21. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 歳を重ねても役者をやり続けたかったライオネルが、最後表舞台に立つ王の後姿を覗き込む姿が大変印象的でした。彼の叶わぬ想いと、父の「王は役者」という台詞もあったとおり、王の吃音症の克服と共に自分(ライオネル)の願いを王へ投影している描写がなんとも言えません。王も友人と認め、ライオネルも陛下と認め合って本当の意味で障がいを克服するシーンも印象的でした。物語りは淡々と進みますが、思った以上に人の感情を丁寧に描ききった良作だと私は感じました。 [映画館(字幕)] 8点(2011-03-27 22:27:06)(良:1票) |
22. グリーン・ホーネット
良作。男心くすぐる最高のエンターテイメント。前作と言い、本当にこの監督は映画が好きなんでしょうね。最初っから最後までバカ映画で貫き通してる辺り、小難しく映画を観る人に向けての挑戦状ですかね笑。自己中な考え方でヒーロー始めちゃったり、計画性全く無かったりと、このバカさ加減がなんとも言えません!めちゃくちゃワクワクしたし、笑わせて頂きました。改めて、映画は娯楽だという事を思い出しました。さいこー! [映画館(字幕)] 10点(2011-01-23 02:00:06)(良:1票) |
23. インセプション
かなり練られた作品。脚本,世界観,キャラ作りがよく出来てる。良作ですね。 [映画館(字幕)] 9点(2010-07-20 00:28:08) |
24. アイアンマン2
《ネタバレ》 大満足。 [映画館(字幕)] 9点(2010-06-12 03:11:20) |
25. 処刑人II
前作よりもテンポこそ若干悪いものの、十分に楽しめました。「たまらん」ってしか言えないでしょ。 [映画館(字幕)] 10点(2010-05-25 02:53:38)(良:1票) |
26. サマーウォーズ
《ネタバレ》 家族が一丸となって奮闘するシーンや栄ばーちゃんが各方面に電話してるシーン、健二に「あんたならできるよ」と言うシーンなど…心にがグッときました。人との繋がり、大切です。設定ばかりに気をとられると本質が見えてこない作品ですね。そういう見方は非常にもったいないです。そもそも、ASPサービスの普及に伴い、ネットブックが売れている時代です。劇中の「新しいインフラが生活の支障をきたす事」は浮世離れした話ではなくなることでしょう。そして、「仮想空間」と「田舎の家」の強引な対比がメッセージ性を強めるファクターになっているのが良いなと。 [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2009-08-07 17:33:32)(良:1票) |
27. ウォッチメン
《ネタバレ》 ヒーロー達の正義に対する"価値観"が交差しあうのが面白い。 どういう風に平和をもたらすか。平和ってどうなりたっているのか。そこに興味無かったりすると2時間40分を無駄にすると思う。個人的にロールシャッハの妥協しない、"真実こそ正義"を貫く姿勢が格好良かった。 [映画館(字幕)] 9点(2009-03-30 02:49:17)(良:2票) |
28. DRAGONBALL EVOLUTION
《ネタバレ》 かめはめ波の衝撃で心臓マッサージをしたんだ!と思っているのですが、そのように捉えてしまった自分に-1点。それと悟空が亀仙人の家で一個石を落としたときの表情が漫画っぽかった所が良かったので、そこに1点でこの点数です。他の感想は聞かないで下さい言葉に詰まります。 [映画館(吹替)] 1点(2009-03-15 09:23:25)(笑:3票) |
29. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 「悲しい」だけでは済まされない事実。ただ、息子に会いたいという一貫した純粋な気持ちが、様々な方向へ作用し世の中の不条理を浄化していく様は心打たれました。様々な問題が詰め込まれていましたが、世の中はそれだけ複雑だという事ですね。少しでも多くの人が観て、何かを感じて頂きたい一本ですね。はい。 [映画館(字幕)] 10点(2009-03-02 21:58:37)(良:1票) |
30. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 過酷な環境下に身をおかなければならない少女の物語。唯一のより所が、本人の意思とは関係無しに作られた"妄想"だなんて…悲しすぎる…。ラストの選択も、正しい選択だったと虚像の王に言われる所がなんとも切ない。ちゃんと理解しながらみないとおいてかれる! [DVD(字幕)] 8点(2009-02-24 00:43:35) |
31. 十二人の怒れる男(1957)
非の打ち所の無い、完璧な映画でした。長回しが良かったです。 [DVD(字幕)] 10点(2009-02-22 03:19:30)(良:1票) |
32. Vフォー・ヴェンデッタ
《ネタバレ》 観よう観ようと思っていて、今になってようやく鑑賞。 偏向した報道が行きかい、何が事実で何が偽りなのか全くわからない状態になっている、今の世の中を風刺しているストーリーや 悪(作用)によって生まれる正義(反作用)を、復讐という視点で描き 裏には米国批判とも受け取れるような部分もあり、なんとも奥が深い作品。 革命へと国民の意識を収束していく、"V"のやり方がゾクゾクした。 また、アクションシーンも見ごたえがあり、ナイフが飛んでいく時に刃の部分の軌跡が残像で表現するなどスタイリッシュに仕上がっている。 この作品のメインテーマは革命だが、正義という言葉も多く出てくる。 その点で似たような作品である【ダークナイト】を見た後でも、負けも劣りもしない。 この作品では脚本を担当した、ウォッシャーウスキー兄弟はやはり天才だと感じた。 評価がわかれるのは、サブカルが受け入れられるか受け入れられないか。 調べれば調べるほど、もう一度観たいと思わせるスルメのような映画であり、カルトムービーという点でも納得する。 その他、主人公"V"のキャラクターの好き嫌いも影響するだろう。 仮面を一切取らない"V"。 しかし仮面の下がどんな表情なのか想像できる演技をするヒューゴ・ウィーヴィングも凄い。 ウォッシャーウスキー兄弟は【マトリックス】以来、一般的には目立った作品は無いものの 個人的に去年のスピード・レーサーといいハズれが無い。相性が良いってもあるが。。。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 00:02:06) |
33. スピード・レーサー
日本のアニメ【マッハGoGoGo】の実写作品で、監督はウォシャウスキー兄弟。 予告を観ればわかるが、大部分の人が敬遠するような作品。 だが、予告を観て観たいと思った自分は特殊なのかもしれない。 それはさておき、何故かタイミングを逃し劇場での鑑賞を見送ったこの作品を去年の暮れにDVDで鑑賞。 鑑賞後、何故劇場で観なかったのか後悔した。 まず最初に言いたい。 世界観(映像)が凄いと。 人以外の殆どがCGで作り上げられ写実的でない映像。 その映像であそこまでの世界観を産み出せたのは、正直凄いの一言に尽きる。 CGと言えば「実際に表現できない物をリアルに表現する技術」という考えが一般的な考えであるが、それを見事逆手にとって、CGじゃないように見せるCGじゃなくて、CGを全面的に使用する事によって今までに無い新しい世界観を産み出している。 世界観を表現するのに多くのCGを使った作品は他にもあるが(スパイ・キッズ等)、この作品は他の作品の一つも二つも上を行く完成度。 では、どこが他の作品と違うのか? それはぶっとぶくらいに鮮やかな色彩にある。 ドギツイ色はお互いに喧嘩しあうイメージがあるが、この作品では極めて自然に色と色が共演をしている。 これぞまさしく21世紀の"映像美"であると言える。 また、ストーリーも非常にわかりやすく 誰でも共感ができる、ヒーローと悪の対峙や家族愛も各キャラにそったストーリーとあわせ丁寧に作りこまれているのも魅力的だ。 それを演じるのが、悪く言えば"パッとしない役者"達である(特徴的なのはヒロインのみ)点が好感が持てる。 これがもし、誰でも知っているような有名な俳優を起用していたのならば、ここまでの好感や共感ができなかったと言える。 ウォシャウスキー兄弟の強みでもある"的確なキャスティング"がまさに活かされた作品だろう。 そしてこの興行収入的に失敗したこの作品。 出来とは裏腹に、ビジュアルのみにとらわれがちな日本人の特徴が浮き彫りになったとも言える、悲しい出来事になってしまったのが大変残念でもある。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-17 00:00:48) |
