21. 007/リビング・デイライツ
本作はKGBの内紛や、アフガニスタンの反ソ連ゲリラ、更に東西冷戦の枠組みを超えた武器商人等が登場しており、リアリズムが強調されています。その代りに過剰なユーモアやお色気は少なくなりました。そんなシリーズの原点に返ったような作風に、ダルトンははまってます。彼のボンドは世間一般では評価が低いようで、更にシリーズの流れから言っても彼の2作は確かに浮いてますが、僕は結構気に入ってます。個人的にはラスト近くに登場するアフガンゲリラが演奏会に間に合わない言い訳が好きです。当時のアフガンの状況を西側諸国がどう見てたか、という別の意味でも見直すべき作品だと思います。 8点(2004-03-17 12:16:04) |
22. 007/ムーンレイカー
冒頭のスカイダイビング、かなり良かったので期待してたのに… 「二度死ぬ」同様、ツッコミを楽しむための作品。アマゾン(赤道直下)、イグアスの滝(ブラジルとアルゼンチン国境)マヤの遺跡(グアテマラ)と地理関係は無茶苦茶。とりあえずブラジル人は怒ったほうが良い。 6点(2004-03-17 12:05:26) |
23. 007/私を愛したスパイ
話のスケールの大きさ、秘密兵器(水陸両用車ロータス・エスプリ)、ボンド・ガール、悪役、そして程よいユーモアも加味したシリーズ屈指の傑作。敢えて言うならムーア・ボンドはこれだけがOKで残りはスカ(ツッコミを楽しむ為の「ムーンレイカー」はアリ)。特に鋼鉄の歯を持つ218cmの不死身の殺し屋Jaws の不気味な存在感が素晴らしい。走行中のオリエント急行から落とされても何食わぬ顔でジャケットの埃を振り払って歩き出したり、人食い鮫のプールに落とされても逆にそれを食いちぎったり、ともうそれはそれは漫画的に強くて痛快だ。 テーマ曲「Nobody does it better」も最高! 8点(2004-03-17 11:57:08) |
24. 007/黄金銃を持つ男
マリー・グッドナイトの仕事振りに僕もボンドもマジギレ寸前! 水前寺清子っぽい主題歌は必聴。「♪The man with the golden gun~ンニャ」 4点(2004-03-17 11:47:14) |
25. 007/死ぬのは奴らだ
シリーズ20作中、最も印象が薄い作品。全体的に間延びしている感じ。ボートの追跡シーンではせめてバックにBondのテーマでも流れていれば少しは緊張感が高まったかも? 4点(2004-03-17 11:43:27) |
26. 007/ダイヤモンドは永遠に
《ネタバレ》 人工衛星を制御するプログラムを記録してある媒体がカセットテープというのが泣ける。全然関係ないけどCIAのフェリックス・ライターというエージェントが毎回別な役者だというのはいかがなものか。 4点(2004-03-17 11:39:54)(良:1票) |
27. 女王陛下の007
《ネタバレ》 各国から治療に訪れている患者達に催眠術をかけて”細菌兵器戦争”の実行犯に仕立てるプロットは一見無茶だけど”催眠術”=”洗脳”と読み替えればこれはオウム事件を彷彿とさせて背筋が寒くなる。最も印象に残っているシーンは新雪の積もったアルプスにシュプールを描きながら逃げるボンドとトレーシー。このシーンといい、花火の使い方といい、「私をスキーに連れてって」に少なからず影響を与えているはず。(そんなのどうでもいい?) 7点(2004-03-17 11:35:30)(良:2票) |
28. 007は二度死ぬ
ただ相撲のシーンが意外とマトモで逆にビックリした。笑ったのは、日本の諜報機関のヘッド、タイガー田中 (丹波哲郎)のアジトの入口が”落とし穴”だったこと! コントじゃあるまいし! そしてもう一つ、ボンド日本人化計画は一重まぶたにかつらと染料で黒髪に。「下は染めないのか?」との問いに、日本女性たちは「私たちだけの秘密よ」と笑っていたが、まるで金髪美人を見た時に、「下はどうなっているのだろうか?」と我々日本男児が考えることを逆手にとっているようで面白い(←馬鹿?)。 5点(2004-03-17 11:23:54) |
29. 007/サンダーボール作戦
アロハのQ! お茶目! 7点(2004-03-17 11:13:05) |
30. 007/ゴールドフィンガー
