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プロフィール
コメント数 105
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自己紹介 お久し振りの方、初めましての方、
こんにちは。

只今、写真家として水面下より目立たない所にいます。
新聞に載っても名が売れない写真家…最早、自力で行きます。
新レビューはまだ未定。

ハリポタ見るくらいなら、B級を選ぶ偏屈です!
新作は5年は寝かせます!!

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21.  セクレタリー
邦題「秘書」とは、如何にも勘違いした“オジサン”達が飛び付きそうなタイトル。 本作は、「自己啓発」と異形ながらも「愛」を描いたサクセス・ストーリー(?)欠陥を抱えた不器用な男女が惹かれ合い、補い合って、幸せを育むまでの。 派手なカメラワークは無いが、落ちついた低い目線からの描写は構図的に美しい。  概ね「プリティーウーマン」然としたプロットではあるが、対象が世間的に白い眼で見られている嗜好の持ち主達。この作品、スペイダーでなければ、ここまで観られる作品にならなかったかも知れない。几帳面で神経質そうな雰囲気はピッタリだった。 絶賛されている?M・ギレンホール演じるリー、彼女の心理が理解しがたい...私がグレイの立場だったら、あんな女性言い寄られた瞬間、逃亡を計画するかも知れない…それ程、生理的にイカン。ある意味、この作品はオカルトだ!
6点(2004-06-14 00:28:37)(良:1票)
22.  ディア・ハンター
私が本作のDVDを購入(ほぼ衝動的に)して帰ると、伯父がちょっと意外そうな顔をして私を見ていた。「お前そんなん観るの?」怪訝そうに「何故?」と聞くと「観りゃわかる…」其れが、妙に記憶に残っている。  チミノの描く流麗なダンスシーンは、その後展開する恐ろしい惨劇を全く予期させない。戦場へ向かう仲間達に些かの憂いがあったとしても、そんな物を表に出すことすらタブーの様に馬鹿騒ぎしてみせる。 戦場に立つまでの一時を過ごす彼らには、その生活が一変してしまうかも知れないと云う不安は薄かった…否、同じ様にこれからも皆仲良く連む事が出来る、其れが当たり前..と信じていたのかも知れない。 そう思いながら、あのシーンを回想すると一層悲しくなる。  戦争は全てを変えてしまう。其れが自然であったり、命であったり、友情であったり、形は様々だ。失ってしまうものの大きさは計り知れない。英雄となって街に戻ったマイケルは、親友を失し、ニックは心を失してしまう。再会して、マイケルを認識した瞬間、ニックのこめかみを貫く銃弾…ひたすらショックだった。 感動したか?そんな物ではない。衝撃だったと云うしかない。そして、この作品が米国映画であると云う事に些か驚き、更には腹立たしささえ覚える。観賞後の後味の悪さから言えば、No,1。 第2のベトナム戦争だのと揶揄されているイラクの一件。同じ悲しみを抱える人が少なからず存在する事を、米国大統領に言ってやりたい。言ったところであの偏屈が判るかは甚だ疑問だけど…  未だに「観りゃわかる…」と云った伯父の言葉の真意を確かめていない...。 私自身の中だけで補完してしまう事にする。
9点(2004-06-14 00:24:05)(良:2票)
23.  ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
昼メロ+戦争+サスペンス…まるでお子さまランチの様な、欲張りワンディッシュ映画。そして、私のBest紅茶映画。何と言っても、さり気ないセリフが素敵です。甘過ぎてかなわん…と思い始めると、戦闘場面の緊張感はなかなかのスリルで○。「紅茶って水っぽくて渋いから嫌い」なんて言ってるそこの貴方!コーヒーも良いけど、この作品で紅茶の楽しみ方勉強しましょう!
