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プロフィール
コメント数 1693
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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321.  エンパイア・オブ・ライト 《ネタバレ》 
舞台は80年代初頭のイギリス、オリヴィア・コールマン演じる主人公ヒラリーは、勤め先の映画館「エンパイア劇場」で黒人青年スティーヴンと出会って…みたいな建付けなので、最初は如何にもチョイ流行?風の「ダイバーシティ」なロマンスもの…カモ?な~んて見えてましたっすね。しかし、最後まで観ていくと必ずしもそーいうお話 or そーいう「ダケ」のお話では全くなかったのでして、もっと全然に複雑・多面的な内容を擁するドラマだったのです。で、その部分に係る脚本のごく繊細なつくりとゆーのが、率直にビックリするホド「巧かったな…」とモ~感動迄してしまいました。ナニを描こうとして居るのか、とゆーか、ナニを「幾つまで」かつ「どーいう質感・組立てで」描こうとして居るのかを、実に巧く(最後まで)悟らせなかったとゆーか・逸らかされ続けたとゆーか、でそのママ遂に辿り着いた結論…てのも「ピーター・セラーズに聞いて!」みたいなコトだったのですからね。観てるコッチとて(あくまで私は)かな~り気持ちが好かったですし、だから撮ってる監督だって(また)チョ~気持ち好かったでしょーね、と。  その、多面的で複雑なお話に対しては、この主役のオリヴィア・コールマンの演技力ってのは(コレもチョ~)ぴったしカン・カン!でしたですね(死語)。『女王陛下のお気に入り』は(私も確かに)衝撃的でしたが、ソレ以降はオスカー候補にもほぼ常連…てなモンですし、正にいま、脂が乗り切って居る…という感じっすよね(色々な意味で)。
[映画館(字幕)] 8点(2023-05-07 22:20:58)(良:1票)
322.  イニシェリン島の精霊 《ネタバレ》 
まあ確かに、お話の内容的にはサッパリ訳の分らない映画…ではありましたかね。実は、時代も場所も明確なのだし(⇒前提情報無し・劇中描写ダケ、でもある程度は察せるレベル)その意味では寓意・メタファーの類を読み取るべきお話にも(大いに)見えてはいるのですケド、正直(少なくとも)私には全然伝わりませんでしたですかね⇒でも、コレは慢心に聞こえたら大変申し訳ありませんが、そもそも伝わる様につくられた作品ではねーかな…とも(個人的には)思いましたケドね。  で鑑賞後に調べてみると、いちおう各所ではコメディの部類(具体的にはブラック・コメディとかトラジコメディとかって表現)という扱いなんすよね。んでんで、そのコトについては(コレも個人的には)ごくワリとしっくり来たとゆーか、むしろ私としては(結果的には)当然の様にコメディだと見做すしかない…という様にも思ったのですよ。結局、いちばん根本のトコロでとにかく「理由が全く分らない」から⇒納得とか共感とか感情移入とかが出来ないから、だからモ~「突っ込む」しかねーのですよね⇒そーすると、なんか「お笑い」になってっちゃう…という個人的感覚がありましてですね。か、もう一つ考えられるのはただ「ドン引く」方かな…とも⇒そーすると今度はむしろ「ホラー」になってゆくコトが可能…なのかとは思うのですケド、今作に関しては(ギリ)ソッチの方ではなかった様に(コレも個人的には)見えていたのでしてね。  結局、その「コメディ」としての(純粋にジャンル的な)出来に関して二つ、こ~んな貫禄の有るマジメそーな人達が、またこ~んな上質につくり込まれた映画空間に於いて、またココまで意味不明&奇天烈なコトをやっちまうのか…という「ボケ質」のユニークさ+ハイ・ソサエティ振りがシンプルにコメディ的にかなり面白かったというコト、ともう一つ、中盤までのその感じから「あ、コレ多分フツーにコメディだな…」と思った矢先にごくごく凄惨な展開が唐突に炸裂して⇒がソレでも今作、頑なに「まだイケるだろ⁉」てな如くにコメディの範疇に踏み留まろうとし続ける、その「チキンレース」振りが(またシンプルに)面白かった+ソコには最早、ごく上質+希少な「不条理の可笑しみ」すらも感じ取れたコト、この二つを含めて下記の評価となって居ります。私からは重ねて、ナニも考えずにコメディとして観てしまえば好さそう…とダケお伝えしておきたく。。(⇒ソレはつまり、安易に理解や共感を引き出そうとせずに、どっちかとゆーと「突き放して」観た方が好いかも…とゆーコトで。。)
[映画館(字幕)] 8点(2023-05-07 22:09:10)
323.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 
