321. ハウルの動く城
映像や作画だけ見れば、これまでのジブリ作品の中でも最高傑作の部類に入るとは思うが、まぁそれだけ。昨今のジブリブランドだけで金を儲けているのが丸わかりで、内容が陳腐にもほどがある。何より、エンターテイメントが観客を置いていっては意味が無い。宮崎駿は基本的には子供向けとして作品を製作していると聞くが、この内容では子供は付いていけないのではなかろうか。 [映画館(邦画)] 3点(2007-03-16 00:26:22) |
322. パール・ハーバー
いやぁ、それにしても21世紀になっても、こんな映画を恥ずかしげもなく公開できるのが、ハリウッドの凄さである。しかもこんな映画でも、アカデミー賞にノミネート、さらに受賞という凄まじい快挙を達成できるのがハリウッドの物凄さである。私の感想もだいたい皆さんと同じ。ストーリーの薄っぺらさに、訳のわからない日本の描写。もう、今さら突っ込むこともない。 [DVD(吹替)] 0点(2007-03-16 00:21:27) |
323. GODZILLA ゴジラ(1998)
この作品の最大の失敗は、結局、監督のローランド・エメリッヒが「ゴジラに対して愛情が無かった」ということに尽きる。ゴジラに限らず、映画を作る以上は作品に登場するキャラクターに愛情を持つことは絶対条件なハズだ。しかし、この作品からはその愛情が全くといっていいほど感じられず、冷たい作風に仕上がってしまっている。もしこの作品にキチンとした愛情が込められていたならば、ゴジラのデザインが例えあんなトカゲもどきであったとしても、それなりに受け入れられるものになっていたのではないかとさえ思える。 [映画館(吹替)] 3点(2007-03-16 00:08:38) |
324. 最終兵器彼女
原作を読んでしまうと、何とも理解に苦しむ内容になってしまっている作品だが、単純に一本の映画として見た場合は悪くない出来。実際、私は公開当時は原作未読だったので、まぁまぁ楽しむことが出来た。中でも予算の割には映像は素晴らしく、札幌空襲の破壊シーンはよく出来ているし、モブシーンを大量に使ったパニック描写は評価されても良いと思う。前田、窪塚両者の恋愛描写も、「純愛もの」としてキチっと完成されていると評価してよい。よって、原作とは別物と考えれば良いのだが、逆に言えばそれは「なぜ映画化したのか」という疑問を露呈することになってしまうのも事実。その辺りは評価の分かれるところかもしれない。まぁ個人的には映画化に際して、原作のうるさすぎるほどしつこい性描写を、バッサリとカットしたのは気持ち良かったと思う。 [映画館(邦画)] 6点(2007-03-16 00:04:18) |
325. ロード・オブ・ザ・リング
世間ではとっても話題になっているので、楽しみに鑑賞したが、結果は大ハズレ。展開はただ間延びしていて飽きる。衣装やバトルシーンのCGなど見所も無くは無いが、この内容では素直に楽しめない。そして何より腹が立つのがラスト。一応、一本の映画として公開させたんだから、もう少し良い切りかたが出来なかったのだろうか。これじゃぁ、「何だよ。まだ終わんねぇのかよ」という気分になっても、致し方ない。 [地上波(吹替)] 2点(2007-03-15 23:55:10) |
326. THE MYTH/神話
まぁ、可もなく不可もなく。「香港国際警察」がどうも衝撃的過ぎて、どうしてもインパクトに欠けてしまう印象が否めない。確かにアクションシーンは素晴らしかったし、ストーリーの構成もなかなか。でもそれ以上に心に訴えてくれるものが欲しかった。なので、評価は少々辛めにしておこう。 [映画館(字幕)] 6点(2007-03-15 23:50:28) |
327. カンフーハッスル
これはもう恐らく好みの問題だと思うが、生々しいかつ痛々しい描写の連続に、劇場公開当時どうも耐えられなかった覚えがある。故に個人的にあまり良い印象を与えなかった本作だが、今見返すとどうなのだろう、という気はする。 [映画館(字幕)] 4点(2007-03-15 23:46:06) |
328. レイクサイド マーダーケース
伏線が放置されているなど、若干の違和感を覚えたものの、全体的にはなかなか楽しめた。ラストのどんでん返しまでの盛り上げ方は、充分及第点といって宜しい。ただ、登場人物に感情移入できる人間がいないのが難点かもしれない。 [地上波(邦画)] 7点(2007-03-15 23:41:38) |
