3441. キンスキー、我が最愛の敵
《ネタバレ》 ドイツが生んだ奇人監督ヴェルナー・ヘルツォークと、彼の作品に何度も出演した“映画史上に残る怪優”クラウス・キンスキーの愛憎渦巻く人間関係を、怪しげに描いたドキュメンタリー映画の傑作。 本作の中でヘルツォークはこう語る。 「私は変人ではない」と。 自身が作成したドキュメンタリーの中で、真面目な顔をしてこんな言い訳を淡々とされると、思わず噴出してしまう。 やはり、このドキュメンタリーは傑作中の傑作。 その他、いたるところでヘルツォークが「自分はマトモ」的な立ち位置でこちらに語りかけてくる。 しかし、ヘルツォークが自身のことをマトモと主張すればする程、逆に「本当かなぁ・・・」という気持ちにさせられる。 キンスキーが奇人であることは映像が雄弁に語るが、ヘルツォークもそれに負けず劣らず奇人であることは明らか。 これは彼ら二人も本ドキュメンタリーの中で認めていることだが、彼ら二人は“似た者同士”なのである。 それにしてもキンスキーは常にキレている。 少なくとも、ヘルツォークが撮ったこのドキュメンタリーの中では。 特に冒頭のキンスキーがキレながら大衆に向かって演説をするシーンが興味深い。 迫真の映像で、これを観るだけでも十分楽しめる。 ラスト・シーンは特別に印象的。 こんなに不思議に心温まる映像は観たことがない。 アマゾンの大自然の中に一羽の蝶がいる。 それがキンスキーの体にとまる。 しかし蝶は逃げない。 逃げるどころか、彼に吸い付いて離れないのだ。 彼がいかに常人離れしているかという隠喩がうまく込められた素晴らしいラストの映像だ。 アマゾンの蝶に愛されるキンスキーも凄いが、この映像を撮って最後に持ってきたヘルツォークも凄い。 ヘルツォークの自己中な語りに苦笑させられ、キンスキーの狂った言動に口をあんぐりさせられ、最後に蝶のシーンで心を温められるという、素晴らしいドキュメンタリー。 皆さんに是非オススメしたい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-10 09:42:12)(良:1票) |
3442. アポロンの地獄
想像していた程、過激な内容ではなかった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-09 23:22:23) |
3443. 奇跡の丘
モノクロ映像はとにかく美しい! だけど、それだけの映画。 特に、キリスト教に感心の無い人にとっては、辛い作品。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-09 23:21:13) |
3444. 王女メディア
マリア・カラスの美しさにビックリ、ウットリ。 相変わらず、パゾリーニ作品には魅力的な女性がたくさん出てくるなぁ。。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-09 23:19:13) |
3445. 大きな鳥と小さな鳥
不条理なドタバタ喜劇。歌劇で過激なキリスト狂劇。 カラスをどう動かしているかにずっと興味をおぼえながら観ていた。 カラスの素敵な動きにプラス1点でこの点数。 “パゾリーニのおホモ達”ニネット・ダヴォリは相変わらずのハイテンション。 ラスト近くの親子の会話で、 父「どうした?」 息子「腸ねん転になった!」 父「何食ったんだ??」 、というのがあるが、これには笑った。翻訳のミスかもしれないけど、「腸ねん転になった!」って、自分で分かるんかい!しかも「何食った??」って。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-09 23:15:27) |
3446. うなぎ
最高賞を撮った割には・・・ という評価になってしまいがちだが、そういった色メガネで観なければ普通に楽しめる作品。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-09 00:57:15) |
3447. 極道黒社会 RAINY DOG
レビュー第1号とは、光栄ですね。 作品タイトルはかっこいいんですけどねぇ・・・ 内容的にはややショボイ。 香港が舞台なのはいいんだけど、俳優陣に問題アリ。 [ビデオ(邦画)] 4点(2007-09-09 00:55:33) |
3448. 中国の鳥人
良作という言葉がいかにも似合う、肩の力がうまい具合に抜けた作品。 [DVD(邦画)] 5点(2007-09-09 00:53:49) |
3449. DEAD OR ALIVE 犯罪者
邦画史上に名を残す衝撃のラスト! 未見の人は、是非その目でお確かめ下さい!! [ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-09 00:53:06) |
3450. 漂流街 THE HAZARD CITY
三池作品は相当観たが、これは間違いなく駄作の部類に入るかな・・・ [ビデオ(邦画)] 3点(2007-09-09 00:51:30) |
3451. ビジターQ
まあまあ良いんだけど、どうも雑な感じが。 ムツカシイことを考えずに素直に楽しめば、なかなかの良作かも。 [DVD(邦画)] 5点(2007-09-09 00:49:38) |
3452. 誰も知らない(2004)
YOUちゃんがとってもキュート! 是枝作品では唯一良かった作品。 [映画館(邦画)] 6点(2007-09-09 00:48:04) |
3453. あの夏、いちばん静かな海。
とても切なく、心に沁み入る映画。 [地上波(邦画)] 6点(2007-09-09 00:46:44) |
3454. 戦場のメリークリスマス
音楽はかっこいいが、中身がついていけてない印象。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-09 00:45:42) |
3455. バトル・ロワイアル
別れた彼女と適当に観た映画。 その程度の印象。 [映画館(邦画)] 5点(2007-09-09 00:44:17) |
3456. BROTHER
武作品としては、比較的失敗作。 武のバイオレンス作品は大好きだが、これはクドすぎ。 加藤雅也はカッコよかったが・・・ [映画館(邦画)] 5点(2007-09-09 00:43:14) |
3457. Dolls ドールズ(2002)
とにかく“赤”が凄まじい。 まぶしく美しい。 主人公二人の演技もなかなか良かった。 [DVD(邦画)] 6点(2007-09-09 00:42:13) |
3458. HANA-BI
武作品の中でも、個人的に苦手な作品。 武作品はほとんどが好きだが、これは例外的に苦手。 [映画館(邦画)] 5点(2007-09-09 00:41:20) |
3459. TAKESHIS’
北野武のイマジネーションが、映像として極めて明瞭に具現化された傑作。 タレントとして、あまりに有名になりすぎた北野武が、「もし自分が垢抜けない凡人だったら」と想いをめぐらし、それを現在の姿と対比させて表現していく。 武の「凡人であったら、さぞかし気楽であろうに・・・」という、ないものねだり的な一種の願望を、スクリーンに映し出したのだ。 そして単純に楽しめる部分として、武のコンビニ店員姿。 これが意外にもサマになっていて、武って結構マジでコンビニ店員に憧れてるのでは?と感じてしまった程だ。 武のいるコンビニに行きたい。 そして武に「弁当温めますか?」と、やる気なさそうに聞かれてみたい。 又、この作品を観て思うに、人はどんなに社会的・経済的に満たされても、どこがで不満を持ってしまう生き物なんだということ。 この社会において、武の様に超有名人である人間は、ごく一握りなわけで、その様な位置にいる人間が持つ、深い部分での心理って、理解しがたいものがある。 それらの人達が持つ矛盾や心の闇、悩み、願望などを、本作を通して体感することができた。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-09 00:37:49) |
3460. 菊次郎の夏
音楽が情景を脳内に残す。 それだけ久石譲の音楽が素晴らしい。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-09 00:35:20) |