21. アンドロメダ・・・
自分の中では、「ウェストサイド」でも「サウンド・オブ」でもなく、この作品がロバート・ワイズのベストだ。アクション無し、SFX無し、ハンサムもいなけりゃ美人もいない。且つ淡々とした展開でこれだけ引っ張れる演出力はたいしたものだと思う。残念ながらビデオでしか見た事がないのだが、まあ、スクリーンであるか否かは、あまり関係ないかなとも感じる。大好きな作品。 8点(2004-03-28 16:46:51)(良:1票) |
22. 勝手にしやがれ
「気狂いピエロ」や「彼女について私が知っている2、3の事柄」は好きなんだけど、これはダメでした。セバーグがダメなんだな、きっと。 4点(2004-03-28 04:17:13) |
23. エルム街の悪夢(1984)
夢と現実を行き来する設定に「イイとこに目付けましたな、監督!」と思った。でも、一番感心したのが、当時としてはまだ珍しかった「戦うヒロイン」像。クライマックスの対フレディ戦に向けての仕込み等、チープながらもワクワクさせ、ホラー映画であることを忘れさせる。そんなワケで怖さは無い。続編では、より顕著になるが、このシリーズはホラーじゃないと思う。 ノンジャンル? 6点(2004-03-28 03:48:02) |
24. 座頭市(2003)
これだけ重量感のある殺陣はそうそうお目にかかれない。一撃必殺の迫力は、全然違うのだが「座頭市血煙り街道」の勝新と近衛十四郎とのクライマックスを思い出した。自分には、特撮はやはり作り物だという根本認識があり、そこを楽しむタイプ(レイ・ハリーハウゼンの特撮がマイ・ベストSFXです)なので、飛び散る血飛沫もいい意味のハッタリと受け取れた。タップも話題先行だったが、想像していたほど悪くない。脚本の浅さも、あえてああしたのだと好意的に解釈出来た。 8点(2004-03-28 03:32:49) |
25. 真夜中のカーボーイ
アメリカン・ニュー・シネマの中では最も心の痛いところにきた映画。ジョン・ボイトは一世一代の演技をしていると思う。 9点(2004-03-27 19:30:33) |
26. 深海からの物体X
愛すべきおバカ作品。一般の方、お断り。「ノータリンの若者」に「チープなモンスター」に「ハートに残る妙なBGM」、おまけにイタリア映画ならではの「品の無さ」が渾然一体となって襲いかかる。私は大好き。でも、一般の方、お断り。 3点(2004-03-27 19:20:57)(良:1票) |
27. タイタニック(1997)
あまりに当たりすぎ、賞を総ナメにしまくったせいか、自分の周りでは良く言う人がいないっス。でも、 時間軸に沿った綿密なシナリオと、キャメロンならではのCGとセットのバランス感覚によって、違和感無く歴史的大沈没を疑似体験出来る。監督が一番やりたかったことが迫力満点で見るものに伝わってきていると思う。ドラマ部分に関しては、ウィンスレットの顔が好みでないのが個人的に痛かった。でも、事故当時としては異常とも言える行動的&積極的女性を描くために、ワザとどこか垢抜けない、いかにも生命力がありそうな女優さんをキャスティングしたのだろう。劇中序盤に映る「その後」の写真から伺える彼女のバイタリティを考えると「なるほど」と頷けるものがある。 海に思い出の品を投げ入れる所からのラスト一連の流れは、心に残る。 キャメロン作品の中でNO1とは思わないが、大作としての貫禄は十分! 8点(2004-03-27 19:09:15) |
28. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
これは、人に見せるレベルの脚本になっていない気がする。 文字通り、全ての登場人物がセリフを言わされている「人形」にしか見えない。それをサスガと思うか否かだろうが、自分は後者だった。テーマや先見性、映像の技術力は素晴らしい。 5点(2004-03-26 04:31:22) |
29. ラスト サムライ
