361. ムッシュ・カステラの恋
《ネタバレ》 泣いたり、へそ曲げたり、大喜びしたり、いじわるしたり・・・子どものような大人たち。コンプレックスの強いカステラ氏に、人間より動物の方が信じられる奥さん、愚痴っぽいボディーガード。出てくる人たちがみんな人間味あふれていて魅力的です。中でもカステラ氏に惚れられて困惑するクララが最高です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-28 02:44:16) |
362. サイボーグ009/怪獣戦争
《ネタバレ》 小学生の頃に見ました。薄幸で痛々しいヘレナの境遇に同情してしまい、最後のレバーを押しながら死んでいったところで感動したのを憶えています。その後、ポストカードを買ったりしていました。いまレビューを書こうとしてヘレナの声が市原悦子だったのを知りました。TV「赤い殺意」でよろめいていた演技を見た時と同じくらいびっくりしました。もう一度見直したくはない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:45:39) |
363. ゴスフォード・パーク
《ネタバレ》 個人的にアルトマンの映画はの醍醐味は「ナッシュビル」や「マッシュ」のように、ラストの大円団に向かうまでの雑多な高揚感か、「ショートカット」のような、それぞれの人間がそれぞれに動いて生きて、結局何も変わらないんだという不思議に醒めた安堵感です。この映画は、どちらも感じられず今ひとつでした。あと、キャラクターにあまり魅力的な人物が少ない感じもしました。マギー・スミスは良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-27 03:33:30) |
364. パニッシャー(2004)
《ネタバレ》 地味なアメコミが原作ですが、意外に楽しめました。こういう復讐ものだと、ストーリーの途中で女性がからんできて主人公がよろめいたりすることで拍子抜けすることが多いのですが、この主人公キャッスルはハードボイルドに徹しているのがよかったです。ストーリー的にはトントン拍子に進みすぎるところや、叩きのめされたキャッスルが、すぐに快復したりして、おやっと思う所も少なくなかったけど、それほど気になりませんでした。脇役でキャッスルと同じ安アパートに住むオタクっぽいふたり組や、キャッスルの子分になるチープなチンピラも良い感じでした。「マルホランドドライブ」のローラ・ハリングに、もっと悪女をやらせて欲しかった気もします。キャッスルに拷問されたチープなチンピラがバーナーを身体に押しつけられたと思い泣き叫ぶけど、実はアイスキャンディーだった、というシーンが好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:19:27) |
365. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 野鳥の自動録画をしていた男が偶然に重要な殺人現場を録画してしまい追跡され殺されますが、スリリングだったのは、ウィル・スミスが録画のコピーを知らない間に鞄に入れられて、何がなんだかわからずに部屋を荒らされたり追いかけらたりするあたりまででした。ハイテクの監視と追跡は興味深かったけど、録画した男に偶然に接触しただけなのに、いきなりの暴挙は考え物でした。ハイテクを駆使しての追跡と裏腹に、犬を散歩させている時の最初の殺人、録画した男の追跡の仕方、ウィル・スミスへの接触方法など子供じみた感じがしました。他にかしこいやり方があるのではと思います。また今の世の中では監視する人間よりも、監視されるものの方が、遙かに多い状態なので、いくら要人の命令とはいえ、関わっているかどうかもわからない人間に衛星カメラや追跡装置を使ってまで監視追跡をすることに真実味がなかったです。 ハイテクに頼っていると頭が回らなくなるというブラックジョークを描こうとしたわけでは無いと思うし。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2006-08-26 16:43:55) |
366. 爛
《ネタバレ》 現代に多く見る醒めた夫婦関係を予見したような映画です。当時の夫婦間は醒めたと言うより諦めてきな義務感が主流だったと思うので、この映画に出てくる関係は新鮮だったのではないでしょうか?あまり好きになれない映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-25 05:57:19) |
367. フラガール
《ネタバレ》 未熟な生徒たちと、その生徒をプロのダンサーにするために雇われた教師・・というと大筋が見えてしまいそうですが、そんなことに関係なく楽しかったです。ダメな生徒を見て、やる気のもなく酒浸りの教師役の松雪も、一生懸命な蒼井優も、他の役者達もみんな良かったです。富司純子と松雪泰子が一触即発になりそうなところ、すごく迫力がありました。笑いながら見ていて、途中なんども涙目になりました。登場人物が生きているので、コミカルなところでもコミカルさに隠された苦さや悲しさが伝わってきて感動しました。 [試写会(邦画)] 8点(2006-08-22 21:19:24) |
368. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 最初のうちはワクワクしてみていましたが、なにしろオリジナルのストーリーが古すぎて(良い意味でなく)、あまりにも都合の良すぎるストーリー運びに、途中でどんどん引いてしまいました。ブライアン・シンガーは大好きな監督のひとりなのですが、今回は今ひとつです。ただCGには感動しました。この映画に限ってのことではないのですが、変身もののお話を見て?を感じてしまう人の常で、まわりの人はなんでスーパーマンとクラークケントが同じだとわからないんでしょうか?映画だからなんでしょうね。 [試写会(字幕)] 5点(2006-08-22 07:41:37)(笑:1票) |
369. イン・ザ・プール
《ネタバレ》 かなり退屈でした。観客を無理矢理笑わそうとする退屈なバラエティみたいでした。おかしな人を扱って色々なエピソードを混ぜ込んではいるけど、おかしな人が面白くないので笑えなかった。好きな俳優女優が多く出ていたので期待していたんですが拍子抜けしました。キャラが薄っぺらいので、感情移入することも、客観的に面白いと思うことも出来ませんでした。NHK教育などに時々でてくる、かなり本気のおかしい人みたいにキャラを作ればもっと楽しめたかも知れない。あと関係ないけど松尾スズキはリリーフランキーとキャラがかぶります。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-08-22 07:31:08)(良:1票) |
370. オーメン(1976)
《ネタバレ》 こんなに有名な映画の第1作なのに、時間が経ってテレビの番組表で放映予定を見て、見たことがあったかなと思って、また見てしまい、前に見たんだったと後悔しました。13日シリーズやエルム街の続編ならばしかたないとしても、「オーメン」を見たことを忘れてしまうというのは・・。最初に見たのがテレビだったせいで印象が薄いのかも知れないけど、トビーフーパーの映画のような気持ち悪い怖さもなければ、「キャリー」のように悲しさの伝わる怖さでもない。宗教的なものがあるのかもしれないけど私には4点がいいところです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-20 03:11:30) |
371. 2300年未来への旅
《ネタバレ》 やはり日本語タイトルの付け方には問題があると思います。あまりにも作り物感のある悪く言えば安っぽいセットを、当時、この映画を見た人はをどう思ったんだろう。サンダーバードのセットだと思えば気にならないのかなとか、そんなことばかり考えてみていました。「月世界旅行旅行」くらい古ければレトロ感があって楽しめたのかも知れないけど、この映画だと舞台のセットみたいで興ざめでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-02 09:46:30) |
372. Hype!
《ネタバレ》 見終って不思議な元気がでる映画でした。グランジ語録を作るマスコミに適当な作り話をしたら本になったという話笑えます。こういう状況を知らない人が読んだら、たとえ作り話でも1冊の本になると過去のことを現実にあったことに思えてしまうかもしれないなあと思いました。パンクとグランジの違いを、ギターのフレーズだけで表現したシーン。やけに説得力がありました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-02 09:36:39) |
373. 教授と美女
《ネタバレ》 のんびりした時代を反映させる映画だけど、敗戦後どんな状態の日本で。どれくらいたってから初上映がされたのだろうと思ってしまいました。研究一筋でオタクと言ってもいいくらいのの教授たちを見ていると、未経験の役柄なんだろうなあと思いました。いま日本で増えている高年齢未経験の最先端みたいです。面白いパロディが出来そうだなあと思ってみていました。そういえば「40歳の童貞男」って映画がありましたね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-02 09:32:14) |
374. バス174
《ネタバレ》 貧困から犯罪を犯すことはよくある話で社会が犯罪にどう影響されたかは永山事件の判例を思い出させた。この映画は犯人が殺意がなかったことを加害者の知人、さらに被害者側からも伝えている。制作側の思惑通りに加害者にも同情してしまった。犯人が裕福そうでないバスの乗客を巻き込んだことで悲しさが増す映画だった。それよりも衝撃的だったのはブラジルの警察の現状。失業してする仕事がないから警察になった人が多いから訓練もうけずに加害者を殺せばいいというのは淋しい話だと思う。試験をうけて警官になっても不祥事続きの日本の警察と変わらないといえば、そうなのだが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-02 09:28:21) |
