3621. ツイスター
《ネタバレ》 おいおい、これって、竜巻に近づく→はね返される→近づく→はね返されるのサイクルを延々と繰り返してるだけじゃん。嘘でもいいから、大都市に容赦なく竜巻を直撃させて、いろんなものを吹き飛ばした方が、その怖さも引き立つだろうに・・・と文句を言いつつも、ビル・パクストン様のマヌケ面+ヘタレ面(←ほめ言葉)は最初から最後まで存分に満喫できましたので、大甘の5点。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-23 01:56:22) |
3622. ある日どこかで
《ネタバレ》 何よりも素晴らしいのは、タイムトラベルの方法自体が当事者の「意志」の力を強く讃えたものであること。結果として生まれたものはほんの1日か2日程度の恋愛なのですが、そのような馬鹿げた行為に全人生を費やすような強い決意は、恋愛映画としては絶対的に大正解なのです。最初のキスシーンの二人の表情の神々しさにはクラクラしそうになりますし、階段での再会の場面の映像的な美しさには何度見ても鳥肌が立ちます。俳優陣もスタッフもみんなで作品を大切に扱って完成させたのが芯から伝わってくる名作です。 [映画館(字幕)] 9点(2007-03-21 12:59:30)(良:1票) |
3623. ヴァン・ヘルシング
怪物たちとの戦いは、同じようなやりとりの繰り返しでだらだらしているだけだし、主人公には特段の技術も面白みもないし、ヒロインはなんかくたびれてるし、映像はごちゃごちゃしているだけだしで、どこを見ればいいのか分かりません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-03-21 12:42:52) |
3624. 華麗なる恋の舞台で
アネット・ベニングが99年に続いてオスカーレースでヒラリー・スワンクに敗れたときはかなり同情したが、内容を比較してみると、これはもうヒラリーの圧勝ですね。アネットの演技力以前に、脚本が杜撰すぎて、ありがちシーンと陳腐台詞の連続で、演技者の実力の発揮のしようがありません。辛うじて、クライマックスの舞台演技の部分が印象に残る程度かな。チャールズ卿やドリーの登場も、無理矢理くっつけたみたいな感じで、かりにいなかったとしても話が少しも矛盾しません。また、このようなどうみてもハリウッド流のベタなラブロマンスで、監督がイシュトヴァン・サボーってのも謎。 [映画館(字幕)] 4点(2007-03-20 01:05:43) |
3625. フォーエバー・フィーバー
《ネタバレ》 見る前から、ダンス!ダンス!ダンス!の単純一直線路線を勝手に頭の中で期待していたので、あれもこれものつまみ食い的進行にはちょっとついていけませんでした(変身後の弟の美しさが、ダンスよりも印象に残っちゃいかんでしょ・・・)。映画の中からインチキトラボルタが出てくるなんていう無茶なアイディアは面白かったので、そういうのがもっと見たかった。あと、主人公が宮川一朗太に似ているのも気になりました。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-19 02:57:50)(良:1票) |
3626. ディパーテッド
こんな作品でオスカー獲っちゃって、スコセッシは内心どう思っているのだろうか?レオとマットはその場その場のシーンを力技で乗り切っているだけで、人格や思索の表現にはまったく至っていないし、ニコルソンは前後の流れをまるで無視して勝手に1人で暴走してしまっている。今挙げた誰のキャリアにとっても、それほど意味がある作品とは思えません。ただし、そんなとりとめのなさを前提としながら無骨に何とか全体をまとめようとするスコセッシ的雰囲気は感じられるので、その観点からは楽しめなくもない。で、全然関係ないけど、途中でちょっと流れる"Comfortably Numb"、ロジャー・ウォーターズの90年のベルリン・ウォール・ライブのテイクですよね?(客演はヴァン・モリソンとザ・バンド!)それと、ニコルソンが最後の取引現場に赴くときのケルティック・ブラックな曲が印象的だったのですが、あれは誰の曲でしょうか? [映画館(字幕)] 6点(2007-03-18 21:03:03) |
3627. アウト・オブ・サイト
銀行強盗と捜査官の恋愛沙汰なんて、もともとありえない設定なんだから、もっと徹底して明るくお馬鹿に行けばいいのに・・・何を中途半端に真面目にやってるのって感じです。テンポも悪いです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-03-18 20:48:27) |
3628. ファミリー・ゲーム/双子の天使
《ネタバレ》 ナンシー・マイヤーズって、いい素材の作品をださい素人演出で台無しにする人というイメージがあったのですが、これもまさにそうでした。何がまずいかといって、あちこちで頻出する説明台詞、説明動作、説明演技の数々。見ている方が恥ずかしくなります。そうかと思えば、プールサイドでの全員対面のシーンなんて最もポイントになるはずなのに、それぞれが状況説明の一言を吐いて終わり。そりゃないでしょ。登山のシークエンスなんてどうみても全部不要だし、そもそもこの内容だったら父の婚約者の存在自体が邪魔です(作中の家族にとってと同様に)。点数はもちろん、11歳にして二役という難役に挑んだリンゼイ・ローハンの頑張りに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-16 00:02:53) |
3629. ブルーサンダー
《ネタバレ》 高層ビル街や運河沿いのドッグファイトももちろん凄いが、密談の部屋のカーテンを開けたらそこにじっと止まっているヘリ、橋の下からせり上がってくるヘリ、ビルの向こうとこっちで少しずつ進んでいくヘリなど、まるでヘリが人間であるかのような息づかいを与えた1カット1カットが、何とも心地よいのです。敵の背景の余計な説明をばっさりカットした潔さもよい。起承転結と動静のバランスがきっちりと決まった、サスペンス・アクションの好作品です。欲をいえば、あれだけ必死で届けたテープなのですから、それが放映されるシーンが見たかった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-15 02:07:00) |
