21. ダーク・シャドウ(2012)
《ネタバレ》 男の駄目っぷりが描かれていて可笑しい。 「200年も閉じ込めやがって、許さない」と言いつつ、 迫られるとあんな事しちゃうバーナバス。懲りないねえ。 「愛とか平和とか言ってる所悪いんですけど、この後みなさんを殺さないと…」 「へ?」の流れが気に入りました。 ラストでヴィクトリアもバンパイヤとなるわけだが、 精神的にも強くなって、あそこで彼を引っ叩いてしまえばいいのに。 「そもそも、あんたが女中に手を出すからこうなったんだろがっ!」と。 二人は幸せになりましたとサ…というラストより、よっぽど良いと思うのだが。 もっとクロエちゃんが登場すればいいのにな。 かわいい顔して狼女だったなんて最高じゃありませんか。それなのにバトルシーン短過ぎ。 ボウヤの母親の霊がトドメですか…。少し呆気ない美魔女の最後でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-11 01:01:18) |
22. エデンの東(1955)
《ネタバレ》 兄ばっかり愛されて何だよ!…という単なるフテクサレでなく、 母・父・兄・彼女との関係の中で抱く淋しさや悲しみ、嫉妬、苛立ちなど、 複雑な心理を身体全体で表現しているJディーンの演技力が素晴らしい。 しかし、(次のコメントは、お叱りを受けるかも知れないが) 「キャルの人物像は、若干の発達障害があるのでは?」と思えてしまう。 「アイ・アム・サム」ほどじゃないが、ほんの少しだけの発達遅滞。 出兵出来るほどの年齢で「父の愛が感じられない~」と嘆く姿は、 やはり不自然さを感じる。アメリカなら尚更だ。 母の愛を知らずに育ったとしても、父が厳格過ぎたとしても、 それだけで双子の弟がああなるとは思えない。 母の様子を知りたくて尾行と投石、兄と彼女の触れ合いを覗き見る目つき、 嫉妬ゆえ?突然の氷柱投げ捨て、石炭落としの窃盗、 大豆の投機話を鵜呑みにする危うさ…、様々な場面で見せる「微妙な行動」。 当時の米国社会において発達障害は、全く認識されていなかっただろう。 「お前のする事は分からん!悪い子だ」と父が嘆くのも無理は無い。 聖書朗読の際に「第8章~」「数字を省略しろと言ってるだろ!」となるが、 彼は父に反抗しているのではなく、たぶん省略が「出来ない」のだ。 ラストにおいて父から「側にいて看病してくれ」と頼まれた時に見せる彼の安堵も、 若干の障害があると仮定すると妙にしっくり来る。自分の居場所を確定して欲しいのだ。 この作品が、たまたま「そう見える」のではなく「障害を背負っている青年の複雑な葛藤」を 意図して描いたのだとしたら…。1954年に?。 それって、超先進的な傑作・問題作だったという事に…なるかな?。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-02 05:15:19) |
23. ローマの休日
《ネタバレ》 「不朽の名作」とは、この作品の為にある言葉だろう。 「色褪せる事の無い」も。まあ、もともとセピアだけども。 オードリーの茶目っ気、グレゴリーの品の良さ、 ロマンス、コメディ、冒険…、それら全てのサジ加減が絶妙。 何より、単純なハッピーエンドではないラストが残す余韻が実に素晴らしい。 ラストの記者会見の際、ライター型カメラの秘密をバラすのだが この時代だからこそ「あら!それで撮ってたのね!もう!」で済む。 超望遠レンズで英王室キャサリン妃のプライバシーを侵害しまくっている 下品な現代においては「ステキなタネ明かし」にならないだろう。 お金になるだろうけどバラさない記者とカメラマン。 ずっと秘密にしましょう…という大人の判断。 洒落た言い回しで「安心して」と伝える彼の優しさ。 パパラッチのクズは、この映画を観て心を洗い直したらどう?。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-02 05:10:00) |
24. ロック・オブ・エイジズ
《ネタバレ》 主役の女の子が歌い出すと安心する。 この人のボーカル素晴らしいな…と思ったら、元々歌手の方でした。 失礼ながら他の人が歌ってるシーンは、脳内が自動的に 「元歌が聴きたいよモード」になってしまう。 Tクルーズは、好演だったのでは?。彼の持つ独特なオーラが上手く作用している。 「そういう感じのロックスター、ほんとに居そう…」と思わせる。 1番驚かされたのは、てっきり90年代ヒットだと思ってた 「Extreme」の「More Than Words」がギリギリ80年代だった事。 マジで?。月日の流れは、速いっスね。 「パート2(90年代)」「パート3(00年~10年)」なんてのもイ~かも?。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-02 05:06:47) |
