21. シン・ウルトラマン
序盤の怪獣が暴れるシーンは迫力満点だし、中盤のメフィラスのセリフ回しはメチャ面白い。 しかしその分、肝心のクライマックスシーンは退屈すぎる。はっきり言って眠かった。 全体として、ウルトラマンのパロディみたいだと思った。 自分は、ウルトラセブンの初回放送から見ている世代だけど、当時、テレビに向かって「がんばれっ!セブン!」って叫んじゃった記憶がある。 そろそろ会社も定年、みたいな世代になって、そんなスクリーンに釘付けされるような出来を期待してはいけないのかもしれない。 でも、庵野や樋口ならできるんじゃないかと期待しちゃうんだよね。 だからこそ、映画館まで行ったんだし。 [映画館(邦画)] 6点(2022-06-10 07:50:59)(良:1票) |
22. コンフィデンスマンJP 英雄編
今まで何作かやっているシリーズ物らしい、という程度の予備知識で見た。 一言で感想を言うと「なんだよ、コレ」という感じ。 「実はこうだったんです」みたいな話が延々と続く。 コレ、作ってる人達は本当に面白いと思って作ってるの? こっちは、後出しジャンケンを延々と見せられている気分なんだけど。 ただ、マルタの景色はきれいで、長澤まさみはなんだか楽しそう。 その2つでなんとか2時間もちました、っていう映画。 [映画館(邦画)] 2点(2022-02-04 23:52:09)(良:1票) |
23. 劇場版 呪術廻戦 0
原作既読、アニメ未見の状態で鑑賞した。 だから、最初は主人公のエヴァのシンジっぽさにちょっと戸惑った。 似てると言うよりは、ワザと寄せてるよね、コレ。オマージュってやつか。 でも、慣れてくると意外に楽しい。 シンジよりはいい奴だし。笑 内容は、日本アニメの王道なのか、状況や心情変化はキャラがセリフで手短に説明し、後はひたすら戦闘シーン!みたいな感じ。 でも意外に集中して見れるし、怪物たちの造形も見映えがする。 年末年始、家族や友人たちとワイワイ見るのには良く出来た1本と思う。 [映画館(邦画)] 7点(2022-01-07 17:25:10) |
24. 浅草キッド
自分は、78年のツービート高田馬場ライブの一部を、コッキーポッブというラジオで聞いて以来のファン。 だから、たけし役には「殺気が足りないなあ」とか「賞レースでは負け続けていたはず」とか、思うところはある。 逆に、歌手になれなかったストリッパーには泣かされた。 特に「ジョニィへの伝言」が出てきたのには参った。 今聞いても名曲だけど、当時は、他の誰がどんなにうまく歌ってもカラオケレベルにしか聞こえなかった歌だから。 でも全体として、師弟愛をいかにも昭和っぽく表現できていて、万人が楽しめる出来。 「笑われるんじゃない、笑わせるんだよ」は、たけしも昔よく言っていた。 今のプライド高いお笑いは、ここが原点。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-12-26 03:36:08) |
25. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
前半の村生活シーンが長くてイライラする。 後半の父親(ゲンドウ)シーンがつまらなくて長くてイライラする。 シンジのいじけっぷりにはイライラしない。 エヴァはこういうもんだと知っているし、これ見るのも最後と思うと物足りないくらい。 それから、戦闘シーンは速すぎてよくわからないし、物語はもっとよくわからないけど、緊張感は持続する。 いかにもエヴァらしい。 ラスト、エヴァが終わってしまったのはよくわかった。 これはもう、続編やろうと思っても無理でしょう。 エヴァは庵野監督のものであり、こじらせ青年だった庵野監督が大人になって、決着をつけて決別したのだなあ、と思った。 寂しいけど、仕方ない。自分も大人にならなきゃ。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-12-01 22:13:37) |
26. ワイルド・スピード
