3801. エボリューション
コメディチックにしようとしているのに少しも笑えないので、単に緊張感がないだけの内容になってしまっている。ジュリアン・ムーアも、全然綺麗に映ってないね。 [DVD(字幕)] 2点(2006-06-02 23:18:21) |
3802. アザー・ファイナル
試合の企画自体も素晴らしい(単なるサッカーファンの思いつきというのがさらに素晴らしい)が、その企画に乗ってあげる両国のサッカー協会も何とも素敵。競技の部分だけでなく、両国の日常的風景も含めた映像関係も非常に貴重だと思う。ただし、ドキュメンタリーとして評価した場合は、編集が細切れであり、データ関係の提示も不足しているという点は、マイナスといわざるをえない(関係者のインタビューなど、もっと長く見たかった)。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-30 01:00:41) |
3803. デビル(1997)
《ネタバレ》 IRAの闘士と現役の警官の日常生活での接触なんていったら、もっと火花散るような心理戦のやりとりがあってしかるべきなのに、この作品ではまったくそれがなく、単なる警官と容疑者とマフィア(?)の話が流れているだけ。役者もやる気をなくすんじゃないかと思う。エンディングのメリッサ・エスリッジ"This War Is Over"はなかなかの佳曲なので、そこに+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-29 01:21:25) |
3804. エディ&マーティンの逃走人生
《ネタバレ》 コメディタッチの「ショーシャンク」という趣だが、ひょっとしたら作品としてのレベルはこっちの方が上かもしれない。メイク、登場人物の成長、風習の変化、記録映像などで年月の経過を無理なく感じさせつつ、笑える部分やしんみりする部分を盛り込み、テンポよく最後まで見ることができる。内容的には悲しい話のはずであるのに、進むにつれてだんだん笑いがこみ上げてくるというのが見事。邦題は最低だと思うけど。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-29 01:15:03) |
3805. 黒の報告書
《ネタバレ》 40年前には、こんな滅茶苦茶な内容でも作品として成立していたことを示す、ある意味貴重な作品。説明台詞のオンパレード、俳優陣の演技の下手さ(殿山泰司を除く)にもびっくりだが、何より凄いのは、宇津井健扮する城戸検事の取調や法廷尋問のドヘタクソぶり。その上であんないい加減な起訴をしてたら、弁護人が寝てても無罪です。しかも、捜査記録の不開示や接見妨害なんて真似までしてたら、同情の余地なしです。私は法廷の部分では弁護人を応援してました。だめ押しが最後のオチなしエンディング。あれも凄い。 [DVD(邦画)] 3点(2006-05-27 03:26:04) |
3806. ゲッタウェイ(1994)
前に見たときは特に何の目新しさもない完コピリメイクとしか思っていなかったのですが、改めて見てみると、なかなか悪くなかった。どうしてもマックイーンとボールドウィンが比較されてしまうわけですけど、この主人公って、決して格好良いわけではなく、仕事の手際はいいんだけど、プライベートの方ではいろいろじめじめ引きずってぱっとしない、という、会社では評判いいけど私生活はグダグダのビジネスマンみたいな感じの人なんですよね。であれば、スーパーヒーロー的な活躍を期待してしまうマックイーンと比べても、むしろ小市民的な表現も器用にできるボールドウィンも悪くないのではないかと。それからキム・ベイシンガー姐さんも、生活に疲れました系のちょっと荒んだ色気を出させれば右に出る人はいないわけで、アリ・マッグローよりも合っています。ただまあ、脚本については、フライドチキンネタとかコインロッカーネタまでオリジナルをコピーしているのは、そこまでせんでも・・・とは思いましたが。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-25 02:28:31) |
3807. クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち
そもそも設定自体続編を作るべきものとは思えないし、製作の意図が分からない作品なのだが、内容的にもセブンをパクろうとして自滅したレベルの代物にすぎず、見るべきところはほとんどない。カット割と照明感覚の酷さにも参った。 [DVD(字幕)] 3点(2006-05-23 04:44:40) |
3808. 有罪判決/法廷に隠された真実
《ネタバレ》 ボールドウィンとキングスレーの丁寧な演技のおかげで、見た後の印象はそれほど悪くないのだが、やはり、クライマックスの部分のテーマのすり替えには、この映画の製作意図そのものに疑問を感じざるをえない。それと、日本では、この事件では心神喪失はおろか心神耗弱でさえ認められる可能性はゼロであるから、メインの弁護士の葛藤の部分(無罪をとるか、依頼者の意思通りの答弁をするか)は日本人にはぴんとこないと思う。逆に、最後に得意気に犯行の動機を説明しているが、日本ではそれが重要争点になるのははじめから当然である。法廷に真実発見機能を期待している国と、そうでない国の違いだろう。あと、そんなこととは無関係に、依頼者の妻と寝ちゃったりするなんてのはその時点で弁護士の資格なし。 [地上波(字幕)] 4点(2006-05-21 21:57:21) |
3809. ディスクロージャー
《ネタバレ》 前置きが異様に長い(したがって尺も不必要に長い)のと、マイケル・ダグラスはあれくらいではあまり困らなそうに見えるのが難点。主演はもう少し若い人の方が、デミ・ムーアのドSぶりが発揮されて、後の展開に説得力が出たと思う。ただし、尋問を割と時間をかけて丁寧に撮っているのには好感。というか、その辺からやっと面白くなってきました。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2006-05-21 21:35:32) |
3810. 愛しのロクサーヌ
