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21.  シェイプ・オブ・ウォーター
エロ、グロ、怪物、愛。 30年前、(愛の形は違うけど)イザベルアジャーニの『ポゼッション』にシビれたオッサンにとって、この4つのキーワードは最強の組み合わせの一つ。 アカデミー作品賞受賞は、「ついに時代が追いついた!」ってことで、…感無量です。
[映画館(字幕)] 8点(2018-03-14 16:13:11)
22.  フラットライナーズ(2017) 《ネタバレ》 
この手の映画で主人公が途中で死んじゃうってのはどうなの? もうちょっと面白くできそうな話だと思うんだけど、中途半端感がハンパない映画だった。 主人公を筆頭に、俳優たちの「死に顔」はスゴく良かった。 その一方でレイ役のディエゴ・ルナが、金子ノブアキにしか見えなくて…、参った。
[映画館(字幕)] 4点(2018-01-04 11:35:09)
23.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
俺たちが愛して止まないハン・ソロの死によって高められたハードルだったが、今作ではさらに高まり、「EP9は一体どうなっちゃうの? もう怖くて観られない!」と思えるころまで行き着いてしまった。 「新しいSW」は受け入れるが、こんな「ブチ壊し」は、新3部作ならまだしも、ここ(EP8)でやるべきじゃないよ…。
[映画館(吹替)] 5点(2018-01-04 10:38:47)
24.  IT イット “それ”が見えたら、終わり。 《ネタバレ》 
あんまり覚えてないんだけど、昔のTVM版って、こんな「ビックリ箱」的なホラーだったっけ?  今回も少年少女の成長物語としてはベタ過ぎて逆に潔いし、所詮ホラー映画なんで決して文句はないんだけど、残念ながら「コレじゃない感」が拭い去れなかったなぁ。 昔、TVM版観た後って、某ハンバーガーチェーンの某キャラクターに対しても嫌悪感、感じたでしょ? あれ? そうでもなかった? 若い頃の記憶が美化されてるだけ? う~ん。 けどまぁ、今回それほどの映画じゃなかったってのは、ピエロの造形の問題だけじゃないよね、絶対。 「CHAPTER 2」に期待! …したいとこだけど、この流れで行くと難しいな、こりゃ。
[映画館(字幕)] 5点(2017-12-12 15:09:49)
25.  ドリーム 《ネタバレ》 
『ライトスタッフ』のスピンオフ作品とも言えるんだけど、そんな小さな枠に収める必要がまったくない、かなりの良作だった。 宇宙開発という国家レベルの最先端プロジェクトが進行していたあの時代に、人々の生活の中で、まだあれほどの人種差別がまかり通っていたという恐ろしいまでのギャップ。 アメリカという国の偉大さと、国家としての矮小さが歪な形で浮き彫りになってはいるが、主人公たちの明るく前向きに困難を乗り越えていく姿に救われる。 ドロシーを先頭に、女性たちがスローモーションでIBM演算装置の部屋へ向かうシーンは『ライトスタッフ』の名シーンの引用(『モンスターズインク』なんかでも使われてた)だよね。 そういう意味でも、製作スタッフの『ライトスタッフ』に対するリスペクトがちゃんと表現されてたところが、さらにイイ!
[映画館(字幕)] 8点(2017-10-23 12:38:37)
26.  エイリアン:コヴェナント
もう40年近く前になるが、その昔「エイリアン」という、本当にモノ凄いSFホラー映画があってだな。 それを撮ったのは…、リドリースコット! そう! あんただよ!! 大御所になったあんたが撮った今作は、ホントに撮りたかった作品なのか? それとも商業的な理由で撮らざるを得ない作品だったのか?  エイリアンはもういいよ。 あんたにはホントに撮りたい作品を撮ってほしい。 それでも「エイリアン」って言うんなら…、もう一回だけ騙されてやるよ!!