25. スミス都へ行く
《ネタバレ》 すいぶん前、TV放送されていた本作品。 仕事から疲れて帰って来た私は、なんとなく途中から観始めた。 後半の1時間だけ鑑賞し「なんて素晴らしい映画だ!」と感激したものだった。 今回あらためて冒頭から見直したら…。あれ?なんか違う。 丁々発止な法廷モノと違って、彼の演説は基本理念の朗読。 スミスの不正をでっち上げたテイラー側の嘘をビシッと暴くわけでなく、 議会引き伸ばしの為に長々と朗読し続ける。戦法って、引き伸ばしだけなの?。 チビッ子新聞読んで支持者が集まってくれるかも知れないから?。 支持者のデモは放水などの圧力で押さえ込まれてしまった。 仮にアレが大きくなり、議事堂周辺100万人デモになっていたら…。 しかし、この映画は「民衆に支持されたからこその勝利」の形にしない。 スミスは、長時間頑張って「民主主義が大事なんだー!」と訴え気絶。 結局、ペインが「良心の呵責」を感じて諸々を自白。 なんだか「交渉人が時間掛けて説得すれば犯人も投降するサ」みたいな平和な話。 米国が、まだ「個人の良識」を信じていた時代だからだろうか。 「平凡な一般人が見事な演説」のストーリーから連想して、 チャップリンの傑作「独裁者」が観たくなって来た。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-25 22:07:40) |
26. スライディング・ドア
《ネタバレ》 日本で言う所の「急がば回れ」「塞翁が馬」?。 ドアに間に合って良かったね…に思えて、そうでもない。 間に合わなくて残念でした…に思えて、そうでもない。 人生って上手く行かない事いろいろあるけど、 くじけないで頑張っていこう…と応援してくれる短めストーリー。 ショートにしたパルトロウが特に素晴らしい。 それほどの美貌でサンドイッチ屋の店員ってこたーねえべ…と思わずにいられない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-23 19:21:06) |
27. 評決
《ネタバレ》 今回30年ぶりに鑑賞。ニューマンの醸し出す雰囲気が素晴らしい。 ローラは、途中までマジでスパイ。黒人医師の情報を流してた様だが、 看護士情報は流さなかった。コンキャノンからお金貰った後で改心。 コンちゃん、なぜ裁判途中でローラに振り込んだ?。勝訴を確信したか?。 その後、原告に有利な看護士の証言とコピーは、証拠として却下。 改ざんの可能性があるのにオリジナル優先なんて、実際にあるだろうか?。 なんだかんだあっても評決は原告勝利。その過程は、1秒も描かれない。 長時間かけて原告不利ですよと描きつつ、最後に正義は勝つ…良かったね?。 う~む。当時は、その脚本でも良かったのかも知れないが…。 証拠不十分でも「評決」で撃ち殺してしまえって乱暴さがアメリカ的に思える。 例えば、内通者だったローラが「やっぱり、あの人たちの不正を許せない!」と味方に付く、 立場を告白しギャルビンとも和解、彼女の活躍もあって受付の看護士が見付かる、 看護士の証言で劣勢がひっくり返り勝訴!…の方が素直で良かったんじゃないか?。 ブルースW(当時28歳)が出演と書いてあったので、再確認。 KC証言の際、ドア際に立ってる裁判所職員が似ているんだが…。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-23 19:10:46) |
28. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 ちゃんとお金を掛けたゾンビ映画。映画館で観て正解でした。 今まで、その手の映画は「メイクした無名の俳優が頑張ってゾンビを演じてますよ感」が 漂い続けるモノばかり。「ほ~ら、それっぽく足を引き摺って歩いてるでしょ~?」…と。 この映画のZ達は、ちゃんとしてる!。とにかく、それが素晴らしい。 滑って転んで自分を誤射とか、マイクで祈りの歌を増幅させたらZが壁を突破…など、 ギャグなの?これ笑う所?とも思ったが、大災害の中で人は案外そんなかも知れない。 日本でも「地震の際、慌てた為に自分で骨折」というケースが多い。 後半は、研究所内での攻防。内線使えるなら遠くの端末をブーブー鳴らせば、 皆そっちに行ってくれるんじゃないのか?…と思ったが、それを実行すると映画にならない。 あるいは、外の駐車場の車のオーディオを鳴らしっ放しにして帰って来る…とか。 Zが、みんな研究所の外に出てくれると思うのだが。 そうそう、あっと言う間に短剣で彼女の腕を骨ごと切断。 ブラピすげー、るろうに剣心か?。 [映画館(字幕)] 7点(2013-08-15 16:15:22) |
29. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 鑑賞中は、特に菜穂子の場面に涙するのだが…。 後になって、じっくり考えると「随分と男に都合のいい女性」と思う。 あなたは白馬に乗った王子様よ、泉にお願いしていたの、お受けします、 会いたくて抜け出して来ちゃった、こっち来て、手を繋いでいたい、 夢に向かって(設計して)いるあなたを見ていたい、タバコ吸ってもいいわよ…。 う~む。設計を続ける彼に黒川が問う「君のエゴなんじゃないかね?」その通り。 「二人には時間が無いから」そうか?。それは「美しい飛行機を作りたいという彼の夢が 私の夢でもあるのよ」という「男性側からの理想的女性像」の上にだけ成り立つ話では?。 いよいよ余命少なになったら、黙って病院へ帰る…。彼に迷惑かけないわ。 美しい自分だけを見せたい?。血ヘド吐いたって愛する人は最後まで美しいだろうに。 腐海の毒で傷んだ手を「美しい手」と捉えるナウシカこそ大人ではないか!。 二郎、何やってんだ。死という魂の離陸に付き添いやがれ。 まあ、その辺は描いて無かっただけで不明なのだが…。 アニメーションと飛行機の違いはあれど、つい「監督自身の理想(の女性)を描いたのか?」と 思わずにいられない。そういう男を愛してしまう古風な女か。 この映画は、現代の女性から見てどうなんだろう。 [映画館(邦画)] 7点(2013-08-02 16:12:10)(良:1票) |
30. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 「あの頃、オレ頑張ったのに~」という変態マザコン男が敵。 最後まで「一緒に死んでくれよママ~」って、それこそどんな洗脳されちゃったのよ。 MI6不要論が出ている時に「この騒ぎは元諜報員が主犯」ってマズいのでは?。 返って不要論に拍車を掛けてしまう気がするのだが。 Mを庇いつつ撃たれるレイフ・ファインズが上手い!。 あんなにカッコよく撃たれる人、見た事ない。 ダニエル・クレイグ貫禄あり過ぎで50に見えるが、微妙に若い40代。 ストーリー的に「そろそろオレも引退か?」な雰囲気出してたけど、 まだまだ現役続行で行けるでしょう。 所で「本人だけを認識する銃」って不便ですよね?。 イザって時に早撃ち出来なさそう…。やっぱり出番は、あれだけでしたね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-07-17 01:00:21) |
31. ボーン・レガシー
《ネタバレ》 美形スパイがカッコよく決めまっせ…なトム様のMIと違って武骨路線。 その姿勢は素晴らしいのだが、内容がややこしい。 なんとかカムまでバレたら大変だ。で、育てた全スパイを殺してしまえ?。 データは残るから大丈夫?関わった研究所員も乱射事件で殺してしまえ?。 生き残ったシェアリングは、自殺に見せて殺してしまえ~って、無理あり過ぎ!。 実は緑を飲まなくても平気でした。でも、青は?。青を飲むとスゴいのよ!。 じゃあ、飲まなくてもいいんじゃないの?。「普通」に戻るだけでしょ?。 オレ、実はIQ低いし…。訓練が過酷で飲まないと耐えられなかった、依存症だ…。 だから、もう飲まない方がいいじゃんよ。いいえ!フィリピンで活性ウィルスを打つの!。 そうすれば、認識力も下がらない!半永久的に大丈夫よ!。 う~む。すみません、今イチ分かりにくいです。無駄にややこしい。 ウィルスという箱の中に薬が…。で、「一度具合悪くなる」ってのが分かりにくい。 大抵の主人公は、薬切れで徐々に具合が悪くなって「薬が必要だ~」になり、 ギリギリで投薬、回復、反撃…って流れだと思うのだが。 青を飲まないとこうなっちゃうよ…が充分に描かれていない気がするなあ。 それと、ラストの追いかけっこ長くないっスか?。 これから見る方は「吹き替え&字幕付き」をお勧めしますぜ。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-07-17 00:55:08)(良:1票) |
32. アベンジャーズ(2012)
