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プロフィール
コメント数 524
性別 女性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22089/
年齢 52歳
自己紹介 点数表記にむちゃくちゃムラが・・・。

9点以上 特別
7~8点 面白かった(人に基本的におススメできる)
5~7点 面白かった(人様におススメするのはちょっと・・・)
3~5点 そこそこ(なんとか)面白かった(でも難あり)
1~3点 むぅ・・・
↑上記例外あり(見直すのも面倒なのでこのまま)

3点とか5点、7点が重なっているのはご愛嬌。
細かな点数の上下は、そのときの気分ってことで。
こう見ると、なにげに3段階で点数つけてるよーな気が。

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21.  フィラデルフィア物語
先に『上流社会』のほうを観ていたので、色メガネで観てしまったかも。キャサリン・ヘプバーンとグレース・ケリーだと後者のほうが断然キレイだなぁとか、妹はバレーしながら挨拶してるよ!とか、おおお、ヨットの名前は“トゥルー・ラブ号”なんだ!とか。ヨットの名前を聞いただけで、クロスビーの♪とぅる~~~・らぁ~~~ぶ♪が頭の中をリフレインする。しまいには、両者ともどもごちゃまぜになって、“トゥルー・ラブ”をケイリー・グラントが歌ったような気持ちに。こっちで唄ったのはJ・スチュアートだっつーの。それも“オーバー・ザ・レインボウ”だし。むぅ、これは、冷静に観ることはできない。普通なら原作とリメイクどっちがいいか?なんてナンセンスな問いかもしれないけれど、この作品に関してはついつい比べてしまう。というのも、ストーリーがまったく同じで、あとは役者さんの個性にあわせて行動がちょっと違っているから。また、どっちの作品もスターそろい。もう、好みの問題でしかないよーな。てなわけで、私は歌にジャズ、踊りとグレース・ケリーの『上流社会』のほうが好きです。あっ、それとこの作品のJ・スチュアート、例の雑誌記者は余裕がなくて、人間的にはイマイチでした。30歳にもなって何かに怒っていて、それで偉そうに「金持ちはどーたらこーたら」って言っているくせに世間知らず。逆にケイリー・グラントのほうはニヤニヤしていて、人を小バカにしたような感じが、どうも、ねぇ。彼ららしいっちゃぁらしいんだけれど。やっぱり『上流社会』のほうの二人組のイメージが頭に入り込んでいるからかなぁ。どっちを先に観るかで、変わってくるのかもしれません。
7点(2004-12-20 01:53:40)
22.  素晴らしき哉、人生!(1946)
キャプラ作品って好きなんだけれど、あざとくって嫌い。ちょうど私の琴線にふれる映画を上手に作る。全部のキャプラ作品を観たわけではないので、まだ決めつけるのは時期尚早な気もするけれど、今のところそんな感じ(後で変更するかも 笑)。だいたい私の好きそうなネタを扱っているくせに、どうして、何がダメなのか考えてみた。おかげで1年以上レビューすることができなかった。それはさておき、キャプラ作品の苦手な理由は「善良」=「イノセンス(無垢)」という構図が見えてくるからではないだろうか。「イノセンス(無知)」=「罪」ととらえてしまう私としては、どーにもこーにも、後味の悪さが感じられてしょうがない。1年以上考えた挙げ句、結論がコレかよ!ってことで、『素晴らしき哉、人生!』のレビューは、後で変更されることでしょう。
6点(2004-12-11 16:32:36)(良:1票)
23.  踊る結婚式
ただ、楽しい。軽薄なアステアが歌って踊るだけで楽しい……うん。はじめは女性から逃げるために、軍に入ったのに、その女性に恋をして、見栄はるために上官の軍服を盗んで……牢(倉庫みたいなかんじ)に入れられても楽しそうに踊ってる。何も考えずに、楽しく笑っていられる映画です。(きっと深いことを考えてしまう人は腑に落ちなかったり、矛盾点をみつけてしまったりするんだろうけれど)
7点(2004-11-20 10:22:47)
24.  アメリカ交響楽