[映画館(字幕)] 5点(2017-10-10 18:55:35)
27.  僕のワンダフル・ライフ 《ネタバレ》 
ちびっ子や犬好きの人たちにとってはウハウハな映画なんだろうなぁ、きっと。 けど、そうじゃない人にとっては、そこまでではないんじゃなかろうか? 各シーンの端々から「この子たち、お利口さんでかわいいでしょ?見て!見て!」っていう声が聞こえてきて素直に感動できないのは、自分の心が荒んでるからなんだろうなと、ちょっぴり凹んで帰ってきました…。 主人公イーサンとハンナの再会も、デニスクエイド(決して嫌いな俳優ではないよ!)では歳をとり過ぎてる感が強くて、若干痛々しい。 ハンナの旦那さんが亡くなっているっていう設定なら、お互いもう少し若くてもいいんじゃないって思えるんだけど、それは観る人の年代によるのかもね。 ま、いずれにしても犬好きなら+2~3点ということで、お願いします。
[映画館(字幕)] 5点(2017-10-10 17:55:31)
28.  きっと、うまくいく
この、ゆる~い雰囲気が、イイ。 その緩さの中に散りばめられた、心をくすぐるエピソードの数々。「所詮映画なんだから、夢物語で何が悪い!」ってことでOKだと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-09-11 10:30:39)
29.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
主人公はトムクルーズじゃなくてもいいな。 ジキルはラッセルクロウじゃなくてもいいし、敵キャラもミイラじゃくていい。 舞台も砂漠やロンドンの地下じゃなくていい、って、もしかしてこの映画!観なくてもいいんじゃないの!?。 …いやいや、何一つ必要性というものが感じられない映画だけど、「頑張ってるトムクルーズ」は…、決して悪くないよ!!
[映画館(字幕)] 5点(2017-08-30 13:16:27)(笑:1票) (良:1票)
30.  スパイダーマン:ホームカミング
「マイケルキートンが出てるなら…」と思って観た。 バードマン以降、目が離せない俳優の一人になったからね。 けど…、まぁ…、今回…、映画としては…、う~ん…、残念ながら…、それだけです。
[映画館(字幕)] 6点(2017-08-26 16:14:14)
31.  ベイビー・ドライバー
何なの?この映画。 ご都合主義でホント何でもない話。 でも、逆にそれがイイ! それは、これが「観るべき」じゃなくて、音と映像に身を委ねて「体感するべき」映画だから。 主人公がいつもipodを聴いてるっていう設定も、物語上はその必要性をほとんど感じないんだけど、アクション映画でありながら「映像と音楽の完璧な融合」を目指せば、これ以上の設定は思いつかないよなぁ。 脇を固める役者も、み~んな一癖あって魅力的。 観終わった後、一人劇場でニヤニヤしてる自分がいた…。
[映画館(字幕)] 8点(2017-08-26 15:15:25)(良:1票)
32.  ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
あんまり期待してなかったんだけどコレ、かなりのヒット映画だった。 それぞれのキャラクター設定がハッキリしてて、それら登場人物たちがうまく物語を進めていく構成に、見事に引き込まれた。 この主人公をどう捉えるかは、まさに「見る人による」んで、「怪物か、英雄か」っていう映画のキャッチコピーそのまんま。 そういう意味では、他の人の意見がこれほど聞きたくなる映画は、あんまりない。 やっぱり多くのアメリカ人は、「これぞアメリカンドリーム!」って言って拍手喝采しちゃうんだろうか? ま、彼が「怪物」にしか見えない自分は絶対に成功を掴むことはない、ってことだけは確かだな、うん。
[映画館(字幕)] 7点(2017-08-10 11:05:18)(良:2票)
33.  メッセージ 《ネタバレ》 
ムムム。 期待が大きすぎた訳ではないと思うけど、何だか自分の肌には合わない映画だった。 映画を通して伝えたいことがあって、こっちも必死にそれを理解しようとするんだけど、最後までモヤモヤ感しか伝わってこないっていうか。 困難な未来と知りつつも、娘への愛を貫き通そうとするラストなど、心に響く要素は十分だったハズなのに…。 皮肉にもこの映画で共感できたのは、主人公の、宇宙人の言語を理解しようとしてもできない「もどかしさ」だけだったような気がするなぁ。
[映画館(字幕)] 5点(2017-05-26 17:49:48)
34.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
「良いか悪いか」と聞かれたら、「これはスピンオフなんだから、もちろん良い」と答えるよ。 でも、「好きか嫌いか」と聞かれたら、残念ながら「好き」とは答えられないなぁ。 主要登場人物全員死亡の自己犠牲物語にするんなら、「共に戦う者たちのため」ってところを前面に押し出してもらわないと! そう考えると、(結局戦いには参加するものの)戦う前に諦めちゃってる反乱軍の描写は絶対不要だったと思うよ。 それを見せられちゃうと、一番肝心な主人公が信じてるものが「仲間」ではなく「自分の父親」ってことになっちゃうもん。 …そうか、だから「ジン」の最後より、「K-2SO」の最後にグッときたんだ…。
[映画館(吹替)] 6点(2017-01-04 09:33:05)(良:1票)
35.  この世界の片隅に(2016)
たまたま見かけたネット記事で興味を持って鑑賞。 本当によい作品に出会えたことに感謝。 その一方で、全く話題になっていないわけではないものの、商業主義にまみれた大手マスメディアに、その対極にあるこの作品をきちんと伝えてもらうことを期待できないってことが、残念…。
[映画館(邦画)] 8点(2016-12-13 11:42:46)(良:2票)
36.  ハドソン川の奇跡
スカイルズ副操縦士のラストの一言は、敵味方なく、その場にいたすべての人の心が一つになる、いわゆる「ノーサイド」の瞬間。 あれがこの映画最大のカタルシスだった。 前作「アメリカンスナイパー」から2年弱。 あの時も書いたけど、このペースならまだまだいけるよ、イーストウッド。 次回作の準備、もう始めてるよね?