《ネタバレ》 なんでもアリだぜって映像を楽しむ人向けの「お祭り映画」。 重たい空母が浮いてる時点で、キューブ・パワー要らない程すげー。 マッチョ系のハルク、キャップ、ソーの皆さんには、感情移入しにくい。 薬パワーだったり超神能力だったり…。やはり鉄男が1番いい。 普通のオッサンが自分の財力と発明力で強くなってる背景がいい。 前作「ソー」から、宇宙の果てだの別宇宙だの…。現実味が薄れ過ぎ。 今回も暗黒宇宙(ロキの里?)みたいな場面になると、 途端にチープ感が漂ってしまう。まるで、ちょっとした仮面ライダー。 他の人も書いてるけど、リアル路線の映像で「ブラック・ウィドウ」を1本撮って欲しい。 特典映像の中の「実際に戦ってるスカヨハ」が最高でした!。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-07-13 11:11:08) |
33. 遊星からの物体X ファーストコンタクト
《ネタバレ》 82年版の前日までを描こうとする試みが素晴らしい…と思うので、 あまり悪く言いたくないのですが…。どうにもチグハグ感が大きい。 人間に化ける程の擬態能力と会話力!があるのに、正体がアホな程グロい。 宇宙船が高度な科学力を必要とするであろう建造物なのに、 アレ自体は、最後までアホっぽいタコ。エンジン始動出来る知能が見当たらない。 82年版を見た時、「アレ」ってエイリアンが積んで来た「犬」みたいな立場なのかと 思っていた。違うの?エイリアン本人な訳?。う~む。 ケイトは、何処かで生きていた…って事にして続編でも作りたいのだろうか?。 ピアス無し男を片付けてホッとした所、後ろから胸を貫かれる方が良かったと思う。 その方が「頑張ったけど、ほぼ全滅」の悲壮感が出せたと思うのだが。 そもそも「氷の塊からジャーン!」が良くない。もっと、ジワジワ描いて欲しい。 今ほどの特撮技術が無い時代に、前作は相当頑張ったんだな…と驚かされる。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-07-12 00:46:53)(良:1票) |
34. 私がクマにキレた理由
《ネタバレ》 海辺の別荘入り口で奥様が「ハーバード男と付き合っても、悪い結果になる」 「私の事、何も知らないくせに!」と涙ぐむので、 てっきり「昔、この人も子守りだった所を金持ちMr.Xにナンパされたのか?」と 予想しましたが、そういう話じゃなかったみたい…。 ともかく、スカヨハが魅力的。他の人だったら観て無かったかも。 私もベビーカー返しに行きたいっ!。 母役の人は、ヒラリー・クリントンの若い頃みたいですね。 金持ちの考える子どもの誕生会は、仏製パントマイム!。確かに、怖いヨ。 友人の言う「楽に見える道ほど、地雷だらけ」。いいっスね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-21 00:11:45) |
35. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 「男のロマン」と言うより「男の子の妄想映画」。 銀行強盗してみたい、列車強盗もしてみたい。 巨漢マッチョのクーデターも鮮やかに片付けたい。 そして、ひたすら辛い事から逃げ続ける。 きつい牧場仕事なんてやりたくない、強盗を続け、 追っ手から逃げ、海外に逃げ、良心の呵責からも逃げる。 自分の罪は振り返らないが、他人(山賊)の犯罪は懲らしめたい。 そうそう!、泳げないけどカッコよく飛び込みたい!。 心も身体も逃げ続けるが、ガールフレンドは欲しいらしい。 たまに二人でイチャイチャしたい。自転車(未来)なんて馬鹿にしたい。 しかも、女は堅気(教師だと!?)であって欲しい、でも付いて来て欲しい。 なぜ唐突に「雨」の歌?。僕は、自由~。そうかな?。 「雨」が「現実」の比喩だとしても、結局、働かない自分のせい。 最後にサ、オレたちが無様に死ぬ所は描かないでね。了解ですっ!。 西部の自然が美しい。所々、写真のスライドで描く手法が洒落てますね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-21 00:08:33)(良:1票) |
36. オブリビオン(2013)
《ネタバレ》 あらゆる場面が実に美しい。荒廃した地球と未来的建造物とのコントラスト。 特に前半は、それらを観ているだけでも心地良い。 透明底の空中プール最高。泳ぎてー。妙にデカいテーブルモニター。 ウチにも欲しい。確かに疑問点は、いろいろ。 ・黒三角錐を調べに行くチームなら、そもそも眠る必要無かったのでは?。 タイタンと違って近いからね…。出発してからの変更だったっけ?。 ・第2船室のフラレコに、なぜ操縦室の音声が?。 一瞬でいいので「離れ行く第2船室内に響く操縦士2名の最後の交信音声」 というカットが欲しい。知らずに眠るジュリアの寝顔を映しつつ。 ・敵から見て占領地の現地人を培養し任務にあたらせるメリットは?。 時間とコストが掛かって面倒だと思うのだが…。