329. アルマゲドン(1998)
「ディープ・インパクト」とどっちを先に見るか、で評価が決まる作品。で、私は「ディープ~」の方を先に見てしまったので、どうしても本作を見たときに二番煎じ感を覚えてしまった。まぁ、それと比べてもストーリーは非現実的で興ざめするし、都市破壊のインパクトも欠ける。ただエンターテイメントとしては良く出来ていると評価したい。そして何よりエアロ・スミスの楽曲が素晴らしく、破綻だらけの本作を支えているといっても過言ではない。そういえば、冒頭に松田聖子とゴジラという日本の巨匠たちが登場したのは驚いた。まぁ、一番驚いたのは、ミサイルのようにニューヨークに降り注ぐ隕石群を見て発せられた「サダム・フセインだ!」という一言なのだが・・・・・・。 [DVD(吹替)] 6点(2007-03-15 23:36:24) |
330. シャーク・テイル
最近よく見るCGアニメの一つ。ただそれだけ。特筆すべきところは何もないし、さながミュージカル映画の出来損ないのようにただ騒いでいるだけ。オリジナル版、日本版共に声の出演に豪華俳優を起用しているが、それが作品に対して何のメリットになったのかいささか疑問である。本編より予告編のほうが面白い、という典型的なダメ映画。 [DVD(吹替)] 4点(2007-03-15 23:23:30) |
331. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
この作品は、確か劇場公開時に友人に引き連れられて見た覚えがあるが、いやぁ素直に面白かった。最初は馬鹿にしてかかっていた私だが、それを後悔させる素晴らしい出来。畳み掛けるようなアクションシーンや爆破シーンはもちろんだが、それと共に非常に人間臭いジャッキーの演技が見物。正直、陳腐なところや破綻しているところもあるが、その辺りを補って余りある内容なので、充分楽しめると思う。 [映画館(字幕)] 9点(2007-03-15 23:18:56) |
332. 東京湾炎上
中野昭慶による爆破シーンを理屈抜きに楽しめる作品。「日本沈没」では若干違和感を覚えた氏の爆破だが、本作では爆破シーンこそが特撮の醍醐味なのだから問題は無い。長らく地味な印象を与えていた本作だが、「亡国のイージス」に雰囲気が近いこともあって、今、再評価されても良いのではないかと思える。タンカー内での攻防戦はなかなか迫力があるし、役者陣の演技も緊迫感に満ち溢れたものになっている。さらに畳み掛けるような爆発シーンに、カタルシスを感じること請け合いだ。 [DVD(邦画)] 8点(2007-03-15 23:11:35) |
333. 犬神家の一族(1976)
いやぁ、良く出来た推理映画だった。石坂浩二の金田一耕助はとてもハマっていると思う。ストーリーも面白いし、テンポも良好。さらにラストのどんでん返しもなかなか驚かせてくれる。そして何より登場人物が個性的で良い。個人的には橘警部(そういえばこの作品では等々力ではないんだね)役の加藤武がイイ味出してると感じた。ただ、有名な湖畔から足が出ているシーンはいまひとつインパクトがなかった気はする。まぁ、なんだかんだ言って面白かったから別に宜しい。 [DVD(邦画)] 8点(2007-03-15 23:03:49) |
334. 日本沈没(1973)
原作を知っていると、どうしてもダイジェストのように感じてしまうが、あの膨大な量を見事に映画化したものだと賞賛したい。「日本が沈むまで」の盛り上げ方が大変素晴らしく、じわじわと恐怖を煽っていくところはパニック映画のお手本といっても良いだろう。最大の見所は、言わずもがな東京大震災のシーンだが、恐らく本当に地震が起こればああなるだろう、という説得力がある。ガラスが割れて人々に降り注ぐシーンなんかはまさにそれで、本気で対策を考えたくなるほど。技術面で見てもあの東京震災の描写は素晴らしく、ミニチュア特撮の最高峰であると言ってイイ。。「門を開けてください!!」や「このまま何もせんほうがええ」など印象的なシーンが目白押しなのも良い。それだけに、いろんな方が言っているように、コンビナートの爆発シーンに違和感ありまくりだったのが残念だ。またラストの展開がやや急ぎ足気味なのがどうしても気になる。だが、不満はあっても10点を付けるだけの力のある良い映画であることは間違いない。 [DVD(邦画)] 10点(2007-03-06 02:26:46) |
