21. ゴジラ(1954)
今までゴジラシリーズはまったく未見で、どうせ見るなら原点である第1作目をと思いました。最初は昔の芝居に違和感があったけどすぐに慣れました。それに戦後間もない日本の姿を垣間見ることもできました。ゴジラの襲撃シーンがいくつかありますが、その特撮、音楽、音響効果が秀逸です。ゴジラの姿が見えない時でもその圧倒的パワーを感じます。さて、最後は人間の手により海の藻屑と化したゴジラですが、私はいいようのない無念を感じました。自分たちの行為で生まれた生物を自分たちの手で滅ぼしてまで生き延びようとする人間に嫌気がさしました。人間よりも、人間の都合のいいようにされたゴジラの方が哀れで仕方なかった。ハイ、結局のところ私は根本的には人間嫌いなのです。だからゴジラの方に感情移入したのだと思います。 8点(2004-06-23 15:29:06) |
22. ドラえもん のび太と夢幻三剣士
この作品から私はドラ映画をつまらないと思うようになってしまいました。年齢を重ねて私が変わったのか、時代の流れの中で作品が変わったのか、たぶん両方だと思いますが…この作品に限ったことではないけど、夢ネタ夢オチというのはあまり好きではないのです。 1点(2004-06-19 14:27:27) |
23. ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記
子供向けというより幼児向けっぽい。敵が強くない。貫禄がない。危機感がない。映画としてのスペクタクルに欠ける。残念。 1点(2004-06-19 14:02:22) |
24. サイコ(1960)
《ネタバレ》 アンソニー・パーキンスとアンソニー・ホプキンス、名前が似ているので時々間違えます。風貌は全然違うけどサイコキラーなハマリ役を持つという共通点もあるので。さて、本作の有名なシャワー惨殺シーンですが私はずっとラストシーンだと思っていたので、だいぶ序盤に出てきたのは驚きでした。ラストの母親の白骨死体や、こちらをじっと見つめるノーマンの姿の方が怖かったです。モノクロだからこそ怖いという意見には同感。2はカラーなので見比べるとその違いが歴然です。今となってはメジャーな精神異常犯罪をモノクロのうちに撮ってくれたことに感謝です。 7点(2004-06-17 22:21:13) |
25. ハリー・ポッターと秘密の部屋
学内紛争勃発!?スリザリンの扱いっていったい…今回は少しダーク系で、でも私はそういう系統が好きなので、少なくとも前作よりは良かったです。ハーマイオニー好きだけど、今回は女子トイレの幽霊の女の子がポイント高かったです。続編も期待。一番の楽しみは子供たちの成長を見られることです。次回はもっと大人っぽくなっていそうです。 6点(2004-06-07 00:08:35) |
26. ハリー・ポッターと賢者の石
魔法は科学、科学は魔法です。CGという科学技術が、誰もが夢見る誰もが行ってみたいと思う魔法世界を具現化したからです。ホグワーツは制服もかわいいし、フクロウが手紙を運んできたり階段や絵が動いたりして楽しい。学校や寮生活の楽しさも感じました。ただ、特定の生徒への安易な特別扱い、寮別であからさまに扱いが違うことがどうしても解せません。お国柄の違いでしょうか。映画としてはストーリーに魅力がないと、どんなに世界観や映像が素晴らしくてもその世界に入っていけませんでした。人気者のハーマイオニーはかわいいだけでなく、勤勉で努力家なところも好きです。でもちょっと意地っ張りなところが可愛げありますね。 4点(2004-06-06 23:58:20)(良:1票) |
27. 暴走特急
列車の旅はいいもんだ。それにアクションのスリルが加わればこの上ない余興だね。できればセガールコックのおいしい料理が並んでくれたら最高だけど、かわりに華麗な悪人退治を見せてくれたからいいか。でもたいてい列車は最後でドカーン!が定番だから、一般乗客は途中下車しないとね。でもなかなか楽しい旅でした。 7点(2004-05-30 18:12:30) |
28. 天使とデート
まさに天使がハマリ役だったエマニュエル・ベアール。他の作品では普通にきれいなお姉さんなのだけど。容姿が美しいだけでなく無邪気であどけない仕草も愛らしかったです。本当に一瞬心奪われます。対するフィービー・ケイツも必見。美人なのにキレまくり暴れまくり。ジーンズの上にパンツは凄かった。ファンタジーはヘタするとものすごく陳腐になりかねないけど、これはコミカルで微笑ましくてとても素敵なラブファンタジーでした。 8点(2004-05-25 20:11:50)(良:1票) |
29. ワイルドシングス
エロティックなサスペンスで面白かったです。何度も何度も逆転劇があるのでもうなにがなんだか…という感じだけど、おかげでもう一度最初から見直したくなります。リピーター狙ってる?でも最後に真相のプレイバックがついているのは親切心なのかしら。こういう観客を騙してやるぞ、という作品は個人的に好きなのでポイントは高いです。 7点(2004-05-16 22:35:32) |
30. 大脱走
戦争映画には反戦ももちろんだが、暗い時代も強く明るくたくましく生き抜こうという不屈の精神を描くことも大切だと思う。この映画、登場人物のほとんどが軍人なだけに、みな屈強な精神の持ち主。軍人の誇りを持ち何度失敗しても脱走に命をかける男たちの姿は見る者に生きる力を与えてくれる。ラストのヒルツの姿は、またやってやるぞ!という不屈の精神を強く感じる。捕虜収容所での生活はまるで学生寮のようなノリで描かれ、戦争映画でありながら気を重くせず楽しんで見られる所がいい。でもその中にも戦争の痛みをしっかり伝えているところが名作の証だと思う。そしてこの映画を象徴するテーマ曲“大脱走マーチ”が本作を名作へと昇華する画竜点睛になっていると思う。 10点(2004-05-13 04:58:46) |
