21. フォーチュン・クッキー
飛行機の中で見ました。すべて予想可能な展開ですが、主演二人の好演で見せられてしまう映画でしたね。予想していたのにクライマックスの場面でうるうるしてしまったのは年のせい?邦題の方が原題よりもよいですね。 7点(2004-05-03 07:55:00) |
22. レッド・バイオリン
音楽、映像、脚本すべてそれなりにぜいたくに作られていますが、各エピソードの掘り下げはいささか中途半端な気が。さすがに数百年の歳月を盛り込むのは難しい。また、結末は胸に落ちるものですが、anti-climaxですね。 7点(2004-05-03 07:45:48) |
23. 東京物語
改めて評価する必要もないでしょうが、心理描写の細やかさとカメラワーク、進行のテンポが見事にかみ合った作品だと思います。今の時代にはすべてが遅すぎ、静かすぎるのかもしれませんが。アジア諸国で上映し、反応を聞いてみたい作品です。個人的には、唐沢版「白い巨塔」の最終回の翌日、BSで放映されていたのを見て、改めて衝撃を受けました。「白い巨塔」での財前教授の死は、それなりの深みをもっていたと思うのですが、やはり「東京物語」と比べるといかにも平板にあざとく思い返されました。人の死をみつめるという現代人が逃げてしまう現実を思い返させてくれる作品でした。 10点(2004-04-30 15:42:43) |
24. 古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業 <TVM>
《ネタバレ》 内容の評価についてはすでに沢山コメントされています。懐古的だし、最後の後味は悪い。古畑ファンとして残念です。しかし出演者の演技はしっかりしているので、そこは安心してみられました。シリーズで自殺させなかった津川雅彦をわざわざ脇役とし、松本幸四郎に自殺させたのはなぜなのか。その思いをもっとストレートに表現した脚本だったら、楽しめなくとも考えさせてくれる作品になったのではと思うと、更に残念です。 4点(2004-04-30 15:28:02) |
25. 古畑任三郎vsSMAP<TVM>
刑事コロンボのキャラを古畑と今泉の掛け合いにしたのが古畑任三郎シリーズのミソだと思いますが、このスペシャルはまさにお祭りで、内容どうこうではないと思います。田村正和以下のレギュラーとSMAPメンバーの絡みで楽しむお正月番組でしょう。そう見れば才能ある人を沢山見られてよいと思います。 7点(2004-04-30 15:23:54) |
26. 名探偵コナン 迷宮の十字路
全体としてストーリーも人物描写も詰め込みすぎで中途半端。バイクでの追跡シーンだけが印象に残りました。 4点(2004-04-18 15:16:18) |
27. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ジョニー・デップの演技が眼を引きますが、脇役が弱いのでどうも見ていても引き込まれなかったです。骸骨のCGが最大の見せ場というのもどうかと……。 6点(2004-01-17 23:49:06) |
28. シービスケット
実話に基づいた感動素材だそうですが、その割にはもったいない出来栄えの作品だと思います。大不況期に人々を励ましたという視点と競馬の視点がうまく融合できておらず、すっきりしない印象。 7点(2004-01-17 23:45:38) |
29. マッチスティック・メン
ケイジはこういう神経質な役が得意なようですね。脇役もよく演じていたと思います。見て楽しめる作品でしょう。 7点(2004-01-17 23:38:43) |
30. ゴッドファーザー PART Ⅱ
父ヴィトーの苦難から上昇への人生の軌跡と、孤立の道を歩む息子マイケルの軌跡を対比させたのは面白いと思います。しかしマイケルの妄執がいささか強く出過ぎてしまった感じがしました。 8点(2004-01-04 00:30:24) |
31. ゴッドファーザー
それまで裏社会としか扱われてこなかったシシリア・マフィアの世界を描いた佳作。ただ、主人公マイケルの心の動きの掘り下げ、ドン・コルレオーネの葛藤など、感情移入できそうでできない所があった。 8点(2004-01-04 00:28:01) |
32. 幻魔大戦
平井和正の原作の世界からすると、底の浅さは否めませんが、この時期のアニメ映画としてはよくできていたんじゃないかな。まあ最後の幻魔が弱すぎると思いますけど。 5点(2003-09-16 00:39:42) |
33. ザ・フライ
ゴールドブラムの変身演技が一番の見所でしょうか。ストーリーも演出も悪くないけれども平凡。自分が蠅男となったことの衝撃、変化する自分の受け入れ、生への意欲と死の選択、もっとドラマにできた気がします。 6点(2003-08-03 19:18:14)(良:1票) |
34. スミス都へ行く
単純明快な善玉・悪玉ストーリーですが、丁寧に作られていると思います。アメリカ人の憲法や建国神話への愛着がよく出ていた。エンディングだけもう一工夫欲しかった。 8点(2003-04-30 01:01:00) |
35. ヒポクラテスたち
いい映画ですよ、これ。ほぼ同時期に学生していたので、感じがよく分かります。でも今から考えてもよくできた青春映画だったと思います。古尾谷さんに合掌。 9点(2003-04-30 00:28:19) |
36. ボウリング・フォー・コロンバイン
オーソドックスなドキュメンタリーに監督のユーモアが混ざった好作品。銃が手軽に買える社会、メディア、貧富の格差、圧力団体と政治家。色々な角度からアメリカの問題点を浮き彫りにする。他方で、監督のインタビューに答えようとする人々の姿勢はおしなべて真摯で、その点でもアメリカらしいと感じさせる。 7点(2003-04-06 00:32:17) |
37. 砂の器
DVDで最近見ました。映像の美しさに感激。付録映像でロケハンの苦労が語られていましたが、この時代の機材でここまで、と驚きました。スタッフ、役者共に一級で、細部までこだわった作りは日本映画の誇りだと感じました。完璧ではないけれども、この水準の映画をもっともっと見たいと感じました。 9点(2003-03-09 00:01:43) |
38. 2001年宇宙の旅
映画史上最高傑作の一つといってよいでしょう。作家(クラーク)と組んで歳月をかけて作りあげた脚本、撮影技法の斬新さ、音楽の使用法、すべてにおいて見事です。しかしそれ以上にこの作品が傑作なのは、誰もがこの作品の意味を理解しようと問いかけること。映像は印象を与えることができるだけで、意味を伝えることはできないのですが、普通の映画はそのことを忘れさせるように作られています。それに対してこの映画は、映像の限界を示し、しかも我々を知的に昂奮させてくれる。何かを知ろうとして見るべき映画ではなく、見る者の想像力をかき立て、頭をひねらせる点で希有の映画だと思います。 10点(2003-03-02 19:33:45) |
39. 戦場のピアニスト
大作であることは間違いない。主人公を英雄でなく、弱い人間として描く視点は、戦争の非人間性を強調する意図かもしれない。ただ、残酷さをリアルに描くことが評価されるのは、この映画に限ったことではないが、現代の人々の想像力の欠如を示しているのだろうか。また、この映画は戦争のむごさを訴えるだけでなく、アメリカ人にはユダヤ人への贖罪意識を促し、イスラエル支持を強める結果をもつものかもしれない。こうした推測も生まれてくるのが、今日の世の中である。この作品について言えば、戦後、主人公がどのように生き、死んでいったかも描いて欲しかった。 8点(2003-03-02 16:38:55) |
40. 黒い家(1999)
原作を読んでいないので映画だけの感想ですが、中途半端という印象でした。悪いできではないけれど、恐いか、驚くかというとそういう気にならない。大竹しのぶの演技は確かに見る価値があると思いますが、映画としては焦点が甘いと感じました。 4点(2003-01-12 00:35:47) |