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自己紹介 2006年春にレビュワーにしていただきました。よろしくお願いします。

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21.  二十四時間の情事
普遍的な映像美をもった作品です。冒頭の男女が肌を重ねるシーンもきれいですし、上半身の肌の重なり合いだけ(下着が描写されない)なので古くささを感じさせません。背景は50年前の日本なので実際古いのですが、白黒作品であるということと、男女の顔のクローズアップが多いのでこれも時代を感じさせない要因になっています。また、フランス女性は顔の作りが日本人に近いので、岡田英二さんと共演しても大きな違和感はありません。ただ、フランス人女性側のそれまでの人生は描かれていますが、日本人男性側の人生がまったく描かれてないのがちょっと不満です。日仏合作とはいえ、フランス人脚本監督のあくまでフランス映画ですから、大戦でドイツに蹂躙されてそこから解放されて10年ちょっとのフランス人の気持ちになって鑑賞するといいのかもしれませんね。岡田英二さんは行きずりの日本人男性という設定で良かったのかな。ちょっと、モンティ&ジェニファー・ジョーンズの終着駅を思い浮かべてしまいました。8点つけようとしたんですが、ラストがやや唐突な気がしたので一点減点。でも、メディアが変わっても消滅しないで引き継いで欲しい作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2008-02-10 09:45:37)(良:1票)
22.  インテリア
ウッディ・アレン苦手なんですけど、これはコメディじゃないからなあって思ってみましたが、やっぱりダメでした。次女と母親の関係が焦点なんでしょうけど、もう少し描き込んで欲しかったと思います。
[映画館(吹替)] 4点(2008-02-10 09:44:22)
23.  プラクティカル・マジック
コメディにすれば奥様は魔女なんでしょうけど、コメディでもなくシリアスでもなく中途半端で、まあ、サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマンの共演作があったんだというぐらいの意味しかない作品かなあ。
[DVD(吹替)] 4点(2008-02-10 09:43:14)
24.  ママが泣いた日 《ネタバレ》 
夫が秘書と駆け落ちして、残された妻と子供との関係や近所の男との恋を描いているんだけど、ラストに夫が実は事故で死んでいたのがわかるって、唐突で全然ストーリーに生きていません。駄作でした。突然夫が消えて失踪か事故死かわからないという設定の作品としては、シャーロット・ランプリング主演の「まぼろし」がありますが、「ママが泣いた日は」比べものにならないぐらいの駄作でした。
[映画館(吹替)] 3点(2008-02-10 09:41:17)
25.  ホワイト・オランダー
母娘の関係を描いた秀作。ラスト近く、「開放してくれた」とアストリッドがつぶやく。けれども決して母のことが頭から離れない。状況設設定はかなり特殊です。きわだって感動的な場面もなく、むしろ淡々とした作りなのだけれど、母娘の普遍的な関係を見事に描いてみせてくれます。
[映画館(吹替)] 8点(2008-02-10 09:39:45)
26.  バーバレラ
完璧B級作品なんですけど、マズウマっていうか、結構いけてます。時代が古いのでセットとかはちゃちですけど、ジェーン・フォンダがとっても綺麗ですねえ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 09:38:42)
27.  ザ・セル
映像は美しいです。でも、気味の悪いシーンもあります。精神病の治療の説明だけなら最初のジェニファー・ロペスと子供とのシーンは不要だと思いますが、最後にも子供とのシーンが出てくるのでそれなりの意味があるのでしょう。でも、その意味は不明です。犯罪サスペンスとして作るなら、前後の子供とのシーンは不要だと思います。もっと神秘的な感覚を視聴者に抱かせたいなら、犯罪との抱き合わせではなく別のストーリーで作った方が良かったと思います。
[DVD(吹替)] 5点(2007-11-25 17:35:06)
28.  夜霧のマンハッタン
派手な法廷演出、アクション、ラブロマンス。当時はこれをロバート・レッドフォードと、デブラ・ウィンガーに演じさせればけっこうな集客が見込めたんだろうなあと思います。現在みると盛りだくさんで散漫になりすぎて、肝心の推理サスペンスの部分が飛んでしまっています。推理の部分って、うまく作ればかのシャレードのような名作になったのになあと思ってしまうと残念です。でもでも、ロバート・レッドフォードはチャーミングで可愛いんですよねえ。なので+1点です。
