341. 8 1/2
「意外と面白くなかった」。単純に映像そのものにあまり魅力を感じませんでした。フェリーニは自分には合わないのかもしれません。監督業をフィーチャーした映画ではアメリカの夜が圧勝です。極端にエンタメ化したNINEの発想はすごいなーと思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2010-11-06 17:58:13) |
342. キング・コング(2005)
ひたすら長い。その割にキングコングとの愛情(?)というか情愛というものは特に伝わらず。恋とは思えないし、人間としての情に近いものなのかなと思ったけど、その割にアンだけ割に合わないほどの助け方をするのは腑に落ちない。もし両者のうちのどちらかを表現したかったのだとすれば、この作品はそれを表現することはできていないと思う。ただ映像はすごい。恐竜が出てきてからシーンの連続はほんとすごい。たまにCGっぽすぎて萎えるところはあったけど、綺麗さは見事。 [DVD(字幕)] 4点(2010-11-03 23:29:59)(良:1票) |
343. 乱暴と待機
くすくす笑えるところは有ったものの‥‥。愛ではなくて憎しみでつながる、というアイディアはすごく興味深いんだけど、オーバーな演出が目立ちすぎた。演劇の映画化ということで、それを持ってきたのかもしれないけど映画的な味わいは皆無だった。もっと画として魅力が欲しかった。ただこんだけぶっ飛んだ映画は久々に観ました。この映画を観た後の話題に困ることはないでしょうね。 [映画館(邦画)] 4点(2010-11-02 17:02:48) |
344. キャスト・アウェイ
何と言ってもトムハンクス。一人で演じきるのはやはり上手い。このきっちり演じることができすぎるせいで彼を好かない人が居るのかもしれない。映画の内容はまさにcast away。遭難のシーンや波の描写などはすごい。リアルで振動が伝わってきそう。ただ他は大したことはなく、私は大勢と違って逆に帰還してからのほうがドラマチックで優れていたと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-01 13:53:58) |
345. 旅立ちの時
ラストで救われた‥‥が、なんだか唐突すぎやしないだろうか。死亡のニュースで、自分たちが決して幸福で平穏な人生を送れないことを悟ったのかもしれないが、そういうのが初めてでもないだろうし。リヴァーフェニックス目当てで観たので、そういう意味では最高でした。意外とあっさりしていて、爽快。 [DVD(字幕)] 8点(2010-10-30 14:40:41) |
346. チンピラ(1996)
しがない感じが出ていてダンカンは良かったと思います。あとは普通でしたね。 [DVD(邦画)] 6点(2010-10-29 23:22:29) |
347. ハッシュ!
久々に時間を忘れさせる映画だった。特に兄夫婦が乗り込んできてからはすごい。前半の導入からこの映画はテクニカルで、それぞれの生活をテンポ良く描きながらその出会いまでをさらりとつなげる。話はとてもシリアスだが、それを感じさせないコミカルな演出と、画の巧みさ。この家族の形を肯定する必要も否定する意味もないと思うが、親の十分な愛情を受けずに育った三人がそれぞれ家族という形を模索していく姿にこの映画の見所があるのだろう。 [DVD(邦画)] 9点(2010-10-29 23:21:48) |
348. 戦争のはらわた
かなり独特の映像感覚ですね。ストーリーはまとまりが無い気がしますが、それを補う映像の新鮮さ。カット割りこまけーーと思いながら観ました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-29 12:15:48) |
349. 幻の光
小津へのオマージュが感じられる作品でした。幻の光に魅せられたんだ、というのに納得できるかどうかが分かれ目なのでしょうか。前半はすごく面白かったのですが、後半は少し退屈でした。あの何とも言えない間が素晴らしいのだけれど、ストーリーとしては特に何もないです。絵の美しさはあるけど、今ひとつ。前の夫の自殺に疑問を感じながらも今の生活に慣れていく江角マキコは良かったです。 [DVD(邦画)] 6点(2010-10-29 00:38:06) |
350. ロッキー・ホラー・ショー
カルトムービーとミュージカルは好きだと思っていたが‥。うーん。 [DVD(字幕)] 3点(2010-10-28 00:38:19) |
351. アカルイミライ
語り得ぬものについては沈黙しなければならない、というマキシムが浮かぶ。クラゲに安易にメタファーを乗せるのではつまらない。映画でしか表現できないものを表現している。不思議な作品である。語ろうとすればするほど、語りたいものとは程遠いものができあがる。まだこの作品の真価は自分には見極められていないが、映像美と個々のシーンの素晴らしさくらいは多少は分かっているつもりだ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-10-28 00:21:37) |
352. お熱いのがお好き
面白かったけどちょっと途中だれたかなぁ。マリリンモンローのためだけの映画かと思いきや、トニーカーティスとジャック・レモンの独壇場じゃないですか。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-25 21:44:50) |
