21. ライアーゲーム-再生-
《ネタバレ》 前作が面白かっただけに、今回は残念感がある。登場人物を増やし過ぎて イマイチ整理出来なかった感がある。ただ、松田翔太の格好良さは磨きが掛かり退屈はしないが。ライアーゲームはゲームの面白さで全然変わったくるので、次のゲームに期待。どうせ次も作るのでしょう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-05-02 16:35:14) |
22. ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
《ネタバレ》 TVドラマから見ていたが、結論から言うとTVドラマの延長から来た映画では出色の出来である。TVドラマの時もゲームの内容により面白さが加減したのだが、今回のエデンの園ゲームは抜群に面白かった。最近の映画だと登場人物のキャラクターを膨らませるために、あまり意味のない回想シーンとかを入れるのが常だが、この映画の場合はそういうものは一切なし、単にゲームを通してだけキャラクターを作るところに臨場感がって良い。下手な脚本家がドンデン返しの応酬だと話が行ったり来たりになるが、この映画のストーリーはドンデン返しの応酬では話がどんどんと進んでいく。原作未読だが恐らく原作が素晴らしいのだろう。TV局が映画を作る場合、クズみたいなオリジナル脚本で作らずに、良い原作を選ぶべきだな。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-05-02 16:27:58) |
23. スウィングガールズ
《ネタバレ》 初見の時は面白かったけど、ストーリーが軽すぎるかなと思ったけど、何度かCSとかで見直しているうちに、それはそれでいいかなと思った。ちゃんと笑わせるシーンでは笑わせるし(実はこれが一番大事、笑えないコメディの方が多いから)出演者のスウィング振りがいい。吹奏楽部顧問の白石先生が普通はこういう立場の役柄は意地悪になるものだが、人が良いところがなんか良い。 [映画館(邦画)] 8点(2013-05-02 16:07:39) |
24. ここに泉あり
《ネタバレ》 この時期、今井正はレッドパージで東宝を追われ独立して映画制作を行っていたらしい。しかし、この映画にはプロデューサーの力だとは思うが、各映画会社、独立劇団の名だたる名優が集結し、音楽界、群馬県の協力そして山田耕作本人までもが出演した。 その各方面の協力を得ての今井演出は見事な手さばきで、この映画を作る熱気が劇中のオーケストラとオーバーラップしたように見えた。初めはクラッシックの芸術性が鼻につくと思ったが、ちんどん屋さんとの見事なコンンストレーションは見事だった。個人的には草津節の演奏が一番素晴らしかった。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-05-02 16:00:16) |
25. 男はつらいよ
《ネタバレ》 「男はつらいよ」シリーズを見る人のほとんどが、1作目からではなく、数作見てから初めて1作目を見るという人が多いと思うが、1作目を見て驚くのは倍賞千恵子の美しさと可愛さだと思う。下手したら歴代のマドンナの中でも上位にある魅力がある。それ以降の倍賞千恵子の扱いが何なんだと思える驚きの1作である。 [DVD(邦画)] 8点(2013-01-03 18:47:44)(良:1票) |
26. ヘルプ 心がつなぐストーリー
《ネタバレ》 結構、深刻なテーマをユーモアを交えながら軽やかに描くというのは、私好みであり、なんか映画に瑞々しさを感じた。それもそのはずで監督は長編映画は1作目だそうだ。一方でこの映画の主要キャストが各賞でノミネート、受賞し評価を受けているということは、監督に確かな演出力があった証拠である。最終的に悪人探しにならず、制度そのものに翻弄される人々の姿を描いたところも好感が持てる。ここ最近の映画で一番好きな作品だ。 [映画館(字幕)] 10点(2012-10-21 21:47:11) |
27. アベンジャーズ(2012)
《ネタバレ》 映画なんて娯楽なんだから、楽しめさせればそれでいい、というのは言うのは簡単だけど、本当にそれをするのはなかなか大変だ。私は空母なんかが空中に浮上するシーンだけでもゾクっとしたよ。私は原作未読でキャラクターのことも事前の知識も無いが、それぞれの紹介シーンが面白く知らなくても楽しめた。エンターテイメントに堪能しました。 [映画館(字幕)] 8点(2012-10-21 21:40:24) |
28. 踊る大捜査線 THE MOVIE