今アメリカで昔の日本スポーツカーが人気で、その理由はこの映画と聞いて、見てみることに。 なるほどこりゃ面白いわ。 クルマ好きからの自分から見ても、かなり色々といいかげんだけど、それも楽しい。 ミラーは見ないがよそ見はするとか、両手をほとんど並べてハンドル握るとか。でも楽しい。 ロード用のオートバイ乗ってた連中が、急にオフロード用に乗るとかも、アクション始まるなって感じでOK。 あと、クルマ降りると必ずすぐに色っぽい女が現れるのも、男子が見る映画として正しい。 しかしアメリカ人ってわかりやすいな~。 なるほどこの出来ならシリーズ化されるのも納得。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2021-11-26 00:53:59) |
27. 式日 SHIKI-JITSU
今度、庵野秀明展を見に行くので、勉強のために鑑賞。 予想はしていたけど、これはダメだね。 映像でハッとはしても、つまらない男女とつまらない話。 退屈だから、「庵野はこの頃アニメ界の人間関係に疲れていたのかな?」とか余計なこと考えながら見てしまった。 [DVD(邦画)] 2点(2021-11-26 00:16:41) |
28. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 映像美と序盤の伏線が効いて、途中泣けてしまうけど、この映画の結論はとても好きにはなれないなあ。 細田作品で結論が嫌いになったのは初めて。 だって結局、「母親と同じく、他人の命を救うために平気で自分の命を投げ出す人になりました」って話にしか思えなかったもん。 それは決していいことじゃない。 今回はたまたま無事に帰ってきたけど、近い将来、死ぬことになりそうだなあ、なんて思った。 それでも物語に引き込む力や予測できないストーリー展開は、さすがの細田節。 細田監督、次回はスカっとする話を作ってね。 [映画館(邦画)] 7点(2021-07-16 22:21:28) |
29. ザ・ファブル 殺さない殺し屋
アクションシーンが素晴らしい。 前作よりずっと見やすく、そして迫力がある。 自分の見た映画の中では、一番の出来。 反面、ストーリーは... いやそんなにひどくはないんだけど、原作のこのエピソードは、傑作中の傑作だからねえ。 それを活かしてるかっていうと、全然できていない。 特にエピローグは漫画をなぞりすぎ。長すぎる。 それでも、この映画は楽しいし、アクションシーンはすごいし、クライマックスではちょっと泣ける。 エンタメ映画として、よくできてる。 前作の出来を上回っているから、次回作もあるだろうね。 [映画館(邦画)] 8点(2021-07-03 01:06:13)(良:1票) |
30. 空飛ぶタイヤ
タイトル見て、「天空の城ラピュタみたいだな」なんて思って、何も知らずに借りた。 パッケージ写真から「子供向けじゃなさそうだ」とは思ったんだけどね。 さて、冒頭のシーン見て、思わず「これか...」と声に出てしまった。 自分、この事件現場の近くに住んでいたことがあり、また車好きということもあって、この事件のことはよく覚えているから。 映画と違って、車好きはみんな最初からメーカーを疑っていたと思う。 タイヤがホイールごと外れて転がっていくなんて、運転ミスや整備不良じゃまず聞いたことなかったから。 ただその後に出てきた話は、映画以上に本当にひどくて、「潰れてしまえ」と思ったなあ。 このメーカーは、真っ黒な排気ガスを出す乗用車を、「環境エンジン」という真逆の名前で売っていたことがあり(しかも四つ葉のクローバーのステッカー付き!)、自分は以前から嫌いだったし。 さて、映画の方は、エピソードがテンポ良く出てきて飽きずに見られる。 ただその分、深みというか盛り上がりに少し欠けるかな。 でもクライマックスでちゃんと泣けたし、エピローグはちょっと意外な感じが楽しい。 でも、もう1回見たいかというと、どうかなあ。 この実話は本当にひどくて、車好きとしてはもうあまり思い出したくないんだよね。 [DVD(邦画)] 7点(2021-02-12 01:22:05) |