6点(2004-06-14 00:22:48)
24.  桜桃の味
人がまだ余りある命を無駄にしようと決心する形は、大きく分けて2つかも知れない。  一つは、自らの命と引き換えに、何かを守るとき。  一つは、漠然とした死への理想像を描いてしまった時。  本作は、後者だろうと感じた。主人公は何か、切っ掛け(原因)があったにしても『死の幻想』に愚かにも憧れてしまった...そう感じる。証拠に、自殺の手助けを他人へ求めている。同時に、この作品は死への渇望も、ましてや生への羨望も無い。“死”自体に意味など無い。意味を求めていたとしても、彼は彷徨う内に其れを失っている。ただ、死ぬ為だけに、死ぬ場所を探して足を前に進めるだけだ。  甘やかな死に魅入られていたとしても、そんな物は単なる“幻想”でしかない…監督はそう伝えたいのか?それとも、“生”は人生の足枷だとでも言いたいのか…。 一つの生命として、この世に存在し始めたときから、人間は(人に限らず…)絶えず彼岸に向かいながら、此岸の営みにいるのであって、その中の少数が終焉を迎えるまでのプロセスをとばし『死』をクローズアップして見てしまうのも不思議ではない。その少数派の1人を主人公にしたに過ぎない作品。  深くて、軽薄な甘美さを、逡巡する主人公の行動と乾いた埃っぽい映像に載せて、私たちに届ける作品だった。
7点(2004-06-14 00:19:16)(良:1票)
25.  グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
これは、恋の物語。その対象は『海』。2人の男は『海』に恋をする。愛ではない、愛は分かち合えるが恋は違う...恋は支配される事。彼らは心を奪われ、精神の大部分を『海』に支配される。正に恋そのもの。 どんなに『人』に愛されようと、彼らの心は人魚に魅せられ、迎えてくれる事を夢見る。青い闇に親友を見送るジャックは更にその羨望を募らせる。精神を支配された彼の心を恋人は繋ぎとめることは出来ない。ただ、許してやることしか…。イルカに誘われて消えてゆくジャックの姿は神々しかった。
9点(2004-06-14 00:14:33)(良:1票)
26.  化粧師 《ネタバレ》 
大正初期、時代の狭間の混沌とした空間を生きる『化粧師』と言う名の魔法使いが人の心を癒し、変える物語。  春の瑞々しさが溢れる背景に、絢爛で虚飾な大正の風景を薄墨のように柔らかく..日本画の様に鮮やかに表現。冒頭からその映像美に眼を奪われる。日本映画の秀麗な場面ばかりを集約した、華のような作品。 絶妙な『間』と語り口や、薄紙を当ててなぞるかの様な展開は、明快さこそ無くとも観る側をそっと引き込む魅力がある。 ニヒルな雰囲気を持つ『化粧師』小三馬は、どこか異邦人の様に異質な色を持っている。それは、彼のある“秘密”の為。周囲が毀誉褒貶するのも“秘密”があっての事だろう。届かぬ想いと知りながら、彼に憧れる純江の姿は痛々しくも、健気で美しい。 聾唖の少年との交流も、仄かな温もりが心地よい。少年は彼の秘密を知っているのだろうか? 耳聾の小三馬と、囀ったメジロ……大空を目掛けて羽ばたいたメジロは、女性達の心。そして、小三馬の気持ちの様に感じられた..。  忙しい女性にこそ、是非観て貰いたい一作。
10点(2004-05-30 16:10:35)
27.  ギルバート・グレイプ
以前観たときには、単に「感動する良い話」だけだったが、今観ればギルバートと、現況の自分を重ねて考えてしまう。いざ、介護する側に立った時、果たして自分は家族を彼の様に深く愛する事が出来るだろうか?と自問するが、その答えは微妙だ。  彼の呪縛は根深く、その影響は彼に留まらず家族をも蝕んでいる様に感じられる。病んだ家族を兄として、長男として、時に亡き父親の様に支えるギルバートの強さは並ではない。そんなギルバートを目の当たりにして、自分の小ささを思い知らされる。恥ずかしささえ感じる。やり切れない気持ちになるが、得られるものもあった..。そんな些細なものでも、自分の糧になるならば頑張っていこうと思える。そんな作品だった。
