21. マグノリアの花たち
《ネタバレ》 年をとってもこんな友情で結ばれていたら最高でしょうね。悲しい時も楽しい時も共有した友人。自分が若い時は、こういうおば様達の集団が大っ嫌いだったのですが…近所の誰がどーしたとかくだらない噂話ばっかりだしね。そういうのが平気な年齢になったのかな。しかし見事なまでに男性の存在が薄い映画です。まあ女優さんが曲者ぞろいだものね~。シャーリー・マクレーンの「病気じゃないの。40年間ずっと機嫌が悪いだけよ」…あなた最高です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-25 21:06:01) |
22. ベニスに死す
「若さと老い」「生と死」「美しさと醜さ」…そういったものを容赦なく対比させて完璧な映像美に仕上げていると思います。ビスコンティの美意識には参りました。この老人にとって少年の美しさは「天使」だったのか「悪魔」だったのか…。ラストの「キラキラ」と「ドロドロ」は生々しい宗教画を見ている気分でした。 [DVD(字幕)] 9点(2007-01-25 20:41:16) |
23. かもめ食堂
終始ニコニコしながら観賞してました。何とも気持ち良い時間が流れています。つかず離れず…でもお互いを思いやっている、みたいな3人の距離感が良かったですね。最後まで「ですます調」だし。日本人が少ない土地だからといってベッタリするわけでもない。北欧の透明感のある落ち着いた空気の中だから、気負うこと無く生きていけるのかな、とも思いました。家具や食器、雑貨なんかも凄く素敵で、ちょっとこういう生活してみたい。サチエの「来る者は拒まず去るものは追わず」というブレない姿勢は、いいなぁとは思いますけど現実にはなかなか難しいかな。ところで私は小林・もたい・片桐というとTVドラマ「すいか」が真っ先に思い浮かびました。お勧めです。 [DVD(邦画)] 8点(2007-01-25 20:03:35) |
24. トラフィック(2000)
少しでも目を離すと置いて行かれそうで必死で観ました~。疲れたけど充実感あります。これだけ多くの登場人物とエピソードにもかかわらず、見る側をあまり混乱させないのは凄いです。シナリオが良いこともありますがキャスティングが絶妙ですね。ほとんどの俳優が役の個性にぴったりはまっているし、それに見合う演技をしていると思う。特に麻薬取締りの現場で戦うデルトロとドン・チードルがいいです。デルトロは自然な演技なのに強い感情が伝わってくるというか…2人の悲しげな目が麻薬問題の現実を表しているようでやるせなかった。最後にわずかな救いがありますが、終わりの無いイタチごっこ。報われないと知りつつ戦い続ける男の姿にグッときました。 [DVD(字幕)] 9点(2007-01-23 22:59:10)(良:1票) |
25. 間宮兄弟
《ネタバレ》 独特の間があってゆる~い雰囲気。この兄弟の異常な仲の良さをありえない・キモイととるか、微笑ましいととるかで評価が分かれると思います。自分はといえば…いい年して「商店街でグ・リ・コ」にドン引き。今どきカップルでもやらないぞ…。ふとん並べて寝るか?フツー。恋愛についても不器用で女心が分かってない。人柄は悪くなから‘いい人’止まり。たぶん2人とも彼女を作るより兄弟で一緒のほうが居心地がいいんだね。だって楽しそうだもんね、、?キモイの通り越してチョット羨ましいかも…あれれ?何故か最初の嫌悪感が無くなったから不思議…映画はもう見なくていいけど、間宮兄弟の生活はずっと見ていたいなあ…。 [DVD(邦画)] 5点(2007-01-23 19:29:55) |
26. Mr.&Mrs. スミス
コメディ、ラブストリー、アクション…それぞれは面白い設定で魅力ある映像も多いのに、全体としてうまく噛み合ってない気がします。話が所々で停滞してテンポが悪かったかな。音楽の使い方もシーンにイマイチ合ってないと思う(わざとかな~)。クライマックスの銃撃戦は、おおっ「ボニー&クライド」か?「明日に向かって撃て」ですかー?と一瞬思わせといてあのラスト…ズルッ。中途半端過ぎるでしょ。続編作りたいのかな。ただ主役の2人はとってもゴージャス!目の保養になりました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-21 01:06:29) |
27. タイタンズを忘れない