31. 超高速!参勤交代
コメディというジャンルは好き。時代劇も好き。 しかし、両方重なると、自分にはダメだっていうこと分かった。 時代考証はともかく、ストーリーの粗さが気になってしょうがない。 街道を使わず、さして近道でもない間道を使うとか、参勤交代の武士が全員で白昼堂々と忍者軍団と戦闘とか。 自分の見方が悪いのは分かっているんだけど、ノレなかったなあ。 カレーライスも寿司も好きだからって、一緒に食べちゃダメだよね。 [ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-02-01 01:27:40) |
32. 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
遅ればせながら、見てきた。 遅れた理由は、以前原作を読んでいて、自分にはそんなに面白くなかったから。 でも、映画は面白かった! なんといっても脚本が、、、良くはないなあ。笑 起承転結なんてあったもんじゃないし、むしろかなり悪い部類かと。 でも、テンポや演出がいいんだよね。 技の名前を叫びながら必殺技を繰り出すっていう、もはや日本の伝統芸がなんとも気持ちいい。 最後の方は、ちょっと泣けたし。 この映画ははっきり言って、いいトシした分別のついた大人が見るべき映画ではないと思う。 でもね、自分と同世代にはこう言いたい。 「お前はさらば宇宙戦艦ヤマトで号泣したことは無かったか?、そして、”これこそ史上最高のアニメだ!”と叫んだことは無かったか?」 自分はもちろんある。今の若い人にはとても言えないが。 この映画は、そういう映画なんだと思う。 [映画館(邦画)] 7点(2020-12-01 22:30:56)(良:1票) |
33. 人間失格 太宰治と3人の女たち
《ネタバレ》 主人公があまりにクズなんで、ちょっと見ているのがつらい。 あとでいろいろと検索してみると、どうもほとんど事実らしく、これまたビックリ。 なんでこんなクズが今でも人気あるんだろう。 戦中戦後の男に甘い時代(戦争すると男がたくさん死ぬから、男に甘くなる)ってことを割り引いても、ひどすぎるでしょ。 どうやら若くして死んだために、許されているらしい。 でもなあ、現実から逃げ回って、逃げ切れなくなっての自殺だから、全然同情できないな。 自分は、本人の人格と作品は切り離して評価するべきと信じている。 でも、子供向けの仕事する人の自殺は別。 それは、子供に対して、やってはいけない裏切りと思うから。 だから前から太宰も太宰の作品も嫌いだったけど、この映画見てますます嫌いになった。 この映画自体は、面白くもなんともないけど、後でいろいろ考えさせるという点では興味深い。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-11-03 23:26:54) |
34. パラサイト 半地下の家族
自分には、ダメな映画だった。 貧乏家族に全然共感できず、おバカな金持ち家族に同情してしまったから。 「”万引き家族”にはノレたのに、この映画にノレないってのは、自分は長く日本人をやりすぎたせいかなあ?」なんてことを考えてしまった。 中盤あたりの緊張感やスピード感は、なかなかうまいなあ、って思う。 でもまた最後の方で、えらく後味悪いし。 アカデミー作品賞、自分にとってまたもやハズレ映画でした。 [ブルーレイ(吹替)] 3点(2020-10-20 21:44:30) |
35. 記憶にございません!
なんだか後味が悪いなあ。 自分は日頃「総理大臣って大変だなあ。起きてる時間は基本、全部仕事なんだろ?」なんて思ってる人間だから。 政治家って、今の日本じゃお笑いにしにくいんだよ。 少なくとも、今の日本で総理大臣になるような人は、みんな真面目で24時間1年中、日本の将来考えてるような人達ばっかりだから。 だからこんなふうに茶化されても、ノレない。 小池栄子の芸達者ぶりだけは楽しかった。 [ブルーレイ(邦画)] 4点(2020-10-18 23:08:50) |
36. 明日に向って撃て!