34. リベリオン
《ネタバレ》 第三次世界大戦後。 二度と戦争が起こらぬよう、政府は人間の感情を抑制を行う。そのため、感情に関係する文化(音楽,画,装飾された家具等)を全て規制(焼き払う)することで秩序(感情の抑制)を保っているという世界。 あまりにも度が過ぎる設定ではあるが、その設定のお陰で一気に物語に引き込まれていく。 そして、ストーリーが進むにつれ主人公に感情が芽生え始めるのだが、その展開がありきたりなシンプルさであり、適度な緊張感を与えてくれ物語に締まりをつけている。 「一部の人間の都合で、多くの人の自由が奪われる」 簡単に 例えるなら「修学旅行で同じグループの友達の喫煙が見つかりそのグループ全員が次の日の自由行動無しという事態」とでも言おうか。 この設定から察するに、過度の規制は全く役に立たないと言う現代への警告なのかもしれない。 そして、この作品の一番の見所と言えるのが【ガン=カタ】である。 これが最高にカッコイイ!!!!!!!!!!!! これを見てワクワクしない男がいるのなら、本当に男なのか疑うくらいである。 レンタル当時、マトリックスと比較されたが全く別物のアクションを見せてくれる。 きちんと比較するならば マトリックスは「いかにカッコよく相手を倒すか」をビジュアル的に重視しているが、この作品は「爽快さ」を極限にまで引き出し、観る者にある種の心地よさ(感情移入ができているかどうかが前提であるが…)を味あわせてくれる。銃で打ち抜かれた体から弾が光と共に貫通したかのように思わせる描写が、不謹慎ながらも爽快に感じる。 【ガン=カタ】にだけでも満点をあげたい。 それくらい格好良いのだ。 B級で低コストながらも、ここまで細部に拘ったアクションシーンは他に無いと言える。 最後に、散々言われているよう設定は確かに無理があるが、粗を探すことは野暮であると言える。 何十年たっても、この手の作品を純粋に楽しめる自分でいたいと強く感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-16 23:59:03)(良:2票) |
35. ダークナイト(2008)
皆さんが書かれている通り、ぐいぐいと引き込まれ2時間半という時間を感じませんでした。それは、こういう状況になったら?だけでなく誰にでも有り得る感情に対して、観る側にも選択肢を考えさせ、今までとは違った臨場感を与える脚本にあるかなと。お見事の一言です。 そして、従来のヒーロー映画とは違うと言う事だけ頭に入れて観て頂きたい。ヒーローというフィルターを通して、強いメッセージを伝えたかったと言う製作サイドの想いを是非汲み取って欲しいです。光(バットマン)が挿せば影(ジョーカー)が出来るように、世の中は表と裏(コイン)のようである。世の中の不条理をコレでもかというくらいにこの映画は訴えかけています。また、自分が正しいと思う道を進もうとした時、周りはどう反応するでしょうか?アルフレッドのように貴方を信じて背中を押してくれる人,レイチェルのように貴方を思って手を引く人,自分の利のために足を引く人もいる。。。そういった時に誰を信じればいいのか。誰を守れば良いのか…。なんとも考えさせられます。いつの時代も世の中を変えてきた人は、バットマンのようにマイノリティだったはず。。この映画を観終わって、いつの日かバットマンが報われて欲しいと思わなかった人はいないでしょう。 。 [DVD(字幕)] 10点(2008-12-10 03:30:52) |
36. ウォンテッド(2008)
《ネタバレ》 主人公の中途半端な心理描写と境遇もあってか、感情移入ができず後半のクロスとの関係部分でも盛り上がりに欠けてしまった。。映像もストーリーも二番煎じなのだから、いかに工夫するかが重要なのにと思ってしまう…。今思うと、予告でうけた印象よりもバイオレンスでクレイジーな内容だったなと。 [映画館(字幕)] 3点(2008-09-14 02:36:29) |
37. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 何度も過去にさかのぼるシーンが嫌になるかもしれないが、戻るたびに8人の視点が見事にリンクしていく。その過程を楽しめれば、後半から過去へさかのぼる事が心地よくなる。監督も、何度もさかのぼる事は苦になることくらいわかっていたと思う。そこをあえて、さかのぼったのには、この巧みな構成に自信があったからではないだろうか。次に気になると言ったら、バーンズのタフさじゃないだろうか。けどこのストーリーにそこまでの細かさは必要が無い。そしてこの映画で無くてはならないセリフが「この戦いは終わらない」の一言だろう。これはテロによる報復から始まる話であり、単にシークレットサービスが大統領を救うまでの話ではない。この事件に近かれ遠かれ関係する8名の視点。これは一つの物事でもそれぞれ違った人たちの運命があると言うことである。そして皮肉にもラストでこの運命が交差し、事件は終わりを告げる。。そこに鳥肌がたった。常に緊張感の伝わる画で伝えたかったのは「いつまでこの無駄な血を流し続けるんだ?」というメッセージなのかもしれない。 [映画館(字幕)] 8点(2008-03-09 01:22:38) |
38. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 スプレマシーからのストーリーの繋ぎもこれぞ続編と思わせてくれる!毎度の事カメラワークが独特で、臨場感もあって良い。カーチェイスや髪をハサミで切るシーンとか、前作のオマージュを取り入れたり、作り手の作品にかける愛情も感じた。ストーリー展開も丁寧に構成されているから、中だるみをしないしすんなり入ってくる。これこそ娯楽映画に必要な要素。そろそろ…って時にアクションシーンがあったりさ、観ながら徐々に徐々にテンションが上がってくんだよね。間違いなくシリーズ最高傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-08 04:00:32) |
39. ジャンパー
《ネタバレ》 あまりにも普通すぎる平凡な青年。ある日死にそうになって瞬間移動の能力を手に入れる。そして誰でも考えるようなありきたりな事(お金盗んだり、世界各国を回ったり)などに使う。ただそれだけ…。やはり、どうあの能力をエキサイティングに使うかを期待して行った自分にとっては正直ガックリ。。全て想像の範囲内で終わってしまった。そして一番気に食わなかったのは、主人公は能力を持ってしまったことに対しての使命感を持つわけでもなく、ただただ私利私欲で動くところにある。まぁ普通はそうなってしまうのだろうけど、この類の映画でこれはやっちゃいけない気がする。彼女のためとは言え、結局は一緒にいたい自分の願望で彼は動いてたわけだし。だから終止イライラした。けどね、洪水で流されている人のニュースを見て助けに行かない描写とかあると、人って言うのは結局は「自分のため」しか考えていないんだよっていうメッセージで、これは意図的?なんて考えちゃうね。「俺はあの状況になっても大丈夫だけどな」的な顔でいたから余計に腹がたってしまったし、感情移入はそこで無理と思った。いつ主人公が倒されるかワクワクしてたんだけどなー。オチは結局「特別扱い」かよみたいな感じだし。続編で実はジャンパーは本来世の中を守る種族で、世界のためと言っている追っ手は本当は悪い連中だった!なんてことになりかねないな。続編を意識しすぎてか、それくらい消化不良でストーリーは穴だらけ。「中世から闘っている」とかの説明も一切なしだし、次回は過去の出来事から始まり、コレこそ本当に内容は真実発覚!で決定では? [映画館(字幕)] 1点(2008-03-02 02:18:25)(良:1票) |
40. カッコーの巣の上で
特に印象に残るセリフは無いんだけれど、感情に身を任せて行動している「どうしようもなく、不器用な彼等」からは色々なものが伝わってくる。 人は理屈で動くよりも、もっと素直に感情で動くべき。何かに反発した方が「生きがい」や「面白さ」を見出せるのかも。世の中に不満はあっても、なんだかんだで許してしまっている自分がいるなーと考えさせられた。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-26 23:13:17) |