361. 不毛地帯
《ネタバレ》 名優が大勢登場しますが、私には仲代達矢氏の独り舞台のようなもの。有能を隠し切れずに権謀術数の世界へ入り込み、果ては取り返しのつかない失敗をする主人公の生きざまがたまらないのです。命を落とすのが自分ではなく、かけがえのない親友であるという痛々しさがポイントですね。 [DVD(邦画)] 8点(2016-11-02 23:45:27) |
362. 死霊館
つまらなくはないけれど、二度見たいかというと、必要ありませんと答える作品。実話ベースなのは好みですが、一番怖かったのが手拍子に応えるところなのが寂しい。日本と異なり欧米では、悪魔は滅多に見ないが存在することはする。そういう認識なんですね。それが発見。 [DVD(吹替)] 4点(2016-11-02 23:15:44)(良:1票) |
363. 家族ゲーム
自分にとって血沸き肉躍るような場面は一つもないし、どこが面白いのか?と聞かれても答えづらいですが、5年に1回程度観る不思議な作品。吉本のなんとなく超然とした雰囲気や、思春期にある茂之の態度(保護されているくせに世の中を斜めに見たがるところとか)に自分の過去を重ねたりしてしまうのが好ましいのかもしれません。有名なラストの場面ですが、吉本の攻撃を受けた沼田一家のリアクションがプロレスみたいで笑えます。 [DVD(邦画)] 7点(2016-10-24 19:18:24) |
364. ミスト
《ネタバレ》 積極的に行動するほど上手くいく、狂信者の主張には従わない方が良い、女性・子供は生存しやすい、というハリウッドの定番パターンの裏を行ったら、なんとも嫌な感じのラストになりました。でも、それゆえに記憶へ残る作品です。時間中のほとんど、霧に包まれた狭い建物に籠っているというのが重要ですね。視野を広く持てず、近視眼的に行動すると、人はえてして普通では考えられない判断ミスをしてしまう。自分も鑑賞中同じような気分に浸っていましたので、軍隊の突然の登場には本当に驚きました。後味が悪いとはいえ教訓的ですし、人に勧めてみたいですね。 [DVD(吹替)] 8点(2016-10-02 20:05:54) |
365. 八日目の蝉
●小豆島へ渡ってからの思い出作り、突然の別れ、そして薫の決意。ラストへ近づくほど、じわじわとこみ上げる物がありました。普通に考えれば不幸な終わりしか見えない誘拐の物語なのに。あの二人の姿に親子の絆を感じたからでしょう。●この作品で一番の被害者は実の母親です。気の毒ですが、幼いころに自分を守ってくれた大人の記憶は消え難いのだろうと思いました。●前半は陰鬱そのものだった希和子・薫の演技が後半では快活に変わっていくのがお見事でした。(2018年再見)虫送り・海辺での語らいのシーンが好きです。だって、親子が本当に幸せそうなんですもん。無理は承知で、この二人に水を差したくない、ずっとこの幸福が続いてほしいと思いました。 [DVD(邦画)] 10点(2016-07-25 20:11:19) |
366. デモンズ
プロットが散漫で盛り上がりに欠け、とっちらかった感が強く残念です。ゾンビとかバタリアンとか、ホラーの名作には印象的なシーンが必ずあるんですが、そういうものも見いだせず。 [DVD(字幕)] 4点(2016-07-11 23:57:51) |
367. シックス・センス
衝撃のオチを体験し、伏線を確認した後もなお何回も見てしまいます。最終的にラストへつなげるプロットが、とても注意を払って作られていると感じます。そして主人公の少年の演技がまた素晴らしい。母親に真実を打ち明けるシーンはジワリと来ます。 [DVD(吹替)] 9点(2016-06-25 12:12:45) |
368. 残穢 -住んではいけない部屋-
①「リング」のような探索型ホラー映画は好物です。部屋の一つで異音がする…という出だしから歴史を遡り、次々と犠牲者の存在が見えてくる展開が気持ち悪いのなんのって。②個別の演出については、小さいものでは襖を開けると袖がするっと隠れる、から大きいものでは廃屋探検まで背筋がぞっとする自分向け(笑)なものばかり。暗闇の怖さが生かされており楽しい。映画館のスクリーンで鑑賞したかったですね。③メインの人物たちは全員巻き込まれたと思われるラストは、ありがちな気はしますけれど、途中でしっかり「知っただけで…」と予告された通りなので納得がいきます。 [DVD(邦画)] 10点(2016-06-23 23:09:59) |
369. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
●エピソード6のラストを帳消しにするような設定(帝国軍(今回はファーストーオーダーですが)対レジスタンスって何度同じことするんですか)にまずがっかり。●本編も既視感を持つ展開の連続で、製作がディズニーに変わっても新機軸はないか~焼き直しか~と残念。●次作に期待というところですが、結局70年代~80年代の3部作だけが傑作で後は・・・ということになると思います。一応観ますけど、敵味方の中心人物(レイ(ご都合主義の塊のようなキャラ造形)・レン(幼稚、かつ修業していないジェダイに完敗する無様)に魅力がないので又レンタル開始後の鑑賞になりそうです。 [DVD(吹替)] 5点(2016-06-23 09:07:11)(良:1票) |
370. パルプ・フィクション
