21. 千と千尋の神隠し
きらびやかな湯屋。この建物の造りは・・・吉原の建築物にそっくりだ!日本の、やや屈折したきらびやかさ。決して雅やかではない雰囲気を十分に持った場所で、千尋は働くことになる。名前を奪われること。働くということ。自分の中の可能性に気づくということ。幼少の頃から、牙を抜かれてしまった大人に向けてのメッセージだと受け取った。 8点(2003-05-19 16:01:40) |
22. 光の旅人 K-PAX
何が本当なのか。彼は宇宙人なのか、それとも精神を病んでしまった一人の人間なのか。正直、そんなことはどうでもいい。彼の慈愛に満ちたまなざし。それに癒されていく人々。信じても、信じなくても、彼がそこに存在する意味は確かにあった。残酷な回想が入り、「一人だけ」連れて行けるという予告のとおり、女性の患者が居なくなり、彼が一人抜け殻のように残る。最後まで、淡くやわらかな光に包まれているような映画だった。だから、あえて謎解きはしたくない。 8点(2003-05-19 15:57:26) |
23. ロード・オブ・ザ・リング
映画館で観たとき、ゾクッとした。これがずっと思い描き続けてきたホビット庄か!そしてガンダルフ!指輪物語を初めとするファンタジーが好きな人なら、それが実写になったときの興奮を忘れはしまい。ストーリーとしては、3部作の1部目なため、中途半端な感は否めないが、これから2作、3作と続く中でどう完成させるのかが楽しみだ。 9点(2003-05-19 15:53:11) |
24. セッション9
雰囲気は確かにでていたけれど・・・・お化け屋敷にすぎない感じ。ストーリーの展開に凝りすぎたのか?特に伝わってくるものがない。テープをひたすら聞き続けるその先に何があったのか。廃墟に蓄積していたものが、人を狂わせたという印象だけ残った。 5点(2003-05-14 11:07:59) |
25. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
相当映画公開のためにカットしたシーンが多かったのかな?と思った。中篇ということもあるが、もっともっと、「中つ国」の世界を味わいたかった!エオウィン姫も出番少ないし・・・。完全にノーカットで3部全部映画化したものを見たい!それにしても、スケールはすごかった。指輪物語にほれ込んでほれ込んで作った映画だということが共有できる。 9点(2003-05-14 11:03:53) |
26. ダンサー・イン・ザ・ダーク
初めて途中から見られなくなった映画。画面のぶれもそうだが、全体に悲愴感が漂いまくっている。不幸になることがわかりきっているのにラストまで見ろと?それでも一応ラストだけは見た。生理的な気持ち悪さがべっとりと残った。歌でさえ、私の神経を逆撫でした。しかし、それだけの力をもつ映画だというのも確かだ。どーでもいい映画はなんとなく見ていられるものだし、この映画はどーでもよくないから途中で止めたのだ。警告をこめて、2点。 2点(2003-05-14 10:56:12) |
27. ショーシャンクの空に
「希望は危険だ」とさえ言うレッド。対照的にひたすら希望を捨てず、小さなことから叶えていき(図書館を作るとか)、最後には「ジワタネホ」での夢に向けて脱走していく主人公。ラストシーンの、「I hope...」とレッドが希望を口にしながらアンディの元に向かっていくところが一番感動的だった。一度は希望を失った人間が、再び「希望」を取り戻したシーンだったから。 10点(2003-05-14 10:51:41) |
28. 逃亡者(1993)
単に追う・追われるの関係から、互いにひとつのもの(真犯人)へ向かって走っていく展開が、この映画をあきさせない理由だと思う。ハリソン・フォードの頭と体を使った逃亡にくわえて、トミー・リー・ジョーンズの徹底した執念深さと思慮(最後のハリソンを狙う銃では、引き金に指をかけていない!)が非常に魅力的。 8点(2003-05-14 10:47:46) |