♪ぷわぁぁぁぁぁぁぁん、ぷわぁん、ぷわぁん(中略)ぷぁん、ぷぁん、ぷわわぁぁん、ぷわわわぁぁぁん♪(『ラプソディ・イン・ブルー』より)ガーシュウィンの伝記です。恩師から“アメリカの声”になれ!ってさんざん言われ続けたガーシュウィン。ショー音楽で成功する彼をもったいなく思っていた恩師が、とても印象的でした。ショーにかまけてクラシックをやらないガーシュウィンを“アメリカの声”としてやるべきことはあるはずだ、と声をかける。かといって、今のガーシュウィンをまったく認めていないわけではなく、ただ残念に思っているだけで、成功は成功で喜んでいるところがいい。ちなみに、オスカー・レヴァント本人役ででています。
7点(2004-11-13 22:46:04)
25.  六月の夜 《ネタバレ》 
バーグマンがとっても綺麗でかわゆいです。ふっくらした頬に意志の強そうな目。このアンバランスさがこの女性の美しくてかわいいというふたつの印象を醸し出しています。ただ、ここに出てくるバーグマン、かなりダメな女性です。痴情のもつれで男に撃たれ、裁判後にスキャンダルを避けて偽名を使い都会に出るも、そこで親切にしてもらったルームメイトの男をとってしまうというとんでもない役。そりゃあないでしょうという構成なのです。バーグマンを心配した看護婦のルームメイトは、恋人の医者に「一人でやっていける強い女」と言われ、そしてバーグマンも「そうよね」と手に手をとって愛の逃避行(何から逃げるのかはよくわからないけれど)。もう一人のルームメイトのおかげでどこにも逃げなくていいようになったのに、それでも彼女たちは逃げるのです。はっきりいってまともな男はほとんど登場しません。そしてバーグマンと同居していた3人のまともな女が取り残され(一人は男に去られ、一人は男に愛想をつかし、そして一人は男に関心を示さない哲学者(女は独身が長いと哲学者になるらしいby『ミンクの手ざわり』))ジ・エンド。えーーー、バーグマン、男に撃たれて生き方を改めるといっていたけれど、それでも友達の男をとって嬉しいか? そこで友達に対して「一人でやっていけるから」と捨てる男がいいのか? そんな男はきっと新しいか弱い女性をみつけると「今の奥さんは一人で大丈夫」とフラフラするはず。うわ、うわ、うわと思いながら、画面にかじりついておりました。ダメダメな展開なんだけれど、この昼メロちっくな雰囲気に完全にやられてしまったワタクシは、かんなり楽しんで観ることができました。友情をとるか、愛情をとるか……人類の永遠の課題なのかなぁと、ぼーーーっと考えさせられた映画です。っていうか、普通、女友達をとるか男をとるかなんて展開にはならないと思う。少なくともワタシはそんな究極の選択は一度もありませんでした。友達に恵まれたというべきか、男をとるほどの力量がなかったというべきか……。こちらも永遠の課題かもしれませぬ。
6点(2004-09-26 05:14:44)
26.  ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー
ブロードウェイのヒットメーカー、ジョージ・M・コーハンを、J・ギャグニーが演じきります。ちょうど太平洋戦争中ということもあって、星条旗のもと人心を集結させるのに、かなり役だったのではないでしょうか。だって、アメリカ人ではない私が見ても、アメリカって素晴らしい、自由な言論(大統領を槍玉にあげても大丈夫)が認められる本当に素晴らしい国だ!!と、一瞬思えてくるような仕上がり。体全体に星条旗をまとったようなJ・ギャグニーのパワーあふれる直線的な踊りに圧倒されます。が、挿入されている曲の出来にムラがあるのが難。軍人たちに向けて歌う音楽はとても素晴らしいのですが、なんとか使ってもらおうとプロデューサーのオーディションを受けるときに歌う曲は、ちょっと……あのプロデューサーじゃなくても、使いたくないよなぁって思うような仕上がりなんです。ジョージ・M・コーハンが生まれた7月4日。独立記念日に誕生したからジョージと名付けられた彼は、名前について人一倍敏感に反応していたようで、名前をあしらった歌がけっこう多かったように感じます。(そう、恋人には♪メアリー♪という歌を贈っている、この歌がけっこう頭の中でぐるんぐるんとリピートされる危険度の高いもの)。J・ギャグニーの踊りはなかなかのものですが、彼がもつ雰囲気っていうんでしょうか、これがこけたら後がない(実際にはある)ような、思い詰めたような容貌がショービジネスにあっていなかったような気がします。言いがかりでゴメン。
