341. フィフス・エレメント
彼が言っていた「構想10年!の映像世界」底の浅い監督だなぁと思っていたが。本当にそうだったのはその後の作品を見ても明らか。素直に「愛は地球を救う」でいいじゃんか。サライ~のそ~らへ~。 [映画館(字幕)] 2点(2008-05-23 02:15:03)(良:1票) |
342. プラトーン
何というのかなぁ、良い食材と性能の良い道具を使用しているのにもかかわらずシェフの腕が悪いから不味かった、そんな感じの映画だな。(悲しい音楽とスローモーションを使用してというのはある意味映画人としては芸がないと思うのだがいかがなものか。役者が頑張っている分逆に力量のなさが目立つ)しかもこのシェフ、「店内は私語厳禁」位の押し付けを平気でかましてる分だけ逆に腹が立ってくる。ある意味アカデミー賞を取ったんだから、宣伝は一流なんだろうけど。 [映画館(字幕)] 2点(2007-01-11 23:59:00)(良:2票) |
343. ベルサイユのばら
《ネタバレ》 初見はレンタルビデオ(当時は2泊3日で1本700円はした時代)。今にして思えば「漫画の実写化」という意味では先駆け、しかも本国フランスでの撮影で監督ジャック・ドゥミなのだからと期待して見た20代の自分には原作漫画との乖離にガッカリ感が半端なかった。でこの度2017年にリマスター版が劇場公開されたので再鑑賞。...意外と悪くなかったのは「想い出」補正なのか。マリー・アントワネットとオスカルの「滅びの美学」みたいな雰囲気あった池田理代子原作漫画とは違い、フランス人ドゥミとしてはオスカルが一般市民として世情に呑みこまれてゆく=フランス革命→「滅びではなく人間の再出発」と解釈しているのは興味深かった。それでも点数としては4~5点くらいなんだけどね。その内ソフト化されるだろうから、機会があれば。(2017年10月修正) [ビデオ(字幕)] 2点(2006-05-10 23:39:00) |
344. ナチュラル・ボーン・キラーズ
この監督がメディアを通じて問題提起をし、世間に対して訴えていくというやり方は天才的と思えるがそういったやり方が私は嫌いだ。やっていることは意見の押し付けであって観客を置いてきぼりにしている、という不親切さもあるし何より役者を使ってやる事ではないだろう。この映画では役者が力演をしている分かわいそう、とも感じてしまう。 [映画館(字幕)] 2点(2006-04-17 03:12:20) |
345. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 おっす!おらNbu2!おらもレビュアー仲間にいれてくれよな!(野沢雅子さんの声で) という訳で今年最後の映画鑑賞、アラフィフおじさんがこの度32年ぶりのスクリーンリバイバル・HDリマスターを劇場で見ましたよ。もう何と言うのか...劇場で映画を鑑賞して「2001年宇宙の旅」「アラビアのロレンス」「燃えよドラゴン」を見たのと同等の衝撃=何にも感慨が起こらないという衝撃、虚無の感情が脳内を駆け巡った90分。 自分はこれまでワースト映画は見てきたつもり、だった。「デビルマン」=怒り:漫画史上空前絶後の傑作台無し、「北斗の拳」=哀しみ:バツが悪そうに演技する鷲尾いさ子や真剣に吹替えしてる神谷明、「シベ超」:驚き=情熱に対する映画の面白さがここまで反比例している実例、そして「北京原人」:おぱーい。...悪いなら悪いなりに感情感想を抱くし、込められるだろう。がこの作品、怒り哀しみ驚きおぱーいといった歴代のワースト作品に対して感じた要素がてんこ盛りにも関わらず、なんにも感じない。あるのはただ「他になにか有益な時間の使い方があったのでは」「何故俺は、劇場まで来てこの映画を見ているのだろうか」という禅問答。ラスト救助隊が助けに来た時、マジで「助かった~!」って思ったよ。巻き戻し早送り、ストップ出来ねーんだから。 で思ったんだ、これは映画ファンにとっての予防接種のようなもの、新井選手にとっての護摩行そのものだって。この先どんなにつらい映画ライフを送ろうとも「俺は『盆踊り』を劇場でお金を払って90分時間をかけて、鑑賞したんだ」って。心の苦しみ、全てオーケー。映画製作者や関係者にも希望の一本かもしれない。「下には下がある」と(それはそれで困ったことだが)。フェリーニ「道」でリチャード・ベースハートがジュリエッタ・マシーナにも言うてたやないか、「どんなものにも意味がある、この石ころにだって」。だから映画の内容はともかく1点を献上する。んじゃ、またな! でもこの映画が人生最後に見た映画だとしたら...絶望だな。 [映画館(字幕)] 1点(2019-12-30 18:43:39)(笑:2票) |
346. ウォータームーン
《ネタバレ》 多分この映画で監督工藤(の名を借りた長渕の独裁状態)が述べたかったのは「人が生きていく中で安易に迎合するな、死にものぐるいで頑張っていこう」という頑張っている人達・または安易にその日を過ごしている者への奮起のエール、そしてそんな空虚な人生を送るような日常を生み出す社会への疑問という内容だと思うんですよ、これ。だったら別に「僧侶で宇宙人」という題材を使った映画などにエネルギーを注ぐより、素直に人々の魂に届く「歌」でいいじゃんか、というのが正直な感想。リーマンブラザース位馬鹿でかい、ダイナマイト級の話の破綻した内容を見せつけれた上に最後、「生きて生きて、生きまくれ!」というのは感動以前に余計なお世話である。それになお加えてこの作品の評価を下げているのは映画に関してはプロでもなんでもない者が一本の作品を蔑ろにしたという事実に対して。書き直してみたものの、まだ冷静になれないなぁ。 [映画館(邦画)] 1点(2008-09-23 00:25:30) |