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321.  ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 《ネタバレ》 
メガギラスがダサすぎる メカが特殊戦闘機グリフォンだってカッコ悪すぎ 汚し塗装されたメカなんて古すぎる、スターウォーズかよ スーパーXの方がずっとよかった デザインも過去最悪 ウルトラビークルのほうがまだ新しい感じがした 最初に出た少年の意味が無い よって母親役のかとうかずこのキャスティングの意味はもっと無い もしかして怪獣映画にはかならず子供を出さなきゃいけない決まりがあるのか キャスティングは最悪 芝居がうまい役者がまったく居ないので学芸会並みのひどさ 私がプロデューサーだったら途中で逃げただろう(笑)シリーズレギュラーの永島敏行は始まってすぐ瞬殺、結果ましな役者は伊武雅刀だけになった 冒頭永島瞬殺されてヒロインがカールグスタフもどきをぶっぱなすと同時に、バーンと映画のタイトルと重なる ここまでがこの映画の中で一番よかった 以降ストーリーはほぼ無いに等しい そもそもブラックホール砲を軍事衛星にする意味が無い 軍事衛星は地球をすべてカバーするためのもの 日本に上陸するゴジラを狙うためだけならむしろ衛星の位置では攻撃出来ないタイミングがあるはずだ 結果衛星であるためにゴジラへの攻撃が徹底的にやりにくくなるはずである 案の定サスペンスを盛り上げるためのすべての状況がブラックホール砲が衛星であるという理由によるものである ここは笑える ブラックホール砲を地上装備の兵器にしていたらこの映画30分で終わったはずだ ひとつだけいいところをあげるならロングショットの怪獣の佇まいがいい 水没した渋谷や東京をロングショットで歩くゴジラなど実際の町を使ったVFXはなかなかよかった やっぱり怪獣映画はロングショットの良さが絶対必要だ
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2013-12-27 17:58:51)
322.  カラスの親指 《ネタバレ》 
チームが揃って仕事を始めるまでが長い 最初の1時間半ぐらいが正味半分でいいんじゃなかろうか 最後まで見るとホームドラマ的な仲間との交流に必然性があるのがわかるが 途中では必要を感じないので「ここ、なんでこんなに長いの?」みたいな違和感があった ここがこの映画の弱点な気がする 実は仲間の関係を必要以上にまったり描くことでオーディエンスを騙す伏線のアウトラインとなっている ヤクザをハメる過程でまったく意外性が無いのがかえって意外な展開 はっきりいってサスペンスは皆無 エンディングでヒロインのまひろが主人公のテツの秘密を知っていたというサプライズがあってなるほどと思わせたが物語はここで終わらず、さらに驚きのエピローグがあった このエピローグで途中違和感があった伏線がほぼ回収されるのは見事 この映画もっと短くしてもう少しサスペンス部分を盛り上げてくれたら傑作になったに違いない おしいなー
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 17:55:01)
323.  大魔神逆襲 《ネタバレ》 
66年に3本作っている最終作 年に3本は多いな その最終作は若干マンネリはしかたがないか タイトルも「大魔神の逆襲」の「の」の部分をダイエットしている(笑)子供達メインの話になっているのでシリアスさはダウンしている しかし途中で4人の仲間の一人を失うし仲間の父親もあっさり処刑されるハードさも見せる 子供達がいかだで川を下るシーンはPOVカメラで臨場感たっぷりだ ストーリーは一作目の焼き直しでカメラワークも悪くは無いがいたって普通 カメラが前2作から落ちるのは名匠森田富士郎がメインから降りたみたいなのでしかたがないか しかしロケーションは美しく今では見れない山の景色はなかなか凄い 雪山に現れる大魔神の特撮は今でも十分通用する ロングショットで雪の町並みを破壊する大魔神は特筆物だ 特撮は平成ゴジラの比では無い 今作お話はあって無い様なものだがそれをおぎなって余り有る雪山の特撮が素晴らしい