31. ローマの休日
オードリーが“妖精”と称される理由はスクリーンを見ないとわからないと聞いたことがあります。この作品を見てその通りだと思いました。写真を見てきれいな人だなとは思っていたけど、スクリーンの中の彼女はまた別格。優雅に軽やかに動く姿はまさに妖精のようでした。彼女はデビュー前にバレエを勉強していたことがあると聞いてなるほどと思いました。王女と新聞記者の束の間の淡い恋は美しい思い出として残りました。思い出はいつまでも美しく。それはこの永遠の名作にも言えることなのでしょう。 7点(2004-05-13 04:34:12) |
32. カリフォルニア(1993)
ブラピはわりと多彩な役を演じる人だと思う。ナイーブな美青年、イカした男前、マヌケなチンピラ、イカれた危険人物…彼の出演作を全部見たわけではないから何とも言えないが、本作のブラピは相当な汚れ役だと思う。次第にあらわになる狂気は凄まじい。今後もどんな役柄を演じていくのか彼の活躍を見守っていきたい。恋人役ジュリエット・ルイスはやはりクセの強い役がハマリにハマる。これが素なのではないかと思えるほど。本当の彼女はどんな人なのだろう。役者だけで評価するなら8点くらいはいくけど、作品としては印象が薄く5点が関の山。 5点(2004-05-09 19:33:31) |
33. ノイズ(1999)
「ローズマリーの赤ちゃん」を踏襲しているらしいが、こちらを先に見たので特に先入観はなかった。にもかかわらず面白かったとは言えない。前半は良かったけど、後半に行くにつれ興醒め、衝撃のラストがあるわけでもなく…困った映画。主演2人は良かったし、サスペンスの雰囲気も悪くない。問題はストーリーにあるのだろうか。 4点(2004-05-08 22:20:22) |
34. イレイザー(1996)
飛行機からの脱出とかシュワが相変わらず超人で初見のインパクトは大きかったです。でも何回か見ていると粗も目立ってきます。今見るとだいぶしらけます。ワニとか… 5点(2004-05-07 19:33:28) |
35. TAXi
タクシーかっこいい。日本のタクシーではここまでスタイリッシュにはいかないでしょう。見所となるカーチェイスは、音楽のノリとスピード感でなかなかいい気分の疾走感。ダニエル&エミリアンの迷コンビも面白いし、それぞれのキャラやシチュエーションも楽しい。コメディとしては申し分ないと思います。けどアクションとしては少し物足りない所。事件もわりとあっさり解決してしまいました。しかしヨーロッパ映画には芸術性や文学性の高いシリアスなイメージがあったけど、こんな楽しいエンターテインメントも作っているんだと、この映画を見て見直しました。続編も面白かったです。 7点(2004-05-07 19:22:53)(良:1票) |
36. この子の七つのお祝いに
サスペンスというよりはホラーの雰囲気があります。今よりひと時代前の古っぽさがより怖い感じを出していて、血の演出とか音楽もかなりホラーだと思います。何より岸田今日子の存在が大きい。この人なくしてこの作品はあり得ません。岩下志麻も「極妻」の姐さんとは違った薄幸の女性を好演。人の怨念や憎悪ほど心底怖いものはなく、運命の皮肉ほど悲しく救いがたいものはないと思います。でも和服美人の岩下志麻だけど、さすがにセーラー服はアウトでした。 8点(2004-05-07 03:30:32) |
37. ベスト・フレンズ・ウェディング
ラブコメ&ミュージカル好きの自分としてはとても楽しめた映画です。別にミュージカル映画ではないけど音楽が良いし、レストランでの合唱シーンは一番のお気に入りです。ジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアスはそれぞれの個性に合った役柄で魅力的でした。正直ジュリアが婚約者のいる彼を本当にとってしまったらすごく嫌な女になってしまうなと思ったけど、円満に解決して良かった。ここがラブコメのいい所です。でも一番の功労者はやはりルパート・エベレット。ラストの携帯でのやり取りやダンスが凄く粋。彼に助演男優賞! 8点(2004-04-28 18:16:57) |
38. オスカー・ワイルド
ジュード・ロウはなかなか美青年ですね。笑顔が素敵でした。でもあからさまな情事はやはり苦手です。文芸物は難しくてよくわからないけど、同性愛物なら私は「太陽と月に背いて」が一番です。 4点(2004-04-28 17:53:47) |
39. プロポーズ
やはりラストの花嫁大集団が最大の見所でしょう。一面真っ白でホント凄いですね~!DVDでここだけチョイスして見ても一見の価値はあると思います。花嫁の集団に祝福されるハッピーエンドには少し感動しました。でも純粋な恋愛ももちろん憧れるけど、玉の輿もやっぱり憧れますよね。 5点(2004-04-21 02:55:04) |
40. シェルブールの雨傘
ミュージカルではなくオペラなのでしょうか。ミュージカルは好きでたくさん見るけどオペラは見慣れていないので、表現がやや誇張ぎみに感じて馴染めない所もありました。でもその情感の深さに思わず最後まで見入った作品です。ラストシーンは印象深く、哀愁のテーマ曲とともに心の奥に鉛のように残ります。ただ中盤で男が戦場へ旅立つ時、女はどんなことがあってもあなたを待っている、みたいなことをあれほど情感込めて歌っていたのに、その後あっさり他の男と結婚してしまった時はおいって思いましたけど。 7点(2004-04-21 02:47:34) |