[DVD(字幕)] 5点(2007-11-25 17:34:16)
29.  バースデイ・ガール
ニコール・キッドマン使ってこれしか撮れないのかみたいな感じ。ありがちなストーリーだけど、俳優さんはセオリーどおり演じてしかも好演なのに、なぜか面白くないんです。
[映画館(吹替)] 2点(2007-11-25 17:33:27)
30.  沈黙のジェラシー
グウィネス・パルトロウとジェシカ・ラングの演技はすごい迫力です。なのに、演出が悪いせいか、全般にチグハグで二人の好演技が生かされてないです。ハル・ホルブルックが、全般に母親崇拝でエンディングでパルトロウが真実を明かしたとたんに一変して母親排除という、あまりの豹変ぶりも気になります。自分で少しは母親に疑いを持たなかったのか、といいたくなるような演出です。ここらあたりも作品をダメにしている要素だと思います。ここでの平均点の4点ぐらいかなあと思いますが、パルトロウとジェシカ・ラングの演技の応酬は素晴らしく見応えがあったので、+1点です。
[映画館(吹替)] 5点(2007-11-23 13:33:08)
31.  ダニエラという女
ストリーを読んで、シリアスなちょとミステリアスなドラマを想像して鑑賞しました。実際始まりはそうなんですが、途中で中途半端な感じのコメディみたいになります。イタリア歌劇の音楽を使っていて、大げさな台詞の言い回しもあって、出だしの印象とはまったく異なってしまいます。ちょっと前衛がかった舞台劇っぽいような印象です。これならいっそ、ムーラン・ルージュのようにミュージカル仕立てにしてしまった方が良かったかなあと思います。表現したいことはわかるような気もするのですが(純粋な愛・真実の愛?)、その表現方法がどこか間違っているように感じました。モニカ・ベルッチは相変わらずきれいなんですが、マレーナやアレックスの時に比べたらやっぱりちょっと年取ったなあって感じです。肉付きも良くなっているしねえ。ところで英語題名の、HOW MUCH DO YOU LOVE ME? って、最初にフランソワが提示した高額な報酬(1ヶ月15万ユーロ)と、愛情の深さをかけているのかな?だったら、いいタイトルですね。
[映画館(吹替)] 4点(2007-11-23 13:30:40)
32.  シンシナティ・キッド 《ネタバレ》 
こんなすごい作品があったんだと感動。登場人物のプロファイリングも、スートーリーの進行に含める形でしっかりと描き込まれています。しかも、私の大好きな100分程度の作品。とっても引き締まって無駄の無い作りです。カール・マルデン、エドワード・G・ロビンソンの好演に加え、アン・マーグレットの悪女ぶりもとってもいいです。黒人の男の子の使い方もとっても上手です。唯一の欠点は、マックィーンの恋人の役割がが明確でなく、いない方が作品を引き締めたのではないかと思います。ラストも、恋人と抱き合うより、黒人少年にまで負けて一人寂しく立ち去る、どこまでもツキに見放された男を演じる方が良かったかなと思います。レイ・チャールズの音楽も、こういう状況の男性を表現するのには(普遍的に)ピッタシです。派手な道具立てはないけれど、傑作です。最後に・・マックィーンって、、、すっごく格好いい~~!!!癖になりそう。
[映画館(吹替)] 9点(2007-11-18 16:36:54)(良:1票)
33.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
ミステリーとしても傑作なんでしょうけど、ヒューマンドラマとしても優秀な作品です。登場人物が多いせいで一人あたりに割ける時間は短いにもかかわらず、登場人物(犯人)に完全に感情移入してしまいました。最後の謎解きのシーンで、一人づつがナイフを振り下ろすシーンでは、不覚にも涙がボロボロでおちてきてしまった。映像もとっても凝っていて美しいです。最高のシーンは、ポアロのガラス越しにローレン・バコールが血の付いたナイフを持ち上げてみせるシーン。ドキッとしました。
[映画館(吹替)] 8点(2007-11-18 16:36:06)
34.  ふたりの5つの分かれ路 《ネタバレ》 
オゾン監督は、まぼろし、スイミング・プール、8人のおんなたち、と好きだったんですが、これはわたしはダメだったです。メメント、アレックスみたいに時間逆行作品だけど、なんかうまくメッセージが読み取れなかったなあ。これって、多分順方向に時間をつないでも、よくわからない作品ですよねえ。普通に撮ったらつながりが悪いから、いっそメメント式にしちゃえ、みたいな感じさえ受けてしまいました。主演の女優さんは、老け具合(若返り具合)がとっても良かったです。・・・・ここまで書いて、ここのコメント読んでみたら評価結構良いし、なるほどなあと思わせるコメントもあるんですよねえ。まあ、でも、第一印象の評価ということでこのまま投稿させていただきます。