率直に、思ってたのとはだいぶ違う映画だったとゆーか、観る前は何となく、ある種の「社会派的な」+「具体的で個別的な」内容を描いた作品、を予想してたのです。がギッチョン!何つーかドコか確実に「寓話的」な方で、そして実にごく「普遍的」な方でもあるお話…だと思ったのですよね(個人的には正直、相当に高度に共感できてしまいましたね)。  まあゆーて、私も普段やってる仕事の「本質」ってのは、正に「ストレスに耐えるコト」であって、でその「ストレス」ってのも結局は大体が「自分の目的を叶える為に⇔自分が『悪人』と化すのを如何に耐え忍ぶか…というコト」だと思ってますからね(⇒まァ私自身は幸いにも、悪人…とまでは言わなくとも人に「嫌われる」よーなヤツ、というレベルで済んでは居るのですケド)。だから今作で描かれるズバリそのモノ、とゆーのも、私にはソレこそ「物質的な安寧を得る為に⇔精神的に地獄に堕ちるコト」乃至は「高潔な精神世界を揺蕩う為に⇔悲惨な現実の中でのたうち回るコト」というトコロの”トレードオフ”だと見えていたのですね(⇒その二つが、この世界では中々「両立」してゆけない…というコトにこそ、今回私はイチバン共感したのだと)。  じゃあ何故、ソレが両立できないのかと言えば、端的には物質的=経済的=カネ、というコトだから…なのかと思います(⇒ぶっちゃけ、この世が「資本主義」だから=所謂「善なる人間性」と「社会のメインの目指すモノ」が異なるからだ、と言っちゃって好いかと)。そーすると例えば、社会の仕組みを「『善人』で在れば⇔『満足』いく生活が出来る」とかに”無理やりにでも”変えてしまえば、意外とウマくいったりしないのかな?と思うのは、ソレも(ある種また)当然かもな、と。でも、いちおう大人に(=大人と言われるトシに)為ってみると、ソレって多分ウマくはいかないだろーな…とだって(またまた)思うのですし、ソレは何故かって、そのクリティカルな理由はおそらく、その「善人」とは?も或いは「満足」とは?も、どーしたって結局「定義できない」=「万人が納得する答えが見出せない」からだろーな…と。極論、善人なんかでなくても(=悪人に為っても)モ~全然イイ!から「他人より好い」生活をさせろ!=「他人を見下せる理由」を寄越せコンチクショー!という輩が、この世界から根絶されるコトなんて決してない…とも思いますし。あと、結局、カネほど「客観的な物差し」って、他に世の中に存在してない…てコトなんだろーな、とも思います。結論、やはり世の中とゆーのは「徹底的に+構造的に」ごく世知辛いモノだと思いますよね。  だからまた、当然の如く、今作でもラストにそのコトへの「答え」が出てる・出せてる、なんてコトは全くなかったと(チャンと)思いましたよ。なのでまたまた、だからまァ確かに「投げっ放しな・不親切な」映画だよな~とも思ったりもするのです(が、でもゆーて、もしそーじゃない…テンなら逆にちょっと「怖く」ねーですか?とだって、ね=何故ならソレって多分モ~「宗教」だから、とね)。でも、でもでも、そのラストで横浜流星が如何にも「テーマ的な空気」を醸しつつも吐き捨ててゆく「こんな村、なくなってしまえば好い…」という台詞は、しかしコレは何故かミョ~に、私自身には「突き刺さった=貫かれた」という感覚があるのですね。ソレは、実に逆説的な意味で「ソレって多分『村』じゃないんだよ…」というトコロとして、実に際立つよーに感じられたのだろう…な~んて(ちょっと、かなり不思議な感覚でしたですね)。  で、最終の結論は、色々な意味で確かに「ネガティブな=ネガティブな方に(結果的には)突き進んでいく」映画だ、とは思われていて、だから本質的には+個人的には本来絶対に好みではない「ハズ」の作品だ、とも思うのですよね(⇒ソレは私の「ポリシー」として、ですね)。でも、しかし、中々どーして、何故か実に面白く観れてしまったのが本当に正直なトコロ、なのです(⇒自分でも、コレは相当に意外です)。単純に、映画自体の性質は、総じて諸々と(比較的)分り易い・シンプルな・典型的な方、のヤツかな…とも思いました、がでも、ソコを無駄に洒落込む…となると、コレも無駄に(=必要以上に)分かり難くもなるかもな…とも思うのですよね(⇒だからコレも、結局はごく「適切な」コトだったのではねーかな、という感覚の方が強くてですね)。重ね重ね、最終の結論は、シンプルなコトとしてオススメ出来るか・出来ないか、で言えば、個人的には確実に前者ではある作品なのですよね。観て損は無いかな…と。
[映画館(邦画)] 7点(2023-05-07 10:31:17)
324.  セールス・ガールの考現学 《ネタバレ》 
青春における「成長」て、結局第一には「広がってゆくコト」かなと思ってまして、またその原動力ってある面ではシンプルに種々の「好奇心」であって、んでその意味では「性的な」ソレって大概の人にゃあ全く無いってコトはほぼ無いから、結論的にはこのジャンルが掲げるべくテーマとして非常に普遍的+共感も容易な方のヤツではねーかと(ナンならいちばんポピュラーかと)。ただ、そーいう作品て今までも幾らでも在る一方で、そーいうのってまた下ネタコメディの側面が「出しゃばってる」モノが多くて、しかしながら今作は典型的なソレである一方、同時に矢鱈と「マジメ」な映画だったな…という感覚が強力にあるのですね。中身自体は思った以上に結構エロかった(特に中盤)のです、が肝心な部分はソレでもかなり真剣+シリアスなドラマでして、そしてまたそのドラマの部分に関してゆーと一点、本作の主人公は最初そのエロ方面について(すらも)「好奇心」てのがほぼ無い=メッチャクチャにボ~っと生きてる…という点でも、昨今の「草食系○○」なんかが蔓延る日本の状況と比べてもソレってモンゴルでも同じなんだなあ…な~んて思ったりもして、ですね。  