7点(2004-05-30 16:08:42)
28.  インソムニア
自分の罪に絶えず苛まれ、いつしか濃霧の様な白昼夢に自分の半身を委ねて苦しむ主人公の姿は良かった。 いつも対岸に存在するはずの“犯罪者”との思いも寄らぬ接点は、正義に生きる者として許せぬ事だったろう。ベッドの中で、眼を開いたまま夢を見る彼の陰鬱として淀んだ表情がこの作品の色であるかのよう..白夜の魔物に取り憑かれたまま死を迎える、そんな恐ろしさと救いようのないラストは青みがかった映像に一層映えるクライマックス。  配給会社の売り方は頂けない。もっと作品を勉強してからプロモーションして欲しいものです。
7点(2004-05-30 16:06:49)
29.  人狼 JIN-ROH
戦後の闇に溶け出した矛盾。力を正当化する為には正義、友情、愛情は邪魔なだけなのか。レジスタンスと警察の攻防は、まるで現在のイラクの市井をアニメの中に観ている様だった。  押井版『赤ずきん』は悲しく、残酷な香を湛えた綺麗な寓話だ。静かに語られる物語は、決して派手ではなく暗さを帯びても、かえってそれが物語のテーマを引き出す。 獣でいる事を選んだ男と、狼を愛してしまった少女との悲恋の物語。寓話の結末は変わることはなく、悲痛な少女の懇願は..彼に届いただろう、一生消えない深い心の傷となって...。  劇中の「男だったら男ビール」のCMに思わず吹き出してしまった人は、なかなかイイ箸休めになったのでは?
9点(2004-05-30 16:04:31)
30.  さすらい(1976)
先ず、この作品を創ってくれた事、出会えた事に感謝したい。 「さすらい」を観てから、自分の中の“映画を観るスタンス”を改めて軌道修正する切っ掛けになった。本来娯楽である『映画』をどこかで、堅苦しく考えがちだったから。理屈で映画を観るわけではなく、知識が無くては映画を楽しむ事が出来ないわけでもない。“頭で観る”のではなく、『感じる』..これが、この作品を観た事で、甦った。「さすらい」自体もまた、理知的に理解してゆく類の作品ではなく、人間の本来持った自然的な面を受け皿にするべき作品。   序盤から、徐々に身体に染みてくる情景の素晴らしさ。過ぎるミラー越しの風景は不安も希望もモノクロームの色合いに柔らかに織り込まれている様だ。  ブルーノの旅は紙に書かれたコースを巡回すること…最後の映画館を後にすれば、また振り出しへもどる。変化のない歪な円を描く旅路。ロベルトの旅は元いた場所から離れる..逃げること…どんなに離れようとしても、気持ちは足の向く方向とは逆に向いている。 2人は前進しながら、それぞれ前に進もうとはしていない。まるでゴールのない双六だ。 やがて、道は行き止まり..『分岐点』の出現。そして、再び動き始める。糸は一刹那一つに縒り合わさっただけ、元に戻るには程無い。旅は終わることなく、2人の軌跡は交差点を残して伸びてゆく…それは、あてどない行き道のほんの一部でしかない。
9点(2004-05-28 00:35:43)(良:2票)
31.  都会のアリス
彼の望む『風景』はファインダーを覗き込んだ瞬間に逃げてゆく。其れは、彼自身の現状から逃げ出したい、離れたいと云う願望の現れか..。或いは、自己の存在を確認する術か..。迷うペン先が触れるのは、アメリカの現況ではなく消えかけた足跡なのかも知れない。「キレイな写真ね、空っぽで」少女の無垢な瞳が裏付ける。そして、その言葉の主もまた、“何か”が欠落している。  故郷に帰る事を決心し向かう空港、そこで出逢った母子。此処で波線は徐々に繋がりを求めて伸び始める ― どこかに忘れてきたのか、それとも完全に壊してしまったのか…空っぽ同士(“LOST SOUL”)の自分を修復する、あてどない旅路の始まり。 少女と青年は、お互いを『他人』の枠で囲い、根無し草の如く彷徨い始める。やがて、紡がれ始める絆は綻んだ傷口を覆うものとなり、2人に変化が訪れる。露出オーバーの背景に彼らの影は一層薄く..だが、確実に繋がった絆は切れる事無く存在し。孤独もまた密かに付き従う。そして、突如訪れる旅の終わり…“自分探しの旅”は彼らの中では、終演を迎えることはない…。 アンチ・クライマックスを感じさせる俯瞰の映像に、観る側は平穏と不安を同時に憶える。其の線上に、予定させる結末を霞ませる程に。