[映画館(字幕)] 6点(2004-08-29 15:39:11)
27.  心の旅路 《ネタバレ》 
戦争で記憶をなくしたスミシィが、その記憶がないまま頼りない状態を支えてくれたポーラと結婚、人の親となり、作家としての第一歩を踏み出そうとする矢先に交通事故にあう。その事故がきっかけで、記憶の逆転現象がおこり、ずっと記憶のなかった戦争までの記憶が甦り、逆にそれ以降の人生が空白になってしまうという、メロドラマにありがちな展開。そしてスミシィは元の人生を歩み、実業家として成功するのです。ポーラを忘れたまま。しかも二人の子どもは病気で死んでしまっている。証明するものは何もなく、スミシィがポーラを思い出すことのみ。それだけで、もう哀しいではないですか。メロドラマは時代を超えて、人種を超えて、共感できる何かがきっとある、そこにある……。彼は空白の3年間のため、自分を不完全な人間と思い込み、本当は近くにいるポーラを好きなくせに、議員の妻として働いて欲しいと、なんともそっけないプロポーズをする。ポーラが現れても思い出さない、スミシィが最後にもっていた、袖のすり切れたシャツを見てもダメ、そして自分がプレゼントしたポーラの瞳と同じ色のネックレスを見てもダメ……何をみても思い出せなかった彼が……やっと……戦争で記憶をなくしたときに収容されていた精神病院から軌跡をたどったとき、ポーラと新しい家庭をつくった、あの小川の横の桜の樹がある小さな家の前で、本当の彼女と再会する。作りものじみたおとぎ話だけれど……これが素晴らしい。ポーラの我慢強さも素晴らしい。そして、義理の姪っこの彼女のいじらしさ、潔さも素晴らしい。これから先、過ぎ去った十何年の月日を二人で取り戻していって欲しいです。いやぁ、本当にいい映画です。
8点(2004-08-29 10:46:16)(良:1票)
28.  三人の名付親 《ネタバレ》 
欧米人の名前にまつわるエピソードって、すごく面白いです。日本人よりも、名前のバリエーションは明らかに少ないのに、それでも自分の名前に対する誇りは大きい。ここのところがとても不思議なんですよね。映画の中でも、名前を間違えるっていう小エピソードなんかがいっぱい描かれているし。神様の名前をもらっている、欧米人の名前に対する意識は、日本人の名前に対する意識とはきっと別次元にあるんだろうなぁと、なんとなく考えてしまう今日この頃です。この映画でも、スゥイートというラストネームで笑われる保安官。そして、当のジョン・ウェインもフルネームは笑われる(笑)。ミドルネームを隠していたんだろうに、法廷で名前を読み上げるときにいやおうなしに響きわたる。先に相手を笑ったもん勝ちみたいなノリがけっこう好きです。そして、赤ん坊につけられた名前をいちいち訂正する(笑)。私の名前は、読み間違えられやすい(というより一発で読める人がほとんどいない)ので、子どもの頃から名前を間違えられても気にしない性格になってしまいましたが、仕事でやりとりをするファックスのあて名が、漢字ではなくカタカナで書かれているとイヤな気持ちになってしまいます。……あれ?また本筋からそれた。話題を元に戻そう……。で、この3人組は、銀行強盗をする無法者なんだけれど、リーダー格のジョン・ウェインは、銀行だったら盗難保険に入っているから、多少盗んでも大丈夫という、彼なりの哲学があったのでしょう(想像です)。「絶対に銃を撃つな」とキッド(ハリー・ケリー・Jr)に命令しているところで、なんとなく想像できます。残り少なくなった水を、一番体力のないキッドのために譲る。そのキッドも赤ん坊と一緒に行動するようになってからは、自分ではなく赤ん坊のために水を使いたいと思う。そんな行動に、とてもぐっとくるのですが……いかんせん、途中で二人が死んでしまうのがいただけない。どうせだったら誰も死なずに最後、笑顔の再会+相変わらず赤ん坊の名前でワーワー言うっていうのがよかったのになぁと思うのです。せっかくロバが出てくる展開なんだから、それくらいあってもいいんじゃないかなぁ。