重ねて、比較的マジメ…と言っても根本的には好くある「ちょいエロ青春もの」で、その主人公の成長の度合にせよ&実際の展開運びにせよシンプル・オーソドックスな方のヤツだと思います。しかしまず一点、そのマジメなドラマを語るのにまあまあ成功してるワリに(重ね重ね)エロの方がまずまず高度なのですね。で何より、その肝心な主役のコが(オーディションで発掘した新人さんらしーのですが)冒頭は芋っ子全開で出て来るのに⇒翻って中盤以降は垢抜けて・髪型変わってナンならモンゴルの堀北真希…てなレベルに超絶可愛い!というコトなのですよ。正直、珍品好みの映画マニア…てな御仁だったなら、絶対に観た方が好い!と言いたくなるヤツです。是非是非。  最後に加えておくなら、そもそもがかなり珍しいモンゴル映画でもあって、かつ現代のそのモンゴル社会の端的な雰囲気をも確実に感じ取れるという点でもユニーク(かつマジメ)な一見の価値がチャンと在ったのではねーかな、と(⇒多分に東アジア的な空気感・質感も感じられるケド、歴史的経緯からもやはりまた東欧の旧共産圏諸国っぽい寒々しさなんかも大いに感じられたかな、と)。個人的に、類似作として最初に思い起こされた『15歳 アルマの恋愛妄想』よりは、あらゆる点でコッチの方が二段階以上に好みだ…と言いたいのです。モンゴル侮るべからず、ですかね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-07 01:54:48)
325.  ピクシー 復讐の女神 《ネタバレ》 
オリヴィア・クックさんて、前々から(地味に)チョ~可愛いよな…と思ってるのですが、ゆーてあんまし映画で見かけるってコト自体が(残念ながら)少ないのです。今作は、最近よくある女性ものアクション…ぽくて+んで彼女が中で思いっ切り目立ってる感じでもあったのでワタシ飛び付いてもーた!というヤツです。なのですが……どー見てもシンプルなアクション・スリラーなのに、観てくってーと(一言でゆーなら)どーもロード・ムービー仕立てのクライム「ブラック」コメディみたいな、どっちかちゅーたら「オツな=シンプルって感じじゃあない」方のヤツだったのですよね……(オリヴィアちゃんが目立ってればソレで好かったのに、まずはソコにごくどーでも好い男子ふたりが終始くっついて来てる、という……)  とにかく、その辺の事情を認識・把握して「観方を転換」するのに(現実的に)結構時間を取られてしまったのと、加えてお話自体も(特にその主役のオリヴィアちゃんについて)背景事情や企ての真相を当初からは説明せず終盤に向かうに連れてその辺を詳らかにしてゆく…という構成でもあって、だから結局(ナニを一番に言いたいのかとゆーと)兎にも角にも序盤~中盤が全然(全っ然)面白くなかった…というコトなのですよね。。(⇒だからこの評価なのですよね。。)でも、ソレらが諸々と「解決」していったごくごく最終盤の辺りについては、結果的にはそこそこ面白く観れたかな…とも思います。あと何より、根本的な目的であるオリヴィアさん自体は、コレは全っ然悪くなかったとも思うのですよね(演技、悪くなかったですよ)。結論、前提を置いて観れば悪くはねーかな、と(⇒もし観るなら、そのよーに観て貰ったら好いかな、と)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-05-07 01:51:21)
326.  痴人の愛(1967) 《ネタバレ》 
うーん…谷崎潤一郎作品の映画化はソレこそ数も非常に多いので、その全てを観ているなんてコトもないのではありますが、例えば同じ増村監督の『卍(1964)』なんかに比べても、特にその「文芸的な趣」といったトコロは完全に比べるべくもない…という感じですよね。正直、ナオミちゃんは得体が(知れる様で)知れないダケですし、となると畢竟ソッチの方に感情移入して観ていかざるを得ないという小沢昭一を(また素直に)ただ観ていってしまうと、個人的にはブラック・コメディにしか見えんかった…という感じでもありまして⇒諸々、原作に比べると特に人物の内面の描写などは(当然の如くに)浅い・軽い…という感じだとも思われましたかね。。  一点、コレは好い!というトコロがあるとしたら、年代的なコトもあって種々の場面でヌードが効果的に使える状況であり、かつその実際のカラダを曝け出してくれた安田道代さんの出来自体は諸々とごく高度に優れていた・ハマってた、というコトですかね。でもゆーて、その時点で(どーしたって)文芸的な方には為り得ない・仕上げ得ない映画だった⇒だからこの方針で撮った…というコトなのかも知れませんケドね。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-05-07 01:46:29)
327.  オン・ザ・ミルキー・ロード 《ネタバレ》 