353. ディア・ドクター
《ネタバレ》 なぜ娘が次に帰ってくることが一年後だということを知ってから逃げ出したか。タイミングとしては最悪であるにもかかわらず、である。そしてうまくついた嘘をバラしたか。これは、親子に最後の時間を過ごさせたいと思ったからに他ならない。一年後に来るのではもう間に合わないと知っていたからこそ、彼は逃げ出したのだ。逃げ出したというよりは、託したと言ったほうが近い。それでも尚彼は病院のお茶くみとして最後を見届けようとする。本物にしようとしていたのは他の全員だ、という趣旨の刑事の台詞があったが、これは正にその通りで、全員が共犯である。バレてからは鶴瓶を擁護するものもいないが、真っ向からバッシングする者も居ない。井川遙でさえ、である。それはとりもなおさず、資格以前にもっと重要なものを鶴瓶から感じ取っていたからに違いないし、それを描こうとするのがこの映画であるからなのだ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-10-24 21:30:20)(良:2票) |
354. 評決
《ネタバレ》 ポールニューマンのいわゆる抑えた演技が渋く、作品全体と調和している。後味が悪い、というよりは哀愁を漂わせるラストであった。全体としてはメリハリがなく、法廷シーンも大逆転劇とは言えないようなものだったので(そもそも証言自体無効になってる)、カタルシスが無かった。演出も派手ではないだけに、どこかにアクセントが欲しかった。唯一アクセントらしきローラに深みがないのが致命的。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-24 18:15:35) |
355. レナードの朝
どこまでもこの作品につきまとうのは、完全に治すことはできなかったという後ろめたさであり、ハッピーエンドとはいえないところだ。しかしその背徳のようなものが感じられないのが正直疑問だった。デニーロは確かにすごいけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-23 12:14:05) |
356. シャッター アイランド
《ネタバレ》 精神病院モノというジャンルがあるのかどうかはさておき、こういった題材は大好きなので期待して観ました。多少映画やミステリ小説を読む人なら(あるいは疑り深い人)オチは気付かない人の方が少ないだろうし、自分は「前に来たことがある」みたいな最初の台詞でもう勘づいてしまった。だからそこは主眼ではないのだろう。やはりラスト‥‥なんだけど、言いたいことは何となく分かるんだけど、すごくいいアイディアなんだけど、あの一言にそれほどの重みが感じられないのが致命的でした。あの一言は、物語の筋的に逆転した結末がもう一度逆転する(あるいはする可能性がある)ほどの破壊力があるはずなんだけど、それが足りなかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-23 12:07:38) |
357. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
ビジュアルの良さは認めますが、敵国との関係やヒロインのことなど、なんだか消化不良に終わってしまった観があります。 [DVD(邦画)] 5点(2010-10-23 02:06:52) |
358. 愛のむきだし
《ネタバレ》 何なんだこの映画は! 漫画のようなこの荒唐無稽さは(本来の意味での)確信犯。しかしそれを現実に引き寄せる強烈な身体性。紙芝居のような質感のストーリーに燦然と屹立するのは身体だ。勃起は言うまでもなく、絡み合うシーンや押さえつけるシーン、殴るシーン殴られるシーンなど、そのどれをとっても、身体などというには物足りない、強烈なカラダそのものとでもいうべき力が、ファンタジーを現実に引き寄せている。前半は小ネタを挟みながら基本的な人間関係を形作り、後半に完膚無きにまで破壊し尽くす。その果てに残ったものは、愛だ。何もかも剥ぎ取られた人間は、愛そのものとなる。生半可な破壊ではこれは表現できない。下手な打算や論理や感情に隠されることなく、愛を丸裸にすることこそが園監督の狙いだったに違いない。愛を思い出すものは勃起という身体性であり、脳味噌の中で考えられたことなんかではない。愛は愛自体であり、考え出すような愛は愛ではない。無意識に反応する身体によって、自らからほとばしる愛に気付くのだ。自分がむきだしの愛そのものだということに気付くのだ。そんな愛を肯定しきった果てに感動のラストがある。大傑作。 [DVD(邦画)] 10点(2010-10-23 02:02:08) |
359. グリーンマイル
全てが誇張か謙抑に過ぎない。そして何よりも長すぎる。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-19 00:53:07) |
360. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
この映画は単なる続編ではない。もう一度同じ舞台を再現しつつ、part1にとってのいわば裏舞台を演じることと、part3の表舞台を演じるという前代未聞の作品なのである。自らをパロディにするこの試みそのものが評価に値する。でも一つの作品自体の評価としてはまぁこんなもん。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-17 23:03:33) |