3461. ガジュラ<TVM>
「俺ガジュラ観たよ」「ゴジラ?」「ゴジラじゃないよガジュラだよ」「?」。そんな映画です。何と言っても、怪獣の造形。正視できんよ、コレは。実写とCGを使い分けてますが、実写のハリボテ怪獣は動きがぎこちないし、CG怪獣も、CGのクセにぎこちない。ぎこちないのにあっさり踏みつぶされる米兵、大丈夫か?(大体怪獣が来る前にすでに足跡があるのはナゼ・・・?) だがしか~し。よく観てみよう。米軍に撃たれたら、ちゃんと流血するという描写の細やかさ、これは好感が持てます。潜水艇のCG描写などは特筆モノ。さらにスグレモノなのが脚本。小・中・大、の怪獣三段活用(四段か?)が、怪獣映画として心憎い演出だが、これが実は、主人公親子の関係ともシンクロしているという、まさに感動のファミリー映画としての味付け。いやあ。どうです。あ、誉め過ぎですか。そうですか。そうですね。 6点(2003-11-08 10:43:46)(笑:1票) |
3462. 八月の鯨
あんまりにもノッペリマッタリした老人ペースの展開。というか展開というほどのものもなく、さすがに少々ビックリいたしました。自分もコレぐらいの年齢になってから観たら実は結構スピーディな展開の映画なのかも?? 老人の出てくる映画というと、例えば頑固な一人の老人に周囲の若い人が振り回されるようなのを想像しがちですが、この映画では、あくまで、老人たちの人間模様が静かに描かれます。我儘な姉も、その我儘に困らされる妹も老境。いまさら互いの関係に大きな変化があるはずもなく、一見、人生の残された日々をそれぞれの歩み方で歩むのみ。しかしその日常の中にもちょっとした事件があり、心の揺れがある、そんな姿が、飾ることなく、そっと示された映画です。 7点(2003-11-08 02:33:13) |
3463. トランザム7000
カーアクションが充実してる。ギャグが冴えてる。中身が無い。理想的な映画だ。 8点(2003-11-08 01:50:11) |
3464. スーパー・マグナム
う~~~ん。と唸りたくもなるスーパーマンダムな作品。もともとエゲツないシリーズではあるのですが、こりゃアンタちょっとやりすぎ。これまでは一応、理不尽な暴力に立ち向かうポール・カージーの孤独な姿が、曲がりなりにも見所だったのですが、ここ3作目に至って、もう何もかもが理不尽で、ついていけませーん。アメリカってこんなに怖い国だったのー?まさかね。「Death Wishシリーズの邦題を製作年度順に述べよ」この問いが適性検査で出題されたら、仮に知っていても正解してはいけない。 5点(2003-11-08 01:37:45) |
3465. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 この映画は結局観客に媚びなかった。観てる途中、「ああ、こうやってだんだん打ち解けて行って、最後は人類愛を謳い上げるハッピーエンドが待ってるんだろうな」という油断が、自分の中に確かにありました。しかしこの映画、そんな事は計算済み、完璧に打ちのめしてくれました。別に誰か極端に悪意に満ちた人間がいる訳じゃ無い。むしろ後半、様々な国の人が協力しあって事態を良くしようという気運が高まってくる。しかしあっさりと最悪の結末を迎え、国連軍兵士は何もできずに去っていく。あまりにも虚しい。現実の世界だって、平和が嫌いな人はいないし、現にそのための活動や努力がいつも行われて「きた」。なのに多くの事が実際「解決できなかった」。努力の末の失敗や敗北は注目されず、成功のみ美談としてクローズアップされがちだけど、それで終わっちゃ単なる気休め、その先に根本的解決はあり得ない。それでも何でも、とりあえずは安心感を求めてしまう我々を、告発しているような映画です。 8点(2003-11-03 17:37:13) |
3466. ブルース・ブラザース
私は、クルマが壊される映画こそ金のかかった映画だと思っておりました。沢山壊されれば壊される程、金がかかってるんだと。本当はどうやら逆らしい。そうかなあ、いまだに納得いかん。というわけで、その基準では、この映画は超々大作、カーチェイス好きにはもう、こたえられない一本。カーチェイス最高! ああ、この映画はミュージカル仕立てだったのか、気づかんかった。 8点(2003-11-03 01:50:59) |
3467. ギフト(2000)
