21. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 映画公開当時に映画館で鑑賞。 主人公、千尋の成長物語ではあるのですが、不思議な世界の魅力がとにかく溢れまくってます。 特に電車のシーンでの黒く塗られた人々や、海の中の踏切、遠くに見える家やネオン等は世界観の説明として機能してるのですが、見る者の想像力をこれでもかと駆り立ててくれます。 そしてカオナシや湯婆婆等の千尋を取り巻くキャラクター達も皆どこかコミカルで面白く、物語をグイグイと引張っていき、あっという間に終わってしまいます。 あと、こんなにエンディングが素晴らしい映画は他に類を見ないと思っています。 不思議な世界への名残り惜しい気持ちを胸に、物語へのせめてもの手掛りを探して「いつも何度でも」の歌詞にじっと耳を傾ければ、なんとも神秘的な歌詞に心をじんわりと温められます。 エンディングの背景も音楽もとてもシンプルなのに、スタッフロールが尽きた後の余韻までもが非常に心地よいです。 [地上波(邦画)] 10点(2014-11-22 21:52:22) |
22. ハンニバル(2001)
原作がしっかり作られているので、充分に楽しめるクオリティには達しているのですが、つまらん改編を加えたせいでクラリスもレクターもキャラクターの軸足が完全にぶれてしまった点がやはり気になります。 特にレクター博士の心理描写の改編は致命的で、結局彼のカニバリズムに対するスタンスや、クラリスとレクターのお互いの関係が全く意味不明になってしまいました。 もはや単に猟奇的なシーンを撮りたいが為に改編したようにしか思えず、本当に残念です。 てか機内で他人の食べ物にあれほど興味を持つ子供は、どう考えても異常でしかありませんよね。 彼にとってのカニバリズムは、そんな単純なものではないですよね。 [DVD(字幕)] 5点(2014-08-14 17:16:43) |
23. おおかみこどもの雨と雪
《ネタバレ》 花の貯金多すぎる。そして雪と草平君が体育館にランドセル置きっぱなしにも関わらず誰も気付かないってどうなのか。あと、最後に雨がオオカミとしての生き方を選ぶ前に、花が雨の考えを理解した上で、「人狼としてどう生きるか」っていうのを、親子で話し合うシーンがもっとあってもよかったんじゃないかと思う。なんかこう、子供が大きくなるにつれ、親子の結びつきが見えにくくなって、花が子供に振り回されるだけの存在になってしまっている。おまけに、失踪した10歳の息子について、母は世間にどう説明するんだ。 まぁそれだけ色々と気になりつつも、題材はいいし絵が可愛いので、みんなでワイワイ見るぐらいでちょうどいい作品と思います。ジブリにはない感じで、面白いと思います。 [地上波(邦画)] 7点(2013-12-21 10:27:03)(良:1票) |
24. 借りぐらしのアリエッティ
《ネタバレ》 ファンタジーなのにワクワクしない。 ワクワクしないファンタジーって感情移入出来なくて視点が冷めてしまうので、うん、そうなんだ、ふーん。で終わってしまう。 過去のジブリのファンタジーの作品と同じく、ワクワクする下地は確かに存在しているけれど、山場においての悪役となる家政婦に主張がなく、何がしたいのかさっぱりわからんまま。 結局感情移入どころか、ヤマと感じることすら出来なかった。 家を出た後にようやく面白くなりそうな片鱗が見られるのだが、そこで物語が終わってしまって消化不良。 題材は面白いので、その後の話を描いていれば、もっともっといい映画になれたのかもしれない。 [DVD(邦画)] 5点(2013-12-14 12:43:20)(良:1票) |
25. テッド
根っこの映画は面白いんですが、和訳が自由にやり過ぎて、もはやなんでもありになってしまってるので、台詞で笑わせようと狙いすぎている感があります。 おそらく元々の台詞が向こうの国の時事ネタばかりだからこうなったという、訳者の努力の跡だとは思うのですが。 まあしかしこの映画以降、熊のぬいぐるみがオッサンにしか見えなくなってしまいました。 そういう意味では、なかなかの衝撃作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-08 08:27:15) |
26. ヴァンパイア(2011)