うーん…全くと言って好い程に乗れなかった…まずはナニもかもが旧作の焼き直しっぽく見えてしまったのだし、加えてお話にも中身も、そして特に「勢い・活気」が無かったのよね(アクションとか荒事っぽく見えなくもないシーンは在るんだケド、ソレとても本質的な意味での「パワー」が全く感じられず)。んで、ソレはやっぱし、監督がおそらく最も好き好んでいる「結婚式・結婚」を今回もモチーフとして取り込もう…としていたトコロで、でもだとしたら(主演の監督本人も含めて)メインキャラの演者はもっと若い人にやらせた方が絶対に好かった…とシンプルに思ったりしますね(前述どおり勢いがねーし、かつ話が「無駄に」分かり難くもなってもーてるとも思いますし)。イマイチすね。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-06 20:14:42)
328.  カリブの白い薔薇 《ネタバレ》 
うーん…まあタイトルからしてよく見りゃあ、21世紀の映画とも思えない位にクソ程にもやる気の感じられない代物ですし、でお話の方も(結局また)クソ程にも内容の無い様なヤツでしたかね。舞台は娼館らしーのですが、にも関わらず主役のアナ・デ・アルマスちゃん以外の女のコには誰ひとりキャラも何にも付いてない…という有様でしたし、んで肝心な女衒の旦那+女主人もまた、悪人なんだか善人なんだかすらも判然としない様なペラ紙の如く虚無なキャラでしたし……  なので結論的にはタイトルどおり、アナちゃん=純潔の白い薔薇、を眺めてゆくしかない作品にも思えます(⇒重ねて、娼館が舞台ですがこの娘は要は「水揚げ」前ってコトらしく)。しかし逆に、ごくその分には(却って)まあまあ楽しめなくもねーかな…という様な作品でもあるのですよね(悩ましい…)。キューバ時代・ハタチ前・演劇学校の学生時分、における出演だってコトなんですケド、この娘、後々売れてから(むしろ多分)体形の管理が巧くなったのかな?と思いましたすね。でも、コレも逆にこの頃の方が健康的にムチムチっとしていて、ラテン風・バカンス的な色気ってのは(若いワリにも)実に高度でしたすね。あと、そのラテン的美意識の部分には(ややもすると)多少は好みが在るのかもな…とも思ったのですケド、ソレでも一つ、自信(確信)を持って言えるのは、彼女はとにかく眼(瞳)が超絶に綺麗だった…というコトっすね(私なんか、コレだけでモ~大満足でした)。ほか、エロシーンの具体的なトコロについては「ポルノ」と言えるレベルのモノは今作には含まれてなかったですかね⇒でも軽い濡れ場+トップレスのシーンは(チャンと)在ったので、まあ一般映画の一つのコンテンツとしては十分かな、とも。  ほか言い残したコトとしては、前述どおり「舞台が娼館」という設定が全く活かし切れていない…のが不満の一つではあるのですが、ソレでも一箇所、ラテン系の娼館だからこそ…?とゆーか嬢の待合室(けっこう広め)のつくりについて、そのド真ん中に正に「円卓のビデ」みたいな感じでソレがズラッと環状に並んでるのがちょっと面白かったですね。加えて1シーンは、ソコにまた「円卓のケツ達」みたいな感じで(ケツ丸出しで)雁首揃えて跨ってるのが、コッチはもはや笑えました(エロくはなかったすケド)。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-05 23:54:49)
329.  風鳴村 《ネタバレ》 
オランダ産ホラーとゆーコトで、意外にそんなん今マデ観たコトあったケ?とも思ったのですが、実は『ムカデ人間』て全部オランダ製だったんですね(シックス兄妹ってオランダ人らしくって……なんか急にイメージ悪くなってきたな……)。ただホラーとしては、根本的な建付け自体はまたごくオーソドックスだと言いますか、第一には所謂『悪魔のいけにえ』風・通り掛りのツーリスト惨殺系スラッシャー、ではありましたです。しかし、まず一点言及しておくなら、その旅行者共には総じて「ワケ」が在り、だからそのスラッシャー行為は一種の「お仕置き」的な要素を孕む…て設定も付いてるってコトみたいですね(まあ、ソレもなんつーかヨーロッパ人が昔から結構好きなヤツ…にも見えてますケドね⇒クリスティとかでも見たコトあるヤツだし)。  んで、結論的には全体的にも(個人的には)あまり嵌らなかった…と言っちゃいますケドも、最初にその建付け=二つを一つに混ぜ混ぜしたったコトについて、一言でゆーてまうとチョイと「雑」だったかな…と。やっぱそーいう「ワケ=業(しかも結構”重め”のヤツ)」を散々に背負った連中が、また偶々このバスにシコタマ乗り合わせてて…つーのは、ソレだけだとどーしたってご都合主義の方に見えてしまいますよね(⇒いや、なんとなくその辺の説明もされてなくもなかった様な気もしたりしなかったりするのですケドも、でも少なくともソレは「明解」ではなかったとも見えており、だからやっぱ少し雑だ…とゆーのがシックリくる表現すね)。加えて正直、ソレが大きな効果を産んでたかとゆーとソコもワリと微妙だったりするので、尚更…という感じでもありますかね。  しかし、ソレはソレで一種の「難癖」なのかも≒私は私で日常的にホラーばっか観てるからどーしたって「違和感」としての方が強くなる…のかも知れないじゃあねーですか、と⇒だから、実はソレはソコまで気になって(して)は居ないのです。とは言えもう一点、コレはより明確にスラッシャーとして「つくりが好くない」と思ったのが結局、今作ではその肝心な主役(の筈)のホラーモンスター君が率直に全然(全っ然)目立ってない!のですよね(⇒たぶん、生身の人間じゃあないデモニックな方のヤツ…なんですケドも)。