タイトル通りの下らない話ですね。やたらと射殺シーンがあることしか記憶に残りません。絶賛する人がいるのも分かりますが、自分は合わない方です。 [DVD(吹替)] 4点(2016-06-18 09:53:50) |
371. フロム・ダスク・ティル・ドーン
紹介してくれた知人からは、「見ていると驚く」程度の前情報で鑑賞。「ファニーゲーム」のような嫌な展開に向かうのかと思いきや、あの急展開には驚くと共に笑ってしまいました。後半はメチャクチャやって、脇役顔の男がカッコよかったりしますけど、もう少しメリハリがあったらなと思いました。 [DVD(吹替)] 6点(2016-06-13 17:32:23) |
372. くちづけ(2013)
《ネタバレ》 (良かった点)俳優陣の演技は良かったと思います(良くなかった点)いかに衝撃的な展開でも、そこへ至るまでの筋道に納得できないと覚めます。漫画家の心中めいた殺人は、明らかにそうするしかないところまで追い詰められたわけではないため、総合的な評価は下がります。 [DVD(邦画)] 6点(2016-05-25 22:19:37) |
373. ヘルハウス
期待しすぎました・・・。幽霊屋敷探索(過去に犠牲者多数!)という設定が大好物、しかも黒くそびえたつ屋敷の外観、ワクワクするなと言われても無理です。しかし、ずいぶんきれいな食堂や寝室(ホテル並み)、ポルターガイスト現象も皆さん「ああ、そうか」程度のリアクションで違和感。平気で単独行動するわ、内輪もめ繰り返すわで、これは自分が求めていたものではないと分かりました。幽霊屋敷に対する日本と西欧の文化の違いなんでしょうか。伊丹十三作「スウィートホーム」的なのを観たかったなあ。 [DVD(吹替)] 4点(2016-05-22 16:44:49) |
374. モンスターズ・インク
恐ろしいながら愛嬌も備えたモンスターたち、無邪気な子供との交流、悪党どもの陰謀、「どこでもドア」を駆使したエキサイティングなアクション、そしてほろりと来るエンディング、子供に見せたい映画といえばピクサーですね。 [DVD(吹替)] 8点(2016-05-15 18:03:58) |
375. サウスパーク/無修正映画版
サウスパーク初見。下品が世界を救うとの発想は良いですが、だからと言って下ネタ連発は少しも面白くありませんでした。 [DVD(吹替)] 3点(2016-04-26 23:21:35) |
376. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 マッドマックス1,2の物語と地続きということで、主人公の背景はほぼ省略。ジョー関係についても、「想像力で補ってよね」と言わんばかり、すがすがしいほどの説明カット。おかげで2時間まるまるカーアクションという贅沢ぶりです。正直お腹いっぱいで、地に足の着いたやり取りも見たかった気がしますが、 それでも大型トラックへのバラエティ溢れる攻撃方法の数々には目を見張りますし、劇場で観賞すればよかったと感じる作品の一つです。ラストシーンが印象的ですね。ジョーが死んだと知らされてあっさりそれを受け入れる人々のドライさ、フュリオサにだけそっと別れを告げるマックスのヒーローぶりが良い。 [DVD(吹替)] 9点(2016-04-21 18:47:15) |
377. ワイルド・スピード/SKY MISSION
シリーズを重ねるごとに濃くなっていった「やりすぎ感」が頂点に達した作品です。ほぼ全編が「ありえない」シーン。さすがに観ている側も不感症になり、何をやろうと無事だもんね死ぬわけないもんねとしか思えません。ラストにドムが死ぬかもと心配した人は初見者以外いなかったのではないでしょうか。そろそろ、007シリーズのように原点へ帰ってほしいです。不満はもう一点。世界最強の殺し屋・ジェイソン・ステイサムの凄みは序盤が最高潮だったこと。否が応にも盛り上がるオープニングにどうなってしまうのか?と楽しみだったのに、途中からは守りの姿勢でがっかり。仲間があと1~2人やられるくらいの思い切りができなかったのが残念です。 [DVD(吹替)] 6点(2016-04-03 19:22:55)(良:1票) |
378. ダイヤルMを廻せ!
何よりもハバード警部のカッコ良さが印象に残りました。追及の仕方が刑事コロンボみたいだなと。グレース・ケリーを一度は死刑囚にしているので、ヘタを打ってはいるんですけどね。 [DVD(吹替)] 7点(2016-04-03 19:07:30) |
379. 鳥(1963)
家に立てこもる場面はナイト・オブ・ザ・リビングデッドを彷彿とさせて面白かったのですが、それ以外は、襲われても即死することのない鳥相手なので緊張感が微妙に薄かったです。実際あの場にいたら間違いなく怖いでしょうけど。 [DVD(字幕)] 6点(2016-03-24 19:16:21) |
380. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
クライマックスは5~6回体験しているのですが、全編を通して観たのは初めてです。本作と比べ「魔宮の伝説」がより娯楽向けなどと聞きますが、良い意味で違いは感じませんでした。若々しく表情豊かなハリソン・フォードが魅力的ですし、人物同士の掛け合いも楽しい。アクションは言うまでもなし。そしてキーアイテム「聖櫃」の存在感が大きい。何が起こっても不思議でない雰囲気がとても良いです。 [DVD(吹替)] 8点(2016-03-19 18:41:21) |