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21.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 
藤沢周平作品が好きな自分にとって、観た後の最初の感想は「『たそがれ清兵衛』ではない」でした。で、エンドロールをよくよく見たら『たそがれ清兵衛』『竹光始末』『祝い人助八』をミックスしているのですね。真田広之さんと宮沢りえさんに焦点をあてると、本作品はどちらかというと『たそがれ清兵衛』ではなく『祝い人助八』。でも『祝い人~』は映画タイトルとしては不適切だったのでしょう。そのような違和感を除けば、原作者の文章と同様、中々美しい映画に仕上がっていると思います。
7点(2004-03-01 11:18:20)
22.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 
原作を読んだ自分にとっては失望した映画でした。例のグロテスクなシーンは「アララ・・・」というぐらいのショックでしたが、ラストが全く違うのに愕然としました。また、完全無欠のレクター博士の過去が語られ、弱い部分が露呈するのも原作では重要な部分のはずなのに・・・。これでは続編の作りようがないという感じです。まあ原作者のトマス・ハリスが続編を書く気があるかどうかも怪しいですが。 
5点(2004-02-25 14:25:11)
23.  ベティ・ブルー/インテグラル<完全版>
痛い。見た目も痛いが、愛し合う2人の展開も痛い。かなりストレートなラブストーリーだと思う。「ね~ぇ、私のどこが好き?」などという恋愛とは違う。「好きだから好き!」という駆け引きもなにもない直球勝負かつ体力勝負の恋愛である。ある意味羨ましく思える。若いっていうのはイイの~。
8点(2004-02-25 14:16:41)
24.  レッド・ドラゴン(2002)
思うのであるが・・・。ハリウッド実写版『美味しんぼ』の山岡士郎役はエドワード・ノートンが良いのではないか?そんな映画が出来るはずもないが・・・。
7点(2004-02-24 14:31:28)
25.  トト・ザ・ヒーロー 《ネタバレ》 
う~ん、皆様の評価が異様に高いので観たのですが、どうやら以前にも観ていたようです。切ない映画です。で何が切ないかというと、(被害)妄想癖、偏執狂、内省的でなく自己中心な主人公トマが、老境の域に達するまで『悪かったのは自分自身だった』と気付かなかったというところですかね~。思わず「いい年してそれかいっ!」とツッコんでしまった。なので主人公トマより金持ちのアルフレッドの方に憐憫の情を感じてしまいました。 
7点(2004-02-24 13:53:22)
26.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
あまり話題にならなかったみたいですけれども良作だと思います。”何が起こったのか?”は途中で解るのですが、”なぜそうしたのか?”が最後になってようやく解りました。細部にわたって良く出来ていると思います。多分、ラストでダスティが観ている歌劇にも意味があるのかと思いますが、何の歌劇だか分からないのが気になります。どなたか御存知でしたら教えて下さい(→【veryautumn】さん 、【シュンペーター】さん、有難う御座います。あらすじを読んだのですが、あれはリュ―が自刃する場面では・・・。)。死は本人にとっても苦痛ですが残された人間にも苦痛なのです。 
9点(2004-02-24 13:37:43)
27.  ユージュアル・サスペクツ
皆様も評されているとおり、アガサ・クリスティーの某小説の手法。しかしこの手法は、途中でオチが分かってしまうととんでもなく駄作になってしまう。多くの方々(当然私も)を「やられたっ!」と言わしめた今作に拍手を送りたい。またクリスティーが「2度と使えない手法。」と述懐しているように、映画でこの手法を再び用いることはしばらく無理であろう。それぐらいのバクチ的な内容の映画を成功させたのは見事。 
9点(2004-02-16 13:22:43)
28.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ 《ネタバレ》 
『僕はライカ犬よりマシだ』。このクドリャフカという名前の雌のライカ犬は、上空に飛ばされた後の降下訓練もやらされていて、なおかつ打ち上げ当時は「ライカ犬は回収される」と世間では信じられていたそうな。大義名分という名の偽善における犠牲。物語の最後で飼い犬シッカンに対して悔恨にかられる主人公イングマル。子供から大人へと移り変わる男の子を描いた中々ハートフルな作品です。また主人公イングマルを演じた男の子が良い味を出している!が、この男の子はこの後、俳優業を辞めたそうな。チョッと惜しい。
8点(2004-02-16 13:15:02)
29.  レッド・オクトーバーを追え!