[DVD(字幕)] 4点(2007-11-18 16:35:17)
35.  メッセージ・イン・ア・ボトル 《ネタバレ》 
前半と後半で全然雰囲気の異なる作品です。映画にはいろんなシーンがあると思いますが、どんな作風のものでもそのもつ雰囲気はある程度一貫していると思います。この作品は前半と後半があまりにも違いすぎて違和感が有りすぎます。私は前半の方が好きです。冗長なんですが退屈はしない、フランス映画みたいな雰囲気があります。海辺の風景や、海、ヨット・・・わたしはDVDで観ましたけど劇場の大画面だったらもっと楽しかったかもしれません。亡くなったギャレットの奥さんのキャサリンを、彼女の描いた絵画で表現して、思い出描写がないのはよい演出だと思います。後半ギャレットがシカゴにやってきたあたりから、せわしないテンポになってしまって残念です。最後はもっと別な、それこそフランス映画みたいに曖昧な感じで終わった方が良かったかなと思います。前半のゆったりしたセイリングの雰囲気を最後まで通して欲しかったです。明るい感じで始まった作品の最後があれではどうもしっくりきませんでした。
[DVD(吹替)] 6点(2007-11-18 16:34:13)
36.  ワーキング・ガール
やっぱり古いという感じは否めませんが(主としてヘヤーメイキングかなあ)、ストーリーは前向きで勇気がでますよ。当時は日本も活気があったのね。日本企業に買収されるっていう会話が随所に出てきますものね。それと、上司とはいえ部下(他人)のアイデアを盗むのは悪だと考えられているアメリカってすごいなあと思います。勧善懲悪作品ですね。
[DVD(吹替)] 6点(2007-11-18 16:33:19)
37.  マグノリアの花たち 《ネタバレ》 
前半の結婚式までの冗長さと、シェルビーの妊娠から死までの説明不足な性急な展開に驚いてしまいました。シェルビーの葬儀のあとの女性どおしの会話にはホロッとしてしまいましたが、全体的に時間配分などの構成の悪い作品だでした。ジュリア・ロバーツは、プリティ・ウーマン以前の初期の作品だけど、結構上手でしたよ。
[DVD(吹替)] 5点(2007-11-18 16:32:15)
38.  推定無罪 《ネタバレ》 
弁護士と検事補、本来反対の立場の人間が組んで法廷で争うという構成は面白いし、ラストのどんでん返しもちょっとビックリでいいですね。難点は前半のキャロリンとの回想部分が長すぎること。キャロリンが映像で登場する必要はなかったと思います。他の出演者にキャロリンがどういう女性か語らせている、それだけでキャサリン像を描き出させることができていると思います。キャロリンを演じている女優さんは美人なので、サービスカットを入れたかったとのでしょうか。その分、作品がふやけて締まりが無くなっています。起訴棄却になったあと、ラスティが自宅から凶器を発見するのですが、そのあと妻のバーバラにすべてを独白させるのも、まるで2時間ドラマのようで作品に深みがなくなっていると思います。同じ展開でも100分ぐらいに凝集させてもう少し注意深く演出すればサ良い作品になったと思います。
[DVD(吹替)] 6点(2007-11-04 12:45:01)
39.  オータム・イン・ニューヨーク 《ネタバレ》 
一つ一つのエピソードが唐突で、ストーリーを盛り上げるのに全く役立っていないと思います。シャーロットのお母さんが昔ウィルが好きで、彼女の友人とウィルの間の子供がリサ、なんていうのはまったく無意味なプロットですよねえ。それに、一つ一つのシーンの描き方が多分ヘタだと思います。例えばスケート場でシャーロットが転倒するシーンは、死への旅立ちの始まりなんだからもう少しドラマティックに描けなかったのかなあ。あれでは、すぐ立ち上がってゲラゲラ笑い出しても不自然ではない撮り方です。全く同じ俳優で構成・撮影が少し違えば良い作品になったのになあと思います。   それにしても、この作品のリチャード・ギアは少小泉元首相そっくり。
[DVD(吹替)] 3点(2007-11-04 12:43:38)
40.  砂と霧の家
本質的な意味は私にはわかりませんが、作品の構成には隙がありませんし、映像も美しく良い作品だと思います。伝統的な威厳をもった国(社会)と、歴史は浅いけれど世界の警察官に成り上がった、ややはすっぱなアメリカ社会とを比較した作品なのかなあ(前者の代表がベラーニ大佐で、後者の代表がレスター警官ですよね)。その中に家族の関係も入ってきて、国家・文化と家族の関係を融合させて深みのある、美しい作品に仕上がっていると思います。
[DVD(吹替)] 8点(2007-11-04 12:42:50)
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