21. 恋する惑星
《ネタバレ》 香港版ニューウェーブといった具合になるんでしょうか。しかし、トニー・レオンのグンゼ風のはき古したような微妙な緩みのあるブリーフ姿には参りました、これはニューウェーブにはふさわしくないでしょw「欲望の翼」のレスリーはトランクスだったのに・・・所々手落ちがあるもののがんばってるのはわかります。でもーそれがいかにも狙ってますな感じで素直に入ってきませんでしたね。狙ってるわりにはですね、ブロンドのかつらにサングラスの女、これってどうよ。60年代の日本なら通用したかもしれないけどね。 「ブロンド・サングラス・真っ赤なルージュ=ミステリアスな女」この発想がダサイです、東洋人のおっさんが陥りやすい感覚?欧米での「黒髪のボブヘア=ミステリアスな女」と同じじゃないか?観る側の年代によってずいぶん感じ方が違う作品なのかもしれない「カリフォルニア・ドリーミング」を選曲するあたりにも未熟さを感じた。そしてこの後の「天使の涙」「ブエノスアイレス」は普通にスルー、何年かぶりに観た「2046」は変わってないことに驚きました、すみません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-16 22:12:39) |
22. 暗い日曜日
《ネタバレ》 いい映画でした。 多数の自殺者を出したとされるいわくつきの「暗い日曜日」という曲のことは知ってたけど それを元にした本作があることは最近知りました。 やっぱりヨーロッパにとってナチスって避けては通れないのね 結局ハンスはなにをどうしようが自分になびかなかったイロナに復讐したのね 可愛さ余って憎さ百倍。 そしてラズロはどういうつもりであの毒の瓶をイロナに託したのか・・・ イロナは50年間あの瓶入りの毒を持ち続け、待ち続けてたんだ この瓶が心憎い伏線になっていて良いです。 歌詞の内容とは違うラスト、そしてオープニングに繋がる現在 構成も良いと思います。 ラズロ役の俳優が上手いですねーハンスが去っていくのを目で追いながら アウシュビッツ行きの列車に乗り込む表情がなんともいえません ところで現在のレストランの経営者である息子の父親って・・・誰??ハンス?! [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-10 22:37:08) |
23. あなたに降る夢
《ネタバレ》 もうかなり前に観た切りで細かいとこは忘れてたロマコメです。 実際は揉め事もなく警官、ウェイトレスそれぞれの夫婦円満で仲良く半分ずつにしたらしい。 この実話こそファンタジーですな、さすが慈善大国アメリカ。 で、この内容での映画化に承諾したであろう器の大きさ大らかさに感心です。 とにかくブリジット・フォンダがかわいい 映画のほうはファンタジーに終始せず、現実的なとこもあるんですが ハッピーエンドは間違いないとわかるので、ゆったり楽しめました そうですねぇこれを単に不倫と一括りにするのはちょっと違うかなと。結婚生活て相手への情と赦しが 無くなったら離婚してなくてもそこで終わりですしね、一刀両断できることじゃないです それより愛情も未練も無いうえ、裁判沙汰にして金返せ、金払えとのたまう ロージー奥さんのほうが嫌いだなぁ、 ロージー奥さんも胡散臭いジジィとくっついてたんじゃ?あの人シーモア・カッセルですよね? やっぱ、ニコラス・ケイジはコレとか「パラダイスの逃亡者」とか人のイイ善人役でコミカルな 作品が好きです「マッチスティック・メン」も良かった [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-01 08:05:51) |
24. 沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇
《ネタバレ》 10年以上前にWOWOW放送された時に録画したままなぜか観てなかったです。 ちょっと前に洋画専門チャンネルで放送されてたのが初見。 この4人の女優が揃ってるのが豪華ですね、でも事件を起こす二人がキレイすぎるように 思えてしまいました。 イザベル・ユペール演じるジャンヌのいやらしさ、彼女と知り合うことで ソフィーの表に出ない部分が解放されちゃったみたいな、まさに類は友を呼ぶって具合。 妬みなんだろうけど、でもあの一家も確か娘にとっては継母になるんじゃなかったっけ 他人にはわからない葛藤や気苦労はあるはずなんだけどね 全てが録音されてたことが救いというか、ラストでほっとしました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-28 21:13:16) |
25. トト・ザ・ヒーロー