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 17:39:55)
324.  MEMORIES 《ネタバレ》 
三話からなる大友克洋監修のオムニバスアニメ 一話目の「彼女の想いで」が一番つまらなかった 宇宙の墓場で獲物を待つ食虫花の様な話か? 今ひとつ狙いが曖昧だ リアルな設定の割に不可解な部分が多い SFならば科学考証が不可解 ファンタジーなら説明的すぎる幻想的な部分が少なすぎる 乗員ともども全滅するならば宇宙の食虫花の様な話にすべきだ 二話目は「老人Z」と同じイメージで新鮮さに欠けると思った 話が落語っぽい 三話目が一番おもしろかったが絵の良さに依る所が多い 何も説明が無い 誰と戦ってるかもわからない ただ大砲を撃つ日常 砲撃手に憧れる子供 しかし実際には砲撃手はただのデブである この話もう少し虚無感と終末感が強いと傑作になった気がする
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-27 17:20:19)
325.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 
前後編同時に見る 前編だけでも見れなくは無いが通して見ると前編はプロローグのようなものだとわかる 以前別々に見た時はなんてこと無かったが通して見ると非常に面白かった 前編ではいきなり犯罪者以外の人間をあっさり殺すキラに違和感があったが通してみると夜神 月(やがみ ライト)が最初からロクデナシだとわかる というかデスノートを入手すると誰でもそうなる設定なのか 前編ではFBIのエージェントを次々と殺したり瀬戸朝香の存在がいかにもマンガ的で違和感があった キャストの芝居もイマイチだったが死神のリュークの魅力で十分もった 後編は新たに戸田恵梨香や満島ひかりなど光るキャラが登場して俄然おもしろくなった 満島ひかりは前編よりずっと出番が多くてなかなか巧い 名女優の片鱗を見せる 残念ながら新死神のレムのキャラはリュークに及ばなかった しかし話はさらに複雑になりコンゲームのような要素や戸田恵梨香や片瀬那奈など明らかにフェチな要素も盛り込まれてサービス満点 ラストはデスノートがインフレでいまいち分かりにくかったが意外性もあり十分楽しめた ただオチはリュークに頼らずもうひと捻り欲しかったかな
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 17:17:13)
326.  クロユリ団地 《ネタバレ》 
これ牡丹灯籠だ もともとあまりホラーぽくないと聞いていたので中々おもしろかった ただ予告編通りのJホラーを期待して見たら裏切られるな 評判が悪いのはその辺か? あるいはおしい要素が沢山あってそこに皆が気が付いてしまうので見ていてイライラするのかも 前半で妙なPOV視線とか、ヒロインの家族のおかしな会話とか、ショッパなに出て来るぼろい段ボールなどでヒロインと家族の関係が見えてしまう しかもそのへんてこな会話を何度も繰り返す、演出過剰じゃないか 想像通りの「意外な展開」にはカタルシスは無い なのでそれが分かった時にもまったく驚きが無い そこは狙い通りの演出だろうがもうちょっとなんとかできなかったのか 前半ヒロインの前田敦子はぼんやりした覇気のない人物の芝居 実は取り憑かれた人間の最初の状態なのだが、説明が無いのでただの大根役者にしか見えないのがかわいそうだ この役は非情に難しいはず 前田の演技をけなす人が多いのはこれが原因に違いない 後半になって取り憑かれ方が半端じゃなくなるとなかなかうまいのがわかる 全然美人に見えないし損な役だ それに反して成宮くんは元々下手な役者の部類に入るのでラストの突然の乱心に説得力が無い