3630. バンディッツ(1997)
最大の欠点は、音楽に対する彼女たちの愛情なり執着というものがどこからも感じられないこと。演奏というものをあんなに安易に考えるようでは、人前に立つ資格はありません。というより、ステージに対する冒涜です。中盤までは0点。橋のシーンに3点、ラストに1点。 [DVD(字幕)] 4点(2007-03-14 00:46:24) |
3631. 沈黙の断崖
《ネタバレ》 すでに「沈黙の要塞」という迷作があるにも関わらず、性懲りもなく環境問題に取り組んでしまうセガール・・・ただ、「要塞」に比べればまだ頑張って作り込もうとする気配だけはありますが、そのため全体の雰囲気は何かチマチマすることになりました。一番の突っ込みどころ(気に入りポイントとも言う)は、ほとんど手がかりなしの状態からいきなりヒロインの過去を全部当ててしまう、推理面でも超人のセガールです。二番目は、まだ何もばれてないのに、いきなり全力疾走して自らニセエージェントであることをばらしてしまう2人組です。ただし、ヒロインの生活感あるほのかな色気はなかなかいい感じでした。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-11 23:27:55) |
3632. 華麗なるヒコーキ野郎
《ネタバレ》 これでもかというくらいの徹底した飛行映像には感服したが、内容的な部分ではそれ以外に特に何もないような…。ただし、命に関わるほどの嫌がらせをした相手といきなり仲良くなったりとか、スーザン・サランドンをいきなり消し去ったりとか、いきなり撮影スタントの世界に突入したりとか、今日の脚本基準ではあまり考えられない無茶ぶりはびっくりした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-11 01:59:57) |
3633. ブレス・ザ・チャイルド
それっぽく盛り上がりそうでありながら、最後まで盛り上がらない。それは、せっかく天使だ悪魔だというのを入れ込んでいながら、通常のサスペンス・アクションの枠内をまったく出ていないからです。こういう話は、はったりでそういう要素をむき出しにしながら、しかもそれが一般社会に融合しているという高度なテクニックとバランスが必要なんですけどね。ヒロインをサポートするのも、刑事そのまんま(しかも真面目刑事顔のジミー・スミッツ)とかではなく、何らか宗教関係者を持ってくるべきでした。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-10 00:01:01) |
3634. 最後通告
《ネタバレ》 ラストのインパクトはなかなか強力でしたが、それまでの経緯と比較して若干不親切な点は否めませんでした。あのように持っていくのであれば、捜査の過程だの各親とのやりとりだのを延々と流すよりも、それに向けた前振りがもう少し必要なんじゃないのかな・・・。素材としては面白いので、そのへんの練り不足が少々残念です。あと、邦題はもう少し考えようよ。 [地上波(字幕)] 6点(2007-03-09 03:37:33) |
3635. スカートの翼ひろげて
一見して気品ある英国田園系の風景なのですが、当事者がやっていることが、まるで「初体験/リッジモント・ハイ」とか「Fカップの憂うつ」のようなアホ青春コメディそのものじゃないですか…。器と中身がまったくミスマッチです。レイチェル・ワイズやキャサリン・マコーマックの意外な個性のなさも残念(というより、全員同じにしてしまった脚本の責任ですが)。レイチェル・ワイズは、こういう人造美人お上品系よりも、やはり、裏で何か考えてそうなしたたかな役の方が似合ってますね。 [地上波(字幕)] 4点(2007-03-08 20:42:23) |
3636. クローン
《ネタバレ》 主人公がひたすら追いつめられて逃げ回っているだけなので、スリリングさが少しもない。近未来の設定なのに、やたら演出が過去の定型パターンなのも失笑。ラストの荒技は単純で面白かったので+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2007-03-07 01:15:44) |
3637. ミレニアム・マンボ
《ネタバレ》 アホ女とアホ男のどうでもいいようなやりとりを延々と流しているだけの作品。ナレーションの三人称形態も趣旨不明。終盤の「誰もいなくなってから」の切なさに3点。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-03 01:04:51) |
3638. ウェルカム トゥ コリンウッド
尺も短く、内容的にも馬鹿馬鹿しく笑える話のはずなのに、驚くほどテンポが悪くて長く感じる。 [DVD(字幕)] 4点(2007-03-02 20:18:24) |
3639. 天使が見た夢(1998)
きちんと突っ込んでいったら心に迫ってくる話なんだろうなあというのは想像がつきましたが、具体的に登場人物がどこでどう変わったのかというのはよく分かりませんでした。ラストのインパクトで得している感じ。 [地上波(字幕)] 5点(2007-02-24 03:52:37) |
3640. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 タネを知ってしまえば何ということはない話なのですが、そこかしこに伏線やミスリードを詰め込んでやろうという制作者の気合の入った姿勢が嬉しい。また、ネタの「割り方」についても、前後の演出を含めて何とも美しく、単なるアイディア一発ものというレベルを超えた面白さを秘めています。オマケのオチでさっと落とす締め方も格好良い。惜しいと感じるのは、これだけの内容なら、90分で慌ただしく駆け抜けるのではなく、もう少しいろいろ見たかったということ。主人公が自分の過去を語るような「もっともらしいシーン」がもっとあってもよかったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-23 21:45:21) |