341. 推定無罪
《ネタバレ》 ああ、なるほど、怒っていい奥さんがずっと大人しかったのはそういうわけか、と合点が行きました。しかし、天地が引っくり返るような驚きではなく、及第点に達したという印象です。それにしても、ハリソン・フォードは90年の時点ですでに老けているんですね。 [DVD(吹替)] 6点(2017-01-01 14:43:30) |
342. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 原作があるんですね。相当映画では端折っているのでしょう。登場人物たちの関係がさっぱり掴めず、つらい2時間でした。あの美しいテーマ曲も効果なしだったように思います。それにしても、日本人で演技(滑舌含め)出来ているのがたけしさん一人だけとは、どういうことか。 [DVD(字幕)] 5点(2017-01-01 14:25:58) |
343. ツナグ
《ネタバレ》 原作未読。平均点はクリアしている、しかし、傑作になり損ねたという印象です。現代版イタコというべき設定は別の場所でも何回か見たことあるぞというものですが、ありがちなだけに期待は裏切らない。事実、「ツナグ」の仕組を説明する一人目はホップ、女子高生の複雑な人間模様を見せる二人目はステップという感覚で物語が順調に盛り上がる。ですが、ジャンプのはずの三人目で失敗。だって、キラリさんの死の謎・本当の思いが土屋さんに会う前、主人公との準備段階でほぼ明かされてしまうんです。せっかくの再会シーンが意外性のかけらもない、予想通りのものになってしまったわけです。単体のエピソードとしては悪いとは思わない(感動もしませんが)ですけれど、映画のクライマックスとしては肩透かしにもほどがあります。個人的には、キラリさんの不幸は全部土屋さんが知らない間にこしらえてしまった・・・それが再会して初めて分かって・・・くらいのインパクトが欲しかったです。無責任ですが。 [DVD(邦画)] 6点(2016-12-21 19:34:49) |
344. 集団左遷
お涙頂戴記事読んだくらいで高価な建物買う気になるか?私なら絶対嫌だな~と思いつつも楽しめました。 中村敦夫・柴田恭平のカッコよさもさることながら、津川雅彦の憎まれキャラが必見です。善悪の対立が激しいほどドラマは面白いことを再認識しました。 [DVD(邦画)] 7点(2016-12-17 10:37:43) |
345. オデッセイ(2015)
驚くほど感じる熱が低い・・・2時間平熱を維持してるような・・・作品です(地球の一般市民は大騒ぎしてるんですけど、当事者たちが・・・)。宇宙飛行士になるには、高い知力体力もさることながら、精神的な安定を保つ能力に長けていないといけないと聞いたことがあります。その意味では、主人公が火星に一人残されても1ミリも動揺しないのはリアルなのかもしれません。しかし、映画というエンターテイメントとしては、「嘘でもいいから少しは慌ててくれ」と言いたくなります。作中で進行する救出ミッションも実際なら成功率は恐ろしく低いはずが淡々と成功に至り、自分は一体何を見てるんだろうと思いました。特に宇宙空間での捕捉シーンはひどいです。作品的には最も盛り上がる部分のはずですが、失敗する場面を見られるならDVDを100枚買うわと考えるくらい冷めきっていました。最悪の状況なのは最初の10分というこれぞ段取り映画。火星の風景などよく出来ているんだろうと感じはしますが、私にはワクワクしたのが冒頭だけ。2点レベルの作品です。 [DVD(吹替)] 2点(2016-12-06 01:59:31)(笑:1票) |
346. 生きる
通夜の席で主人公の頑張りが回想されるという作りは興味深いですが、そこまでが冗長で退屈なので 高得点はつけられません。主人公の声が終始ボソボソして聞き取りにくいのもマイナスです。志村喬氏の最高傑作は黒沢作品ではなく「日本のいちばん長い日」だと思います。 [DVD(邦画)] 4点(2016-11-24 19:50:36) |
347. 天国と地獄
《ネタバレ》 前半8点、山崎努が顔を出してからの後半は3点ですね。主人公が自分の野望か(他人の)子供の命を選択する緊張感が最後まで持続しませんでした。会社をめぐる暗闘が途中で消えてしまって残念。いっそ自作自演で世論を背に会社を乗っ取るなんて結末だったら楽しかったのに。 [DVD(邦画)] 5点(2016-11-11 21:24:47)(良:2票) |
348. 不毛地帯
《ネタバレ》 名優が大勢登場しますが、私には仲代達矢氏の独り舞台のようなもの。有能を隠し切れずに権謀術数の世界へ入り込み、果ては取り返しのつかない失敗をする主人公の生きざまがたまらないのです。命を落とすのが自分ではなく、かけがえのない親友であるという痛々しさがポイントですね。 [DVD(邦画)] 8点(2016-11-02 23:45:27) |
349. 死霊館
つまらなくはないけれど、二度見たいかというと、必要ありませんと答える作品。実話ベースなのは好みですが、一番怖かったのが手拍子に応えるところなのが寂しい。日本と異なり欧米では、悪魔は滅多に見ないが存在することはする。そういう認識なんですね。それが発見。 [DVD(吹替)] 4点(2016-11-02 23:15:44)(良:1票) |
350. 家族ゲーム
自分にとって血沸き肉躍るような場面は一つもないし、どこが面白いのか?と聞かれても答えづらいですが、5年に1回程度観る不思議な作品。吉本のなんとなく超然とした雰囲気や、思春期にある茂之の態度(保護されているくせに世の中を斜めに見たがるところとか)に自分の過去を重ねたりしてしまうのが好ましいのかもしれません。有名なラストの場面ですが、吉本の攻撃を受けた沼田一家のリアクションがプロレスみたいで笑えます。 [DVD(邦画)] 7点(2016-10-24 19:18:24) |