[映画館(字幕)] 7点(2016-10-08 15:05:46)
37.  マネーモンスター 《ネタバレ》 
ジョディ姐さん、昔から大好き。 「チョイ役でいいから顔出してないかな~」なんて思いながら観たけど、今回は監督に専念してたのね。 この映画の場合、主人公の2人より、犯人にどこまで感情移入させられるかが勝負の分かれ目だったような気がする。 さてさて、その結果は…、まぁ、悪くなかったと思う。 「狼たちの午後」みたいに、犯人は決して悪人じゃないってことは分かるんで、心の中で応援してた。 けど、諭し、慰めてくれるのかなぁ、なんて思ってた彼女さんに、テレビカメラの前でケチョンケチョンに罵倒された時の、いたたまれないあの姿…。 あのシーンで、犯人に対するこっちの気持ちは、ぜ~んぶ彼女さんに持ってかれちゃった。 もう、彼女さん最高! ストーリーはともかく、それぞれのキャラクターはなかなか面白い映画だった。
[映画館(字幕)] 6点(2016-07-07 09:48:47)
38.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 
物語自体は我々日本人も大好物な、ザ・復讐。 話が単純なだけに、「これはサバイバルを疑似体験させるアトラクションムービーだ」と割り切っちゃえば、ストーリー内に散見されるご都合主義的な描写も、熊襲撃のシーンこそがこの映画のクライマックス!みたいな印象も、それはそれで問題ない。 ディカプリオ、オスカーおめ。 大熱演だったのは間違いないよ。 けど、「演技」で言ったらギルバートグレイプの方が衝撃的だったのに、って気持ちがない訳じゃないんだよなぁ…。
[映画館(字幕)] 7点(2016-05-24 17:05:08)
39.  スポットライト 世紀のスクープ
我々日本人にとって教会は縁遠い存在であり、ストーリー的にも比較的淡々と進行する(事実としては衝撃的だが…)ため、コレと言った盛り上がりは感じられない。 しかし、魅力的な役者たちの優れた演技に関しては、大いに評価できる作品だった。 どの役者が欠けてもこの作品の成功はなかった!と確信させるところが、この映画のスゴさだと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2016-05-06 14:15:33)
40.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
観たよ、観たよ、観ましたよ! 待ちに待ってたから、どんな凄い作品になってたって「ここがダメ、ここもダメ、あぁ、これは俺の望んでたSWじゃない!」なんて思っちゃうんだろうなぁ、とか色んな妄想で頭ん中はもうパンパン。 ちなみに、20世紀フォックスのファンファーレは、脳内で鳴らしました。 んで、その結果は…。「ちょっと違ったけど、時代は変わってるんだから、SWだって変わるのね」と(無理無理)納得したしだいです。 俺たちのソロを死なせたんだから、今後、それなりの作品にして貰うからな! と、最終3部作へのハードルがかなり上がったことだけは確か。 オリジナル3部作だって、エピソード4だけなら単なる勧善懲悪SFで終わったところ、エピソード6まで観ることで、アナキンにまつわる壮大な人間ドラマになったわけだし。 カイロレンの「ちっちゃい男」具合が、壮大な伏線になっていることを願うばかりです。
[映画館(吹替)] 7点(2016-02-23 12:39:48)(良:1票)
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