《ネタバレ》 テレビドラマシリーズの映画化の場合、そのテレビドラマが秀逸の場合、それを超えることはほとんど無理だと私は思っている。それでも、そこに近付けばそこそこ成功だと思うが、踊る大捜査線の1作目は映画が連続TVドラマを超えることが出来なかったが、まずまずの善戦ではないかと思う。一番大きいのは、2作目以降無くなってしまったTVドラマシリーズにあった特有の肌質があるのが大きい。個人的には青島とすみれさんが一緒に行動するところもうれしかった。 [映画館(邦画)] 8点(2012-10-21 18:48:00) |
29. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
《ネタバレ》 途中までは面白かったのだが、真矢みきの描き方がマンガ的で途中から引いてしまった。前半のギャグとかは快調だっただけに残念だった。まあ、この後の暗黒期に入る要素は十分にあった。 [映画館(邦画)] 5点(2012-10-21 18:40:31) |
30. 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
《ネタバレ》 踊る大捜査線もここまで落ちぶれたというかという作品。ストーリの破綻や突っ込みどころ満載なんていうのは、どうでもいい程酷い。具体的に酷さを書くのもバカバカしくて書く気もなくなるが。ただ、それを象徴的に表しているのが、踊る大捜査線特有の笑わせるシーンやギャグがことごとく滑っており、製作者の意図として笑わそうというシーンで笑えないところ(自分で劇場で見たが、実際笑いを取るシーンでシーンとしてしまった)。この作品を見て本当に病んでいるのは、この作品の犯罪者達ではなく、監督・脚本を担当した製作者側だと思ってしまった。彼らは休養した方がいいのでは? [映画館(邦画)] 1点(2012-10-21 18:35:02) |
31. 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
《ネタバレ》 もはや冒頭からストーリーが破綻している恐ろしい映画。それでも、なんとか最後まで見ることが出来たのは、前作のあまりの酷さにハードルが極端に下がったからであろう。自分は青島とすみれさんが一緒にいるだけで満足してしまうクチなので4点だけど、普通の映画として評価したら2も難しいだろう。もっとちゃんとした映画で織田裕二と深津絵里共演の映画を見たいな。君塚は2~3年は充電した方がいい。前作から言えることだが空疎過ぎる。 [映画館(邦画)] 4点(2012-10-21 18:21:50) |
32. ワイルド・スピード/MEGA MAX
《ネタバレ》 このシリーズ初見だったが、難しいことを考えずに、気楽に見たら楽しめた。変に話をこねくり回すよりも、アクション映画はこの位が丁度いい。 [映画館(字幕)] 8点(2012-08-19 03:14:19) |
33. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 前作「ダークナイト」を見た後、あまりの水準の高さに、続編は制作できないだろう、作るとしてもこの作品を超えるテーマ性は不可能であろうと思ったが、案の定の結果であった。今回は挙げたらキリのない突っ込みどころのオンパレードだが、そもそも8年間犯罪の無くなったゴッサムシティの市民たちが、どういう感情を持って生活していたのか、革命後に一般人はどういう反応を見せたのか全く描いていないので、メインのテーマ・ストーリー自体が成立していない(最低限デント法の説明くらいはするべきだろう)。今回は詰め込み過ぎて、何も消化しきれていないし、前作にあったリアリティも全く失われている。敵も前作のジョーカーのような魅力のあるキャラを作ることが出来ず、駄目な続編にありがちな事件を変にインフレ化して陳腐になるパターンを踏襲している。今年度ラズベリーの最有力候補になるのではないか? [映画館(字幕)] 4点(2012-08-19 02:56:01)(笑:1票) (良:4票) |
34. ひめごと
《ネタバレ》 中盤まではかなり面白く、エロティック・サスペンスの傑作かなと思ったのだが、後半は腰砕け、トホホの展開になる。この手の映画は最後にどんでん返しが待っているものだと思って見るものだが、それがないところに意表を衝かれた。フランス人は何を考えているのか分らない、というのが正直なところ。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-16 00:44:15) |
35. 転校生(1982)
男に変わった小林聡美と、一美に戻った彼女が全然別人に見えるほど見事な演技であった。青春時代の甘酸っぱさを残した永遠の名作。それ以外に言いようがない。 [映画館(邦画)] 10点(2008-05-14 23:02:13) |
36. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 橋本忍が「複眼の映像 」で、七人の侍までは共同脚本を作る際に、小国英雄は一切執筆をせずに黒澤や橋本が書いたものを精査し、全体の流れを作る司令塔的な役割を果たしという。だから、七人の侍のような長大なシナリオでも、滞るなく流れるように話が進んだという。しかし、それ以降小国が自分も書くようになり、交通整理をする人がいなくなってしまった。その煽りを受けたのがこの作品であろう。出発までに1時間も掛けてしまったのは、いかにも長過ぎる。その序盤も七人の侍のように面白ければいいけど、それほど面白くもなかった。4人で脚本を書いたけど、整理を出来なかった例がこの作品に前半に出ている。しかし、その1時間を我慢すれば、至福のときが待っている。隠し砦を出発してからの逃走劇は黒澤映画の中でも屈指の面白さといえよう。見所はいくらでもあるが、やはり最後の関所の場面で、三船が村娘を馬に乗せるシーンは、アメリカの西部劇でも滅多に見ることができないだろう。元々黒澤は馬にはこだわりがあるようだが、これだけ馬を効果的に使った映画は、ジョン・フォードの「駅馬車」くらいだろうと言いたくなるほどの出来だ。作る手のプライドに感服してしまう。 [映画館(邦画)] 9点(2008-05-14 22:46:52) |
37. フラガール
《ネタバレ》 周防監督の「シコふんじゃった」以来、「Shall We ダンス?」「ウォーター・ボーイズ」「スゥイング・ガールズ」等、初心者があるジャンルを学び成長するというプロットの映画が日本映画の定番になったような感じがする。ファミコンゲームでRPGが人気があるのは、主人公が成長するからであり、日本人は成長物語が好きなようである。上記の作品は私はどれも好きなのだが、それの決定版ともいうべきなのがこの「フラガール」のような気がする。上記の作品と「フラガール」が少し違うのは、教わる方(蒼井優たち)だけでなく、教える方(松雪泰子)も成長するところと、従来は教わる方が主役の場合が多いのだが、この作品は教える方、教わる方共に主役となり、それが見事に描かれていることにあると思う。個人的には松雪の突っ張りキャラがとても他人には思えなく、共感うるところ大でした。特に引止められて汽車から降りて「ばっかじゃないの」というところは最高のツボでした。肝心なところでスロモを使うなど、演出的には未熟さを感じるところもあるが、そういう欠点を踏まえても名作です。 [DVD(邦画)] 9点(2008-05-14 22:24:42) |
38. メメント
《ネタバレ》 よっぽどIQが高い人ではない限り、この映画を初見でほとんど理解できることは不可能であろう。かくいう私も一度目では理解できなかった。だからと言って、二度三度見て、1回目よりも面白いかというと、そういう映画でもない。それがこの映画のジレンマだと思う。発想は斬新だし、プロットも面白いのだが、もう少し見せる工夫できなかったかなと。自分たちの設定にがんじがらねになってしまったような気がする。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-14 22:00:21) |
39. かもめ食堂
《ネタバレ》 たいしたストーリーもなく淡々と流れていくというのは、小津的なものを感じるが、それを踏襲して成功した例はあまり多くはない。まあ、それでも結構謎は多い映画なのだが、主人公3人の今までの人生をお互い詮索しないで、かえって謎のままで終わらせたところも良かった。それにしても小林聡美は決して美人とは言えないが、独特のオーラを持ち始めたように思える。彼女が画面に映っているだけで、なにか楽しいとい感じがする。好き嫌いはあると思うが、独特の雰囲気を持った愛すべき作品だった。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-05-14 21:45:53) |
40. グロリア(1980)
《ネタバレ》 昔、黒澤明が選ぶ100本の映画という企画があり、黒澤監督がこの作品を100本の中の1本に選んでいたのを見て意外だなと思った反面、さすがに見る目がるなと思い(黒澤監督に失礼だけど!)、嬉しくなった気持ちがある。考えてみれば、隠し砦の三悪人と共通する部分があるかもしれない。私がこの映画を初めて見たのは、高校生のときだったが、最近再見してもジーナ・ローランズの迫力に圧倒されたのは同じだった。とにかく、いきなりリボルバーを出し車に乗っているマフィアを撃つシーンは鳥肌ものだった。夫のためにニューヨークのやばい所を走り回らなければいけない撮影を、たぶんブツブツ文句を言いながら挑んだジーナ・ローランズとグロリアが妙にシンクロしておかしいのだが、夫に引き出されて女優としての存在感を圧倒的に示した。そういえば、黒澤はここまで、女優の魅力を引き出したことはないように思える。 [映画館(字幕)] 10点(2008-05-14 21:35:07) |