《ネタバレ》 確かWOWOWが開局されて間もない頃、巷ではヨーロッパの単館系作品が注目を集めてたと思う。これもそんな頃にWOWOWで放送されまして、録画までしたんですが面白くなくて、内容は殆ど記憶に残ってなかったです。 うっかりひかりTVで見つけてなんだか懐かしくなって再見。 この当時のフランスものは「仕立て屋の恋」とか世間一般では変人、ヘンタイといって敬遠されがちな人を主人公にした作品が目立っていた気がします。 トマっていわゆるイタイ人でしょ。赤ん坊の時に取り違えられたなんて言ってるけど、あのお母さんの遺伝子ですよ、間違いなく。姉のアリスも変わり者だし、すみません言いにくいのですが、弟は障害をもって生まれてる。 自分の思い込みと自己満足とアルフレッドへのしつこい拘りだけで生きてきたトマ、最期にアルフレッドとなって死ねた・・・いえ、しっかりトマ・ヴァン・ハズブロックが死んだと認知されてる。世間は当然トマの思惑も存在も全く気に留めません。 ラストは吹っ切れたような明るさはあるけど私はこの作品、トマの悲劇だと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-08-05 11:47:04) |
26. 瞳が忘れない/ブリンク
《ネタバレ》 すみません、要望だしといてすっかり忘却の彼方になってました。 ところで私が最初に観た時は確かメインとサブタイトルが逆だった記憶あるんですよ。 ブリンクってまばたきするという意味なんですね エイダン・クインにハマッてたころに観ました、でも主演は完全にマデリーン・ストーでして、クインは刑事役だったんですが殺人犯も彼女が退治しちゃいました。 盲目だった彼女が犯人を判別する唯一のモノが匂い。 「石鹸の匂い」これでほんとに一瞬、それこそまばたきするくらい一瞬、もしやこの人が?なんてとこもありました。 題材はなかなか良いし、映像も好みです。マデリーン・ストーの衣装がグランジぽくてよかったです、また流行ってるみたいですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-03 21:05:53) |
27. フローレス
《ネタバレ》 やはりデ・ニーロとホフマンの演技、二人とも心の内を表情で見せるというのが上手いんですよねーさすがです。 でも映画全体としてはあんまりピンとこない、しっくりしなかったです。演技派の名優二人が何かもったいない。 突然の病、障害がきっかけで価値観とか意識が変わる、そこまでの葛藤とか、世間一般と言われる枠からはみ出してしまった者同士とか、そういうものを描いているのだけど、そういうハナシによくある家族の物語、雰囲気ではなくちょっとシチュエーション変えてみましたな感じ。 縁もなく嫌悪の対象だったゲイとの交流、理解ていうのは珍しくないし、むしろ好きです。エンディングのレッスンシーンはオマケ感もあって得した気分。 ただあのチンピラが最初から最後まで関わってくるっていうのはどうなのかなあ ジョエル・シューマカーという監督はハリウッド的な娯楽性とかハラハラ感をくっつけないと気が済まないのか?作品も大味なものが多いと思います。 本作を観ながら、「ああ、そういえばフィリップ・シーモア・ホフマンはもういないんだなあ」と気づきました、昔からクセがあってちらっと出てくるだけでもすごいインパクトのある俳優さんでした 脇役からじわじわキャリアアップしてオスカー俳優にもなったのに。。。まだ46才また薬物か・・・残念です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-11 16:05:13) |
28. ベスト・フレンズ・ウェディング
《ネタバレ》 ジュリア・ロバーツは一時期、イメージを変えようと果敢に挑戦していましたが、ことごとくコケてしまいました。そしてこの作品で久しぶりにラブコメに。 まず、わざわざジュリアンに付き添い人を頼むキミーはちょっと意地悪だわね、他にいないはずないし。 だいたい昔フラレた女を結婚式に呼ぶってどーゆーこと?ココがそもそもおかしい。呼ぶようにもっていったのはキミーじゃないの?。。。付き合う相手の過去は知ろうとしないこと! 彼女はマイケルのジュリアンに対する気持ちがどうなのか相当不安だったんだろうなあ、表向きはジュリアンが嫌な女のようになってるけど、わりと単純でストレートに感じるのよ。 天然ぽいけど実は結構ずる賢いというか、したたかなのはキミーだと思うんですよね、こう感じるワタシってイヤな女ですかね?(笑) ネットのお悩み相談なんかで結婚するとなったらそれまで仲が良かった女友達との確執、トラブルが表に出たなんてハナシをひっきりなしに目にするし「ベスト・フレンズ・ウェディング」というタイトルには何か皮肉が込められてるような気がしないでもないです。 この監督の「ミュリエルの結婚」を観ると女の本音?実態?そんなものを描こうとする監督なんだとわかるように思います。あら、「キルトに綴る愛」もそうなのね。 女性を描く監督さんなんだ?フィルモグラフィーの中にあるキャシー・ベイツ主演のに興味シンシンになりました、すごいキャストだぁ [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-04 19:09:13) |