コレもなんとな~く「不定形」な方のホラーモンスター=ワケ在り連中のそのワケに絡む形象に「変化」して出てくるから…ってコトでもあるとは思うのですが、コレまたシンプルにチョイ「分り難い」と思ってしまいましたよね(あとラスト、なんか結局かな~り「弱っちい」のも…イマイチだな~と……)。  重ねての結論、個人的には率直に「好みではない」方のホラーでしたです(⇒マイナー国産としては特に)。まあ、オランダだから、風車だ!位のサービス精神は(チャンと)在ったりもするのですケド、だから尚更に「要らないアレンジ」をしてもーたったな…という感覚が強くて、ですね。その意味ではもう一つ、この罪人地獄行バスツアーにはまた、海外の悪魔系お化けに対して恥しげも無く「九字」とか切っちゃう激レア(激イタ)日本人なる輩が(ま~た偶然)乗り込んでたりもして、ソコに関してはもはや「残念」を通り越して「怒り」しかなかった…てな感じっすね。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-05-04 20:19:18)
330.  しとやかな獣 《ネタバレ》 
120%タイトルのまんま!とゆーか、寧ろ『(大から小まで)悪人選り取り見取り!⇒貴方はドレが好き?』とでもゆーか、確かにブラック・コメディとしては傑作だと思いますケドも、本質的には1ミリも面白い話ではねーのですよね(卦体糞悪い…)。あの税務署員の小悪党が出て来なかったら、マジで0点を付けてた可能性もありますよ。個人的には正直なハナシ、今作に関しては(最早)若尾文子が出てるとか出てないとか、そーいう問題でもねーのですよね⇒外ヅラでナンとかなるよーな・ナニかが根本的に変わるよーなお話ではない、と思うのです。  ただね……ブラック・コメディとしてのみならず、技巧的にも非常にレベルの高い作品だと言わざるを得ない、てのが……(部分的にはまた確実に「アート」の域に在る、と⇒こんなゲテモノなのに……)舞台が終始、集合住宅の一室内に留まる…とかって種々の制約すらもコレだけ「楽しみ」つつ、ソレをこ~んな優れた芸術にマデ仕上げられる映画作家が今の日本にも居ますよ!なぞ、私には到底断言出来ないのですよね(残念乍ら)。例えば、あの「階段」のシーンを撮れる監督が(誰かひとりでも)今今に思い当たるのか…というこの状況で、いくら個人的に嫌いだからとゆーて今作に6点は付けられませんですよ(ソレだとあの『万引き家族』と同じ評価になってしまうのですからね⇒あまりに「格」が違いすぎる…と)。結論、重ねて(非常に)悔しいのですが、この点数としておきます。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-05-03 23:02:33)
331.  狼男(1941) 《ネタバレ》 
『ドラキュラ』『フランケンシュタイン』『透明人間』とかと比べると、ユニバーサルの怪奇映画では少し後発という時期になる作品&ホラーモンスターかと。ただコイツもまた、ごく「伝統的・古典的」な存在ではある一方で、それら先達が見出した様々な「好ましい面」を取り合せて・ミックスしてつくり上げたキャラクター…という様な印象もあるのですね。まず中でもやはり吸血鬼にはかなり近しい存在に思いましたし、でも連中とは違って狼男には「悪意(=悪であるという意識)」が無い⇒謂わば「無意識の怪物」であるが故、逆にヒトと怪物の狭間で思い悩み、その運命に(自らもが)恐怖する…という辺りは(今度は)フランケンの方にも通じるな…な~んて。シンプルな様で、でも多少の複雑みとゆーのもしっかりと感じられてソコも好いな…と思ったりもしましたです。  しかし結局、コヤツに於いてのいちばん「ユニーク」な要素とゆーのは、ゆーてやはり前述どおり「悪意がない」=「悪役ではない(必ずしも)」というコトかと思うのですね。だからまた逆に、今作は(そのコテコテなタイトル&テーマのワリには)根本的にはホラーじゃなくて人間ドラマの方だったかな…とも思ってしまいまして、なので何なら恐るべき「モンスター」とゆーのが(実は)出て来てねーじゃねーか!という意味でも、結論的には暢気にホラーを観にいくと少し肩を透かされてしまう…とゆーのが最も根本的で強力かつごく「残念」な方にも近い感覚(=観た感じ)に思われるのですね。そして、また実際にそのホラーモンスターとしての彼の「外見」「怖さ」「ショックなシーンのショックのレベル」とか、或いは(モンスターとしてのシンプルな)「キャラの出来」なんかの要素についても、ココは先行作に於ける秀逸な方々に比べると如何せんやや見劣りするな…てのがまた正直な感覚なのですよね(何故ならとにかく、ソッチの御仁らは諸々とごく「分り易い」から)。  結論、悪いトコロばかりではない…とは(確実にそう)思うのですケド、この時代のホラーとしてはコンセプト自体があまり「巧くいかなそーな」感じだったかな…と思いました。ただ、だからこそ「今作のお蔭で」今のホラーが在る…のカモ…と思ったりもするのですケドね。
[DVD(字幕)] 4点(2023-05-03 16:07:54)
332.  オテサーネク 妄想の子供 《ネタバレ》 