ここが作品中一番の違和感があるところなのでよほどうまい芝居が出来る人をキャスティングするべきだったと思う もともと前田敦子以外のキャスティングはいまいちだ 特にミノルのキャスティングは失敗だ 霊能力者の存在とかへんてこな祈祷の演出、ヒロインの憔悴メイクやらおどろおどろしいライティングなどが、いかにも定番Jホラーの演出なのがこの映画を安っぽくした感がある エンディングは何か大事な表現が抜け落ちた感じ 唐突に終わらせた様にも見える トラブルでもあって端折ったのだろうか 尺もさほど長く無いのでここでもう一つドラマがあってもなんの問題も無いはず このラストでこの映画が普通のホラーになってしまったのはおしいと思った いろいろおもしろくなる要素があったのに残念だ
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:58:13)
327.  怪獣総進撃 《ネタバレ》 
あいかわらずぬるいゴジラシリーズ 怪獣ランドがいたって平和に運営されている 怪獣総出演だがさほど出番のないクモンガが一番いい動き その他はいつものぬるい怪獣達だ キングギドラもいまいち動きが悪い気がした やはり怪獣が多いと一匹ずつが雑になるのか ストーリーはまたいつもの活劇部分が若干退屈 どうせぬるいのでどうせならもうちょっと笑わせてくれないかな 一番笑ったのはパリの凱旋門を地底怪獣バラゴンが破壊したと報道されたが、凱旋門をぶっ壊しながら地下から現れたのはゴロザウルスだった ここは結構笑った
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-24 12:56:19)
328.  天国と地獄 《ネタバレ》 
今見るとメインキャストが大物俳優なのは当たり前だが、大勢の刑事役から記者にいたるまで大物俳優で埋め尽くされているのは驚きだ まったくセリフの無い記者の中にも大滝秀治がいた さすが黒澤 序盤傲慢な主人公権藤に辟易しながらも徐々に彼に傾倒していく警察陣は見物だ 車とか当時の風俗や横浜の景色も興味深い 50年も前の映画ながらミステリー部分は十分面白く143分の長さを感じさせない エンディングは逆境にもくじけない権藤に、呪詛の言葉を吐く犯人の前に非情なシャッターが閉まる このエンディングは何を言いたいのかちょっとピンとこなかった もとから金持ちの権藤は金を失ったが人間らしさはそのまま高潔だ 対してしいたげられてきた犯人は結果命も奪われて救われない これは苦労してきてもダメな奴はだめ 逆に楽しく生きて来た奴の中にも高潔な人物は居ると言いたいのだろうか ならばあたりまえのことなのにわざわざ描く意味があるのか? ただただ、ああ無情と思えばいいのかな?
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:51:09)
329.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 
ゴジラシリーズの中でも記念碑的な第一作目 以前見た時は画質がいまいちでこんなものかと思ったが、今回高画質版で見直すとこれがけっこうイイ 怪獣映画としてはもしかして史上最高シリアス その後の怪獣映画にかならず有るギャグパートがまるでない 原子力あるいは水爆実験を具体的な例を出して警鐘を鳴らす作りになっている 終戦から10年も経っていないし、国際法上の終戦(サンフランシスコ平和条約)からはわずか2年後だ まだまだ当時は気持ち的に原爆怖いの図式が濃かったのではなかろうか ゴジラが銀座で暴れた直後の凄惨な惨状の中で、ガイガーカウンターを一見健康に見える少女に向けて、哀しげに首を振るドクターの姿には正直衝撃を受けた 崩れ行く松坂屋デパートの片隅で、3人の子供を抱えてうずくまる母親が「もうすぐお父さんの所に行くのよ」などと言うが、最近のデストピア映画の表現すら軽く越えていると思った 3人の子供だぞ、心底ゾッとした 銀座を破壊するゴジラの特撮もその後のゴジラシリーズと比べても遜色無い出来だ ゴジラのテーマ曲もシリーズを通して50年も使われている奇跡的な名曲としかいいようがない シリーズとしてというよりもモンスターSFとしても世界的な傑作だと思う