7点(2004-08-29 10:05:21)(良:2票)
29.  恋の情報網
邦題の軽さからは想像しがたいストーリー。ときは1938年。オーストリア。そう、ナチスがヨーロッパ侵略をはじめたところから映画がはじまります。最初の映像を観たとき、や、やばい……と思いました。だって、ナチスが行進しているし、時計の針はナチスの卍だし……。でも、出演者はロジャースにケイリー・グラント。くっらい話に終始するはずはなく、適度に艶っぽく、適度にユーモアがあって、適度に人情味がある。そして相変わらずケイリー・グラントがかっこいい。さらにロジャースは一方的に一目惚れされる役がよく似合っている。宝石が大好きで、手放すときに駄々をこねる彼女がとてもかわいらしく、ナチスの暗い陰をやんわりと笑わせてくれるので、酷いなぁとか、胸が痛くなるといった戦争への憤りみたいなものを和らげてくれているのが、よかったなぁと思います。よくよく考えてみると、暗殺ありーの、スパイ騒動ありーの、ユダヤ狩りありーのなんですがね……。私の想像力のなさに起因しているだけかもしれませんが。
7点(2004-08-20 23:27:19)
30.  桃色(ピンク)の店
7月。暑い盛りにこの映画を鑑賞しました。例年、クリスマスといってもいつもと変わらない一日だと思っている私としては、シーズンに観るのはとっても危険な映画です。だって、何かしなくっちゃ!と焦っちゃうじゃない(笑)。とか、なんだかんだ言いながら、シーズンになるとこれはこれで、クリスマスモードにひたりたいと思い、自ら進んでクリスマス関連の映画を観、イヴにはレストランで食事をしてみたりとそれなりの行動をしてしまっているから、典型的な日本人なんです(エヘヘ)。でも、学生時代、妙につっぱっていて「ふん、クリスマスになんかやろうとするのは経済的に無駄」と屁理屈をこねていた頃に観るのはとても危険だったと思います。何がどう危険なんだって? それは、強がりのメッキがとれてしまい、クリスチャンじゃなくても優しい気持ちになれるクリスマスってステキだぁ~とか思っちゃうので、危険ってこと。今思えば、できればこの頃から私自身、ベタな温かい映画を好んでいたら、学生生活の過ごし方も変わってきただろうにと思うこともしばしば。つくづくもったいないなぁと感じます。映画の内容としては、↓の方々が書かれていますが、店のオーナーとお使いボーイのくだりがとてもステキでしたねぇ。元お使いボーイの男の子が店員昇格を果たし、嬉しくって肩で風きって歩く様も、ちょっと微笑ましいし、全体的にクスリとほほえむくらいの温かさと優しさが転がっています。ただ、あの店を追い出された男性はどんなクリスマスを送っているのでしょうか。あの追い出し方はひどいなぁと唯一の黒いところがちょっとひっかかってしまいます。
7点(2004-08-14 21:03:11)(良:2票)
31.  ロープ 《ネタバレ》 
DVDの特典映像、メイキングを見て、ビックリ&納得した。あの二人はホモだったのか……。ずっと心配していたんだよね。ピアニストの彼がビビって墓穴を掘りそうになるたびに、「ああ、彼まで殺されてしまうかも!」って。なんで、あんなにビクビクしていて主犯の彼に“凡人”のレッテルをはられないのか不思議だったんだけれど、恋人だったからそんなのはどーでもよかったのね。それは、それは気付かなかったな。後から考えてみると、男同士で「チャーム」(=魅力)なんて言葉が使われていたから、そういうことなんでしょう。でもさ、ってことはあの主犯の男はデビット(殺された男ね)の彼女とつきあっていたらしいから、男も女もオッケーだったってこと? ふーーん、金持ちって変わっている人が多いのかねぇ、、、と思いました。それにしても、悪趣味な映画ですよね。棺の上で食事だなんて、よくまぁ、んなこと思いいたなぁって感じ。被害者のお父さんへのおみやげの本をまとめるのに、息子を殺したロープを使うところなんか、やぁ~な感じがしちゃいますよ。
7点(2004-07-04 23:47:48)
32.  白い恐怖(1945)
