「闇の部分」も本作では垣間見える。
[地上波(字幕)] 6点(2022-02-17 10:47:46)
336.  クール・ランニング
万人ウケする良作なんだろうが、予定調和でイガイ性や緊張感はないね。実話だから仕方ないが。
[地上波(吹替)] 6点(2022-02-15 10:49:16)
337.  誘拐報道
誘拐モノは犯人と被害者と警察の3者の攻防の緊迫感に見応えがある。そこにマスコミが加わって緊張感が欠如した。報道をテーマにした作品なので仕方ないのだが、マスコミが邪魔で余計だった。役者は総じてよかったので残念。被害者父の「たとえ子供は死んだとしてもカネは渡したい」という台詞は考えさせられた。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-02-14 12:28:08)
338.  家族はつらいよ2
現代社会への老人達の怒りがベースにあるだろうが、やや説教クサイ部分があり、それがコメディ色と打ち消しあって中途半端な作品になってしまった印象。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-01-24 12:35:57)
339.  アトミック・ブロンド
冷戦終結でスパイモノは成立しにくくなるという点で、ベルリンの壁崩壊時に時代設定するというのはプロット的にはよいと思うのだが、変にオシャレ?なテイストにしてしまったのでちょっとリアリティーが欠如してしまったのが残念。もっとガチでハードな感じでやった方がよかったのではないかと。あとは回想方式というのも緊張感が欠如してしまって、折角の体を張ったアクションも結局無事に生き残って聴取されているという現実から一歩引いて見てしまうという難点がある。ラストへのもって行き方上こうなってしまったのだろうが、もうちょっと工夫できたのではないかと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-03 15:41:04)
340.  リービング・ラスベガス
仕事と家庭の両方に失敗したら、全てを許してくれて文句も言わない娼婦のヒモになって酒三昧の日々。そんな恵まれた逆転人生はリアリティーがなくファンタジーでしかない。という意味では、ある種の「男の夢」を見させてくれる作品ではあるが、映画作品としては冗長で中身がなく、それを延々と見せられてもねえという感じ。こういうのは体験するものであって、第3者的に見るものではないんだろうな。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-01-01 18:21:50)
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