セリフが途中ロシア語から英語に変わったり、鼻に付くぐらいの『強いアメリカ万歳!』といった内容だったり、潜水艦は兵器なのだから娯楽映画としては生々しすぎるといった感想もありますが・・・。スイマセン。幼少期に読んだ『サブマリン707』や『青の6号』の興奮が想起されてしまったもので。 
8点(2004-02-16 12:55:39)
30.  エデンの東(1955)
色々言いたいことがあります。まず、この作品を観る為に苦労した事。近所のどこのレンタルビデオ屋にもなく、DVDを購入しようとしましたがDVD化されておらず、結局別の所に住む知り合いに頼んでレンタルビデオ屋で借りてもらいました(又貸しは良くないことです、スイマセン)。期待度満点で観て良作だと認識しました。多分、古い映画(ジェームズ・ディーンを知らない人もいるのでは)なので借りる人も少なく、数多くの映画が出品される中ひっそりと撤去されているレンタルビデオ屋が多いのでしょう。でも、この映画を撤去してしまうのはチョッと悲しいです。また、これから運良く(?)この映画を観る方々には、旧約聖書『カインとアベル』の話が予備知識としてあった方が良いと思います。できるならば『アダムとイブ』→『その息子のカインとアベル』という流れを知っておいた方が良いかと。『善と悪』もしくは『罪と罰』をテーマとしたこの映画を深く観ることができるかと思います。有名な話ですので知っておいて損はないと思います(自分はユダヤ教徒でも、キリスト教徒でも、イスラム教徒でもありません)。最後に蛇足ですが、監督エリア・カザンは、1950年代のハリウッドに暗い影を落とした『赤狩り』(ロバート・デ・ニーロ主演【真実の瞬間】、ジム・キャリー主演【マジェスティック】で取り上げられている事件)に際して密告を行い、映画界から追放されるような憂き目にあっています。この映画の公開時にエリア・カザンがこの事件に巻き込まれていたのかどうか分かりませんが、因縁めいたものを感じます。
10点(2004-02-10 19:33:21)
31.  害虫
目的は『女優 宮崎あおい』でした。ファンではないのですが、お茶のCMで「おやっ?」と思い、スープのCMで「ホーッ!」と感心した久しぶりに存在感のある若手の女優さんだと瞠目し、実際の演技を観たかったのでDVDを借りました。正直映画自体はどうにも後味の悪いものでした。宮崎あおいさんは撮影当時、子役の域を抜け出ていない年齢かと思われますが、同世代の中では抜群に演技力があるのではないかと。しかし大人の役を観たかった自分にとっては消化不良(撮影が3年前だった!)。今後撮影される映画での演技をもう1度観てみたいと思います。 
5点(2004-02-02 14:54:38)
32.  ハイ・フィデリティ
驚いた!そして笑った!ブルース・スプリングスティーンが出てきたときには!!洋楽好きはこれだけでも観る価値あるかも。
7点(2004-02-02 14:52:20)
33.  デッドコースター
最初、7点で投稿したんです・・・。でもコメントがすべて文字化けしていて・・・。『魑魅魍魎』みたいな気持ち悪い文字ばかりが・・・。何かの呪いでしょうか・・・?なので8点献上に修正します・・・。これでダメだったら9点・・・。それでもダメだったら10点・・・。11点が入力できてしまったらどうしよう!?