主人公が何故か、ESPカードで占いを! そんなバカな。ESPカードとは発案者の名前を取ってゼナーカードとも言うがそもそもESPとはExtra Sensory Perceptionの略であって・・・いやそんなことどうでもよろしい。『ダークマン』でのデタラメ実験設備を見てもわかるように、要するに見た目さえオモシロければよい、という確信犯です。この映画もまあ、言ってしまえば「予想通りの」意外なオチ、というタイプの映画ですが、色んな仕掛けがふんだんに折り込まれていて、怖面白楽しい作品になってます。 8点(2003-11-03 01:29:14) |
3468. ドラキュリア
観てて思った事と言えば、何だか最近こんな感じの映画多いなあ、これじゃ観終わってしばらくしたら、エンド・オブ・デイズあたりの映画とごっちゃになってしまうなあ、ってな事。そろそろ頭の中で混ざり始めたかも? ハイテンポでそれなりに面白いんだけど、結局は、最後に明かされる例の「真相」が言いたかっただけなのでは。この「真相」については、私は別に何とも思わなかったのですが、私の周りには、エラく感心してしまった人もいます(何でドラキュラには弱点がやたら多いのか、昔から不思議に思ってたらしい。で、ホントに納得いったのか?)。 6点(2003-11-03 01:00:35) |
3469. ブルースチール(1990)
それにしてもキャスリン・ビグローという人は、ほんとにかっこいい映画撮りますよねえ。この映画も後から考えれば別に大した話でもなかったなあとか思うんですけど、見せ方がとにかくウマく、「観たい絵」が続々出てくるのでこれはヤメラレマセン。特にラスト、犯人を追う絶叫クイーンが、とんでもなくかっこいいです(髪型の変化にも注目!)。この役がこれほどピッタリな女優さんもあんまりおらんのでは? 8点(2003-11-02 21:11:53) |
3470. キラー・エリート(1975)
ペキンパーという人は、作品のイビツさを売りにできる監督だと思います。時にはイビツ過ぎてついて行けないこともありますが、本作なんか、ちょっといい味出てるんでは。映画全般に渡り、街の騒音が常に背景に流れ続けます(執拗な程)。この喧噪感ってやっぱりハードボイルドに無くてはならないもの。音楽は抑え気味に挿入され、しかしなかなか効果的。終盤、何と、ニンジャ軍団が乱入!巨匠も一度はこんなの撮ってみたかったの? ま、いいってことよ。それにしても、こんなに弱いニンジャ、初めて見たぞ。バート・ヤングにまでやられてしまうなんて、一体どこの流派なのか。 7点(2003-11-02 17:27:53) |
3471. スパイダーマン(2002)
ビルの谷間をスパイダーマンと共にカメラがビュンビュン飛んでいくシーンが最大のハイライト。劇場のスクリーンで観たらちょっと涙が出そうになった。それってもろすぎるぞ。とにかく無類の爽快感を味わえる映画です。ところで途中、トビー・マグワイアの髪の分け目が左右逆になるシーンがあります。アレレ、フイルムの裏表を間違えたんでないの?と思って会社でその話したら「いやそもそもこの映画はチョンボだらけで有名なんですよ」とのこと。げっまだまだツッコミ所はゴマンとあったのか、いつか見直してみます・・・。 8点(2003-11-02 11:37:45) |
3472. ラッシュアワー
何となくいつも以上に「ジャッキー頑張れ!」と肩入れしてしまっている自分に気づく。で、結局・・・・「要するにクリス・タッカーの喋りが邪魔なんだよな」。さすがにハリウッドでは規制があって俳優自身無茶できないので、ジャッキーのいつもの体張り過ぎアクションを期待すると、空振り。彼はハリウッドで自分をどう位置付けていくのか、残念ながら本作ではまだ見えづらい。 5点(2003-11-02 11:17:10) |
3473. レザー・ブレイド
何か知らんけど、最近日本刀持った人よく見かけますね。いや映画の中の話ですけど。あと日本刀持った吸血鬼も。製作してるのがMANGA LIVEってところで、きっと日本のマンガに影響受けた作風なんだろうな、と思って見てみると、確かに撮影に工夫を凝らし、その片鱗が(ありがちと言えばありがち)。全体的に暗い雰囲気で、ちょっとお下品。主人公の女吸血鬼がちょっとオバチャン気味なのが、どうもねえ。さらに冴えない刑事(いや意外とカッコいい)が出てきてウダウダやって、この映画は一体何がしたいんじゃあ、と思い始めた頃に、スルスルと真相が判明しだすあたり、意外に気持ちよく、脚本が大変うまくできてます。いや私の理解が遅いのでタイミングが合っただけかも。 7点(2003-11-02 10:45:46) |