監督の故国チェコの民話が題材で、お話の内容は確かに「御伽噺」と言うべきものです。だから、当然の如くにファンタジー的な質感に仕上げられても居て、その部分を表現するコトの一環として(監督が得意とするトコロの)ストップモーション・アニメの技法によるシーンもふんだんに織り込まれ、そしてソレがまた実に優れた効果を上げている…とゆーのも確かだとは思うのです。しかし、だからこの話はやはり「寓話」なのだ…という意見には、個人的にあまり賛同できないのですね。私自身は、今作は実に好く・そして徹底的に「人間・人間性そのモノ」を描き出した(抉り出した)映画だ、と思うのですよね。  確実に意図的に、醜いモノや、また本来はソコまで醜くないモノ、をよりグロテスクに・必要以上に醜悪に描いてゆく…一方で、だからこそ、その醜さを越えたからこそソコに、本当に根源的な善きモノのカタチが(ようやく)垣間見えて来るのだ…とでも言いますかね。今作の登場人物達は、須くが必ずナニかを「間違えている」(=何なら、一部はほぼほぼ「全て」を間違えている)とも思われます、が重ねて、その間違えているコトを「乗り越えた」からこそ、更にナニか真なるモノに辿り着ける…とゆーのを私も遂に「実感」できた…と言いますか。アプローチという意味で、これ程にユニークで、かつ本質的に「正しく」思われる手法(+そして一見は「そうは思われない」という手法)も、他にあまり見当が付かないな…てのが私の結論です(そしてこれは、ある部分で「手法」と言うよりは、確実に多分「哲学」に近い方のモノだ、とも感じるのです)。凄い監督・凄い作品だ、と思いますね。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-05-01 00:32:56)
333.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
一つ言えるのは、これホド迄に「何をやるべきか」とゆーのが明確で、かつソレをやっておけば(ソレをやっておいたダケで)また絶対に大成功=大儲けできる、という映画なんて他に無いですゼ!ってコトなのですね。で実際、本作ではその「やるべきコト」をかなりの精度でチャンとやれて(取り込めて)いて、だからフツーに大成功・大絶賛(・超絶興収)ってのが実現できてしまってる…のだと。その意味では、ある意味実に「無難でつまらない」映画だな~とも思いますよね(否、映画自体が無難でつまらない、とゆーコトでは微塵もねーのですよ)。  再度、映像・アクションはフツーにハイ・クオリティの範疇だと思いますし、キャラ・世界観なんかも(根本的には)説明不要なモノばっか…なのでまずは非常に分り易い・入って来易いし+テンポも好くなるダケ好くなってるし、かつそーいう設定的なモノの映画(=ストーリー)への落し込みもごく手堅く進めて「変な失敗(=勇み足的なモノ)」なんて無かったし、ただ一方で(部分的には)少し「遊んでみた」という程度のアレンジも有るには有った(=工夫が全く無くはなかった)し、んで結論、その意味でもごく無難に大成功してた作品だな、と思います。特にファミリー・子ども向けには超・超・超・超…手堅い作品だと思うので、連休のお楽しみにはピッタリかと(是非々々)。  しかし、一応、その中に突き抜けて好かった点(≒予想以上or予想外に好かったモノ)とゆーのは、在ったか無かったかで言えば無かった「寄り」かな…てのと、あと少しダケ(備忘的に)言っておきたいコトがまた在りましたので、ソコも含めるとこの評価かな…という感じすね。以下、その指摘は箇条書きにしておきます。  ・映像は十分にハイ・クオリティだと思いますが、ソレでも例えば年イチとか、或いは何らか「エポック・メイキング」というレベルでは(少なくとも)なかったかな…と思います。特に、IMAX3Dで観たのですが、正直3Dとしての出来は(比較的にも)平凡だったかな…とゆーのは、ワリと明確な感覚としてありましたです。 ・ピーチ姫役のアニヤ・テイラー=ジョイ嬢は、今作でもその仕事の出来自体はまた素晴らしかったと思うのです。がコレは(このキャラ自体は)もうピーチ姫ではなくって、唯々アニヤさん本人!だよな…と思っちゃったのがまた×2確かで、ソコについては個人的には少~しダケ「違和感(=ツッコミどころ)」にもなり得る程度のアレンジだったかな…と。 ・あとは…まァ言わずもがな、話の中身はも~「コレしかない」というまんまマリオな話っすね。期待以下でもなく、以上でもなく…とゆーか。
[3D(字幕)] 7点(2023-04-30 17:23:16)(良:1票)
334.  ワイルド・ギース 《ネタバレ》 
70年代の戦争アクションなので、それより以前のより牧歌的なそのジャンルの作品だとか、他にもごく西部劇的な方の(緩めの)質感も大いに残して居る…という感じでして、結果的には正直、単純にアクションを目当てに観る…とゆーのなら(私もまた確かに)近年のそーいう系統のヤツを観た方がおそらく楽しめるかな…と思います(でも、最近の戦争映画ってごくマジメ「すぎる」位にマジメなのばっかなので、ココでお気楽系の戦争映画の方が観たい!となると、どーしたって第三国産とかになっちゃう…という気もしますケドね⇒ロシアとか)。  ただ、特にその「傭兵の悲哀」を描くドラマ部分については、ソコでやるべきコトってのはこの映画でほぼ完成されているのではねーか…とも思いますよ。確かに、前半のリンバニ救出作戦の成功までってのは(さっき述べた)お気楽系娯楽戦争映画の域から出ない作品だとも思いますし、全体を通しても端的なアクションの質は(コレも前述どおり)陳腐化ぎみ…だと思います。しかし、クライマックスの脱出シーンの悲惨さ・惨さ・やり切れなさ+その場面に於けるリチャード・バートンの「凄み」なんかに関しては、重ねてソレを通じて描き出す「傭兵の悲哀」という概念そのモノを含めて、コレ以上のやり方とゆーのは(今後とも)在り得ないのではねーか…と思ってしまいましたよね。結論、シンプルが故にもはや普遍的…という類いの優れたクオリティを備える優れた映画だったな、と思います。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-30 16:49:27)