375. 夢のチョコレート工場
《ネタバレ》 サミーデイビスJrの唯一のNo1がこの映画のテーマ「キャンディマン」でした。当時、映画も音楽も日本では話題にもならなくて、なかなか見る機会が無くやっと見ることが出来ました。ロアルド・ダールのブラックユーモアが好きで本を先に読んでいましたが、映画は半端な感じがしました。半端な作り物感が苦手でした。どうせなら「メリーポピンズ」くらいに徹底してしまえばいいのにと思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-24 01:08:41) |
376. NANA
《ネタバレ》 漫画はうだうだと不幸臭が続くので途中で飽きてしまったので、映画で見ようと思ってました。宮崎あおいは演技も語りも上手なだけど、Nana役はダメでした。フラニーズフィートのフラニーの声のイメージが強すぎて、そのキャラとダブってしまうために、しゃべる度に苦笑せざるをえません。中島美嘉は育ちがいいのか、こういう役にも上品さがのぞいてしまいました。こちらも笑ってしまう場所が多かったです。男性陣はほとんどキャラがありません。ストーリーは王道を行くものなので初めて、この手の作品に触れたとしたら感動しかたもしれないです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-07-24 00:57:38) |
377. 森のリトル・ギャング
《ネタバレ》 まるっきりダメでした。「スポンジボブ」のようにはちゃめちゃにはじけもしないし、「シュレック2」のようにホロリとさせてもくれない。TVのバラエティで仲間内だけで盛り上がって楽しんでいる感じがして終始置いて行かれていまいました。ラストの「俺たちは家族じゃないか」というのが感動させるシーンなのでしょうが、それまでの流れが、どうでもいい感じなので「はあ~」っと肩すかしでした。日本語吹き替えが悪かったのかも知れないけどがっかりでした。武田鉄也はTVなどで見ているときは気にならなかったのですが、吹き替えだと「なにぬねの」を話すときの鼻のつまったしゃべり方が気になりました。聴いていて鼻の付け根がむずむずしてしまいました。 [試写会(吹替)] 3点(2006-07-18 22:14:34) |
378. メルビンとハワード
《ネタバレ》 アメリカングラフィティで骨っぽいところを見せていたポール・ル・マットが、こちらでも似たようなキャラクターを演じています。お人好しで計算できない男の役所がぴったりです。すごくハンサムというわけではないけど、つくづくいい男だなあと思いながら見ていました。ジェイソン・ロバーズも出番は少ないけど良い味を出しています。でも1番良かったのはメアリー・スティーンバージェン、コケティッシュなイメージじゃないのにコケティッシュな演技、オスカーを取ったのも納得です。ストーリーは変人ハワード・ヒューズの遺産話。映画では裁判の結果が正しいのか?と思わせるストーリーです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-07-14 03:53:07) |
379. ブルー・レクイエム
《ネタバレ》 輸送車襲撃の現場に居合わせてしまったために子供を殺されてしまった男の復讐ものです。ストーリーは淡々とすすみ飽きさせないけれど、ラストで犯人達のいるアジトまでたどり着くところが、あまりにも都合よすぎる気がします。あと復讐する相手(子供を殺した犯人)が誰だか最後までわかりませんでした。あやふやにすることと、はっきりさせることが逆で中途半端なハードボイルド映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-10 03:43:41) |
380. バッド・エデュケーション(2004)
《ネタバレ》 アルモドバルの映画は、かなり好きなんですが、これは外れでした。まず、幼い生徒を性的に自由にする小児愛の神父の絶対性がわからなかったです。「人に言っても、どちらを信用するか明白」と関係を持った子供に言いますが、そんなものなのかなあ。宗教的な感覚が違うせいかもしれないけど。あと、いくら時間が経って逢ったとはいえ、ある年齢まで親しかった相手と、知りもしなかった弟の違いがわからないというのも変。たとえ当時のことを記録したシナリオを弟が読んで装っているとしてもです。半分ノンフィクションらしいですが、センチメンタル過ぎる気がします。「アール・アバウト・マイ・マザー」や「キカ」のような、強い女性が出てくる映画の方が、アルモドバルはあっている気がします。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-02 04:33:31) |