21. パニック・ルーム
意外と皆さんかなりシビアな評点されてるんですね・・・。映画館で鑑賞しましたが、けっこう手に汗握ってみました。ふつーにおもしろかったです。 6点(2004-10-24 23:11:07) |
22. イン・ディス・ワールド
《ネタバレ》 この映画よりもっと過酷な世界はもちろんいくらでもあるわけだけれど、生きるということ、生き抜くということ、自由を手に入れるということとはこういうことなのだと改めて考えさせられました。 私たちが日々無理だと言って簡単に諦めていることはなんとつまらないことなのだろうと。 本当に生きることや自由を手に入れることに必死な人というのは、くよくよと後悔したり、ストレスだと言って弱音を吐いている場合ではないのでしょう。 物語は劇的な展開を迎えるわけでもなく、観る者の感情を煽るような演出があるわけでもなく、淡々と進んでいきます。ラスト、見知らぬイギリスの地で、したたかに力強く生きるジャマールの姿を見て、難民問題の悲惨さや世界情勢に対する理解を深めたというよりは、自分の今までのぬるい生き方を見直す機会になりました。 6点(2004-10-24 19:25:28) |
23. おばあちゃんの家
繰り返し何度も観られる映画とは言えませんが、静かに心打たれる映画です。 私の祖母は私が生まれる以前に他界していたので、祖母からの無償の愛というものを経験したことがありません。 でもとても共感できたし、感情移入して泣いてしまいました。 祖母がいたらと想像しながら泣いた部分もありますが、 おばあちゃんとサンウとの関係が、 田舎にいる私の両親と私自身との関係とだぶって泣いてしまいました。 憎まれ口を叩いたりする私に、それでも愛を注いでくれ続ける両親に、申し訳ないと思うと同時に、 感謝の気持ちでいっぱいになりました。 田舎に今すぐ帰って親孝行したい! 主演の二人の演技もとても自然で素晴らしかった。 DVD特典のメイキングと監督インタビューもぜひぜひ観て欲しい映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2004-10-17 22:48:06)(良:1票) |
24. ラブ・セレナーデ
《ネタバレ》 すごくシュール!にやける面白さ!鑑賞中なんとなく女性監督作品だろうなと思ったらやはりそうでした。ミランダ・オットーがほんとうにいいですねぇ。DJを突き落とすときの無邪気で満面の笑顔も巻き戻して見直したくらい、かわいくて、怖くて、素敵でした。これがあの正当派エオウィン姫だなんて。うーん、一気にファンになってしまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2004-10-11 03:12:28) |
25. ミリオンダラー・ホテル
雰囲気と映像とU2を楽しむ映画で、内容はずいぶん浅い。出演しているキャラもどれも魅力がなかったな。知的障害者のピュアな恋愛というのはあまりにも陳腐(もちろん障害のある方を差別しているわけではありません)。痛いカップルのオシャレ映画といったとこでしょうか。ティム・ロスが見れたのは特した気分でした。 2点(2004-10-11 03:02:22) |
26. 運動靴と赤い金魚
《ネタバレ》 最後、兄には真っ白の、妹には真っ赤な新しい靴をお父さんが自転車に積んで帰るシーンがちらりと映りましたね。映画では兄と妹が新しい靴を見る前で終わっており、もっと続きを見たい!と思う気持ちもありますが、その後新しい靴を見て喜ぶ二人を想像するだけでも、とてもにこやかな気分になります。劇中ではよく怒鳴っていたお父さんでしたが、靴屋の前で子供の靴を眺めるシーンや、お金持ちの家が立ち並ぶ町でアリに気遣うシーンなどを見ても、親の愛というものをひしひしと感じました。不器用そうですが、素敵なお父さんです。この映画では、子供の気持ち・視点がとてもリアルに丁寧に表現されていて、自分が子供だった頃もこういう些細なことに一喜一憂していたなと色々思い出し、童心に戻りました。子役の二人が本当に素晴らしいですね。物や人を大切にするという当然のようで忘れがちなことを再認識させられました。やさしい気持ちになれるいい映画です。 9点(2004-05-04 21:54:35)(良:1票) |
27. ライアー
個人的には展開にもドキドキしながら観ることができました。やはりティム・ロスの存在感、演技力の賜物でしょう。彼は期待通りでした。最後のオチははしょった感がありますが、なるほどねといった感じでした。2回観ると伏線もよく分かってまた楽しめるんじゃないでしょうか。「アブサン」も気になりました。 7点(2004-05-03 03:02:50) |