絵はがきのような映像の連続に、監督の映像へのこだわりが感じられました。 全体に重くのしかかるどんよりとした雰囲気と長い冬のような映像や音楽に、物悲しく生きるヴァンパイアは上手く映えていたように思います。 登場人物みんなそれぞれ性格に物凄いクセがあって、それがヴァンパイアの異常な生き方さえも、まるで普通の男の一個性に思わせるような効果になっていて、人殺しである主人公に、妙ないとおしさを感じました。 ただ、見ごたえはあるものの、少し冗長に感じてしまいました。 リリィシュシュや花とアリスみたいなさりげない映像美ではなく、監督の主張やこだわりの強さに、少し疲れました。 力を抜いて見られるシーンがもっとあってもいいんじゃないかと思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-07 22:56:38) |
27. 貞子3D
ここまで酷い内容なのにテレビで堂々と放映して、しかも続編まで作れちゃうこの国はすごい [地上波(邦画)] 1点(2013-09-03 21:44:08) |
28. 北斗の拳(1995)
アタタタタ……うわっちゃー……ってリアルで言える映画。まさに実写版。 [DVD(字幕)] 0点(2013-09-03 12:40:13)(笑:2票) |
29. ロスト5
《ネタバレ》 いやーもうね、TSUTAYAで新作なのに旧作と同じお値段ってことでね、まあイヤーな予感はしてたんすよ。 それでも奥さんが面白そう!とかゆうて嬉しそうだから、借りたわけですよ。ええ。 でまあ、実際見てみたらひどいもんでね。なんですかあの人がカブリモノしてるだけの化け物は。あれならまだゆるキャラのふなっしーのが怖いですよ。 そして海上に逃げ出した悪い奴がタコの化け物に襲われるシーンで 「あれはなんですか?」「タコだ」 いやわかりますから! 見ればわかりますからね!中学英語やないねんからね!爆笑しましたけども! ラストなんざ彼らの行方は誰も知らないて、一番やっちゃいけないエンディングです。 見終わったあと、奥さんにごめんね言われました。 まあなかなかの駄作ですが、色々と勢いは感じられます。 [DVD(字幕)] 1点(2013-08-31 12:38:26)(笑:1票) |
30. ガッチャマン
こういう映画にしないといけない理由でも あったのか? 監督にどっかからの圧力でもあったのか? 作り手のやる気とか愛とかじゃなく、 単なるビジネスとして作られた感じが ありありと伝わってくる映画でした。 出演者もスタッフも、本当は この映画をどう思ってるのか 本音が聞きたい。 2013年にもなって豪華なキャストや映像、 有名過ぎる題材もあって、 しかも大々的に宣伝までして、 こんな映画作ってしまうなんて。 地道に映画監督で頑張ってる人達が見たら泣くよ、 いやほんとに。 [試写会(邦画)] 0点(2013-08-31 12:03:07)(良:5票) |
31. ファイナル・デッドブリッジ
《ネタバレ》 相変わらずオープニングに 気合い入れてるなあーというのが最初の感想。 今回はピタゴラ装置的な死に方があまりなく、 色々と大雑把にぶっ殺しています。 レーシック手術でぎゃー! のあとに窓突き破って落ちるとか、 新体操で回りながら落ちて死ぬとか雑すぎる。 過去にあった同じような出来事を探求するシーンが 何故ないのかと思ってたら、最後にまさかのエピソードワンで驚かされた。 なんだかんだでやっぱり飛行機が一番怖いな。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-07-15 09:04:45)(良:1票) |
32. レ・ミゼラブル(2012)
ストーリー展開があまりに雑で、正直ダイジェスト版をみているようだった。 全員が常に歌うのはいいとしてもその背景にあるストーリーやエピソードが断片的過ぎる。 映画という媒体においてはやっぱりストーリー運びに主軸を置いていただきたいところである。 しかしそれでも歌はやっぱりすごかった。 ひきつけられるシーンにおいては本当にグッときた。 逆に歌わずに普通の映画として見せてくれるシーンがあっても良かったんじゃないかなと。 説明不足や、単調になりがちなシーンを減らす意味でも。 なんか常に力が入りっぱなしなのですごく疲れた。 [DVD(字幕)] 6点(2013-07-15 08:14:13) |
33. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 冒頭の飛行機爆発シーンの壮絶さに、一気に引き込まれてしまいました。 その後最初の犠牲者となるテッドの死に際は非常に痛々しいものでしたが、思わず口をついて出た言葉は 「ピ…ピタゴラスイッチ…」でした。ピタゴラ死とでもいいましょうか。あれは嫌です。そして先生の死に方も最悪です。テレビに向かって「包丁!そこ包丁だから!」とドリフの観客のように叫んでいました。映画館じゃなくて良かった。先生はもはや何が原因死んだかわからんような最悪な死に方です。ラストには壮大なピタゴラ装置を見せてくれましたが、ブルーレイ収録のもう一つのエンディングもなかなか良いと思いました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-02 16:02:50) |
34. スティング
渋くてお洒落で面白い! 古典の名作です。本当に見事な映画。 ストーリーも音楽も仕掛けも大好きです。 これから先もずっとずっと愛される映画だと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2012-08-27 01:39:25) |
35. 96時間
おとんがフランスで暴れん坊将軍しまくる映画です。 ただ、何の権限もないので一般市民にまで迷惑かけまくりですが、娘の為ならと全く気にしてませんあの親父。 ほんでとにかくノンストップで悪い奴をしばきまくるんですよ。 しばいてしばいてハッピーエンドです。いやまあぶっ殺してますけど。 そして両手に手錠繋がれて銃殺寸前からでもたやすく脱出出来るレベルの親父ですから、娘に銃突きつけられて人質に取られる、みたいな普通だと絶対絶命な場面ですら 「あーもうおっちゃん余計なことやめとけやめとけ」 としかならないわけです。完全に何か麻痺します。あんなんスター取ったマリオみたいなもんです。 というわけでとてもスッキリ爽快な映画なんです。 なんかこう、自信をつけたい時なんかに見るといい映画かもしれません。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-08-27 01:31:03)(笑:1票) |
36. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
設定は先に言えー! [ブルーレイ(邦画)] 5点(2012-08-27 00:52:48) |
37. アマデウス ディレクターズカット
きちんと作ってある。言葉が英語なのがちょっと気にくわないけど、 音楽も時代背景もしっかりしててかなり楽しめた。 サリエリのモーツァルトに対する感情は、なんか凄くわかる気がする。 [DVD(字幕)] 10点(2012-08-25 01:42:30) |
38. ミスト
《ネタバレ》 ラストまではハラハラドキドキで面白かった。 宗教女や弁護士の言動にイライラ、無意味に虫を懐中電灯で照らす行動にイライラ、 銃に手を伸ばすシーンでノー!ノー!とやかましくわめきたてる行動にイライラ、 そしてまず窓危ないんだから女子供はバックルームに避難させとけよ!とイライラしながら見ていたが、 それでも面白かった。 しかしラストはもはやギャグである。 主人公は息子の為に最善を尽くしてないように見える。 車なんてそこらにいっぱいあったんだし ガソリン移し換えや車の乗り換え等も出来ただろう。 どう考えても「やるだけやった」にはならない。 結局何のためにあのスーパーを脱出したの? あの場から逃げたかっただけ? 主人公は奥さん失って精神的に追い詰められてたのか? いずれにせよ主人公より息子が不憫過ぎる。 もっと頑張れ親父! [DVD(字幕)] 5点(2012-08-25 01:13:55)(良:1票) |
39. 日本以外全部沈没
低予算映画も色々あるんですが、これは完全にマニア向け。 演技が大根であっても、小道具やセットがウンコであっても、 それ自体を楽しめる人用。それにしても「日本以外全部沈没」というタイトル の投げやり感がすごくいい。 [DVD(邦画)] 2点(2012-08-17 19:38:48) |
40. コクリコ坂から
雰囲気と音楽を楽しむ、60年代の生活のプロモーションビデオみたいな映画。 キャラクターに深みやアクが少ないからストーリーもいまいちパッとしない印象。 でもクオリティは高くて、話し方も動き方も、まるで日活辺りの青春映画を見てるようで面白い。 [DVD(邦画)] 6点(2012-08-15 17:22:48) |