335. 好きだ、
純粋に良かったといえる作品。特筆すべきはやっぱり情景描写の素晴らしさ。しつこいほど繰り返される空の挿入はとても美しいし、流れる川に太陽光線がギラギラと射し込む場面は見事。よく「空や川が演技をする」なんて言葉を耳にしたりするが、まさにその通り。物語のほうも学生のもどかしさがよく表現出来ていて微笑ましい。それだけに成年時代の展開がやや唐突で、特にラストは取って付けたように見えるのが残念。全体的には少々退屈する部分もあるが、鑑賞後は心が潤う気持ちになれて良いと思う。 [DVD(邦画)] 8点(2007-03-06 02:18:44) |
336. 佐賀のがばいばあちゃん
島田洋七といえば、島田紳助が「打倒」を掲げていたものの、「結局何もしてないのに勝手に倒れた」芸人として有名だが、この作品は倒れていなかった。安心。映画自体はほのぼのしていて良かった。こういう雰囲気好きかも。吉行さんのばあちゃんは良いねぇ。もう少し笑えるシーンがあったらなお良かったかも。まぁ、ベタだけどラストはホロリと泣けるカンジでイイんじゃん?それにしても、キャストが豪華だねぇ。緒方拳さんが出ているとは思わんかったよ。 [DVD(邦画)] 7点(2007-02-25 00:31:25) |
337. デイ・アフター・トゥモロー
ローランド・エメリッヒといえば、カリカチュアした描写とステレオタイプだらけな人物が特徴の映画監督だが、本作はその集大成。「ラストサムライ」の後に作ったっていうのに、どうして恥ずかしげもなくあんな日本人が描けるんだろう?しかも「GODZILLA」で散々来日していたあのエメリッヒが。それとも、自分の作品をケチョンケチョンにされた嫌がらせか?まぁ、映画が面白ければそれでイイんだけど、本作も相変わらずテンポの悪い描写にご都合主義のオンパレード。見応えあるのは凍りついたニューヨークの描写のみという体たらく。エメリッヒは今回もこちらの不安にしっかりと答えてくれたのであった。 [DVD(吹替)] 1点(2007-02-25 00:07:18) |
338. 忍 SHINOBI
何年か前に「RED SHADOW」だとか言うビックリするぐらいなトンデモ忍者映画を見た後だったので、今度こそはと意気込んでいたが、おいおいまたビックリかよ。ストーリーは陳腐でつまらないし、映像は暗いし、イイところを見つけるのが難しい作品。ただ、月をバックにしたあのシーンだけは綺麗だった。そこだけ。 [DVD(邦画)] 2点(2007-02-24 23:59:19) |
339. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
《ネタバレ》 渋谷のバトルはもう言うこと無い。紀伊半島の雲海の空中戦も素晴らしい。でも、何でストーリーがこうなるの?何か無理やり難解にして、オカルト要素を推し進めてしまったカンジがして、どうも拍子抜け。確かに、一作目の頃から平成ガメラにオカルト要素はあったけど、最後にその要素を爆発させる必要はなかったんじゃないかな。平成ガメラが高く評価された理由って、私的にはシュミレーション要素が素晴らしかったからなんじゃないかと思うんだけど・・・・・・。何れにしろ、特撮描写はけなすところ無いぐらいなんだから、もう少しイイものが出来たハズ。ストーリーがもう少し何とかなっておけば、あの終わり方も納得出来たんじゃないかと思う。 [映画館(邦画)] 6点(2007-02-24 23:55:35) |
340. ガメラ2 レギオン襲来
《ネタバレ》 「ゴジラVSビオランテ」と並んで、平成の怪獣映画の傑作。前作で不満に感じた部分が、見事に解消されている。「怪獣映画であり、戦争映画である」ということを極限まで推し進めたことで、自衛隊描写は非常にリアルなものになっていて宜しい。また前作で物足りなかった怪獣対決も今回は満足のいくもので、面白い。「樋口撃ち」と呼ばれるガメラの火球三連発は燃えたなぁ。ラストのウルティメイト・プラズマはもう反則。強くなったなぁ、ガメラ。 [映画館(邦画)] 10点(2007-02-24 23:50:53) |