9点(2004-05-23 21:04:26)
32.  処刑人 アナザーバレット
B級の匂いプンプンで、堪えて観る場面も多々(否、全シーン!)あったが、割と我慢が出来る作品。タイトルロールのちょっとTVドラマ風の雰囲気も、隙だらけでデタラメな銃の構え方も、使う場面間違えてる?なテンポの良い音楽と、安っぽい効果音の御陰で割り切って観られた。…そう、「B級と判ってて借りた自分が悪いのだから」と(笑)。しかし、あのウザッたいカット割りはどうにかならないものか。
1点(2004-05-23 21:02:20)
33.  パウダー
確かにこの作品には『愛』がないかも知れない。だが、『愛』そのものを直接的にせよ間接的にせよ描いている訳でないとすればどうだろう。 パウダーは生まれ落ちたその日から、『愛』を受けられない。そこに『愛』自体を否定する要素を創り出している。 生長して、ある悲しい事件によって彼の存在が明るみに出る。そこから、外界との接点が強制的に持たれる。ここからが他作(『感動作』と称される作品)との相違。イジメや迫害を受けながらも、心の通う『友達』が出来、そこから麗しい感動劇が繰り広げられる…と言う件を想定している人の眼には、なんとも救いのない作品に映ってしまうだろう。唯一、彼の能力に惹かれ、理解を示そうとする人物はいるも、彼を救う手立てとはならない。これはある意味、人の感情や現実に忠実且つ、素直な作りだと思う。同時に感動を、涙を目的とする作品ではなく、物語を通して観る側が“考える”事を目的としている様にも思える。愛は作品そのものの形とならず、そこから『愛』とはどういうものかを考え、そして自分のものにする。或いは、自分の持つ『愛』を再確認できる―その過程に存在するだけの作品。 ラストの破綻ぶりは自分もガックリ来たが、そこに至るまでに得られたものがある事を評価とします。
7点(2004-05-23 20:56:44)(良:2票)
34.  リトル・ダンサー
サクセス・ストーリーと云う物を観て素直に感動できるのは、苦難を打破して成功を掴む主人公に自分を感情移入させ、己の『夢』を劇中の主人公に乗せて昇華させるからだろうか?だとすると、この作品は個人的にかなり自分好みか…(そんな観方しかしてないのでご了承下さいな)自分の将来云々と云う確実な道筋よりも、ちょっと学術的な道に身を置きたがった(失礼な表現だ)時期がある方ならば、この作品へ感じるものがあるでしょう。  取り巻く状況が厳しければ厳しい程、少年の思いはくすむ事がないばかりか、更に強く真っ直ぐになってゆく。その気持ちが家族を、頑固な父親を変える。暖かい、家族と親友の思いはとても暖かい。父親が仲間を裏切ってバスに乗る場面、息子が父の姿に気付く…とても心を掴んで、そしてその悲哀に胸が痛かった。家族が一つになる瞬間、彼は期待と云う重荷を背負ったはず。其れは、自身になり実力へと変化し、舞台上の白鳥に姿を変えたのだろう。頑固でも、息子を心から思う親父の姿、家族のあり方と亡き母の手紙が忘れられない..。
8点(2004-05-23 20:51:10)(良:1票)
35.  2 days トゥー・デイズ
種々雑多なエピソードが入り乱れ、一見関係無い話の連続のように見せかけ、ラスト伏線が一つの点に収束すると云う、B級味ながら見事な料理法には正直唸った。ただ、その味付けの為にだけ使い捨てされているキャラクターが何とも勿体ない。ちょっと魅力的な設定だったのに…(残念) 悪役ジミーに、笑いを堪えつつ「なかなか嵌り役じゃん」等と思っていたら、あのアイロエの禿げッぷりに唖然!本当に剃ったらしい事を聞いて絶句!そこまでしてあの作品に出演を?そう思うと何だかアイロエの「身体張ってます!」が痛々しい(笑)S・セロン…ここでも脱ぐのね..と大凡の期待(?)を裏切らぬ型のハマリ方も当時の流れでしょうか(?)J・スペイダーのB級を観るつもりでこの作品をハントしたが、思わぬ面白さに7点献上!