結局、グレゴリー・ペックは医者だったのか、医者じゃなかったのか……。バーグマンは「あなたは医者よ!」と決めつけていたけれど、それが気になって気になって……。それから初っぱなに出てきた、男に色目をつかいまくる女性患者。彼女の経緯も気になる……。そう、いろんなことが気になるんだよなぁ。ヒッチコックの映画って……。まっ、そんなことはどーでもいいことですね。これは、カタブツで恋を知らない女性医師のバーグマンがグレゴリー・ペックにメロメロになるお話。女って恋をするとここまで変わるのかぁ、や~ね~(笑)。↓の【なにわ君】さんが書かれていますが、「女性は恋をする前は分析医だが恋をすると患者になる」という格言、私の好きなワイルダー作品っぽいセリフで、ちょっとドキンとしましたです。夢判断の単純さも好き!やっぱり映画は単純じゃなくっちゃね~。ところで、私は精神分析医なんかと恋はしたくないなぁ。見透かされているのもイヤだけれど、知ったかぶりで違った分析されるのもちょっと……。バーグマンがグレゴリー・ペックとの散歩から帰ったとき、同僚の分析医がバーグマンの行動を推理する。手にマスタードがついているから、ランチはどーのとか、ほっといて状態だよなぁ。だから、「おあいにくさま、食べたのはレバー・ソーセージよ」と言ったバーグマンに、ニンマリしてしまった。
7点(2004-06-20 00:58:09)
33.  ヒズ・ガール・フライデー 《ネタバレ》 
あれよあれよという間にストーリーが進んでいく、非っ常~ぅにテンポのいい映画ですね。なんだかわからないうちに煙に巻くケイリー・グラントとロザリンド・ラッセルのトーク&トーク&トーク&トーク。こっりゃあ凄いわ。スピード勝負でまくしたてるだけじゃなく、観ていると自然にいろんな状況がわかってくるっていうのも凄い。とても圧倒される映画ですが、不思議と壮快感が残ります。人を騙して嘘をついて……っていう悪行を描いているのに、なぜかすっきりするという不思議な作品。私もヒロインと一緒になって、何かがおかしい???と思うことがよくありました。印象的だったシーンもいろいろとあるのですが、とにかく一番強烈に残っているのが、スカートをまくしあげて走るロザリンド・ラッセル。デブった保安官をタックルして、馬乗りになりネタをあげる。元夫の悪徳編集長(ケイリー・グラントね)の手はわかっているから、簡単にはまるめこまれないんだけれど、やっぱりあちらさんのほうが一枚も二枚も上手。保険勧誘員のくせに人に騙されやすい婚約者(私的にはジャック・レモンのイメージ、違う俳優さんだけれどねラルフ・ベラミーさんゴメンなさい)がどんどん罠にはまっていって、それを助けながら猛進していく彼女のすごいことといったら……。もう、むちゃくちゃ面白いです。最終的にはケイリー・グラントのところに戻っていくわけですが、婚約者のほうと一緒になったら彼女はもう、大変だったでしょうね。義母さんとうまくいくとは考えられないし。結果的にあの二人はアレで良かったのでしょうが、壮快感の中に釈然としないものが含まれ、何か騙されていると思ってしまう、不思議な作品です。多分、ロザリンドもこれから先、何かがおかしいと感じながら生きていくんでしょうね(汗)。
8点(2004-06-05 23:18:58)(良:1票)
34.  荒野の決闘 《ネタバレ》 
この♪マイダーリンクレメンタイン♪は、中学校の時の英語の授業で歌ったもの。クレメンタインが“ドーター”ってことで小っちやな女の子を勝手にイメージしていたんですよね(汗)。だから実際に映画を観たときはあせりましたよ(笑)。女なんか相手にしねーぜ!っていうオーラを体全体から出している保安官の心を一目で奪い、荷物を持つは、ダンスは踊るわぁといった男に変身させてしまうとは。そう、クレメンタインが登場することで急に保安官がお茶目になりましたよね。花の香りの香水を理髪店のおやじにつけられて、横に来る人に「花の香りがするな」「花の香りがするわ」と言われる。その度に「私だ、理髪店で……」と答える保安官にとてもラブリーな感じを受けました。ある女性の出現で、男が変わる、そして女も変わる。そういうのを観られる映画ってとっても好きです。「私はクレメンタインという名前が好きだ」……名前じゃなくって、クレメンタインが好きなのに、それを言わない保安官ってほんと可愛いなぁって思います。決闘のシーンは……あれ?決闘ってあったっけ?(汗)……ってのは冗談だけれど、決闘はあんまり印象になかったなぁ(アセアセ)。