29. シー・デビル(1989)
コメディというより、案外まともな映画だったな、というのが素直な感想。浮気亭主とメリル・ストリープはいわゆる「バブリー」な生活を送っているわけだけれど、その間にコツコツと行動を起こしていく「悪妻」はすごいと思う。結局は人材派遣会社も作っちゃうし、地道に努力している姿は復讐を既に超えてしまっている。だんだん「悪妻」がきれいになっていくところも見もの。そして、ラストの結び方も気持ちよい。 6点(2003-05-14 10:43:58) |
30. バードケージ
わりと想像どおりの展開になるのだけれど、そこかしこに堂々とゲイとして生きている姿を演じるロビンが良かった。あとは、上院議員と話が非常によく通じ合った後に、その相手がゲイだとわかった瞬間の戸惑いに対して、「私は私よ。何の違いがあるの?」と問いかけるシーンには、思いがけずじーんとした。話す内容には納得できても、その相手の属性に対して偏見が生まれる・・・。それまでは理解しあえていても、相手がゲイだとわかった瞬間の表情はひどかった。ゲイの夫婦の息子であり、ユダヤ教徒であるという息子と、保守派の上院議員の娘という設定が、この年代の映画になっても出てくるということを、むしろ問題意識として考えたい。 5点(2003-04-22 15:42:54) |
31. スパイキッズ
私も機内上映で見ました。子供が見たら面白がるだろうなーと思いつつ、自分が面白がってましたが。次々としかけを、子供たちが自分の力で乗り越えていくところが、見ていて楽しいです。 7点(2003-04-14 21:56:16) |
32. ウェディング・プランナー
つまんなかった・・・・ 2点(2003-04-14 21:54:54) |
33. ことの終わり
見た直後よりも、あとになってからの方が印象が残った映画。強い独占を求める男と、自分の祈りによって離れることをもって愛とする女と。2つの誓いを自ら破ってしまい、そして死のときがやってくる。夫と愛人はそれぞれ、神と呼ばれるものに対して何を思ったのだろうか。 8点(2003-04-14 21:49:17) |
34. シビル・アクション
この映画は飛行機の中で見た。飛行機にはエコノミークラスでも1人ずつ画面がついていた。水質汚染の話のとき、機内食が配られ、パックの飲料水があった。・・・飲めなかった。 6点(2003-04-14 21:44:03) |
35. レオン/完全版
レオンとマチルダの間に生まれる感情があらわしがたく、そして故にラストシーンがつらい。大人ぶってみるマチルダ。それを無視し続けようとするレオン。自分のことを語るレオン。ドア一枚隔てて、家族を殺されたマチルダをかばったときから、2人の関係は始まっていたような気がする。強烈な映画だ。 9点(2003-04-14 21:34:25) |
36. シンドラーのリスト
1回目。友人たちと見に行った。帰りは誰も一言も口をきけなかった。2回目。家族とビデオで見た。泣いた。 7点(2003-04-14 21:31:11)(良:1票) |
37. シコふんじゃった。
「女性は土俵に乗るべきではない!」という狭量なことをいう某女流作家の作品とは対照的で、ラストシーンで2人とも土俵に乗ってシコを踏むところが素敵。 8点(2003-04-14 21:27:41) |
38. トータル・リコール(1990)
記憶なんだか現実なんだかわかんなくなっちゃったけれど、観ていたときはそれなりにドキドキした映画だったなぁ。懐かしい。 5点(2003-04-14 21:24:53) |
39. ゴースト/ニューヨークの幻
本当に好きな人を失ったら・・・と考えるだけで泣きたくなってしまう私。何のひねりもないストーリーでしたが、涙ぼろぼろになりながら観ました。今度は連れ合いと一緒に、と思ってます。 9点(2003-04-14 21:22:17) |
40. フランケンシュタイン/禁断の時空
「なぜ造った!」この一言に尽きる。 9点(2003-04-14 21:18:30) |