公開当時はデンゼル目当てで内容はあまり期待せずに観ましたが、これがなかなかの掘り出し物。人種差別とスポ根を絡めてうまくまとめていたと思う。人種差別の理不尽さについてはこの程度の描写でも充分伝わってきたし、デンゼルはじめ役者達の熱演も好感が持てて素直に感動できました。現在活躍中のライアン・Gやケイト・Bの初々しい姿も見られます。キップ・Pは当時第二のブラピとか言われてなかったっけ?どうしてるのかな~。 [試写会(字幕)] 6点(2007-01-18 22:52:19) |
28. ポセイドン(2006)
迫力満点の映像で、何も考えずに見れば海洋パニック物として楽しめます。思わず画面と一緒に息を止めちゃって苦しかった~。ただ、映像以外は記憶に残ってないので小さな画面で観ていたら評価はもっと下げたかも。 [映画館(字幕)] 6点(2007-01-18 21:29:55) |
29. イヴの総て
《ネタバレ》 何となく題名からラブストーリーかな~と思って見始めたら大間違い。冒頭の授賞式、イヴ以外の面々の冴えない表情…ん?楽屋での会話に、おお?グイグイ引き込まれました。この話、どうなるんだろう…と最後までドキドキ。巧みなシナリオで飽きないし、会話がよく練られていて個々の心理描写が素晴らしいです。女性にとってはファッションも見所かな。モノクロなのに素敵な衣装のオン・パレードでした。皮肉めいたラスト・シーンも印象的ですが、エンド・クレジットで初めてマリリン・Mが出ていた事に気付きビックリ!端役でしたが彼女のその後を思うと不思議な気持ちになる映画…。すんごい演技だったベティ・Dって「八月の鯨」のおばあちゃんだったのね~またビックリ。とにかく、すんごい「女優」さん達によるすんごい「女優」さん達のお話でした。お見事! [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-18 18:57:41) |
30. シン・シティ
ペ、ぺッツ…首ペッツ!!!デルトロ見るたびに思い出しそうで鬱…更にこの映画を結構楽しんじゃった自分にも鬱… [DVD(字幕)] 7点(2007-01-17 21:53:34) |
31. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 この映画の凄い所は、全ての台詞、シーンに無駄がない事です。無駄が削ぎ落とされて全てが心に焼き付けられる。一見平和そうな日常。そこに暴力や殺人という非日常が唐突に入り込んでくるのだけど、みんな何の躊躇も無く殺しちゃうんですよ~、さらっと手際良く。アクションヒーロー映画みたいに。でもそれによって壊れた肉体はとってもリアル。ゾッとします。虚構の世界だと思っていた暴力が現実の日常を侵食していく恐怖…。一番衝撃を受けたのは、いじめられっ子だった息子が暴力に目覚め、家族を守るためとはいえフォガティを射殺したシーン。エディにしてもね、コスプレHなんかして幸せ全開!で愛してた夫“トム・ストール”の過去を知って、吐くほど嫌悪したのに魅力も感じているように見える。暴力的な階段のシーンですが最後にエディは自分から夫を引き寄せてました。夫(父)の過去を受け入れるかという家族の葛藤と同時に暴力に魅了されていく人間の姿も描かれていて奥深い映画でした。 [映画館(字幕)] 9点(2007-01-16 22:31:07) |
32. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 随分昔に見た時は、1度聞いたら忘れられない音楽とビートたけしのラストシーンの笑顔が強烈な印象だった。久々に観賞したがやはりそれは変わらなかった。戦時下という特殊な環境でどうにも理解し合えない敵国の価値観や宗教観。征服者と捕虜としてでなく、一個人同士として知り合えば友人になれたのに…ハラ軍曹は自らの死を前に敗者とか勝者とか関係なく友人として話そうとした。それだけにあの笑顔と「メリークリスマス、Mr.ローレンス」の台詞は悲しかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-16 17:17:11) |
33. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 監督、やりたい放題ですね。大迫力の映像が楽しめて満足です。船は大揺れだわ恐竜は出るわ巨大な虫やら何やら気持ち悪い~おぇ(大騒ぎで回りの人に迷惑だったスイマセン)でもなんて綺麗な夕日…。結末はわかっているんですが2人で戯れる夢のようなスケートのシーンからウルッときてしまい、エンパイアステートビルから見つめる朝日の美しさに涙が出ました。孤独なコングが心を通じ合えた相手、アンと最後に見た悲しくも美しい風景。あとね、途中からジャック・Bが前田健にしか見えませんでした。泣いて笑ってビクビクして3時間…どっと疲れた…監督、次回作も期待してるので今度はもう少し短めにお願いしますだ~。 [映画館(字幕)] 8点(2007-01-16 16:06:30) |
34. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
あまり「ファンタスティック」な映画ではなかった。話がサクサクと展開していって登場人物の紹介や人間関係なんかもわかり易くていいと思うんだけど、何か物足りない…。それなりに見せ場はあるが、手に汗握るって感じでもない。箇条書きのプロットだけを見ているような薄っぺらい印象です。薄くてもいいんだけど、見ている者を引き付ける何かが欲しかったな~。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-10 18:20:30) |
35. ナチョ・リブレ/覆面の神様
B級お笑い映画。バカバカしいので頭を空っぽにしてまったり見るのがおススメです。ジャック・Bの表情や仕草、格好がいちいち面白くてツボに入った~彼が画面に映るだけで吹き出してしまった。鑑賞中は和やかな雰囲気で結構あちこちで笑いが起こってましたねー。内容的にはたいした事ないんですが、映画を見て爆笑したのは久しぶりなので採点は甘め。 [試写会(字幕)] 6点(2007-01-05 16:50:04) |
36. ムーラン・ルージュ(2001)
話は何のひねりも無く結末も容易に予想がついたのですが、独特の映像と音楽、出演者の熱演に引き込まれました。ユアンは幅の広い俳優ですね。どんな役でもきちんと演じ分けていて素晴らしい。あんな純粋な目で見つめられたらヤバイです…。歌でストーリーが途切れないのも良かった。特にYourSongとComeWhatMayは感動してしばらくサントラを聞きまくってたなあ。バズ・ラーマンがロミオ&ジュリエットの監督だと知って妙に納得。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-26 20:05:55) |
37. 時をかける少女(2006)
こういう質の高いアニメが日本にある事を誇らしく思います。主人公の明るい躍動感と静かな夏の日の風景が印象的。大人になって観ると切ないですね~笑ったりウルウルしたり思いっ切り感情移入しちゃった…。取り戻せない過去を自覚する事で人間は成長するのかな。未来に何の不安も抱いてなかった時代が懐かしい。また何年か経って観賞したい作品です。 [映画館(邦画)] 9点(2006-12-26 18:56:59)(良:1票) |
38. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 オープニングがかっこいい!カードのCGとYou Know My Nameが流れた時は期待感でワクワクしました。作品自体もアクション映画としては素晴らしい出来。体を張ってます。カジノの場面が長く緊張感も無いので飽きてしまったが、他はテンポが良くクスッと笑える場面も多く(あの拷問シーンも途中で吹き出した…)楽しめました。新ボンドはスマートでも無く色気もあまり感じなかったけど目が綺麗。なかなか魅力的です。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-26 17:38:04) |
39. エラゴン/遺志を継ぐ者
《ネタバレ》 展開が速くて場面ごとの余韻を味わう映画ではないけれど、何も考えずに楽しめました。ストーリーは単純でわかり易いし、大自然の映像は美しかったな~(ロードオブザリングと同じロケ地かな?と思ったらこちらは東欧なんですね)。ドラゴンも動きが迫力満点で見入ってしまった。ただ、多くの場面で過去のファンタジー大作の既視感は否めなかったです。指導者が死んじゃうし、主人公が魔法を唱え出した時には「ハリポタか?」と…。原作未読ですが次回はブロムが生き返るか、フォースの世界から呼び掛けそう…ってそんなワケないか。衣装(鎧も含めて)がなかなか素敵で印象的でした。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-26 03:49:57) |