21. 壁女(2015)
《ネタバレ》 あらすじだけみて、これは「笑ゥせぇるすまん」的なお話ねと思いバッドエンド確定だなと決め付けて鑑賞したわけですが、 そういう意味では割とバッドでもなかったなと。結局は元の自分に戻ったってだけで。 一番の盛り上がりは壁の穴にブツを差し込むシーンですかね。なんてシュールなんだろう、て思っちゃいました。 あの壁の穴に額縁をかけて自分の作品にして終わるアイデアは粋だなと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-20 16:16:02) |
22. ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
《ネタバレ》 あらゆるジャンルに挑戦してきたスピルバーグが唯一手をつけていなかったのがミュージカル。 そんなわけで、ロバート・ワイズの名作を再映画化したとあってどうしても比較してしまうわけですが、 なぜ今更あの名作をと思って観たら、その思惑がなんとなく理解できました。 ちゃんとプエルトリコの人たちを起用して人種・移民問題や人間の争いという根源テーマを浮き彫りにし、メッセージ性がより増したように思います。 61年版にも出演していたリタ・モレノが唄う「Somewhere」は、そういう意味合いも纏ってとても感傷的で心に響くものがありました。 ロバート・ワイズ版は舞台劇という印象が強かったですが、本作はどんどんと外に出て、スピルバーグ&ヤヌス・カミンスキーの撮影ですから とにかく画面が明るく、あるゆるショットで「光がこぼれ溢れてる」んですよね。この画調が合わさっていたせいもあってか、 明るい曲調の「America」なんかはロバート・ワイズ版より好みでした。 それから現代風にカット割りも多くカメラもよく動きます。なので全体として映像は派手でダイナミックですが、 演者の動きをじっくり見たいという人もいるだろうからこの点は賛否あるかもしれませんね。 あと最初の段階で「これはフィルムで撮ってるな」と思いました。デジタルで撮るのがもはや当たり前の時代に手間のかかるフィルムで撮ってる理由も見ていてわかります。 やっぱりフィルムでないと、映像の特別感みたいなのが出ないんですよね。50年代を舞台にしてるから、フィルムの質感がノスタルジーを呼び起こすのにも一役買ってると思います。 悲しいラストを迎えながら、街を移動する影にレナード・バーンスタインの名曲が流れるエンドクレジットがとても良い余韻をもたらしていました。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-18 10:32:01) |
23. ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険
《ネタバレ》 子供の時以来のドラゴンボールを鑑賞。 全体的に詰め込みすぎでダイジェスト感があるので一本の映画としてはどうなのと言う気もしますが、 とにかくいろんなキャラが崇めるのでその点は楽しい!と言うべきなのかな。 今作の一押しキャラはやっぱりタオパイパイですかね。舌だけで相手を倒すシーンやどどん波の凄まじい威力、 自分で投げ飛ばした柱に自分で乗って移動すると言うシュールさなど、全てが懐かしいです。 あと途中アラレちゃんが出てくるんですけど、いいともの最終回であらゆる芸人が集結してるのを見た時のような感覚(笑)。 子供の時に見てテンションが上がったのを思い出しました。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-18 09:48:37) |
24. ドラゴンボール 神龍の伝説
《ネタバレ》 子供の時以来のドラゴンボールを鑑賞。 つかもうぜ!ドラゴンボール!からロマンティックあげるよ〜まで全てが懐かしい。 子供の頃は何も考えずに観てましたが、大人になって見ると色々と気づきがあります。 まずはギャグ漫画としての完成度ですね。ベタなハレンチ要素が、子どもたちの心を掴むのには必須要素だなと。 あと効果音の派手さですね。こんなにも、デフォルメされたやかましいほどの効果音で満たされていたんだなと。 この元気の良さが、80年代を代表する感さえあるわけです。 みんな良いキャラですが、女子を見ると赤面してカチコチになるヤムチャが特に好きです。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-17 11:59:01) |
25. フライング・ジョーズ<TVM>
《ネタバレ》 ついにジョーズが空飛ぶ映像が観られるのねと思い鑑賞したのですが、全然飛んでませんやん。 ジャンプしたジョーズに警官が食い殺されるシーンが2度ありますが、これを指して言うのならジャンピング・ジョーズですね。 あとそもそものジョーズ映像が実に少ないです。ただサメの動きが早くて勢いがあるのだけは良かったですね。 サメのタイプも2種類いるのかな?と思ってしまうんですけど、もし一匹のジョーズなのなら、大きさに統一感がないような気がします。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-17 10:46:12) |
26. ドラゴンボール 魔神城のねむり姫
《ネタバレ》 子供の時以来のドラゴンボールを鑑賞。 大人になって観てみると、なんか色々と思うところがありますね。 ああこんなベタベタなギャグ漫画だったんだなって。子供の時はただ楽しく観てただけですけど。 序盤の悟空とクリリンの競争とかも、ああこんなだったなってわりかしまだ覚えていました。 亀仙人のスケベっぷりとブルマいじりもほんと楽しい。この映画版は、魔神城のダークさが特色ですかね。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-16 18:07:16) |
27. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
《ネタバレ》 テクノロジーの一番真っ当な使い方、という印象。 何不自由なく暮らしていることが自分を悩ませるんだってのが、なんだか仏陀を思い起こさせます。 ラストの再会は実に感動的です。そして育ての両親に感謝を伝えるところもまた感動的。 二人の周りにいっぱい村人が集まってくるんだけど、みなさん自然体な感じで良かった。 変に美化してるわけでもなく、それぞれの人や出来事を等身大に描いているのがまた本作の良かった点です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-02-16 16:07:32) |
28. 透明人間(1933)
《ネタバレ》 これはエポックメイキングな作品です。 1933年制作という驚くほど古い映画なのに、さらに驚くべきはいま観ても普通に面白いことです。 透明人間というキャラクターを、映像によって具現化させた。透明人間とはこういうやつなんだって、人々の頭に共通認識を植えさせた。 本作の一番の魅力は、やっぱりグリフィン博士そのものの魅力に尽きます。手袋をつけて、顔に包帯巻いてサングラスをして、 喋る度に口元の包帯が揺れ動く。そして言動や行動が粗暴でどんどんエスカレートしていく。 今風に言えばヴィラン的な魅力の塊という感じがします。長い映画史においてさまざまなヴィランが作られてきたけれども、 そういうものの先駆者、創始者様って感じがいたします。 特筆すべきは映像技術で、これはどうやって撮ったの?と伺いたくなるようなシーンが複数あり、 包帯を解いて透明の自分を見せつけ高笑いする様は見事な出来栄え。様々な品物が見えざる手によって動かされる数々のシーンも実によくできてます。 あと千と千尋の湯婆婆みたいな見てくれの、やかましい宿屋の女将もキャラクターとして印象深かった。 テンポも軽快。昔の映画にありがちなもたつきもありません。8点献上。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-02-16 10:16:17) |
29. Broken Rage
《ネタバレ》 60分の尺。前半は凄腕殺し屋によるシリアスな内容、後半は前半の内容を、何をやっても上手くいかないおじいちゃんによるコメディで反復。 なので前半は北野武監督、後半はビートたけし監督、という印象です。仮にこの作品が劇場公開作品だったら、多分ほとんとが酷評で埋め尽くされてたと思います。 つまりはアマプラによる無料配信なので、これぐらいならみんな怒らずに温かい目で見てくれるだろう、という範囲内で自由にやってる、という作風だと理解してます。 コメディ内容はまさにたけし節そのもので、いわゆる「失笑ギャグ」ってやつですね。頭打ったり滑ったり覆面被ったりを性懲りも無く続けます。 最近はオールドメディアなんて言葉がよく聞かれますが、これはいわばオールドコメディですね。もうたけしさんくらいしかやらないよなって。 お金取る映画では流石にできないし、今のテレビでやる場所もないので、この場所ならOKでしょ?って言ってるような。 よく言えば安心感あるけど、本当に失笑スレスレのギャグばかりなので賛否はあるでしょう。 私としても「時間ちょうせい」のネットの書き込みみたいなのが出てきた時は流石に寒すぎると思いました。 逆に気に入ったのは、取り調べでの大道芸人と化す浅野忠信かな。あまりに脈絡のないコメディでちょっと笑っちゃいました。 あと全然関係ないけど、たけしさんは年齢の割に下半身がしっかりしてるなと思いました。多分鍛えてるんだろうなぁ。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-15 12:22:13) |
30. 驚異の透明人間
《ネタバレ》 そうですね、紛れもなく低予算映画ではあると思うのですが、結構真面目な作りと展開。 透明になるシーンでは、対峙するおっちゃんが一人芝居を頑張ってやってるところもあり見てて微笑ましいです。 もし自分が透明人間になったら、ある意味無敵になるのであんなことやこんなこと、色々やっちゃいそうですが、 強盗というオーソドックスなことはやってますけどこういう技術は危険だってことで、まさかの大爆発ラスト。 あなたなら、どうする?とカメラ目線で問いかけのエンディングは、 米ソ冷戦時代の雰囲気がこちらにも伝わってくるような感覚がありましたね。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-14 16:29:19) |
31. 花のあと
《ネタバレ》 北川景子さんはお綺麗な方ですが、この役柄はなかなか難しかったろうなと思います。 内に秘めた思い、語らずして表情で説明する、そういう高度な時代劇の役は大変ですね。 殺陣のシーンも正直今一つで、現実路線で行くのかエンタメ系にいくのか、 どっちかに振り切ったほうが良かったのではと思います。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-14 13:46:36) |
32. 真昼の決闘
《ネタバレ》 一般的な西部劇の型を外した意欲作、といったところでしょうか。 当時の観客がどう思ったのかは知りませんが、1952年の時点で このような内容の作品を作るというのは実にセンセーショナルではないかしら。 本作のゲイリー・クーパーはだいぶおじいちゃんに見え、若いの4人も相手に 大丈夫かと心配になりましたが、そのおじいちゃんに簡単にやられるさらに弱っちい奴らでしたね。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-13 17:14:18) |