なんだか特殊な養蜂だな。 水を欲しがってるらしいエイリアン自身は、最後まで出て来ない。 「2001年宇宙の旅」に出て来た人工知能「非常灯HAL」みたいな敵。 ・なんでオジサン2人が心臓部まで進入出来るんだ。セキュリティ甘いな。 さて「人は、愛する人の代わりにクローンを愛せるのだろうか?」というテーマを残して、 この映画が終わる。もう一人なら、まあいいよ。 通常任務中だったクローン50人が来たら、どうなるんだ?。 「夢にまで見た君だ!」っていう一途っぽい彼が何十人も…。 自我とは、記憶によって形成されるのですね。 あ、片想い中だったヴェクトリアは、その哀しみが全クローンに残ってるのか…。 誰か、なんとかしてあげて。 [映画館(字幕)] 7点(2013-06-04 23:49:17)(良:1票) |
37. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 ファッションを極めていくとアートになる。工業製品のデザインも同様。 そうかも知れないと思いつつ、でも、流行なんて一過性じゃない?。 この映画を男目線で観ていると「アン・ハサウェイ、何着てようが超かわいい…。 服なんて、どうでも良いよ」と思う自分を再認識。良くも悪くも人間、中身。 冒頭、朝の身支度シーンは、多分「ダサい女とイケてる女の対比」だったと思うけど、 正直、違いが分からなかった。どっちもステキなんですが…?。 彼氏が不思議だ。仕事で忙しそう、誕生日に会えなかった…それくらいの事で、 「別れよう」だと???!!!。そんなバカな!。アン・ハサウェイだよ?。 まだ、たかが数ヶ月の出来事なのに。私だったら、出勤前の買い出しを一緒に手伝うよ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-10 02:18:03)(笑:1票) |
38. マディソン郡の橋
《ネタバレ》 中年・シニアの恋愛も大事だと思うけど、これは、ちょっとなあ…。 彼女が旦那と違う彼にメロメロになるのは、まあ解る。 しかし、彼が「生涯で最上の愛だ」と言う辺りが共感出来ない。 彼がフランに恋をした理由が足りない気がする。 例えば、もっと彼女にアーティスト性があったらいいのに。 教員辞めて、ずっと田舎で主婦。でも、趣味で絵を描いている。 家族の留守中、いつもの様に身近な風景を描いている所へ彼が登場。 「上手く説明出来ないけど、私あそこの光の具合が好きなの」 「ああ、解るよ。僕もだよ」そんな「特別な意気投合」が欲しい。 「好きで描いているだけで、私、才能なんて無いわ」と言う彼女。 出版社から「そんなの売れない」と言われた自分と同じ物を感じる…。 お互いの作品を見せ合い会話する内に共感から恋愛へ。 そんな展開ならいいのにな。 それと、二人の親密さの度合い。台所でダンスとキス。 通じ合う気持ち。そこ止まりでいいのでは?。深入りすんの、はやっ!。 原作未読ですけど、二人の年齢も40~50歳ぐらいの方がいいような…。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-10 01:59:28) |
39. オカンの嫁入り
《ネタバレ》 ふわーっとした母に大竹さん、困惑する繊細な娘に宮崎さん。 配役が、ぴったり。出演している他の皆さんも安定感のある演技なので、 安心してストーリーに気持ちを任せられました。 PTSDの件は、電車→通勤→会社→あの事…という連鎖なんでしょう。 押し寄せる不安感や眩暈を部分的なピントの揺れで表すのが上手かった。 ラスト、白無垢の母からの言葉を真っ直ぐ受け止める娘。 長いカットですが、溢れる気持ちを潤んだ瞳と堪えた表情で、 丁寧に表現している宮崎さんの様子が素敵でした。 宮崎さんって「困った顔」が似合う人ですね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-03 01:18:35) |
40. コクリコ坂から
観始めて、すぐ「ジブリって、こういう絵と動きだったっけ?」と目を見張る。 いろいろ美しいじゃないですか!。奥行き感、人物の動き、素晴らしい。驚きました。 ファンタジックな王道ポニョの絵も好きですけど、こういうリアル・詳細な絵も良い。 何より、海ちゃんの恋。母の前でいろんな想いが涙になって溢れて来た海ちゃん…。 一緒に泣いたよ。私、おじさんだけどね。 いろいろ辛口な批評が多いけど、良いじゃないですか。こういう作品。 小さな街の中で一生懸命に展開する小さな恋を丁寧に描いてくれていて、嬉しい。 最後の仕上げに手嶌さんのボーカル。←最高です。 [地上波(邦画)] 7点(2013-05-03 01:09:34) |