21. おおかみこどもの雨と雪
すごくよかったです! 花、雪、雨。この3人の人物の描き方がほんとうに細やかで、生き生きと暮らしている彼らの姿を見ているだけでも、思わず涙腺が緩んできます。設定は変わってるんだけど、実はこれは、どこにでもある普通の親子の物語。あえて特殊な設定にすることで、「親子」「子育て」というものの本質が浮き彫りになるという仕掛けです。自分の母親への感謝の気持ちを思い出しました。細田守監督の作品を見るのは「時を~」「サマー~」に続いて3作目。3つともよかったけど、この「おおかみこども~」が、一番好きです。 [地上波(邦画)] 8点(2013-12-28 23:27:56)(良:1票) |
22. 舞妓Haaaan!!!
クドカンの脚本には、特に見るところ無し。それでも最初から最後まで入り込んで観れてしまう完成度の高さは、ほとんど水田監督の力量によるものでしょう。思い返してみても、どうってことない話です。でも面白いんだよなあ。とにかく水田監督のすごさをあらためて思い知らされる作品です。あと、やっぱ柴咲コウのうまさ。 [地上波(邦画)] 7点(2013-11-03 01:53:04) |
23. 幸福のスイッチ
《ネタバレ》 タイトルも設定もストーリーも地味ですが、とてもいい映画でした。時々こういう作品に出会えるから、「とりあえず何でも見てみよう作戦」はやめられない! まぎれもない「隠れた名作」のひとつですね。いわゆる「お涙頂戴」のシーンはありませんが、何度も嗚咽が出るほど号泣しました。自分でも「俺、このシーンで、こんなに泣いちゃうの?」って不思議になっちゃうくらい、普通のシーンで涙ボロボロ・・。父親役の沢田研二がすばらしかったです。また、3姉妹の性格の対比や、野村家の3人のキャラなどが、やりすぎていなくて、とてもリアルでした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-10-07 23:20:32) |
24. BRAVE HEARTS 海猿
《ネタバレ》 前作よりはずっと良かったですけど、名作「Limit Of LOVE」には遠く及びませんでした。それにしても、毎回毎回まったく同じ話ってのもすごいですね。もう、ドリフのコントや吉本新喜劇の域に入ってます。ある意味潔いというか、制作者の勇気すら感じます。あっ「BRAVE HEARTS」ってそういう意味なのか?? [地上波(邦画)] 5点(2013-10-05 01:36:31)(良:1票) |
25. ハッピーフライト(2008)
飛行機と空港の「なんてことない話」を、よくここまで面白くできたなー、という印象です。細かい部分で人間がよく描けているので、最初から最後まで入り込んで見れました。小ネタにもたっぷり笑わせてもらい、ちょっと泣けるシーンもあったりして、観終わった後の充実感がありますね。これぞ映画という感じ。無駄なシーンがなくて密度が高いところもポイントです。 [DVD(邦画)] 8点(2013-09-21 21:51:53) |
26. 着信アリ
《ネタバレ》 映像の撮り方は、なかなかいい感じです。テンポもよく、飽きさせません。ただ、前半と後半でまるで違う映画になってしまっていて、うまくまとまっていません。後半のテーマで行くのなら、前半の「ケータイの連鎖」のくだりは余計だし、前半のプロットを活かすのなら、最後まで「ケータイ」でまとめてほしかったですね。「それぞれの空がある」という妹セリフがラストのオチにかけてよく効いていて、後半は後半でよくできていました。柴咲コウはやっぱりうまい。 [地上波(邦画)] 6点(2013-09-07 17:01:09) |
27. 曲がれ!スプーン
《ネタバレ》 自分的には、長澤まさみの代表作と言っても過言ではないですね。長澤が演じたAD「桜井さん」がとっても魅力的でした。長澤まさみは、絶対髪長いほうがかわいいよなあ。ストーリーも面白かったんだけど、ちょっと間延びし過ぎ。もっと短くできたでしょう。伏線の張り方や回収の仕方はよかったと思います。特に犬のくだりはよかった! [DVD(邦画)] 7点(2013-09-03 01:21:35) |
28. 貞子3D
《ネタバレ》 石原さとみの教師っぷりが、とてもかわいかったです。服装も、いかにもな感じが「萌え」でした。特にカーディガンの二の腕のあたりの質感が・・・。あと、いかにもニュータウンという感じのロケーションや、いかにも新設校といった趣の高校の雰囲気も好みでした。映像も、光が跳ねてる感じで美しい。後半では清楚で可憐な教師役の石原さとみが、井戸から出てきた虫たちをバッタバッタとやっつける。グッと来ますねー。「呪い」とか「貞子」とかの要素は余計でしたが、まあ、許容範囲でした。 [地上波(邦画)] 6点(2013-09-03 00:47:34) |
29. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 今作は、前3作の作風から脱却した、あらたなタイプの内田作品となりました。その結果、とっても映画らしい、オーソドックスな作品に仕上がっています。「古き良き映画」なテイストで、見応えがありました。導入部はちょっとテンポが悪いなと思ったのですが、段々、段々、引き込まれていきます。よくできた、面白いストーリーだったと思います。堺雅人と広末涼子の大ファンなので、この二人に大いに期待していましたが、意外にも、香川照之が一番よかったです。最近ちょっと芝居しすぎな事が多かった香川ですが、今回はよかった! [DVD(邦画)] 8点(2013-08-16 00:17:33) |
30. うさぎドロップ
まず、脚本がひどいです。監督自身によるものみたいですが、せめて脚本は、ちゃんと書ける人にまかせたほうがいいのでは? セリフセリフした、まるで中学生が書いたような脚本で、人物がまるで生きていません。映像の撮り方には工夫がみられますが、「ここは、こう工夫しましたよ」「ここは、こういうことを表現したいんですよ」という主張ばかりが目について物語に入り込めず、結果、映画を活かす効果にはなっていません。ただ、芦田愛菜の演技だけは評価できます。「マルモのおきて」の時の芝居より、ずっといい。彼女の演技分だけの3点。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-06-06 10:01:43) |
31. 同窓会(2008)
《ネタバレ》 面白かったですよー。ラストの2段オチは、自分は思いっきり騙されました。号泣しちゃいましたよ。高校時代の雪を演じた尾高杏奈が、たまらなくかわいいですね。なんか、青春時代の甘酸っぱさを思い出させてくれました。好きな映画。 [DVD(邦画)] 8点(2013-05-27 01:28:46)(良:1票) |
32. ライアーゲーム-再生-
《ネタバレ》 ライアーゲームの映像版は大好きで、TVの第1シリーズから全部見ていますが、この「再生」は、その中では一番ダメでした。神崎ナオがいなくなったことでニューヒロイン篠宮優を登場させているのですが、その登場シーンのくだりがまったく無駄。さっさとゲームを始めろよ! とイライラしてしまいました。また、人物描写が雑で、ドラマ部分はまったく面白くありません。桐生や張本のアクが強すぎて、しらけます。フクナガがゲームに参加していないのも、大マイナス。 とはいうものの、ゲームのロジックはやはり面白く、2転3転する展開にワクワクします。「なるほど!」とひざを打ってしまうような練られたアイデアは、相変わらず秀逸です。結局、ゲームが面白いだけなんですけど、自分的にはゲーム部分だけでも6点あるんだよな。理屈大好き! [DVD(邦画)] 6点(2013-05-26 14:53:09) |
33. しゃべれども しゃべれども
これは、いい映画だなあ。ひとりひとりの人物がとてもよく描けているので、地味なストーリーでも、引き込まれて見てしまいます。笑いどころ、泣きどころもうまく仕掛けてあって、全体的にセンスがいいです。一度目の鑑賞時より、二度目のほうが、より、感動しました。これからも、何度も見たい映画です。ところで、この映画もそうなんだけど、他の映画やドラマなんかを見ても、俳優の「落語のうまさ」にビックリしちゃうんですが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-05-22 23:46:04) |
34. テルマエ・ロマエ
面白かったです。深いメッセージとか斬新なアイデアとかはなかったけど、よくできたおとぎ話だと思いました。不評らしい後半も、自分は結構ジーンとしました。上戸彩の芝居のうまさを、改めて認識できる作品です。 [地上波(邦画)] 7点(2013-05-08 11:55:37) |
35. ディア・ドクター