ハリウッドが大枚はたいて初めて本気で撮った「日本映画」。それだけで歴史的(かなりオーバー)価値がある。又、出るところに出れば、日本人俳優負けてないぞ!!と我らに自信(?)を与えてくれたのも大きい。 でも、それだけとも言える。中身に関しては、非常に使い古されたシーンのオンパレード。見てから4ヶ月ほど経つが、ほとんど忘れてしまった。 「独眼竜政宗」以来健在の渡辺さんの強い視線はよく覚えている。 5点(2004-03-26 04:18:08) |
30. 時計じかけのオレンジ
いや~、これはマジでやばいっス。 全てにおいて危険だワ。ホント。しかも最高にカッコいいのがヤバイ。大嫌いだけど大好きな・・・、そんな映画。 9点(2004-03-26 04:05:40) |
31. ベン・ハー(1959)
確かに宗教的要素は濃い。只、子供の頃から宗教に対しての教育も受けず、恥ずかしながら強い興味も持ち得なかった自分には、その点に関してどうこう言えるはずもない。「宗教心の無い人間に良くも悪くもこの映画の本当の意味が分かるわけはない・・・」と以前米国の友人に言われたのを思い出す。 だが、しか~し!それは脇においてもこの壮大なスケールと迫力と感動はどうだ!以前映画館で見た時の興奮は忘れられない。 先日、改めて見直したが、「SWクローンの攻撃」等のCG作品には到底出す事の出来ない「本物」の映像を十分に堪能した。 9点(2004-03-26 03:56:20) |
32. ニューヨーク1997
《ネタバレ》 強烈なクオリティで圧倒的人気を誇るコナミの潜入アクションゲーム「メタルギア」シリーズの主人公が「スネーク」。スネーク・プリスキンに影響を強く受けた優秀なクリエイターがいることが嬉しい。 設定・キャラクター・シナリオとも、ホント、ハマった。ラストシーンもコテコテだけど、ノックアウト。 でも初見時に一番印象に残ったのは、大統領の指を持ってくるチビのパンク野郎。動き、セリフ、そして目を剥いて「ハ~ッ」。 翌日、皆でマネしてたのを思い出す。 あ、勿論、音楽最高! 9点(2004-03-22 21:51:28)(良:1票) |
33. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 大好きです。ハイ。 ある意味、様々な状況がかち合って「偶然出来ちゃった」映画だと感じる。異様な迫力と臨場感。 女優さんの怖がりぶりといい、神経を逆なでするサウンドデザインといい、なんといってもレザーフェイスの一挙手一投足から目が離せない。 特にお気に入りの動きは、最初の被害者を撲殺して鉄製ドアを思いっきり閉める所。 昔はじめて見た時はムチャクチャ怖かったし、この前見直した時はなぜか愛らしく感じた。 一応モデルはエド・ゲインなんだろうけど、ホラー界のスーパースター、レザーフェイスを生み出したこの映画に9点! 9点(2004-03-22 12:21:29) |
34. エイリアン3
《ネタバレ》 フィンチャーは「ファイトクラブ」等、結構好きなんだが、これはヒドイ。 よく言われるように脚本のギリギリまでの改稿など、同情すべき点はあるのだろうが、人物描写・アクション描写とも稚拙の一言だ。冒頭のヒックス、ニュート、ビショップの扱い辺りは決して嫌いじゃないのだが、それだけにその後の展開に憤りを感じた。 戦うか死ぬかを訴えるシーンやラストシーン等、監督は気合入れて撮ってるんだろうけど、個人的には引きまくった。 これって、「フィンチャー」作品のたてまえが無かったら、平均点2点ぐらい下がる作品だと思うんだが。 4点(2004-03-22 10:05:37) |
35. 2001年宇宙の旅
この作品は、自宅鑑賞では意味が無いと思う。 本来全ての映画がそうなのだろうが、特にこの作品だけは・・・。 ほとんどセリフの無い2時間30分の旅。 大スクリーンに引き込まれながら、映画という表現方法は結局の所、「映像」と「音」の芸術なのだと痛感した。 以後、これほどまでにその事を訴えてくる作品には出会った事が無い。 何しろ35年も前の話。当時、その技術・表現方法に対する衝撃たるや「ジュラシック・パーク」や「マトリックス」どころの騒ぎじゃなかった。 ストーリー的にも未知なる知性との邂逅をこれだけドラマティック に描いた作品は無いと思っている。 10点(2004-03-22 09:43:21) |