21. レインマン
終始あの調子のダスティン・ホフマンと、感情の起伏が激しく、一人でカリカリしてるトム・クルーズが対照的でおもしろかった。ずっと自分の権利や欲しいことだけしか考えてなかった弟が、最後に兄にとって一番良い選択を理解し、受け入れたことで、彼が成長したのがよくわかるのだけど、そこに至るまでの過程もよく描けていたと思う。 [地上波(字幕)] 7点(2003-11-16 21:07:24) |
22. フォー・ウェディング
最初の結婚式が次の結婚式につながって...という展開の仕方は好きだし、そこで繰り広げられる人間模様や人々のやりとりもおもしろかったけど、この脚本家独特の、全体に流れる人工的な甘ったるさがちょっと苦手。反感を買うか、意味不明と思われそうな役所のヒロインをいかに魅力的に見せるかという点で、アンディ・マクダウェルは役不足。 7点(2003-11-12 23:47:42) |
23. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 リローデッドで提起されたと思ってた疑問や、展開しかけたと思ってたストーリーラインはほったらかしのままで、人類を救うための決戦とそのために自らを犠牲にするヒーローとかいうありきたりな展開は、いくら映像が大迫力でも退屈。それぞれのキャラクターがまったく活かされてない中、役割が比較的しっかりしてたザイオンのあの若造志願兵くん(戦争が終わったーって言ってまわる彼のことね)は、映画を陳腐にしてるだけで不必要。ついでに群集が一斉に歓声を上げるシーンが何度もあるのや、愛がどうのこうのとかいうのもちょっと寒いです。 3点(2003-11-12 23:33:18) |
24. マッチスティック・メン
《ネタバレ》 途中まで単なる親子ものだと思ってみてたのに。今時の14歳にしては、子供らしくていい娘だなーとのんきに思ってた私は見事にだまされました。最後の方のカーペット屋での再会シーンは何かちょっと中途半端。あってもなくても良かったような...。 6点(2003-11-07 22:54:32) |
25. キル・ビル Vol.1(日本版)
最初からフィクションとして割り切って作ってあって、中途半端に現実的にしようとしてないので、観てる側としてもすっきりした気分で観れました。あの生演奏レストラン(?)は、そういう冗談の通じそうな大阪あたりで、実際にあってもおかしくなさそうだと思うんだけど。あそこで戦うシーンは、背景が次々と変るんで、長いとは感じなかったし、最後の雪の日本庭園は、舞台としてドラマチックでかっこよかった。アニメの部分の方がちょっと長いと思った。 7点(2003-11-07 22:39:48) |
26. バベットの晩餐会
じいさん、ばあさんと、こういうハッピー・サッド系には弱いのだ。登場人物ひとりひとりの表情までよく出来ていて、これ以上足さず引かずのバランスが絶妙だと思う。 10点(2003-11-07 00:28:00)(良:2票) |
27. オーディション(2000)
いかにもはかなげな女の子が、あくまでも優しい口調で、穏やかに、でも楽しそうにあんなことをやるというのがいちばん恐いってのを、よくわきまえてる。主役は、恋する人という設定でラブシーンもあるので、あの親戚のいいおじさん風の人より、もっと色気のある人にやって欲しかったです。 6点(2003-11-05 23:11:13) |
28. ファインディング・ニモ
見る前に魚ってのは、キャラクターとしていまいち弱いのでは?と思ってたけど、キャラクター的には強烈なモンスターズインクよりずっとおもしろかった。子供向けなのと同時に、親向けの映画でもあると思います。最近の主流だった超有名人を声優にして、それをウリにした、この人がやってるんだからおもしろいに決まってる的な押し付けがましさがなくて、ちゃんと脚本自体がおもしろかった。魚たちがダイバーのことを、どうせアメリカ人だろうなんていう、めずらしく自嘲的なギャグや、特に意味は無さそうなのに(あるのかな?魚の種類の関係?)オーストラリアっていうのは、アメリカが最近世界の嫌われ者なのを気にしてのことなのかしら?悪者じゃないサメや、クラウンフィッシュという名の割におもしろくない主人公も、人を先入観で判断しちゃいけないということを言ってるんだろうけど、だからアメリカ人ってだけで嫌わないでねっと、密かに言いたかったりして。 7点(2003-11-05 22:28:26) |
29. リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
《ネタバレ》 全体に薄暗くて重厚めの雰囲気の中、トム・ソーヤーだけ明らかに浮いてた気がする。それと、本を読んだわけではないけど、ハイド氏のイメージが違いすぎです。リーグの中の誰かは死ぬんだろうなと思ってたけど、裏切り者を除いて唯一死んだのがショーン・コネリーってのがちょっと意外だった。まあ2で戻ってきそうだけど。 5点(2003-11-05 21:53:32) |