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2013-12-24 12:48:06)
330.  のぼうの城 《ネタバレ》 
ちょっと評価しにくい映画 野村萬斎をいいとおもえるかどうかだな とにかく野村萬斎の独壇場 踊りはさすがに素晴らしい キャラは序盤慣れないせいか盛りすぎな感じに見えたが見ているうちに気にならなくなった たぶん段々とさらに野村萬斎が盛っていったせいだろう きりがない感じ 突き抜けているところは悪く無いと思うが人に依っては受け入れられないレベルだと思う 馬上の佐藤浩市は抜群 カットが変わる部分とか編集が微妙に変な感じ ちょうどいい所のちょっと前でカットが切り替わる 初期の北野風かなぁ 監督を二人に別けたのは正解だったと思う 樋口真嗣のうまいVFX無しにはこの映画いまいちだったが樋口監督だとコミカルな軽い演出は出来なかっただろう 野村萬斎演じる成田長親も上地雄輔演じる石田三成も微妙なフリークス感がある 変な総大将同士ががへんてこな戦闘をやってお互いがその変てこさゆえに満足して収束した ちょっと常人には理解し難い展開 その常人代表が佐藤浩市であり山田孝之だ 作り手は分っていてこの二人をキャスティングした その辺がオーディエンスに伝わったかどうかがこの映画がおもしろかったかつまんなかったかの瀬戸際じゃなかろうか 私は微妙だった
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:44:38)(良:1票)
331.  ゴジラVSデストロイア 《ネタバレ》 
VSゴジラ完結編 ゴジラ香港に上陸するがすでにバーニング状態 今回のゴジラは最初から爆発寸前で常に調子が悪い感じでいまいち元気がない しかしメルトダウン寸前のバーニングゴジラはシリーズ屈指のかっこよさで今作をそれだけで引っぱる ストーリーは相変わらずぐだぐだでオキシジェン・デストロイヤーとか1954年に作られた造語を小難しい言葉としていまさら使うかなぁ? まぁバトルがかっこよければそれだけでいいんだけど 超能力者の女二人がけっこうウザイ この人達は何の為に居るのだろうか しかも顔がそっくりなのでどっちがどっちだかもよくわからずまぁどうでもいいや状態 失礼だが林泰文ていう役者をメインにすえたのは何故だ 高校生の自主制作のキャストにしか見えなかった ミスキャストという以前に制作ミスレベル ラストのメルトダウンゴジラだけは超クール ここだけでも見る価値がある スーパーXIII機長の高嶋政宏が過剰に淡々としていて沈着冷静を通り越して笑える もしかしてラリッてんのか(笑) スーパーXは積めるだけの冷凍エネルギーを使ったら今年の予算すべてなんだと、さらに笑った 序盤の香港とラストの羽田のバトルのみが見所だ
[ブルーレイ(邦画)] 5点(2013-12-24 12:39:11)
332.  小さき勇者たち ガメラ 《ネタバレ》 
平成ガメラの子供向けスピンオフ物 イリスの後日談に近いか?まぁ時代が違うけど 三重県志摩市の美しい風景の中で子供に育てられるガメラのジュブナイル 大人の視聴にも十分耐えうる出来 VFXも方向は違うが本家ガメラに引けはとらない 作品イメージはテレビシリーズの戦隊物に近いかな 敵のジーダスはUSゴジラそっくり ジーダスという名前はゴジラの親戚のエリマキ怪獣ジラースにも似ているので、ゴジラ対ガメラのパロディを作り手が意識しなかったはずはない ラストの子供達によるリレーはそれなりに感動した わかりやすい泣かせシーンだが子供向けなので十分許せる しかし最後の主人公の独白はちょっと長過ぎるかなタメすぎだ ヒロインの夏帆は本家ガメラのヒロインよりもずっとよかった 本家の中山忍よりも五万倍ぐらい芝居もうまい 本家にキャスティングするべきだろう