335.  フランケンシュタインの逆襲(1957) 《ネタバレ》 
コレも結論的には正直、あまり好いつくりだとは思わなかったのですが、今作はハマー・フィルムのクラシック怪奇映画路線の嚆矢となった(コレまた)歴史的作品だ…てコトなのですよね。そーいや確かに映画自体の質は諸々と高い=凝ってるし、何より主役のピーター・カッシングは(また確実に)卓越した仕事をされていた…とは思うのです。しかしとにかくユニバーサル版=ボリス・カーロフ版とは「全く違う」お話&コンセプトになってしまっているので(⇒両方とも当然ホラーの範疇ではありますケド、更に細分化したら何ならジャンルとしても全然違うヤツ…てなモンで)、フランケンシュタインと言えばカーロフ!という現状に於いてはどーしたって違和感の方を強く感じてしまう人が多いかな…と思います(私も正にそーだったので、いずれ暫くのちに再見はしよーかと思ってます)。  重ねて、今作はピーター・カッシング主演の「サスペンス系」ホラーで、そしてフランケンは主役ではなくあくまで「舞台装置」の一つで、だから最大の見ドコロは彼の振舞いでもなくてカッシング演じるフランケン男爵&その盟友ポールとの関係性に生じる「サスペンスな緊迫感」なのであります。その点を踏まえて観てゆければ、ラストの余韻はきっと更に優れたモノになるのだと予想されます(⇒フランケンが特に大したコトもせず、唯々見た目が気色悪いダケ…とゆーのも然程気にならなくなるのかな、と)。私も重ね重ね、次はその様に観てゆきたいな、と。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:19:40)
336.  フランケンシュタインの幽霊 《ネタバレ》 
フランケンシュタインの「幽霊」とゆーのは、文字どおり初代ヘンリーの幽霊のコトっす(まあ、嘘ではない)。今作において怪物役はカーロフ⇒ロン・チェイニー・ジュニアに替ってますが、劇中台詞はほぼ無くて、かつ見た目は思い切りカーロフ版に寄せているので、心配してた違和感とかは特に無かったです。でも、前述どおりヘンリーの幽霊が出て来たり、で彼の息子ルドウィグ役もサー・セドリック・ハードウィックだったり、またイゴール役のルゴシも引き続きガンガン出まくってますし、そんなこんなで正直あんまり主役の怪物フランケンが目立ってねーのですよね(特に中盤は全く…と言って好いレベルで)。んで結局、ゴチャゴチャと陰謀とかサスペンスとかみたいな話になっちゃってるのは、個人的にはホラーとしては全く好みではねーのですわ(やはり、ソレは「看板に偽り有り」というコトにしか見えないのでして)。ラスト付近はまた結構派手に燃え盛ってて悪くはなかったですケド、結論的にはイマイチでしたっす。
[DVD(字幕)] 4点(2023-04-27 00:18:31)
337.  フランケンシュタインの復活 《ネタバレ》 
世紀のホラー・レジェンド、ルゴシ&カーロフ夢の競演!てなモンですが、好くこんなカーロフの庭に態々ルゴシが乗り込んで来たな…と思ってたら、中々どーしてルゴシの存在感の鮮烈・強烈なコト!ナンだカンだま~た生き残ってたフランケン(カーロフ)を怪人ルゴシが手懐けていて、コイツを利用して己の復讐を果たそうと暗躍する…という(むしろ主導的な)役柄なのですよね。加えて、そのコッテリとした怪人的演技を炸裂させるシーンも全編に散りばめられていて、コレなら確かに「ルゴシを呼んだ意味」も+でルゴシにとっての「出演した意味」も有りまくるよな…と思いました。  しかし、全体的にサスペンス調のストーリー仕立てなのですが+でルゴシの悪巧みが着々と進んでゆく辺りの不穏さは決して観れなくもねーのですが、終盤は少し単純・単調になってしまってて端的にイマイチなのですよね(ルゴシもクライマックス前あたりで妙にアッサリ殺られてしまいますし)。あとコレは諸々、シリーズとしての「継承すべき血脈」なのかも知れませんが、今作の主人公&あのフランケン博士の息子=ウォルフもまた相当なイカレポンチのクズ野郎…であるにも関わらずラストは再び拍子抜ける位のお気楽エンドだったりもして…(⇒でもベンソンが死んだのは間違いなくオンドレの所為やで⁉と)だから正直、お話としては最初に盛り上がった期待よりは面白くはならなかった(とゆーか個人的にチョイ好かなかった)とゆーのが結論ではありますね。残念。。  一点、フランケンは実は「只の死体のツギハギ」ではなく、やや違うかも知れませんが一種のキャプテン・アメリカ的な「超人類」の方であって、そーなった理由は単に「電気をシコタマ流しまくったから」てコト(設定)らしーのですよね。ああ、100年前は電気ってそーいう感じの扱いだったんだなァ…とか、そのフランケンの特性を探ってゆく似非科学的シークエンスがナニかドコか懐かしくも思えるなァ…とか、ココはなんだか妙に感慨深かったですね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-04-27 00:16:09)