29. トゥルー・クライム(1999)
私やっぱりイーストウッドの映画って好きです。 これって人種とか死刑制度とか扱っているけど完璧な人間ドラマ、二組の夫婦の対比が焦点のような感じ、大作でも秀作でもないんですけどね。 黒人一家は全てを取り戻し、エベレットは無くした。無実の男が黒人である必要があるのかどうかとも思ったけど、でもこれがイーストウッドなんだなぁ、彼らしい作品ですね。顔に刻まれたシワが人生を物語るといったらこの人ですね、アメリカ人だけどわびさびを感じる人です。 ただ申し訳ないんだけど、ダイアン・ヴェノーラの主人公の奥さん役って魅力ないですね、いつも邪魔に感じちゃうわ。おもちゃ屋のルーシー・リューがなんか可愛かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-17 02:53:09)(良:1票) |
30. プリティ・リーグ
《ネタバレ》 なぜか思い立ってDVDを購入し、再見。コレってやっぱりすごくイイ映画です。なのに「プリティ・ウーマン」絡みでこんな安い邦題付けた人の罪は重い。 アメリカの野球の歴史、姉妹の確執、文盲、ミニスカートからもわかる今も昔も変わらない男の女への期待、全編にちりばめられたユーモアと粋な演出、そしてなんともいえないこのノスタルジー、この映画っていろんな場面で爽やかに温かく泣ける映画なんです。特にマドンナが歌うエンディング、何回でも観たいわ。 キャストもいいですね、トム・ハンクスはこういうキャラの方がピッタリくると思うのよ、私。ドティが素手でキャッチするとこが大好きだしマドンナのヘッドスライディングも見られるという嬉しさ、本作はラジー賞常連のマドンナの出演作ではベストだと思ってます。 [DVD(字幕)] 9点(2012-06-28 23:48:47) |
31. グリム・ブラザーズ/スノーホワイト(1997)
なんかエグいファンタジー。昔から馴染みのある童話、おとぎ話って残酷でブラックな要素があるからゴシックホラーになりやすいし、こういう大人向けにした童話の映画化ってわりと好きです。 まずですね、ティム・バートンみたいな雰囲気だと思った、ジョニーとバートンの「スリーピーホロウ」を思い出させる。 でも話の絡み具合というか進み具合が面白くないです。 もう、シガニー・ウィーバーの一人舞台、なんの役なのかは観るまでもなくわかりますね、彼女は20代だったとしても白雪姫はできませーん。 ティム・バートン作品の脚本を何本か手がけてる人が監督した「スノーホワイト」もあるらしい、そっちはミランダ・リチャードソンが出てるみたい。シガニー・ウィーバーといい勝負だ、そっちも観てみたいわ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-05 11:28:05) |
32. ブラス!
惜しい、何が惜しいかと言うと上質な映画ではあるけどラストのピート・ポスルスウェイトの演説で糾弾、告発映画そのものになってしまったから。ラストだけじゃなく本作はイギリスのこのジャンルの作品独特のシニカルなユーモアが少ない、ここが個人的に不満です。 イギリスのいつも曇った天気と炭鉱の街とその人々の心情がシンクロしている雰囲気は大変良いです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-16 22:51:10) |
33. フェイス
《ネタバレ》 なんの予備知識なく観たけど、コレなかなかのものじゃないですか。はっきりいってみんなクールでソツのないプロとは言えない、はっきりいってドジです。いちばんバカなのはあの娘だけど。驚愕の!!とは言えないけど、どんでん返しも用意されてるし、まさかねなんて思ってたのに警官の巣へ押し入っちゃうし、無鉄砲にもほどがあるんだけど、そこがうれしかったりする。スピード感あり憔悴感ありで最後までハラハラさせてくれました。映像も音楽もいい、好みです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-20 22:32:32) |
34. サム・サフィ
《ネタバレ》 コレ登録されたんですね、ありがとうございます。観たのはもうずっと前だけど5回は観てる、大好きです。 自由奔放に生きてきた女の子が普通の生活がしたいなんて思うわけで、市役所に勤めはじめて誰も着ようとしないダサい制服を珍しがって着るとこが可笑しい。 この主演の女優がすごく魅力的です、ふくよかでなんとなく「ベティ・ブルー」のベアトリス・ダルにタイプが似てる、ベティみたいにイタくないけど。 長方形の皮をくるっと腰に巻いてビニールテープ張り付けて皮のミニスカートにするとこなんてもうサイコー。金魚の水槽もかわいかった。 天然で無邪気で愛のあるエヴァ、自由奔放な生活に「もう、うんざり」して、普通に平凡に生きたいなんて、やっぱり人間自分には無いモノに憧れて求めるもんなんだと思った映画でありました。感動とまではいかないけどユーモラスで微笑ましいおふらんす映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-12 23:48:28) |