28. グロリア(1980)
一番最初は、単なるくたびれた不良のおばさんにしか見えなかったジーナ・ローランズですが、話が進むにつれ、もうこれでもかっていうくらい格好よくなっていきます。クールでセクシーでホットです!子供との掛け合いも、洒落と皮肉のバランスが絶妙で観ている方も顔がほころんでしまいます。ニヤリと。爽快な気分を味わえる映画でした。 7点(2004-05-03 02:34:37) |
29. CASSHERN
内容はともかく映像を期待して観に行ったのに、斬新さはなくちゃちな感じでしたし、また他の映画やゲームからインスピレーションを得たように感じられる部分も多々あり、オリジナリティーを感じられずかなり残念でした。内容は散漫で、説教臭く、説明過多、つくづくセンスのない監督だなと思いました。ここまでくると馬鹿馬鹿しくて笑えれられればまだ救いですが、私は腹立ちを感じてしまいました。特に最後の方のくだりを観て、この監督こそ戦争を一番他人事のように考ている偽善者だと思いました。 0点(2004-04-29 01:39:25) |
30. われらの歪んだ英雄
一見すると、暗くて重くて難解そうで観るのに途中で挫折してしまいそうな作品ですが、 映画の中で描かれている小学校という狭い社会での子供達の権力争いに非常にリアリティーを感じ、ぐいぐいと映画に引き込まれ、一気に最後まで観ました。 鑑賞後、監督のインタビューを雑誌で読んでこの映画の趣旨を知り、眩暈のようなものを感じました。 この映画は韓国で実際に起きた事件を揶揄した、政治的な意図が込められた作品だそうです。ですがこの映画で描かれる構造はその事件に限定されず、多少なりともヒエラルキーが存在する社会においては、 その社会がごく少数の人からなる小さな社会でも、また国家間という非常に大きな社会でも、普遍的に見られる構造ではないでしょうか。 9点(2004-02-03 19:37:45)(良:1票) |
31. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 個人的には、それなりにいい俳優を3人も使っておきながら、3人をうまく使いきれてないもったいない映画だと思った。 多くの映画では特定の人物に焦点を絞って、その人物の光と影を描くことが多いが、この映画では、人は誰もが影を背負っており、それは特別なことではないし、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないという現実の理不尽さ・無常観、それでも人々はこうして生きている、生きていかなければならないということを3人の目を通じて描きたかったのだろう。 しかしこの映画に関しては、それを無理矢理押し込めようとして、かえってあざとく感じた。 幼馴染みだった3人を基盤に、一つの事件後のそれぞれの人生を対照させる上で必要な設定だったのだろうが、もっと端的に演出にした方がよかった。 デイブが報われなかったことが、映画の社会的な影響力を考えると道徳的によくないからという理由だけでこの映画の評価を低くするのではない。 ただ、ジミーの過去および娘との関係にせよ、デイブが幼少の頃に負った心の傷が大人になったデイブにどういう影を落としているのかにせよ、ショーンと妻との関係にせよ、弟達の殺害動機にせよ、レイ息子と母・父との関係およびジミーとの軋轢にせよ… いちいち言葉に出して1から10までセリフで説明するのではなく、もう少しセリフによる説明を削いで観客に読み取らせる演出をすればいいのに。とにかく説明のし過ぎで、途中から物語の緊張感も無くなり、しらけてしまった。 3点(2004-01-25 14:56:21)(良:1票) |
32. ニキータ
ベッソン作品の中で一番好きな映画です。後半のだれる感は否めないですが、前編を貫く暗く重い雰囲気の中にもスタイリッシュさ、可笑しさ、もの哀しさが心地よくて、何度も借りて繰り返し観たのを覚えています。「好き」という気持ちは経験的にわかっていましたが、「愛」については無頓着な私にはわからない年頃でした。しかし、乱暴で粗野で傍若無人なニキータが、人一倍寂しがり屋で、愛に飢え、渇望している姿は、子供心にも感覚的に共感するものがあったのかもしれません。この頃借りた他の作品群と配給会社が同じだったらしく、新作映画紹介で『赤い航路』と合わせてやたら見掛けたように思います。「泣き虫の殺し屋」というキャッチコピーも好きでした。私が初めて観たフランス映画だったのかもしれません。特別な思い入れのある作品です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-07-26 22:25:33) |