21. 69 sixty nine
《ネタバレ》 時代背景を絵に散りばめつつ、いつの高校生にも共通の、持て余し気味のエネルギーや恥ずかしさを明るく描いて楽しめました。妻夫木聡は相変わらず年齢を感じさせない瞳で、太田莉菜も可愛い。若い人が多い場内も明るい雰囲気でした。ちょっと悩みが浅くて物足りない感じもあったけれど。キャストが渋い感じ。森下能幸ってキルビルにも出てたんですね! 6点(2004-07-19 00:02:55) |
22. 花咲ける騎士道(2003)
《ネタバレ》 主演は美形、登場するブローチはショパール製。明るく罪のない西洋活劇。あくまで、あっけらかんと作りきることも、技ではないでしょうか。洗濯物越しに口説くシーンの光、風の動きが爽やか。女優としてはエレーヌ・ド・フジュロルの方が好きだけれど。 4点(2004-07-10 11:38:10) |
23. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
《ネタバレ》 原作を読まずに観ました。前作のドビーほど、際だったキャラクターの魅力は感じられませんでしたが、その分、成長したハリーが大人達とかわす、対等で爽やかな友情が印象的。回廊で両親の温かい思い出話をききながら、ひっそり微笑むところとか。いやー、大人になりました! 謎解きもすっきり、わかりやすいのでは? シーンとしては開放感あふれる湖の飛翔、それから随所に散りばめたきめ細かい季節の表現がよかったです。 6点(2004-07-10 11:34:06) |
24. モナリザ・スマイル
《ネタバレ》 かたや奔放、かたや狭量。対照的な二人の女子学生の間に通う友情、そして散りばめられた50年代ファッションや家電製品が見所でしょうか。クライマックスの講義シーンで、スライドを替える切迫したリズム感は印象的。んー、なぜいま、古き良き女子大なのか、という疑問も感じたけれど、ヒラリーさんの母校となると…というのは考え過ぎでしょうか。 5点(2004-07-10 11:15:36) |
25. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 ドキュメンタリーのよう。実際に画面の中の子供達も成長していく。ゴンチチのシンプルなギターを背景に、石段を上り下りしながら、物語は淡々と進みます。淡々としているからこそ、言葉にならない幼い心の波立ちや、周囲の救いようのない無関心がリアルなのではないでしょうか。柳楽優弥くんが、帰らない母を迎えに出かけ、幼い妹を温かくみつめるシーン…。なかなかの存在感です。 6点(2004-07-10 11:09:53) |
26. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 埋まるところは本当に怖かったです。だから土埃あげて歩くユマ、とても笑えました。ダリル・ハンナは「?」だから、次に期待しましょう。 6点(2004-05-05 01:15:14) |
27. ペイチェック 消された記憶
《ネタバレ》 PKディックとはいえSFとしての驚きは、いまや乏しいでしょう。それよりもベン・アフレックの古風な巻き込まれぶり、そしてサービス精神たっぷりのジョン・ウー節が楽しい。やっぱり敵は、スローモーションで近づいてきます。 6点(2004-03-06 17:30:10)(笑:1票) |
28. 半落ち
《ネタバレ》 小説を読んでいたのに、泣けました。深夜ですが老若男女よく入っていて、やっぱり鼻をすする人が多かったです。 冒頭の取り調べまでの速いテンポ、次々惜しげなく出てくる渋いキャストで、引き込まれちゃいました。人物一人ひとりの背負うものが善悪一辺倒でなく、深い。確かに説明は少なく、盛り上がりもいまいちですが、「命」の意味とか大上段に語らない分、抑制のきいた一本になったのでは。特に寡黙な寺尾聰。微妙な目の演技が秀逸。 横山秀夫のカメオ出演もファンとしては楽しかったです。 7点(2004-01-25 02:16:05) |
29. 砂の器
《ネタバレ》 やはりドラマの前に観ておかなくちゃと思い、遅まきながらDVDを購入。新聞記事から愛人にたどり着くくだりは強引かと感じましたが、交響曲シーンの映像、音楽、編集の力で、そういう細かいことは吹き飛びました。語り尽くされていますが、台詞のない旅の情景で、特に極限の状況なのに親子が笑ってじゃれあうシーンが秀逸。だから、すべてのドラマが切なく胸に迫る。そして殺人の動機は、観る人それぞれが受け止めるものでは、と思ってしまいました… 9点(2004-01-12 01:44:44) |