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:36:15)(良:1票)
333.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 
前作が良すぎたせいかパワーダウン 一作目の登場人物が戻りマンガ的だった一作目に回帰している 本田博太郎と螢雪次朗が帰ってきている とくに螢雪次朗はゼイラム以降SF映画とかに欠かせない人だがこの人が出ると、とたんにギャグっぽくなるんだよな そう言う意味で前田愛もミスキャストだと思うステレオタイプなマンガ的ダークヒロインだ ボーイフレンドの少年の存在も意味不明 後生大事に持ち歩いていたお祓いの剣が最後に大活躍するとばかり思ってたのまったく役に立たなかった こいつは何の為にずっと剣を持っていたのか お話はガメラが戦いの中で人間の都合とかどうでもいい荒ぶる神として描かれている ハードな設定の割にディテールはシリアスさにかける 足下の人間のことなど考えない割には子供を踏まなかったり、最後にヒロインを助けたりとか、ははっきりいってつまらない中途半端な設定だ ガメラは徹底的に荒ぶる神であったほうが良い 数匹のギャオスを屠るために一万人の人間を犠牲にするガメラが人間の味方な訳ないじゃん 今回特撮も今一つだ 冒頭の渋谷パートはとてもいいが残念ながら維持できなかった 渋谷パートのレベルで全編を通して欲しかった まずイリスのパートにCG部分が多すぎる CGになるといきなりつまらなくなる 前回のように特撮部分にディテールとしてCGを加えるとかがほとんど無く CG部分と特撮部分が完全に別れて描かれている、途中途中にアニメが差し込まれる感じだ 特撮部分も今までの「美しい怪獣の居る風景」といえる部分がない むしろガメラとイリスのアップになっているシーンが多く 風景になる引きのカメラがほとんどなかった そこがすごく残念だ 京都パートは最後のガメラパンチ以外はイマイチだった エンディングは今までと違って日本の行く末に暗雲が立ちこめる終わり方なのはなかなかいいラストだ このままギャオスに席巻されぼろぼろになった日本から始まる続編を見たいと思った
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:32:37)
334.  ガメラ2 レギオン襲来 《ネタバレ》 
前作は結構古さを感じたが1年しか経っていないのに今作は古さを感じさせなかった 前作ヒロインのシャツインパンツとか伊原剛志のへんてこな髪型のせいかな 前作で違和感があった部分が見事に解消されている 前作の本田博太郎の様なマンガ的キャラはいなくなり特撮も一部CGを巧く使ってよりリアルになった 仙台消滅のVFXとかも衝撃的だ この辺の特撮とCGの兼ね合いがちょうど良いんじゃなかろうか 以後イリスではCGが多用されてつまらなくなっている 怪獣のいる風景として引きのカメラが多用されてよりリアルな怪獣映画となっている 空港でレギオンとガメラの戦闘を飛び立つヘリから俯瞰で見るとかカメラワークも新鮮『クローバーフィールド』を彷佛とさせた 爆発シーンを背景に見栄を切るレギオンとか消滅した仙台に佇むガメラとか美しい景色も健在 ガメラの造形も前作よりさらに凶暴な感じ レギオンにおいては歴代怪獣造形としても傑作である ガメラが吐く元気玉のエフェクトもより迫力を増している 自衛隊の協力も前回どうりだが例えば戦車が集団で戦闘するシーンよりも一般道を走行する戦車隊のほうがよりリアルに緊迫感を感じさせる巧い演出があった ラストの反則とも言うべきガメラ最終奥義も劇場で見てぶっとんだのを思い出した そういえば当時1996年で見た年のすべての映画の中でナンバーワンだったなぁ  傑作怪獣映画だと思う
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:29:55)(良:1票)
335.  ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 