《ネタバレ》 古き良き80'sラブコメ、なはずなんだが、展開に工夫がなく、それぞれのシーンもありきたりなので、さほど印象に残らない。もっと馬鹿馬鹿しく盛り上げてこそ、ダリル・ハンナの美しさとラストの幸福感が強調されたはずです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-05-14 23:40:48) |
3811. アイガー・サンクション
アイガーに挑戦というのが売りなのは疑いがないが、そこにたどり着くまでに作品の半分以上かかっているってどうなのよ。大体、その設定自体が無茶で、対象が限定されているのなら、わざわざ山に行かなくても平地でじっくりと調査すればいいのに、と思ってしまう。撮影の手間を全然生かし切っていない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-05-10 03:58:18) |
3812. 恋の闇 愛の光
何がしたかったのかさっぱり分からない作品。医学の道に関する逡巡、王の愛人や患者との恋愛問題、国王との確執など、あっちこっちに話の軸がぶれすぎ。しかも、せっかく美術や衣装が死ぬほど頑張っているのに、役者の演技が完全にそれに負けている。ラスト15分がまったく引き締まっておらず、ぐだぐだになっているのも悪印象。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-05-09 02:48:13)(良:1票) |
3813. K-9/友情に輝く星
「アクション系刑事物にありがちなシーン」みたいな題で回答を募集し、それをそのままつなぎ合わせたような、ある意味びっくりする作品。違いは、相棒が人間か犬かというだけ。犬ならではの活躍という部分も、ほとんど見られない。邦題のサブタイトルの意味も不明。 [DVD(字幕)] 2点(2006-05-08 02:48:32) |
3814. バッドボーイズ2バッド
あまりにもひどかった前作よりはまし。しかし、マーティン・ローレンスの空回り+足引っ張りぶりは前作以上。キャラ勝負のはずの作品に、何であんなのがいるの? [DVD(字幕)] 4点(2006-05-08 00:28:47) |
3815. いつか晴れた日に
様式時代物の体裁を纏ってはいますが、中身は完全な「ラブコメ」そのものですね。各人物の関係や動きなどはなかなか凝っていますが、場面場面が比較的短時間に抑えられているのが惜しく、せっかく巧者の俳優を集めたのですから、もっと長い会話と芝居の応酬が見たかった。しかし、本作のMVPは何といってもケイト・ウィンスレット。当時20歳、映画デビューした直後とはとても思えないほど、台詞のない場面でも確固たる存在感を示している。エマ・トンプソンも、いつものように堂々と風格のある芝居をしているが、内心ではびびっていたんじゃないだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-08 00:14:14) |
3816. ビッグ・ダディ
《ネタバレ》 しつけのできてないガキは大嫌いなので基本的イメージは良くなかったが、ネタがたくさん盛り込まれていて、一応退屈せずに見ることができた。ただし、法廷の場面は無理矢理盛り上げすぎで、かえって興ざめ。レイラ役の女優さんは初めて見ましたが、なかなか魅力的ですね。 [DVD(字幕)] 4点(2006-05-07 01:45:52) |
3817. 卒業(1967)
全体の大まかな筋とラストシーンは知っていて見たのだが、主人公の無謀さと無軌道ぶりにはびっくり。あそこまで天然に暴走しっぱなしだと、逆に爽快な気がして許せてしまうから不思議です。それと、ミセス・ロビンソンは稀代の悪女だと勝手に想像していたのですが、意外とまともな人じゃないですか。そりゃ、最初に気まぐれで誘惑しちゃったのはまずかったけど、その後は彼の方が積極的だったわけだし、そうしておいて二股かけられて、あまつさえそれが自分の娘だってんじゃ、普通は怒るでしょ。なので、後半出番が少なかったのがちょっと残念。単純に女性としての魅力を考えても、中身なさそうなあの娘よりも、ミセス・ロビンソンの方がむしろ上だと思うけど。●再見するたびに実感しますが、カメラと照明の際立った技術が、すべてのシーンに奥行きと味わいを与えています。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-07 01:38:20) |
3818. マディソン郡の橋
《ネタバレ》 最初に見たときは、メリルの顔(メイク)が怖いとか、子供2人の演技が下手とかが気になっていたのですが、よく見たらそんなことはどうでもよくなりました。何よりも、ある程度いろんな経験をした大人の恋愛というものをじっくりと腰を据えて見せてくれるのが嬉しい。会話の一つ一つに、主人公2人の迷いと躊躇いと気遣いが丁寧に表れています。それを支える照明や画面の色遣いの職人芸も忘れてはいけません(昼と夜の使い分けも巧妙だし、それまで晴れていたのが最後だけいきなり雨なのも強烈)。ところで、本人たちはこの4日間が真実の愛だったなどと言っていますが、それが錯覚でしかないことは、本人以外のすべての人から見れば明らかです。しかし、ここで大事なことは、それをそう信じて一生大事に心に抱いていくことができる、人の心の「祈り」の部分が持つ、不合理性ゆえの尊さなのです。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-06 01:52:57)(良:1票) |
3819. コンドル(1975)
《ネタバレ》 単純な展開ゆえの迫力が漂う前半はなかなかでしたが、後半は話を広げすぎて収拾がつかなくなってしまいました(アラブ云々というのは何とも無謀)。それと、雇われとはいえ自分の仲間を全員殺害した当の実行犯と仲良く帰るなよな。レッドフォードの格好良さで何とか持っている感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-05-04 23:05:35) |
3820. シェルタリング・スカイ
これって「愛と哀しみの果て」+「パリ、テキサス」の劣化バージョンにすぎないんじゃ・・・。みんながボソボソ喋っているだけで、話が少しも前に進まないので、見続けるのが非常に苦痛だった。 [DVD(字幕)] 4点(2006-05-02 22:04:55) |