3474. ツイン・ドラゴン
ジャッキーが2人で、2倍面白い、とか宣伝してたような気が。言われてみればそんな気も・・・あんまりしないねえ。一人二役を意外と上手に撮影してて、なかなかやるのー、とは思いました。双子ネタもそれなりにうまく消化して、ギャグに活かしてます。しかしやっぱり、映画全体の印象としては、何だか設定にはぐらかされた気もしないでもなく。 6点(2003-11-02 02:24:21) |
3475. 殺人魚フライングキラー
コレは怖いよ。何しろ海に入らなくても空飛んで襲ってくるから逃げ場が無い。ピラニアとトビウオとイワシを掛け合わせた軍用の生物兵器?スゴイよね。どうしたらそんな発想ができるのか、ジェラシーすら感じるぞ。サカナども、まずは海中でイケナイ事してるバカップルを血祭りに。当然だ。で、なんやかんやと、ちょっと微笑ましいパニックシーンなんかもあったり。キャメロン作品中、最もかっこいいランス・ヘンリクセンが拝めます(いや、ここでも大した事してないか)。フライングキラーがひそむ沈没船の描写は、後の『タイタニック』を彷彿とさせる。いや、させない。 6点(2003-11-02 02:03:18)(笑:3票) |
3476. 世界崩壊の序曲
世界崩壊の序曲と言いますけどね、序曲というよりはアンコールピースのレベルですな。ポセイドン・アドベンチャーとタワーリング・インフェルノを足し合わせて、ついでに大地震風味も加えたような映画。にしたかったのかも知れない。実際、途中ちょっといい感触も無いではなく、スペクタクルの予感(若干)。しかし結局、え~これがクライマックスなの~、と何とも味気ない思いだけが心に刻まれて。 4点(2003-11-02 01:22:41)(笑:2票) |
3477. ゴジラVSモスラ
マッチメーク的には、黄金カードとはちょっと言い難いけど、無難な組合せ。なぜか大ヒット。なぜか気がつくと私も劇場に。もうどうでもいいようなストーリーに辟易。でもでもクライマックスの横浜みなとみらいでの死闘は、実はトテモ興奮してしまったよ。おーすげー、まだ壊すのか。何だか迫力があるではないか。やっぱしゴジラ映画は劇場で観ないと良さがわからんねー、とは特には思いませんでしたけど。 5点(2003-11-02 00:59:26) |
3478. モスラ対ゴジラ
《ネタバレ》 私の職場には人間離れしたゴジラフリークの先輩がいまして、コレを引き合いに出して「○○対△△ってタイトルの場合、勝つ方の怪獣の名前が先に来るんだよ」と、基本的な事を教えてもらいました。いやあ勉強になるなあ。語りつくされた事かもしれませんが、ゴジラの造形が本当にスバラしい。いい顔してるね。不気味な山がのしかかってくるようなゴジラの描写、そしてダイナミックな名古屋城破壊シーン! モスラ成虫とのバトルも手に汗握る凄まじさで、ストップモーション撮影かと思ったよ(それくらい不自然だった、と言いたい訳ではない)。後半はモスラ幼虫が親の仇ゴジラへ毒霧ならぬ糸吐き攻撃! なんだモスラって親より子供の方が強いのか、と子供心にも釈然としないものを感じたのでした。今にして思えば、ゴジラに慢心があったのではないかと。 7点(2003-11-02 00:38:50)(笑:1票) (良:1票) |
3479. フロム・ビヨンド
悪名高きエンパイア・ピクチャーズが、ラヴクラウトの『彼方より』を下敷きに自由にイマジネーションを膨らませて独自世界を作り上げたホラー作品。って、ラヴクラフト・ファンにはなるべく内緒で頼む。怒られるからな。上記作品が設定の土台になってることは確かに認められますが、ナニブン大変短い小説であることを幸い、ものすごーい展開を作り上げて(でっち上げて)、もう怒涛の怪進撃。特殊メイク等は、欽ちゃんの仮装大賞とほぼ同じレベルと思われます。 3点(2003-11-01 03:39:37) |
3480. クジョー
私は昔は、「動物(の集団。好ましくは巨大化)に襲われて一軒家に閉じ込められるもの」イコール「映画」だと本気で信じていたのです。さてこの映画。狂犬病のイヌ一匹に襲われて、クルマに閉じ込められた親子を延々と描くのみ。いやあちょっと薄味ですな。S・キングという人は小説のネタに困ってるのではないかと要らぬ心配を。ディー・ウォーレスの熱演が映画のテンションを維持しているので、悪くないですが、ストーリーをもうちょっとうまく盛り上げられんもんかねえ。 6点(2003-11-01 03:20:37) |