平成ガメラ第一弾 最初からギャオスが稀少生物でガメラは先に倒すべきとする政府の決定とか、ギャオスを捉える為にわざわざ人の多い博多ドームへ誘導するとか、細かい設定に色々難があるが怪獣映画の本流から外れないように作ったとすればしかたがないか 昭和ガメラと同じくガメラが人間のために存在する設定が踏襲されているのはちょっと不満だ ギャオスと戦うために町を破壊するガメラに違和感があるがこの先イリスの存在を予定してたならばたいしたもんだ 夕日の東京タワーに佇むギャオスとか、コンビナートの大爆発を背景にしたガメラの決めポーズとか、ゴジラシリーズの特撮とは違って怪獣のいる風景が美しく引きの絵で描かれるのが平成ガメラの特徴だ 子供の視聴を考えての事だと思うが残酷シーンがほとんど無いのが残念 ガメラとチャネリングする少女がガメラの戦いと同期してもっとズタボロになる表現とかがあるとよかった ラストのガメラの元気玉一発もちょっとタメすぎでカタルシスに欠ける ガメラと同期した少女と手を握った父親が、ガメラの耳の横をかすめたギャオスの衝撃波を感じた表現があったが、どうせなら同時に父親の耳が吹き飛ぶぐらいの演出があれば間髪を入れずギャオスが吹き飛ぶと爽快感が増したはずなのに エンディングで「ギャオスが現れればまたガメラは必ず来る」と言い切るヒロインの言葉で映画が終わるのはグッと来た
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:27:14)
336.  大魔神 《ネタバレ》 
とにかくカメラワークが抜群 驚いた 冒頭,家老の謀反から若君が逃げ出すまでの殺陣を含めて手抜きなしの時代劇 以後黒澤並のカメラの巧さがある 大魔神が出て来るまでに一時間以上あるがまったく退屈しないで見られた 大魔神登場後も特撮部分も同じ大映のガメラよりもいいと思った 大魔神も悪大名をぶっ殺した後、何の罪も無い村人もついでにぶっ殺すみたいな荒ぶる神そのもの 「人間の都合なんて別にどうでもいいや」的な展開もなかなかいい 全体的にもホラーぽい作りで結構楽しい
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:23:17)
337.  黄金を抱いて翔べ 《ネタバレ》 
冒頭、主人公幸田の何だかわからない場所で何だかわからない独白から始まるがラストシーンで見事に繋がる 幸田とチームリーダーの北川が一緒に仕事をするにいたる経緯とかは描かれない 仲間達が集まった経緯とか関係は本当にざっくりで序盤はハリウッド映画っぽいスピード感があると思った ただし舞台が大阪なのでコテコテだ ホテルのロビーでの西田敏行登場のシーンでは東京人は見ていられなかっただろうな 乱暴な銀行襲撃と緻密な計画とのバランスがいい 左翼とかヤクザとかとのトラブルとかも日本的だがちょっと安易かな 結局北川の家族をあっさりと失うのはチームの用意周到さを思うと違和感がある 変電所の爆破がちゃんと描かれないし爆破自体が銀行襲撃の陽動でしかないのはちょっと物足らないけど緻密な原作を映像化するのは元々無理な話だ 幸田とモモの関係が仲間以上のホモっぽい描かれ方があるがそれはそれで中々良いと思った こういう描き方だからこそこの韓流アイドルキャスティングが生きている モモが襲撃直前に死んでしまったのは残念だ 全編を通してもう少し幸田の厭世観が強調された描き方だとエンディングの印象が違ったんじゃなかろうか しかし十分面白かった
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:20:31)
338.  藁の楯 《ネタバレ》 