よかったです! 西川監督の映画は「蛇イチゴ」「ゆれる」と見てきましたが、本作が一番好きです。なんといっても鶴瓶が演じた伊野治のキャラクターに、心を奪われます。そしてこの映画は「人が生きる」「人が働く」ということの意味を、的確に、それでいて暖かい目線で表現しています。たまたま医者の話だけど、別に医療ドラマではありません。どんな人の、どんな生き方にも照らし合わせて見ることができるでしょう。くどくないラストシーンにもとっても好感が持てます。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-03-14 00:19:14) |
36. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
《ネタバレ》 吉永君のお母さんは、吉永君が責任感の強い子だったから、自分のせいでチームが負けてしまった日、夜中にプールで練習したのだと思っていました。溺れたのは、誰のせいでもない不慮の事故。それだからこそ、今の境遇を受け入れ、東京のハナコさんの善意に感謝し、穏やかに暮らしていました。しかし、加賀が真実を明らかにした後は、どうなるでしょう? 吉永君のお母さんは、息子が植物状態になったのは、3人の先輩のせいであることを知ります。東京のハナコさんが、息子を植物状態にした先輩の一人であることを知ります。そして恐らく、これからずっと、3人の少年を恨んで生きていきます。 青柳のお父さんが事件を掘り返し、加賀がすべてを明らかにしたことによって、誰が幸せになりましたか? 二人のやったことは、吉永君のお母さんを不幸にしただけじゃないですか? 真実を明らかにすれば、それでいいの? 人を不幸にしてるだけでもいいの? 加賀は糸川先生を強く非難しますが、糸川先生のやったことは、本当に間違っていたのでしょうか? 糸川先生の意図通り「事故」のままみんなが受け入れていれば、これ以上、だれも不幸になることはありませんでした。それをぶち壊したのは青柳のお父さんと加賀です・・・ という視点がスッポリと抜け落ちた、映画でした。 青柳のお父さんは立派。加賀は正しい、ということで映画は終わっています。薄っぺらいメッセージに閉口します。映画自体のつくりや、ミステリーとしての出来は、まあまあ及第点。 [地上波(邦画)] 4点(2013-03-08 21:49:54) |
37. 千と千尋の神隠し
1回目の鑑賞時には、「前半はいいんだけど、後半が・・・」という印象でしたが、2回目は、最後まで楽しめました。最後の最後の解決が唐突なので、1回目にはこの印象が強かったんだろうなあ。もののけやポニョやハウルみたいなワケのわからない映画ではなく、しっかりとした、おとぎ話。いい作品だと思います。 [地上波(邦画)] 8点(2013-03-01 21:48:49) |
38. ポテチ
《ネタバレ》 冒頭のシーンを見たときには、バカバカしさを感じてしまったのだけれど、それが映画を最後まで見ると、「いや、あれでよかったんだ」と思える、そんな映画。 くどくない伏線にも好感が持てます。 あと、木村文乃が素晴らしかったです。彼女の出演作はいくつか見てきたけど、今までとは違う役どころを、120%の出来で演じ切っていました。 主演の濱田岳や母親役の石田えりもとってもよかったです。 設定はちょっと現実離れしてるんだけど、内容は実に身近。だれのまわりにもあるような、プリミティブな「愛」に満ち溢れた作品だと思いました。 じわじわ泣けて来て、エンドロールを見ているうちに涙がツーッと・・・。そして、エンドロールの最中にもう1シーン。これも見逃さないでほしい。最後まで「やさしい愛」を感じることができます。 伊坂原作と中村映画は相性いいですね。やさしいけれど「ほんとうのこと」を描く。「ゴールデンスランバー」も「アヒルと鴨のコインロッカー」もそうでしたね。 [インターネット(字幕)] 8点(2012-11-02 01:03:19)(良:2票) |
39. ザ・マジックアワー
導入部が長いのがちょっと難点ですが、デラ富樫がボスに会うあたりからは、かなり笑えていい感じです。後半は泣けるシーンもあり、なかなか見応えがあります。 [DVD(邦画)] 7点(2012-07-03 22:18:39) |
40. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
「笑えて泣ける」という触れ込みだったが、ほとんど笑えず、まったく泣けなかった。設定はいいのに、まったく活かせていない感じ。唯一の感動ポイントは主題歌。深津絵里、歌うまい!!サビで西田敏行がさりげなくハモってくる感じもいい。レトロなメロディもグッとくる。ってことで、主題歌に免じて5点。 [DVD(邦画)] 5点(2012-07-03 22:04:07) |