7点(2004-05-30 20:52:36)(笑:1票) (良:1票)
35.  ブロードウェイのバークレー夫妻
またまた、たいていのことは↓【あまみ】さんが仰っています(笑)。これを観て思うのは、二人とも相変わらず芸達者だなぁってこと。イギリスの民俗衣装を着て(チェックの織りスカートみたいなやつね)、スコットランド訛?っぽいアクセントで歌を唄い、タップをふむアステアとロジャースがいいですね。やっぱり私はタップダンスが一番すきみたい。アステアの華麗で軽やかなタップが大好きで、それが観られるだけで、どんな映画も楽しい一本になっているような気がします。そうそう、【あまみ】さんも書かれていますが、この二人に演技力はいらない!(笑) そうですね。「夫婦喧嘩は犬も食わない」を地でいく彼らは相変わらずだなぁと思いつつ、この人たちって夫婦になっても似たようなことやっているのねって半ば呆れて、半ば楽しんで。アステアとロジャース好きじゃない方にはオススメできませんが、私は観て楽しかったです。そうそう、オスカー・レヴァントのピアノもすばらしいのですが、パーティや舞台、食事なんかで毎回違う女性を連れて歩いているのも笑えました。アステアとロジャースがおしどり夫婦で、彼がプレイボーイかぁ。プレイボーイっていう雰囲気とは違うけれど、そこんところもチェックポイントですよ。
6点(2004-05-30 20:39:11)(笑:1票)
36.  赤い河 《ネタバレ》 
かっこいいジョン・ウェインが、年をとってただの頑固オヤジっぽくなってしまっているのが残念でした。せっかくついてきてくれた人たちの気持ちをわからず、人が離れていき、挙げ句の果てには追放されてしまう……。なんだか悲しくなってきます。義理の息子のモンゴメリー・クリフトがまともなだけに、ジョン・ウェインが不憫で不憫で……。まっ、ラストで仲直りできたから良かったのですが、それまでのやりとりで不満爆発。やるせなさばかりが残り、寂しかったなぁ。そうそう、オープニング部分だってさ、ジョン・ウェインが恋人を置いていくと、彼女がいる隊列がインディアンに襲われてしまう。なんかなぁ、寂しいんだよねぇ。でもまぁ、『リオ・ブラボー』にも出ていた、呑気なおっさんがいい味を出していたので(入れ歯の質種とか)、その部分でほっと楽しめた作品ではあります。そうそう、皆さんが大絶賛なさっている牛の暴走ですが、ウチのテレビが19型だからか、それほど迫力を感じませんでした。どっちかといえば、牛に踏みつぶされた人が可哀想で……。でも、その踏みつぶされた人の遺志をついで、彼女へプレゼントをする赤い靴を送るジョン・ウェインはやっぱりかっこいい。このときまではとってもしびれていたのよぉ〜(涙)。ぜひ、劇場で観たい作品の一つですね。もし大画面で観たら、私も絶賛しているかもしれないです(えへへ)。
7点(2004-04-18 16:17:25)
37.  錨を上げて 《ネタバレ》 
【あまみ】さんの完璧登録、完璧レビューの後にお邪魔するのが、ちょっとばかり気恥ずかしいみかんです。たいていのことは↓で語られています(笑)。薄っぺらいストーリーに、おきまり展開。なんだかよくわからないままハッピーエンドを迎える強引さ。これぞミュージカルの醍醐味でございます。私はこういった映画を観ると、ほっとしてしまいます。私がこの映画で一番好きなシーンは、子どもを寝かしつけるために唄うシナトラの子守歌で、ジーン・ケリーまで眠り込んでしまうところ。彼女に会うために急いでいたはずなのに、クーカークーカー寝ています。こんなところにグッとやられてしいまう私は、本当におめでたい人間なのかもしれません。そしてラスト。なんで艦船にシナトラの彼女まで来ているのか謎ですが、そんなことを深く考えてはいけない作品でしょう。頭をからっぽにして楽しむこと、これってもしかしたら相当な修行が必要なのかもしれない……と、【あまみ】さんのレビューを読んで、はっと気付いてしまいました。こんなおバカな作品を楽しむことのできるってことに乾杯!