351. ミスト
《ネタバレ》 積極的に行動するほど上手くいく、狂信者の主張には従わない方が良い、女性・子供は生存しやすい、というハリウッドの定番パターンの裏を行ったら、なんとも嫌な感じのラストになりました。でも、それゆえに記憶へ残る作品です。時間中のほとんど、霧に包まれた狭い建物に籠っているというのが重要ですね。視野を広く持てず、近視眼的に行動すると、人はえてして普通では考えられない判断ミスをしてしまう。自分も鑑賞中同じような気分に浸っていましたので、軍隊の突然の登場には本当に驚きました。後味が悪いとはいえ教訓的ですし、人に勧めてみたいですね。 [DVD(吹替)] 8点(2016-10-02 20:05:54) |
352. 八日目の蝉
●小豆島へ渡ってからの思い出作り、突然の別れ、そして薫の決意。ラストへ近づくほど、じわじわとこみ上げる物がありました。普通に考えれば不幸な終わりしか見えない誘拐の物語なのに。あの二人の姿に親子の絆を感じたからでしょう。●この作品で一番の被害者は実の母親です。気の毒ですが、幼いころに自分を守ってくれた大人の記憶は消え難いのだろうと思いました。●前半は陰鬱そのものだった希和子・薫の演技が後半では快活に変わっていくのがお見事でした。(2018年再見)虫送り・海辺での語らいのシーンが好きです。だって、親子が本当に幸せそうなんですもん。無理は承知で、この二人に水を差したくない、ずっとこの幸福が続いてほしいと思いました。 [DVD(邦画)] 10点(2016-07-25 20:11:19) |
353. デモンズ
プロットが散漫で盛り上がりに欠け、とっちらかった感が強く残念です。ゾンビとかバタリアンとか、ホラーの名作には印象的なシーンが必ずあるんですが、そういうものも見いだせず。 [DVD(字幕)] 4点(2016-07-11 23:57:51) |
354. シックス・センス
衝撃のオチを体験し、伏線を確認した後もなお何回も見てしまいます。最終的にラストへつなげるプロットが、とても注意を払って作られていると感じます。そして主人公の少年の演技がまた素晴らしい。母親に真実を打ち明けるシーンはジワリと来ます。 [DVD(吹替)] 9点(2016-06-25 12:12:45) |
355. 残穢 -住んではいけない部屋-
①「リング」のような探索型ホラー映画は好物です。部屋の一つで異音がする…という出だしから歴史を遡り、次々と犠牲者の存在が見えてくる展開が気持ち悪いのなんのって。②個別の演出については、小さいものでは襖を開けると袖がするっと隠れる、から大きいものでは廃屋探検まで背筋がぞっとする自分向け(笑)なものばかり。暗闇の怖さが生かされており楽しい。映画館のスクリーンで鑑賞したかったですね。③メインの人物たちは全員巻き込まれたと思われるラストは、ありがちな気はしますけれど、途中でしっかり「知っただけで…」と予告された通りなので納得がいきます。 [DVD(邦画)] 10点(2016-06-23 23:09:59) |
356. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
●エピソード6のラストを帳消しにするような設定(帝国軍(今回はファーストーオーダーですが)対レジスタンスって何度同じことするんですか)にまずがっかり。●本編も既視感を持つ展開の連続で、製作がディズニーに変わっても新機軸はないか~焼き直しか~と残念。●次作に期待というところですが、結局70年代~80年代の3部作だけが傑作で後は・・・ということになると思います。一応観ますけど、敵味方の中心人物(レイ(ご都合主義の塊のようなキャラ造形)・レン(幼稚、かつ修業していないジェダイに完敗する無様)に魅力がないので又レンタル開始後の鑑賞になりそうです。 [DVD(吹替)] 5点(2016-06-23 09:07:11)(良:1票) |
357. パルプ・フィクション
タイトル通りの下らない話ですね。やたらと射殺シーンがあることしか記憶に残りません。絶賛する人がいるのも分かりますが、自分は合わない方です。 [DVD(吹替)] 4点(2016-06-18 09:53:50) |
358. フロム・ダスク・ティル・ドーン
紹介してくれた知人からは、「見ていると驚く」程度の前情報で鑑賞。「ファニーゲーム」のような嫌な展開に向かうのかと思いきや、あの急展開には驚くと共に笑ってしまいました。後半はメチャクチャやって、脇役顔の男がカッコよかったりしますけど、もう少しメリハリがあったらなと思いました。 [DVD(吹替)] 6点(2016-06-13 17:32:23) |
359. くちづけ(2013)
《ネタバレ》 (良かった点)俳優陣の演技は良かったと思います(良くなかった点)いかに衝撃的な展開でも、そこへ至るまでの筋道に納得できないと覚めます。漫画家の心中めいた殺人は、明らかにそうするしかないところまで追い詰められたわけではないため、総合的な評価は下がります。 [DVD(邦画)] 6点(2016-05-25 22:19:37) |
360. ヘルハウス
期待しすぎました・・・。幽霊屋敷探索(過去に犠牲者多数!)という設定が大好物、しかも黒くそびえたつ屋敷の外観、ワクワクするなと言われても無理です。しかし、ずいぶんきれいな食堂や寝室(ホテル並み)、ポルターガイスト現象も皆さん「ああ、そうか」程度のリアクションで違和感。平気で単独行動するわ、内輪もめ繰り返すわで、これは自分が求めていたものではないと分かりました。幽霊屋敷に対する日本と西欧の文化の違いなんでしょうか。伊丹十三作「スウィートホーム」的なのを観たかったなあ。 [DVD(吹替)] 4点(2016-05-22 16:44:49) |