35. ミステリー、アラスカ
タイトルだけ見た時はアラスカで起こった摩訶不思議な事件がテーマなのかと思ったら、ミステリーというのはアラスカ州の町の名前で、その町のアイスホッケーチームがN.Y.レンジャースと互角に試合をするというもの。 これはキャストがなかなかのものですね。ラッセル・クロウは雪景色にすっかり溶け込んで、コロコロとして熊みたいです。町の人々はみーんなお互い知らない人はいなくて、殆ど身内みたいなのね。ありきたりなのだけど、そこは個性的で味のある俳優たちとユーモアのおかげで退屈はしなかったです。町長の奥さんと寝ちゃう人、あれ~どっかで見たことあると思ったら「ブラック・ホーク・ダウン」で捕虜になる米兵。遡ると「スリーパーズ」のジョンね。「ER」にも以前レギュラーで出ていたようだけどこれは記憶にないわあ。ロン・エルダード、好みです。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-10-27 17:59:52) |
36. スティーヴン・キング/痩せゆく男
《ネタバレ》 怖~い、怖~いおとぎ話を観ているようでした。 けっきょく呪いは解けなかったですね。自分が助かるために誰かを犠牲にしなきゃいけないんじゃね。全体的に地味で強烈な印象は残らないけど、どんなオチが用意してあるのかという期待で最後まで観ました。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-10-27 15:48:36)(良:1票) |
37. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 私はやっぱりブライアン・デ・パルマの映像、雰囲気が好きなんだなあ、と確認した作品です。トム・クルーズって本当に器用な人ね。童顔でスパイらしくないんだけどね。でもなんだかんだといっても「まあ、いいんじゃないの」と思わせてしまうところが偉いです。エミリオ・エステベスとクリスティン・スコット・トーマスをもう少し丁寧な扱いにしてほしかったデス。バネッサ・レッドグレイヴ の悪役ボスというのがかなりうれしい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-27 15:48:01) |
38. ピアノ・レッスン
観る前の予想とはずいぶん違ってました。ホリー・ハンター演じるエイダには正直共感できなかったし、ハーヴェイ・カイテルのいやにギラギラした裸体にもギョッとしてしまいました。サム・ニールが少々気の毒ではありましたね。根っからの悪人ではなかったもの。この大人三人にあまり共感できなかったし、内容も好きなものではなかったです。アンナ・パキンばかり見ていたような気がする。雨の降る海岸にピアノだけが置き去りにされているシーンは美しかったです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-10-27 15:44:54) |
39. 妹の恋人
まずこの邦題、安っぽいです。なんとかならなかったのかしら?原題をそのままタイトルにすればよかったのよ。メアリー・スチュアート・マスターソンは好きじゃないし、ジューンにはちょっとイラついたのが正直なところです。エイダン・クインの吸い込まれそうなブルーアイにまいりました。御贔屓ジョニーは静かで暗くてヘンなやつ、私が大好きなジョニーが見られました。クインのブルーアイもいいけど、ジョニーの陰気なんだけど深くて複雑なものを感じる目がとっても魅力的です。これはかなり前に観たけどジョニーにしてはライトな作品ね。強く印象に残るものではないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-27 15:43:57) |
40. クイック&デッド
《ネタバレ》 なんでシャロン・ストーンとレオナルド・ディカプリオ?西部劇には場違いな二人、そんな感じ。ジーン・ハックマンの存在感はすごいです。彼が登場するとどっしり安定するというか安心するの。 そしてですねえ、シャロンに見初められたラッセル・クロウ。見初めたのならもう少しかっこいい役にしてあげてよう。何の脈絡もなく、手を縛られたままいきなりシャロンとの濡れ場に突入。女王様のいいようにされてます。別に無理に西部劇にしなくてもよかったような気がする [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-10-27 15:43:25) |