8点(2004-02-02 13:14:21)(笑:6票)
34.  紅の豚
公開当時、髪の毛をトンガラがせて改造車に乗っていたヤツが「かあちゃんと観に行ったんだけどよ。思わず泣いちまったぜ!あれは男のロマンだよ~。ゼッテー良いからオマエも観ろよ!」と見た目とはチグハグな発言をしてたのを思い出します。なので自分の中では『紅の豚』=『男のロマン』という図式です。男の子が一度は通る、車や飛行機や電車等のメカニカルな物に対する憧れをくすぐる作品ではないかと思います。後にジブリが配給した海外作品『ダークブルー』を観てもそうですが、宮崎監督は昔「ブーン、ブーン。」と言いながら飛行機のオモチャで遊んでいたのではないかと思ってしまいます。
8点(2004-01-29 11:46:06)
35.  ガタカ 《ネタバレ》 
最初レンタルビデオ屋の棚で見つけた時、ビデオパッケージに『SFサスペンス』と書いてあったんで借りたんですよ。自分の中では『火曜サスペンス劇場』的な軽めの作品と期待してたんです。で、観始めて出だしはそうだったんですが、途中から「あれっ?事件については?」という 展開になり、で最後は号泣してました!これって『SFサスペンス』なのでしょうか?良い意味で裏切られたので構わないのですが。どんなに科学技術が進歩して人間が無機質のような存在(出てくる俳優さんが人造人間っぽい)になっても、人は人らしくいて欲しいと思わせる良作だと思います。 
10点(2004-01-26 13:38:53)
36.  X-MEN2
一作目より面白い。派手だし、テンポが良いので上映時間がそこそこある割には退屈しない。ラストでは気を持たせる場面で終わっているので、『次回作ではどうなるのだ?』と思ってしまう。単純に楽しめました。 
7点(2004-01-26 13:16:03)
37.  12人の優しい日本人
これは『12人の怒れる男』をパロッたコメディ映画ではなくリメイク映画。ラストの30分間は中々緊張感があって、原作にも勝るとも劣らない出来。でもやはり、原案である『12人の怒れる男』に一歩譲りたい。
8点(2004-01-22 13:16:03)
38.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
脚本が良い。舞台脚本としても使えるし、アレンジもできるしで見事。リメイクやパロディを作ろうとした場合、低予算で可能なのではないだろうか。ただ日本では陪審員制度がないので馴染み薄かもしれない。また、『疑わしきは罰せず』といったオチもチョッとといった感じが。でも、良作品であることには違いない。
9点(2004-01-22 13:14:47)
39.  パリ、テキサス
今回でこの映画を観るのは3回目。皆様の評価の高いのが意外です。かく言う私もそうなのですが・・・。この映画の魅力って何でしょうか?ストーリーに独創性があるわけでもなく強烈なオチもなし。映像を含めたテンポにも起伏が少ない。ですので、人によっては結構好き嫌いの分かれる映画かと思っていたのですが。自分にもよく分からないので、ただ単に『好きな映画』として位置付けています。観終わった後の気分が良いことは確かですので。今回観て気になったのは、ラストの方で主人公トラヴィスがジェーンに語る部分。一部内容がニュースステーションのオープニング曲にもなっている『U2』の『Where The Streets Have No Name』の歌詞と似ているのですが、この映画にインスパイアされたのでしょうか?
10点(2004-01-13 13:44:24)
40.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
久々に良い映画を観た感じがします。切なく、救いようがないですけれども。スタインベック原作と分かり、また映画とは違って原作の結末には救いがあるかもしれないと思い、早速本屋さんで翻訳本を購入。が、原作も救いなし・・・。映画は原作と比べて、キャラクター設定の違いや説明不足の点もありますが、そこを素晴らしい演技で補っているので遜色はありません(特にジョン・マルコビッチとゲイリー・シニーズは!)。個人的には原作より映画の方が好きです。映画を観た後、思ったのは原題の『Of Mice and Men』。直訳すると『二十日鼠と人間の・・・』となり、「『の・・・』の後は何だ?」と気になっていたのですが、ロバート・バーンズの詩の一部を引用していたのですね。『二十日鼠と人間の 最良の企ても だんだんと狂ってゆき 約束された喜びの変わりの 嘆きと苦しみのほかは 我々に何も残らない』。その通りの映画なのですが、どういう心境でこの小説を書いたのでしょう?
9点(2003-12-17 16:47:50)
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