8点(2004-04-05 22:00:11)(良:1票)
38.  情熱の狂想曲(ラプソディ) 《ネタバレ》 
音楽映画だけあって、音楽がとてもいいです。ストーリーは、カーク・ダグラスのダメダメちゃんぶりが発揮されています。トランペットは自分のすべてだ!ってわかっているはずなのに、それを理解している、ドリス・デイやスモーク(誰がやったか忘れちまった 苦笑)ではなく、理屈っぽいローレン・バコールなんぞにフラフラいっているものだから、自分の原点を忘れちまって、落ちぶれてしまうんだよなぁ~。なんか哀しくなってしまったよ。結局、カーク・ダグラスの原点は、トランペットの吹き方を教えてくれた、黒人ジャズトランペッターなのに、彼のセッションから遠ざかっていったばかりに宙ぶらりんになってしまった。また、妻であるローレン・バコールは一言でいってしまえば「器用貧乏」なタイプ。いろんなことに手を出しては、どれも大成しない。トランペットのみに力を入れて、最高のトランペッターになったカーク・ダグラスとは対照的な人物で、彼が生きがいを見つけていることに嫉妬して焦るという、子どもっぽさが残っています。両者とも大人じゃなかったんですよね。しかも、大事にしているものが全然違う。訳のわからないローレン・バコールよりも、単純でわかりやすくてお人よしで、そして何よりカーク・ダグラスの音楽を愛しているドリス・デイにしておけば幸せだったんだろうなぁ~と、ついつい思ってしまいます。でも、基本的に男って、ミステリアスなものに惹かれてしまうんでしょうね。
7点(2004-03-26 18:38:20)
39.  いちごブロンド 《ネタバレ》 
動いて喋るリタ・ヘイワースをはじめて観ました。なんてキレイなんでしょ。ゴージャスな衣装がとても似合っていて、高級レストランの食事や男性からの口笛ピューをもらうために男たちの前を歩いていたなんて告白する彼女はとてもかわいらしい。結局、金と地位に目がくらんで結婚した彼女は自分の姿を恥じるようになっていますが、それでも相変わらず綺麗なんです。結婚前の姿よりも結婚後、自分が欲しいものが富や名声をもつだけの男ではなかったと気付いた時点から、すごく輝きはじめます。シャンデリアや電気、絵画やスパゲティ(当時は最先端の舶来モノメニューだった 笑)を自慢しても、停電になったり、スパゲティが上手く食べられなかったりする。そういうところにクスリと笑いながらも、停電の暗闇に紛れて、リタ・ヘイワースはギャグニーにキスをする……。さりげなく市長との会食を自慢するあたりは相変わらずなんですが、彼女は彼女なりに悩み苦しんできたんだろうと思うわけです。もちろんオリビア・デ・ハビランドの可憐な美しさ、女性人権を唱えてみたり、タバコをくわえたりしながらも本当は好きな男に尽くしたいタバコなんて吸わない女性だってところに彼女の強さと弱さを感じます。好きな男が友達を好きで、結婚したとわかるやすぐに自分になびく男に「失礼よ」と言う彼女の誇りを感じるとともに、男の面目を立たせるために虚言に話を合わせてあげるオリビア・デ・ハビランドは素晴らしい女性だなぁ〜と感じました。一方、男共のほうはなんかまぁ情けない感じでねぇ……。喧嘩早くて、気遣いを知らないアホなギャグニーには終始イライラされっぱなしでしたが、ラストの道のど真ん中であっさりとオリビア・デ・ハビランドにキスをして「自分の妻にキスをするんだからどこでもいいじゃないか」と言うあたり、むっちゃステキでした。
8点(2004-03-01 15:45:03)(良:2票)
40.  青空に踊る 《ネタバレ》 
アステア自身が振り付けをした映画だそうですね。自身がやったからかどうかはわからないけれど、タップのシーンが超楽しいです。まっ、アステアのタップはホントにいつも溜息なんですがね(笑)。今回のアステアは軍人さんの役。第二次大戦中の話で、10日間の休みの後日本へ送られる空軍人なんですが、さすがはアステア!それに伴う悲壮感なんてみじんも感じさせない。休暇中に女性と出逢って恋をするのです。なんせ休みが10日間しかないもんだから、アプローチも電光石火! 彼女をウチに送ったその夜、彼女の隣りの部屋を借りてしまうという素早さなんです。超ネクタイをしたアステアがフライパン片手に卵焼きを作るシーンが、なかなかコミカルです。ただ、軍人さんという設定からか、アステアが恋した女性を他の人とくっつけようとするエピソードもあります。まっ、アステアに恋のキューピッドなんてできるはずもないので、ちゃっかり彼女と恋人になっちゃうわけですね(笑)。こういうノリは大好きです♪ ただ……ラストが……やっぱり戦争に行っちゃうんですよぉ。でもね、アステアだったらピンピンして戻って、「やぁ、会いたかったよ」なんて歌を唄っているような気がするので、これもアリかなぁって軽い気持ちで観られます(笑)。
7点(2004-02-20 03:06:58)
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