33. 家族ゲーム
《ネタバレ》 奇妙さがクセになる、不思議な魅力を放つ作品です。 あらゆるセリフがいちいち面白いです。どれをあげても構わないのですが、個人的には目玉焼きの黄身を指して 「こんな硬いんじゃチューチューできないじゃないか」と抗議するセリフがツボに入りました。 そして最後の晩餐です。一列に並んでガツガツ食ってどんどん壊れていく。 シュールさがしっかり笑いになる。なかなかこんな作品ないです。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-02-13 15:06:54) |
34. 元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
《ネタバレ》 まぁそれなりには楽しめる佳作といったところでしょうか。 勿論、元彼が乗っていてもいなくても墜落だけは絶対に避けたいところです(笑)。 そんなわけで二人それぞれ体を張って、飛行中の飛行機の燃料漏れを食い止めようとしたり、 ハラハラさせられるシーンの連続。映像的にも抜かりない作りで良かったと思います。 もう助からないと感じたあたりからの二人の告白、こういうのはグッときますね。 小さな砂の島へと着陸を試みてからの沈没、そこからの救出あたりが一番の見せ場だったかな。 あとラスト、最後にサメが出てくるのかなみたいな視点があって、あれは若干余計かなとも思いました。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-02-13 10:09:29) |
35. 目玉の怪物
《ネタバレ》 車に轢かれた例の怪物が映し出された時、私は一瞬「あれ、ミャクミャクか?」と思ってしまいました(笑)。 でもミャクミャクのような程よい可愛らしさはこの怪物にはありません。 それなりに不気味さはあったと思うのですがこの怪物、車のライトに照らされただけでボン!と爆発して消滅するのです。 これほどまでに弱っちい異星人が他にいただろうか。それに動きもすごく鈍いです。 あとお話がつまんないです。ポスターに出てる目玉だけの怪物は出てきません。あしからず。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-11 16:47:18)(笑:1票) |
36. ロスト・ワールド(1925)
《ネタバレ》 ちょうど100年前の作品とのことで鑑賞。 確かに今観れば恐竜たちはストップモーションアニメのカクカクもので、 これを見て本物の恐竜だと思う人はゼロ人でしょうけど、100年前の人であれば、 そもそもクレイアニメの概念自体がないと思うので、やはり相当衝撃だったんでしょうね。 個人的に感心したのはその恐竜のシーンと人間が、一つの画に合成されてるシーンがいくつかあったことです。 100年前の時点でそういう合成が実現できてたんだなと、その映像を見たらより真実味に感じるだろうと思いました。 私が見たのは全編にわたって優美なクラシック音楽がつけられてましたけど、 これがシーンシーンを盛り上げるための付随音楽として作られていたらもっと良くなってたでしょうね。 あと、着ぐるみの謎の獣人も気になりました。恐竜だけでなく色々詰め込んでてすごいなと。 その獣人の相棒のオランウータンも演者で可愛かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-11 11:22:30) |
37. 赤の涙
《ネタバレ》 収容所では拷問や監禁など行われ、確かに辛い時を過ごしたと感じさせるわけですが、 みんな普通に会話できる自由はあるんだなというのも感じた点であり、そこはホッとさせられた。 ただそれ故にな仲間の一人が自害してしまうシーンは辛かったですね。 全体としてすごく淡々とした作りで、特に息子さんとのシーンはもう少し情緒的に 描いてもいいのではとも思いましたが、それでもラストの抱擁シーンは胸にくるものはありました。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-09 14:00:04) |
38. サマリタン
《ネタバレ》 スタローンかっこいいですねぇ。ほんと、イケおじですよ。 こういうある種安心して観れる王道ストーリーの作品って最近はむしろ少ないように感じますが、 スタローンのような往年スターが今でもこういう役柄を演じて頑張ってることが嬉しく思います。 少年に対して、悪党を倒すのは簡単だが誰の人の心にも善と悪の両方がある、 正しい決断をするのは自分次第だと諭す姿が格好良いです。 [インターネット(吹替)] 7点(2025-02-09 10:24:33) |
39. モンスター・パニック/怪奇作戦
《ネタバレ》 異星人によるおバカすぎる策略。 実験施設でのレトロなモニター画面、頭につけてビリビリやる器具、 細ビーガーに入ってブクブクしてる赤や緑や紫の謎の液体など、 今じゃバラエティでもやらんよなくらいのヴィジュアルに思わずニンマリしてしまう。 特殊メイクはまずまずだったかな。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-09 09:47:39) |
40. 旅立ちの時
《ネタバレ》 リヴァー・フェニックスの魅力が迸っている作品でしたねぇ。 逃走生活からの旅立ち、そして親からの旅立ち。 ラストは感動的で、映画が終わった後も、登場人物たちのその後の人生を色々と想像したくなる、 そうさせるのっていい映画だよな、て思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-07 14:32:50) |