30. OUT(2002)
《ネタバレ》 ものすごくネタばれです。小説が話題作で、情念がほとばしるような内容だったので、映像にできるのかとかなり疑問に思っていました。しかし焦点の風呂場シーンで、見事にスイッチが切り替わりました。あからさまに人形。手首も模型。そこから、この映画の面白さが始まるのではないでしょうか。閉塞の日常から外へ、OUTへ。あるようでなかった、「女優映画」の佳作だと思います。 5点(2003-11-30 16:34:47) |
31. バック・トゥ・ザ・フューチャー
傑作。初めて観たとき、もう立派な大人だったけれど、ニコニコしながら映画館を後にした覚えがある。冒頭、時計で一杯のドクの部屋から始まる緻密な伏線。ギター好きなマイケルの、永遠の悪ガキぶり。わくわくさせるパワー・オブ・ラブ。エンタテインメント万歳。 9点(2003-11-30 15:52:43) |
32. シカゴ(2002)
「オール・ザット・ジャズ」でノックダウンです。格好いい。70年代にここまで楽しく、ここまで冷徹にスキャンダリズムを皮肉った舞台を作ったフォッシーにまず乾杯。そしてフォッシーと、エンタテインメントをこよなく愛することを隠さない、この映画のスタッフに拍手。リチャード・ギアが下着姿で踊ったときにはちょっとのけぞりましたが、それも含めて、「やる時はやる」役者たちはさすがです。 8点(2003-11-30 15:13:59) |
33. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
ちょっと点数をつけにくい。時代を超えて衝撃を持ち続ける一作ではないでしょうか。私にとっては「ミッシング」と並び二大「外国は怖いぞ映画」、というと不謹慎ですが、そういうしかないほど怖いです。 6点(2003-11-25 01:05:51) |
34. ストリート・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 バイクに乗った渡り鳥。彼も彼女も若い。いやー、ニヤニヤしっぱなしの一本。観て損なしと断言します。それにしても「エイリアン」の監督、「ダイハード」と「マトリックス」の製作者、だったんですねぇ… 7点(2003-11-25 00:41:54) |
35. 蒲田行進曲
《ネタバレ》 舞台を知らない私ですが、映画としてのカタルシス、楽しみました。派手な里帰りシーン、お掃除しているだけで色っぽい松坂慶子さん。 名作でしょう。 7点(2003-11-24 16:40:44) |
36. ダイ・ハード
《ネタバレ》 やっぱり言いたい。傑作! 高所恐怖症から高級時計まで、あらゆるエピソードが引用に耐える。 9点(2003-11-24 16:32:34) |
37. ベイブ/都会へ行く
《ネタバレ》 意表をつかれる映像美です。安ホテルの丸窓からビル群に見入る豚の後ろ姿。ノックダウンです。 6点(2003-11-24 16:18:06) |
38. トイ・ストーリー
どきどき、はらはら。観て損なし。おもちゃなんだけど、こういう人いるよねーって感じ。ふふ。 7点(2003-11-24 16:12:00) |
39. ラスト サムライ
《ネタバレ》 先行ロードショーで観て、一言でいうと「品の良さ」が心地よかったです。ニッポンといえばサブカル全盛ですが、やはりクロサワの映像、音楽は偉大ということでしょうか? 前評判通りトム・クルーズより格好いい渡辺謙、りりしい小山田シン。緻密なチャンバラ。ストーリーとしては名誉の死とか滅びの美とか、実は苦手なんですが、軍事産業や異文化否定に対する静かな反発を評価。個人的には真田広之さんの見せ場がもっとほしかったのと、最後に福本清三さんの役名を呼んでほしかったです。 7点(2003-11-24 16:03:02) |
40. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 いやー、迫力です。ガンダムか(ふるっ)、と思いつつも、映像には満腹。ミフネとナイオビのシーンには思い切り力入ったし、飛ぶスミスには笑っちゃったし。問題は、で、お話はどうなったの?ってところでしょうか… 6点(2003-11-23 01:51:21) |