338.  フランケンシュタインの花嫁 《ネタバレ》 
30年代のトーキーの進歩がまざまざと窺える…とゆーか、音楽が付いたりなんだりして更にフツーに「今でも観れる」映画になってますね。そして、コレもワリと根源的なアイデアかも知れませんがフランケンに「花嫁」をつくってやる…とゆーのも、特にキリスト教世界では中々興味をそそる内容なのではないでしょーか。フランケンの(確かに「怪物」では在りながらの)微かな「人間性」とゆーのも随所で印象的に発露されてゆきますし、アクション的なシーン&オーラスの派手なシーンの出来も悪くないですし、重ねて、全然フツーに今なお楽しく観れる作品ですね。アーネスト・セジガーのマッド・サイエンティストも全然悪くなくない?と思いましたし。  でも個人的には、もう一点はあげられないかな…という感覚だったのですよね(だから連鎖的に前作にも6点は付けられず)。気になった点が二つあるのでして、一つがシンプルにヘンリー・フランケンシュタインて御仁はこの終わり方で好いの?という倫理的なポイント、もう一つが(重ね重ね、ボリス・カーロフの仕事は卓越している…とは言えの)フランケンシュタインのキャラとしての「貧弱さ」ですかね。正直、この二作目でもコヤツで「やれるコト」としては結構「ギリ」だったかな…な~んてふと思ってしまったのでして(個人的には、特にガンガン「喋らせちゃった」のがちょっと違和感すぎる…と思っちゃいまして)。ソコら辺、少なからず気になったったというコトで、再度ひとまずこの評点としておきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-27 00:13:06)
339.  フランケンシュタイン(1931) 《ネタバレ》 
『魔人ドラキュラ』を受けての直接的な第二弾で、結果的にコレも金字塔・歴史的ホラーになったってコトなのですが、正直アッチより全然観易い…つーのが(コッチの方は)テンポが全然悪くないのですよね(時代的なコトかと思ってましたが、アッチはソレでもチョイ特殊…とゆーコトだったよーで)。でも、今作も同様にその最も普遍的なクオリティとゆーのは、言わずもがなやはり主役?のボリス・カーロフそのヒトですよね。実に素晴らしい役づくり+演技でしたです(⇒映画としての「一見の価値」はもはや永劫不滅ですね)。  重ねて、ホラー・スリラーとしても(極め付きにシンプルな内容も相まって)ごく普遍的な価値・面白さを今だに備えて居ると思いますし、特にマリア絡みのエピソードについては現時点でも確実に映画的内容として立派にクオリティの在るモノだと言えるでしょう。ただし、点数としてはやや迷いましたがいったんこの位にしておきます。個人的に『魔人ドラキュラ』よりは少し上かと思うのですが、次作『フランケンシュタインの花嫁』よりは下かな…ちゅう辺りを重々鑑みて、のコトですね。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:10:08)
340.  ハロウィン THE END 《ネタバレ》 
ある種、三部作とかゆーからナンか身構えちゃった or 無駄に期待しちゃったダケだったとゆーか、そもそも一作目が予想外にウケたから続編を二つもつくってみたった!とゆーダケだったとゆーか、結局今作も(第二作と同様に)正直「ナニがしたかったのか」がどーにもイマイチ分かんない…とまずは思いましたすね(=重ねて、三部作とかゆーてるにも関わらずの「テーマ」の欠如 or 物足りなさ)。今回、ワザワザ二作目も観直してから劇場鑑賞に臨んだのですが、ソッチの方のラストでローリーが意味在りげに「暴力では倒せない…」とかゆーてたクセに、結局この三部作の行き着く先ってのが年寄り二人の血ミドロのタイマン@お家の台所!だとは思いませんでしたよね(でも、多分に撮り方の巧さもあるのでしょーが、今作のジェイミー・リー・カーティスは歳のワリにはアクションをかなり頑張れてた…とも思いましたケドね)。  しかし、遂にマイケルを木っ端微塵に(文字どおり)粉砕したのは好いとしても、ほか諸々を踏まえるとスカッと観終われた!とは到底言い難いよーな実に暗~い方のホラーでしたし、んでまた(特に展開上の)ツッコミどころも相当に豊富…なコトも含め、私としては正直ホラーとして好みの方では全くありませんでしたです⇒こーなる位ならもっとシンプルにフツーにやりゃあ好いのに…と思って已みませんよね(所詮はスラッシャーなんだから。。。)ただし一点だけ、アリソンって、一作目から出てましたケドこんなに可愛かったですかね?(ちょっとレベッカ・ファーガソンみたいにも見えまして)コレなら、他の作品でも観たいカモ…と少しダケ思ったりなんかして。
[映画館(字幕)] 5点(2023-04-26 23:04:26)
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