事前情報でトレーラーが高速道路でひっくり返るシーンとか、新幹線のアクションを台湾で撮ったとか、アクションを売りにしてる風だったので期待したがその辺のアクションはいたって普通 予告編で一番派手なシーンを使うのは最近の流行か 高速道路のシーンとかはどこかの山の中の空き地みたいなディテールだった ちょっと安すぎるだろう 犯人に10億の懸賞金とか基本設定にやぼな突っ込みを入れてもしょうがないが、小さな突っ込みドコロは満載だ たえず刺客に狙われるのは物語を面白くするために仕方が無いとしても、空路では無くて陸路を使うのにはそれなりの理由がほしい しかし新幹線でのヤクザバトルはなかなかいい そのまま新幹線のホームでの人質バトルに移行するなど次々と刺客が現れる感じはスピード感があってなかなかだ しかし新幹線を降りてから車に出会わないで、一晩中歩き続けた挙げ句に最初に出会った車が被害者の父親とかはいくらなんでもちょっとなぁ 松嶋菜々子扮するSPは何度もぼんやりして犯人の清丸を逃がすとかもありえないし、余貴美子のタクシーがちょうどうまく3人を乗せるとかも、もう少し整合性がある展開にしてほしかった まぁ三池崇史なのでその辺はどうだってイイって感じか しかし三池崇史にしては演出に毒がない せいぜい松嶋菜々子のSPをいきなり殺したぐらいか ラストはこれだけ犠牲を払って守った清丸を、ちょっと目を離した隙につまんない奴にぶっ殺されたりするぐらいの毒があったら面白かったのに 実際には最後の警視庁の前での件はくだらないとしかいいようがなかった エンディングも平和そのもの どうしちゃたんだ、三池!
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-24 12:15:52)
339.  リング2 《ネタバレ》 
「らせん」とパラレルワールドの一品 原作どうりに作ったらまったくホラーじゃ無かったので作りなおしたのか ともかく「らせん」よりも少しホラーなのは間違いない しかしほんとにつまらなかった 映画としては「らせん」のほうがずっとマシ ……ずっとでもないか 前半いかがわしい実験でリングビデオを再現した結果、松嶋菜々子が死ぬあたりまでは並程度の出来 しかしそのあたりから何故か心霊物から超能力物に切り替わる そもそも子供と一緒に身を隠す松嶋菜々子の行動も不可解だ 伊豆大島に渡って又さらにいかがわしい実験を繰り返すあたりはまったくホラーからも遠ざかる それ以降、恐怖演出もほぼ皆無 井戸の中で出会う貞子は何故かのっぺらぼう 特殊メイクをけちったとしか思えなかった 全編を通して恐怖演出をほとんどしなかったのは何故なのか 精神病院に入院した女が部屋の中でチラッと見た貞子の横顔が唯一ちゃんとした恐怖演出だった 時間にして2秒ぐらいか(笑)そもそも原作からまったく離れたので「らせん」に比べると物語は一歩も前に進んでない リング1を繰り返しただけだ ならばリング1の貞子をそのまま出した方がずっと怖かっただろうに あの井戸から出る演出とかテレビから出る演出をまた繰り返して見せてくれた方がずっとマシだった 何故これを作ったのだろうか?「らせん」で物足らなかった部分を補う為なら徹底的に恐怖に徹するべきじゃなかろうか わざわざ中田秀夫を監督に据えたんだから、制作意図が真面目に不可解だ エンディングでも特殊メイクも何も無しでフカキョンが怖い顔するだけ、「リング1」の竹内結子と並べて額に入れて飾りたいと思ったのは俺だけか(笑) エンドロールに架かる曲においては真面目にひざカックンだ ある意味ここがホラー
[ブルーレイ(邦画)] 3点(2013-12-24 12:07:34)
340.  ドラゴンボールZ 神と神 《ネタバレ》 
ドラゴンボール同窓会映画 破壊神ピルスが例えるなら会社の社長がたまたま社員の誕生日会に来ちゃった的な話 へこへこしたベジータが素敵だった 毎度のことながら強さは完全にインフレ状態 ドラゴンボールすらもビンゴの景品 この慢性インフレ状態に終わりはあるのか(笑) 社長もまあまあな社員に満足して帰る的なラスト 結構笑いながら楽しく見れるいい映画だった
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:04:45)
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