《ネタバレ》 ボンドは監禁されているだけで、何にもしてない。強いて言えば、Pussy Galore を寝返らせたくらい...ケンタッキーがロケ地というのも気分も盛り上がらない。ただ、以降のシリーズの路線を決定付けたのは確か。でもシリーズ最高傑作って言われる程の評価は不思議。ただ、ツッコミどころは満載だ。冒頭の水鳥の剥製を頭に乗せたボンドが水中から登場するが、まさかあれも”Q”の製作なんだろか? あと金粉塗って皮膚呼吸できずに窒息死、ってことは生きている間に塗ったんだよな、いつの間に... 誰が! どうやって! 4点(2004-03-17 11:07:56) |
31. 007/ロシアより愛をこめて
あまりアクションに寄りかかることも無く、ピンと張り詰めたような緊張感が映画全体に貫かれているところがいい。更にボンドと英国諜報部のイスタンブール駐在員との友情も泣けます。 8点(2004-03-17 10:56:00) |
32. 007/ドクター・ノオ
意外と真面目な作品なんでビックリしたんだけど、ベルトコンベアに載ってシャワーを浴びるだけで、放射能の濃度が下がるのが不思議。 5点(2004-03-17 10:46:53) |
33. 007/ユア・アイズ・オンリー
音楽がいつものジョン・バリーではなく、「Rocky」シリーズのビル・コンティなのだけど、追跡シーンとかが何となく緊張感に欠けて安っぽくなったような気が。ただ、主題歌は名曲! 前作「ムーンレイカー」の反省を活かし(?)、 ヨーロッパのエキゾチックなロケーションを活用したオーソドックスなアクションシーンが山盛りで飽きさせない。断崖絶壁の上に立つ修道院、行ってみたい! 5点(2004-03-17 10:27:54) |
34. 007/オクトパシー
美女てんこ盛りで思わずごまかされそうになったが、かなりつまらない。 4点(2004-03-17 10:19:02) |
35. 007/美しき獲物たち
《ネタバレ》 最後の最後で寝返るMay Day、カッコイイ! 男だね~(女です!)ただ、作品的には低調... 4点(2004-03-17 10:15:36) |
36. 007/ゴールデンアイ
Onnatop は殺しに性的興奮を覚える殺し屋でターゲットとセックスしながら殺しちゃう!こんな人に命狙われたらいやだな。(狙われません) Qとボンドの掛け合いは漫才の領域にまで達してしまった。しかし、Qの研究所は危険な職場だ。あちこちで爆発が起きているし。労災適用されるかな? 6点(2004-03-17 09:58:20) |
37. 007/トゥモロー・ネバー・ダイ
《ネタバレ》 アジアが舞台だけど、今回はニンジャが出てこなくてヨカッタ(笑)。狂気のメディア王はなかなか良かったけど何も彼自らキーボード叩いて記事作る必要は無し。二人羽織アクションは楽しめた。Newボンドカーは最高!ただ各種スポンサーのロゴだらけなのは気になる... 6点(2004-03-17 09:48:58) |
38. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
《ネタバレ》 ブロスナン・ボンドの中では一番好き。“The world is not enough” は「女王陛下の007」でも言及されるボンド家の家訓。ところで、レナードの痛みを感じないという設定はセックスしても肉体的な快感は得られない彼のエレクトラへの”プラトニック”な愛を浮き彫りにしてます。Qの引退シーンは非常に残念ですが、ちゃんと挨拶が出来て良かった。いつの間にかいなくなっていたんじゃあまりにも寂しすぎるので...でもこのシーン、涙なしには見られません。最後に本作はセリフの細かいところまでシャレていたり、ダブル・ミーニングがあったりして、脚本の完成度が高いような気がした。まだまだ侮れないです。 8点(2004-03-17 09:36:57) |
39. イルマーレ(2000)
圧倒的に映像がきれい。イル・マーレは生活感がなく、ひょっとしたら冷蔵庫にはキムチすら入っていないような雰囲気ではあったけど、ライトアップされた家はどことなく人の顔のようにも見え、家を設計した人の愛情を感じられた。きっと奇跡が起こったのも設計者の仕込んだマジックだったのかな。 9点(2004-03-16 15:48:28) |
40. 54 フィフティ★フォー
主人公には「有名になりたい」という野心のようなものはあるらしいのだが、そのことによって失ってしまうものや、世間の評価と実際の自分との乖離に対する葛藤と言うのも伝わってこない。大体ずーっと仲間の家に居候ってことからして、ホントに野心を持っているのかすら疑わしかったりもする。 3点(2004-03-16 15:42:05) |