7点(2004-05-23 20:47:05)
36.  クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
また違った切り口での『ヴァンパイアの悲哀』を見せてくれると、大きな期待をしてしまったツケが此処まで大きいとは…夢にも思わなんだ。気が付けば、アクロバティックなヴァンパイアに品を感じることなく、歌に魅力を感じることなく、出演陣に感情移入も出来ず、ただただ、101分をボケーッと過ごした。ヘンテコ衣装のアリーヤに「可愛いかも…(もう、バカバカ!)」なんて思ったり、唯一キャラクターとしてマリウスに魅力を感じたが、それだけだった。
4点(2004-05-22 18:19:08)
37.  サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出
緊迫感と「得体の知れないモノへの恐怖」もしっかり描かれていて好感。粒子の粗い映像は、漂う緊張感を倍増させる効果大。仲間の中に必ずいる「バカ」の所為で余計な災難が罹ってくると云う件は、ありがちな設定だが、この作品に関しては危惧もなく最後まで「生死を掛けたサバイバル」を堪能でき満足。
7点(2004-05-22 18:01:16)
38.  RONIN
硬派な印象のアクション映画。ピリッと利いたサスペンスもバランスが良く、見応えは充分。人物描写は古くさい感はあるも、ストイックで小気味良い。「浪人」を描こうとしてなのか、ちょっと邦人には「?」と訝ってしまう表現ありで、戴けない箇所は否めない。ただ、登場人物の感情の機微が浮き上がり、ゆるい中にも魅力的な雰囲気を感じられる小品と云ったところか。 作品内で効果的使われるハズの“マクガフィン”=『ジュラルミンケースの中身』…やはり、気になる人がいると言うことは効果的ではなかった..と云う結果。
7点(2004-05-22 17:59:31)(良:1票)
39.  シェフと素顔と、おいしい時間
色を落とした背景に、精神的に疲れ痛んだ2人は、型抜きされた様に浮き上がる。やがて、ゆっくり溶け合うさまは、まるで弾き合うオイルと酢が混じり合うようで、心に美味しい82分でした。 少し強めのジャスミン・ベースの香水…オリーヴ油とヴィネガーの香、そしてパセリをきざんだ時の青く広がる香。最後は“夢の家”に吹くフランスの風と、メキシコの眩しい陽射しを感じた。エリック・セラの音楽も耳に心地よく、少し軽めのディナーを堪能した気分。ゆったりと満たされた時間でした。  歳を取るなら、J・レノみたいに取りたいな(私じゃムリか) 今度、出張先のホテルで「厨房貸して」と云ってみようか(丁重にお断りされるだろうね(笑)) J'ai bien mange! Merci!
8点(2004-05-22 17:58:34)
40.  パリ、テキサス
砂漠と群青の空…鮮やかなコントラストにひたすらと歩き続ける男があった。その不器用さ故、ただ歩き続け、「パリ」と言う名の目的地を漠然と追う。そして、男は眠らない..何も得られない現の夢を彼は彷徨う。 塀の上に整然と並んだ靴…一つ、また一つと“家族”が持ってゆく。出来た隙間を詰める姿は、必死に記憶と時間の空白を埋め合わせようと藻掻いている様にも感じられる。  …再び近づく親子の心..それは、嵌める事の出来ないパズルの1ピース。スペースを見付けても、周囲と交わる事は叶わない..それこそ4年の歳月が彼に気付かせた新しいピース。 弟夫婦の哀しみは、灯りが鏤められたLAの宵闇の様に重く、胸を刺す。 彼にとっては、約束の地「パリ」は架空の安息でしかないだろう。母子が映る窓をひっそりと眺めて、再び向かうのはやはり、砂漠にポツリと存在する『夢』だろうか..。
9点(2004-05-22 17:52:13)(良:1票)
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