中学生の頃に憧れた超有名作品。 自分より少し上の大人が、この作品の魅力を熱く語っていた。 今さらになって初めて見たんだけど、残念ながらダメだった。 こりゃあ学生のときに見なきゃダメだなあ。 会社員生活30年以上なんて自分が見ても、主人公が犯罪者じゃ共感できない。 「ボリビアなんて、今でも悪人が稼ぎに行く国じゃないのに、50年前にあるわけない」とか、どうでもいいことが気になるし。 ところで自分、「俺たちに明日はない」のあらすじだけ知ってるんだけど、これ、ソックリだね。 おまけに原題もソックリで、邦題もなぞっている。 にもかかわらず、こちらは二番煎じ扱いされず、むしろ傑作扱い。 ベトナム戦争とか、当時の空気感を知らないと理解できないのかなあ。 つまらなかったわけじゃないけど、感想は「見なきゃよかった」。 憧れの作品は、憧れのままでいてほしかった。 [地上波(吹替)] 5点(2020-09-23 00:49:00) |
37. 翔んで埼玉
東京出身で神奈川住民歴の長い自分にとっては、楽しめない映画だとばっかり思っていた。 しかし、高評価をあちこちで耳にして、今回鑑賞することに。 結論から言うと、面白かった! とにかく小ネタをこれでもかとギッシリ詰め込んでいるんで、どこかで必ず笑えるし。 ところで、自分が「日帰りでどこか遊びに行こう」と考えた時、埼玉県内を候補に挙げることはまずない。 100回のうち1回あるかないか。 距離的にも時間的にも伊豆(静岡県)より近いけど、行った回数は伊豆の方が全然多い。 それでも、その1/100を20年、30年と繰り返していたら、埼玉でもかなりの場所に行ったことがあることに気付いた。 浦和、大宮、所沢、深谷、与野、熊谷、春日部、川口…みんな行ったことがあるし、地図上でもどこにあるかわかる。 だから「与野は黙ってろ」なんてネタも大いに笑えた。 長いこと遊んできた知識から笑うことができたんで、「年取るのも悪くないな」なんて見終わった後に思った。 楽しく前向きに見終われるんだから、これは結構バカにできない、いい映画ですよ。 [DVD(邦画)] 8点(2020-09-06 00:34:59)(良:1票) |
38. 若おかみは小学生!
良作の噂を聞いて、前知識ゼロでの鑑賞。 能天気なタイトル、絵柄、音楽から微笑ましく見始めると、いきなり超ハードな展開に度肝を抜かれる。 ただ好き嫌いでいえば、はっきり言って嫌い。 そりゃあいきなり人が死ぬとこ見せれば、客は集中するけど、楽しくはならない。 それを子供向けアニメでやるってどうなの?って思うし。 それから主人公、小学生のくせに、働くことに真面目過ぎだし、疑問なさすぎ。 子供らしくない。 この辺、おそらく小学生女子なら抵抗ないだろうが、小学生男子はまったく共感できないだろうなあ。 男子はバカだから、男子が主人公じゃないと共感できないし、冒険話がないと集中力続かないし。 それでも、数々の暖かいキャラがうまいこと話を進めて、まとめて、確かにまずまずの良作。 数あるキャラの中でも、自分は断然ピンフリが好き。 暗くなりがちな物語の中で、彼女には何度も笑わせてもらった。 救われたと言っていい。 [DVD(邦画)] 7点(2020-07-13 21:29:25) |
39. 万引き家族
昔見た「誰も知らない」より、ずっと良かった。 「誰も知らない」は、話が進まず退屈だったし、ウソくさかったけど、こっちはいかにもありえそうな生活だし、楽しい。 やってることは万引きなんだけど(笑)。 虐待家族と万引き家族だったら、そりゃあ万引き家族の方が楽しいよね。 後から考えたら、どっちもダメだろって思うけど(笑)、映画見てる最中は気にならなかった。 まあ、風俗店での客との交流とか、おばあちゃんの死後の扱いとか、「そりゃ違うだろ」と思うシーンもあったけど、ギリギリ状態の仲良し家族をうまーく描いてる。 クライマックスからラストにかけてのまとめもうまいなあ。 最初からの「どうみても長続きしない感」からの伏線をうまーく回収して、キチンと決着をつけてる。 この家族は、自分の目標とした家族とは全然違うけど、すごくうらやましい。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-10-23 00:25:04) |
40. ジュラシック・ワールド/炎の王国
《ネタバレ》 ラプトルを生まれたときから飼うと、ペットにできるって? できないよ。 だって人間をエサとする動物なんだから。 いや、別に映画なんだから、できるって設定でもいいけど、そうしたらもう恐竜じゃないし、自分の見たい「ジュラシック~」じゃない。 最後もなんだかなあ。 恐竜を野に放つとか、「ムチャもいいとこだなあ」なんて、冷めて見てた。 でもまあ、なんとか最後まで飽きずに見られたから、まあいいかって感じ。 で、次回作はなんですか、「野生化した恐竜が大繁殖し、人類は滅亡の日まであと365日。そこに人類の救世主としてラプトルの子孫が現れる!」とか。 どう考えてもつまらなそうだけど、つい見てしまうかもしれない。 [DVD(吹替)] 5点(2019-10-14 10:19:35) |