30. アメリカン・ビューティー
アメリカの病んだ部分を赤裸々に暴露したリアルな映画などとよく言われてるけど、この映画の中の個々の問題は、そこいらの普通のハリウッド映画にだっていくらでも出てくるし、暴露されたところで、今更びっくり!っていうわけでもない。登場人物や設定はカリカチュア的で、映像も美しいんで、その点でもあまりリアルさはない。でもこの映画がリアルなのは、そういう問題に対して、取ってつけたような前向きな解決策を与えてない所ではないかと思います。醜く見える現実の中で、いかにして自分なりのビューティーというか幸せを失わずにいれるかというのがこの映画のテーマで、それは映画や本や人から教えられるのではなく、自分で考えるしかないということを言ってるのでしょう。アメリカ人じゃなくても、中年じゃなくても理解できると思います(私はどっちでもない)。 9点(2003-10-09 21:48:11) |
31. ファイト・クラブ
話の突拍子の無さも気にならないくらい、理屈抜きでおもしろかった!消費文化やなんかの社会批判っていうテーマは、今更考えるのも面倒なくらい使い古されてて、気恥ずかしい感じもするんだけど、誰もが何となく感じてることでもあるので、見てて痛快です。 9点(2003-10-03 00:47:35) |
32. ミツバチのささやき
小さい時に感じた好奇心や、ちょっとした恐怖心など、子供の時期ならではの感性を、その当時に感じたままの鮮やかさで蘇らせてくれます。これを見ながら、そんな時期もあったっけなと懐かしく思うのと同時に、もう二度とは戻って来ないんだなと感傷に浸るのが好きです(笑)。夜の空気の感じとか、草の匂いまで伝わってきそうな五感にビシバシと訴えてくる、いとおしい映画です。 10点(2003-10-02 23:37:43) |
33. ザ・ビーチ(2000)
あまりのつまらなさにびっくりしたくらいです。話が支離滅裂だし、あの楽園が崩壊するのも、最初から目にみえてることだし。登場人物は、みんな傲慢で浅はかで、イライラします。映画全体としても、同じく傲慢で浅はかという印象しか残りませんでした。そしてあの最後は、皮肉のつもりなのか何か知らないけど、かなーり気分悪いです。 0点(2003-10-02 23:11:26) |
34. メリーに首ったけ
笑いのつぼがまったく合いませんでした。 1点(2003-10-01 22:59:23) |
35. ボーン・アイデンティティー
好きな感じの話なんだけど、落ちが肩すかしです。無意味にヨーロッパ各地を舞台にしてるのも、わざとらしくってヤ。観光ビデオじゃないんだから。 4点(2003-10-01 22:02:25) |
36. グリーンマイル
最初に見た時はあの超能力に思い切りひいてしまったのだけど、今回2回目に観て思ったのは、超能力そのものよりもあの唐突なCGが安っぽくて駄目なんだと。脇役の一人一人にもそれぞれきちんと役割が与えられててとにかくしっかり、どっしりとした話。ただテンポが悪いし長い!本で読んだ方がおもしろそう。 5点(2003-10-01 21:56:04) |
37. ジャンヌ・ダルク(1999)
リュック・ベッソンが、ジャンヌ姿のミラを見たかっただけの映画だと思ってて、見る気もしなかったんだけど、意外に良かったです。後半の方がおもしろかった。聖人化された英雄ジャンヌを描いたところで、おもしろくはなかったと思います。 7点(2003-10-01 21:51:15) |
38. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
おもしろいけど、こういう文化のキャップを強調した笑いってのは、ちょっと安易な気もする。陽気なギリシャ人と対比させて描くには、アメリカ人だって十分に陽気すぎる印象があるのだけに、いくら気取った階層の人とはいえ、あの両親はちょっとノリが悪すぎで無理矢理な感じもしました。その辺がステレオタイプもの(?)として、いまいちかなー。 6点(2003-10-01 21:44:20) |
39. トゥルーマン・ショー
ああいう現実にはありえない設定の上で、誰もが同情せざるを得ない立場にある主人公を作られてもしらけてしまう。それにあんな番組を、みんなして大喜びで見てるっていうのも、人間の知性というか判断能力を馬鹿にしてる。あと、下のほうで誰かが言ってる、イギリスの町中に監視カメラ設置案というのは、都市部ではもう実際に起こってることです。イギリスの街中では、誰もいないからって変なことはしないように気を付けましょうね(密かに見られるのが好きな人は別)! 0点(2003-09-17 23:38:15)(良:2票) |
40. アメリ
単純におもしろかった(笑えたという意味で)。話としての非現実的さ加減が良い。物語というより詩を読むような感じです。 9点(2003-09-17 22:04:26) |